ケアンズ アクエリアス アパートメント泥縄講座

このページを作成しようと思い立ったのは、今年(2001年)の夏にケアンズに行
った際、10日間宿泊して、とてもすばらしかった事。これほどすばらしいにも関わ
らず日本語の情報がほとんど無く、しかも主なガイドブックのケアンズ市街地図には
存在すら載っていない事が多いという事。エスプラナードで最も背の高い建物であり
ケアンズのランドマークの1つで、国道1号線からは正面に見え、海上からも市街の
中央に見える地元では目立つ建物である事。欧米人には特に人気が高く部屋の広さに
は定評があり、料金も妥当で(むしろ安い)満足度が非常に高い事。現地の日本人は
口をそろえて「すばらしい所」と言っていた事、にも関わらず建物に近づいても得ら
れる情報が少なく、パンフレットにもあまり詳しく施設の掲載がなく知る人ぞ知るホ
テルになっているからだ。

さらに、万人向きでは無いという事情もある。
1)日本語が通じない事
2)バスタブが無い
3)アメニティーグッズが付いていない(石鹸、シャンプーの類)
4)インターネットが使えない(PBXの問題?)
5)ポーター、ベルボーイ、レセプションなどがいるホテルの様相ではない
6)レストランが建物内に無い
7)全室が2ベッドルームコンドミニアムである
8)ロビー内に案内表示らしき物が全く無い

といった、事前に知っておかないと不都合と感じる程度の欠点がある。
ところが、抜群の眺望、セキュリティーが高くプライバシーが守られ住人は穏やかで
とても静かに過ごせるといったあまりある利点がある。ツアーや団体旅行での利用は
不可能でも、個人旅行、特に家族づれにはイチオシの宿泊施設だと考え詳細を解説す
ることした。

1.データ
場所:107エスプラナード
   エスプラナードに面し、アプリン、フローレンス、アボットの各ストリートに
   囲まれたブロックにあり、南隣にオールシーズンズエスプラナード、北隣にホ
   リデーインがある。

部屋:全室2ベッドルームのコンドミニアム
   85号室まであるが、その多くは定住者により埋まっている。

   ツインベッドルーム、リビングダイニングキッチン、スイートベッドルーム。
   洗面所2、シャワー2(バスタブ無し)、トイレ2、バルコニー、ウォークイ
   ンクローゼット、収納3ヶ所、ランドリールーム

   <キッチン設備>
   電磁調理台(4発)、電気オーブン、電子レンジ、冷蔵庫(フルサイズ)、シ
   ンク、食器洗い機、トースター、電気ポット、食器類(5客づつ)、鍋類、マ
   ナ板、ナイフ3

   <ランドリー設備>
   収納(掃除機)、電気洗濯機、乾燥機、シンク、給湯機、モップ、ホウキ

   <その他>
   電話2、エアコン3、テレビ15インチ1台、室内扇4、タイマー付き時計、
   ヘアドライヤー

   ※コンセント多数、電話モジュラー無し(インターネット接続不可)

施設:<グランド階>
   ロビー、エレベーター2基、メールBOX、インターフォン、全室分の駐車場、
   ゴミ集積場、ショッピングカート数台
   <メゾネット階>
   オフィス、庭、テニスコート、バーベキュー台、プール、更衣室、サウナ
   <各階>
   ダストシュート(小さくて使えない)、両端に非常階段

間取り図:例(PDFファイル42KB)

2.利用ガイド
 全室が2ベッドルームのコンドミニアムで、団体客やツアーでは利用が困難であり
 個人旅行での利用となる。空室はすぐ埋まるので予約はかなり早めに入れる必要が
 ある。ロビーはエレベーターホールを少し大きくした程度でデスク1つ、ソファー
 1式があるくらい。デスクはウィークデーの10:00〜15:00?まで人がい
 るがそれ以外の時間帯(6:00〜18:00)は、メゾネット階3号室のオフィ
 スに出向くか、内線電話で用を済ます。時間外は対応不可。3号室はオーナーの住
 まい兼オフィスである。ロビーには電話が無く、外のインターフォンで各部屋直通
 で呼び出しする。グランド階に案内表示は全く無く、正当な宿泊者でないとどこに
 も行く事ができない。

