「皆様からの情報」を読むと、「うっすらとパーマークが見られた...」という情報があります。これはサクラマスとは異なる偽銀毛です。これらは全く違う魚体です。
エサの多い大河川では、ヤマメのパーマークが目立たなくなり、体色が銀白色になることがあります。このようなヤマメは移動性が高まり、大量の餌を摂取して成長は急速です。しかし、背鰭の先は黒くならず海水順応もできず、本物の銀毛ではないので「偽銀毛」と呼ばれています。私が釣ったり見たことのある偽銀毛はすべて30p前後でした。パーマークがうっすらと残存しており、身は白身でした。この偽銀毛は「本流ヤマメ」と呼ぶことが多いです。(地域によっては、これを「戻りヤマメ」と呼んでいます。)
下に本流ヤマメ(偽銀毛)と戻りヤマメの写真を示します。 写真1は6月に釣った本流ヤマメ(28cmメス)です。写真を拡大してもわからないほど薄いパーマークがあります。写真2は6月に釣った戻りヤマメ(30.5cmオス)です。パーマークは全くありません。
![]() 写真1 本流ヤマメ |
![]() 写真2 戻りヤマメ |
戻りヤマメは、早春に海か河口部あたりまで降った2歳魚の銀毛が、豊富なエサで急速に発育して、オホーツク海まで回遊して通常のサクラマス(3歳魚)になることなく、2歳魚で成熟して本流域に戻ってきた短期降海型のサクラマスです。「戻りヤマメ」「戻りマス」と呼ばれる所以です。
この小さなサクラマスは偽銀毛と違い、パーマークがなく、身は赤身です。両者は生物学的には同じサクラマスに属する種ですが、全く異なる生活史なので、明確に区別する方が生態をよく理解できます。