ヤマメやサクラマスはサケ科の渓流魚です。ヤマメのうち、海に降りオホーツク海まで1年をかけて回遊して巨大化するものをサクラマスといいます。サクラマスは、ヤマメとは似ても似つかないサケのような姿になって、生まれた川に帰ってきます。
ヤマメとサクラマスの写真を下に示しました。このヤマメは27cmしかなく、体側にパーマークがあります。サクラマスの方は57cmもあり、パーマークは全くありません。まるでサケです。
![]() ヤマメ |
![]() サクラマス |
ところで、戻りヤマメの正体は何でしょう。 大きな川では、銀毛化して川を降った2歳魚が、海に行かずに戻ってくることがありますが、これは偽銀毛(本流ヤマメ)です。薄くても必ずパーマークが残存しています。
「サケ・マス魚類のわかる本(奥山文弥、井口斎著 山と渓谷社)」という、サケ科の生物学の本に興味深いことが記載されていました。178頁に次のことが記載されています。
中には回遊生活を短く切り上げ、早く帰ってくる魚もいる。春に海に下り、それほど遠くに行かずにその秋に遡上するサクラマスだ。海洋生活が3ヶ月から半年ぐらいだから、丸一年成長を続けるサクラマスとは大きさが異なり、おおむね30〜40cmの小型である。
このように、短期降海型のサクラマスを紹介しています。戻りヤマメとか戻りマスと呼ばれる魚はこの短期降海型サクラマスのひとつなのです(遡上時期が異なるが)。サクラマスはサケやカラフトマスと異なり、生態が原始的で様々な変異が存在します。したがって、このサイトで紹介するような短期降海型のサクラマスが存在するのです。
実際に釣ってみると、通常のサクラマスと戻りヤマメは姿はそっくりですが、サイズが全然違うことを実感します。右に、私の釣った通常のサクラマスと戻りヤマメを並べた写真があります。6月下旬の休日に釣ったものです。上は32cmの戻りヤマメ(メス)、下は56cmのサクラマス(メス)です。写真をクリックすると大きくなります。比較して下さい。