 <チェックイン>
 到着予定時刻にはロビーに人が出ている(アーリーチェックインの際の対応は不明)
 デスクにバウチャーを渡すとオーナーがやってきて、ロビーから順に施設の説明を
 して部屋まで案内してくれる。キーホルダーを渡される。
 キーはセキュリティーキー1、部屋の玄関キー1、不明のキー1、タグで構成。
 セキュリティーキーは無くすと、A$50の罰金。まずは、ロビー正面の扉の説明。
 グランド階のロビー正面の扉は、10:00〜17:00以外は、施錠してる。中
 からはセンサーで自動的に解錠。
 エレベーターは建物中心に2基。グランド階以外は、セキュリティーキーを指定の
 鍵穴に指してONにした状態でないとボタンを押せない。扉の開きボタンはあるが
 閉じるボタンは無い。赤外線センサーによる挟まり防止機構あり。
 ポーターはいないので自分で運ぶ。小さい荷物はオーナーも持ってくれる。

 部屋の玄関のカギは、オートロックではない。施錠する場合は、室内側のノブの中
 心のボッチを押し込み、その状態で閉じる。中からはノブを回すだけで解錠。
 室内を一通り説明し、各種ツアーのバインダーとアクエリアスの諸注意を読んで、
 必要があれば、オフィスか内線電話ダイヤル9で応じるという事。顧客カードは部
 屋で確か、氏名と住所を記述した。これで、チェックアウトまでは特段先方からコ
 ンタクトはない。タオル、トイレットペーパー類は、予約期間中の全量が最初に運
 び込まれている。

 <ガレージ>
 自動車を置く場合は、オーナーに置き場を聞く。駐車場はグランド階のロビー以外
 の空間に全室分が用意されている。駐車場へは、エレベーターの両側のドアから出
 入りする。このドアもセキュリティーキーで開ける、開ける時は手動、閉じる時は
 自動。自動車の出入り口はアボットストリート側に自動シャッターがあり、セキュ
 リティーキーの鍵穴がシャッターの前に停車すると運転席側の乗車位置から利用で
 きるようにポールの先端に付いている。ONすると開き、一定時間の後、自動的に
 閉じる。自動シャッター脇に外部に人が出入りするセキュリティードアもあり、ゴ
 ミ出しの際はこのドアを出て集積用のトローリーに捨てる。出入りとも解錠の必要
 あり。

 ショッピングセンターのショッピングカートが数台あって、車のトランクからカー
 トにのせてエレベーターを使って部屋まで運ぶのに利用することができる。

 ガレージを出ると、アボットストリートに出られる。左折のみ(土日は中央分離帯
 に駐車する車が無いので、右折も可能である)。

 <建物への出入り>
 1)正面から(カギをもっている場合)
  ロビー正面の扉:時間内、施錠なし。時間外、右側のインターフォンの側にカギ
          穴がありONにして解錠。(施錠は自動)
  エレベーター :ケージ内に入り、カギをONにして指定階のボタンを押す。指
          定階のボタンが点灯したらOFFにしてカギを抜く。
 2)正面から(カギの無い場合)
  ロビー正面の扉:時間内、施錠なし。時間外、インターフォンにて訪問先にダイ
          ヤル。訪問先の住人が応答し、監視カメラで確認してOKなら
          リモートで解錠。
  エレベーター :時間内の場合は、ロビーのデスクで用向きを伝える。時間外は、
          上記の方法で解錠した場合、最初に到着したケージはキー無し
          で指定階を押せる。
 3)ガレージから
  自動シャッター:セキュリティーキーをONにして開ける。
  ロビーの入り口:セキュリティーキーで解錠して手動で開ける(施錠は自動)。
 4)ガレージの通用口
  ドア     :セキュリティーキーで解錠。閉じると施錠。
 5)メゾネット階:
  庭への出入り :セキュリティーキーで扉を開ける。閉じると施錠。
 6)プール   :大人でないと手の届かない位置に、上下方向にバネ式の閂があ
          る。

 ※外出の際、カギを忘れると、締め出される危険性がある。ガレージはカギを持た
  ずに立ち入ると、閉じ込められる危険性がある。

 <オフィス>
 メゾネット階のエレベーターを降りて左側の最初の部屋。3号室の玄関にOFFI
 CEのプレートが懸かっている。呼び鈴がある。オーナーの住宅で、左の部屋が事
 務所となっている。

 <電話>
 電話器は、2台。ベッドルームに1台。プッシュ式、外線は0発信。ダイヤル9で、
 オフィス。リビングの壁にあと1台。機能は同じ。

 <テレビ>
 リモコン式テレビ。99チャンネルまであるが、映るのは5〜6放送局分。0と1
 チャンネルは、玄関の赤外線監視カメラのモニター。玄関の外のインターフォンか
 ら部屋番号をダイヤルすると、リビングのインターフォンが鳴る。その位置に設置
 してある監視カメラからの映像をテレビで確認。正当な訪問者なら解錠(方法は利
 用手引きに記載あり:ここでは記載をひかえる)。

 <キッチン>
 ・電磁調理台
  元栓にあたる電源スイッチがあり、オーブンと電磁調理台が連動している。4発
  の台のうち大版2発。とろ火対応1発。組み込み換気扇、照明あり。備え付けの
  鍋により調理ができる。電圧が高いためカロリーが高く。調理時間は短時間で済
  む。

 ・電子レンジ
  必ず蓋を開けて、閉じ、時間(秒)を指定しON。ターンテーブル式。

 ・オーブン
  温度計、余熱タイマー、タイマー、時計。全てアナログ式。

 ・2ドア冷蔵庫
  冷凍庫、冷蔵庫+内部野菜室。約300Lくらい。

 ・電気ポット
  白いプラスチック製で、電熱式。水を入れと、スイッチをONする。沸騰すると
  自動で切れる。高カロリーのため、すぐ湧く。

 ・食器洗い機
  巨大。(使わなかったのでこれ以上のコメント無し)

 ・シンク
  熱湯が使える、温水冷水共用栓

 ・料理用具
  両手ナベ2、片手1、フライパン1、ケトル、オーブン皿2
  ナイフ大小、トング、マナ板、チーズおろし金、ボウル、ゴムベラ、スポンジ
  その他

 ・食器
  皿5、スープボウル5、カップ5、ソーサー5、マグ5、タンブラー5、ワイン
  グラス5、ピルスナーグラス2、サラダボウル(木)2、大皿1、ナイフ、フォ
  ーク、スプーン各5以上、ソムリエナイフ、ティーポット
  その他

 ・お茶と砂糖
  小さいバスケットに各社お茶とテーブルシュガーが適当量用意されている。

 <ランドリー>
 キッチンの奥にある。専用の流し台あり。洗濯機は、熱湯もつかえる。水温、水位、
 洗濯方法(ハードかソフトかなど)をセットしノブを引くとスタートする。全自動。
 乾燥機は、洗濯機の上に設置。ドラム式で時間を決めるタイマーがあるのみ。
 同室に電気給湯機がある。元栓にあたるスイッチがあるが触れる必要は無い。
 収納に掃除機が入っている。バケツ3。

 <洗面台>
 熱湯が使える。水をためる時は、洗面台の下の扉にゴム栓が保管されているので、
 それをつかう。温水冷水共用栓。床はタイル。

 <シャワー>
 温水冷水独立栓。洗面所の一角にガラス張りの独立区画になっている。外に水ハネ
 はないが、敷居はそれほど高くないので、排水口をつまらせると、部屋まで水浸し
 になる危険性はある(普通の使い方なら問題なし)。カギ無し。

 <トイレ>
 1つは独立区画(カギ付きの扉あり)、もう1つは、洗面所と共用。扉はなく、ウ
 ォークインクローゼットの扉がカギ付き。床はタイル。

 <バルコニー>
 リビングとの境は全面ガラス。アルミサッシの手すりの格子が床から立ち上がって
 いるため眺望抜群。床はタイル。

 <窓>
 2つのベッドルームの窓は開かない。バルコニーへの出入りは、全面ガラス4枚の
 うち2枚を両開き。レースと遮光カーテン。

 <鏡>
 2つの洗面台正面に天井まで。ベッドルームの収納引き戸が全面+天袋の引き戸も
 カガミ。リビングの収納引き戸+天袋が全面カガミ。

 <金庫>
 小型の耐火金庫が備えてある。カギは別途オフィスに要請(使用しなかった。)

 <照明>
 リビング:装飾照明(天井2、壁1)、長身電気スタンド
 バルコニー:2灯
 キッチン:玄関先共用スポット白熱球(100W)
 水周り :各1灯白熱電球
 ベッドルーム:白熱スポットライト2灯づつ(点かないのもある)

 <空調>
 エアコン3台、天井扇風機(ベッドルーム各1、リビング2)、換気扇
 ※玄関を開けるとバルコニーから風が相当抜ける。故に、定住者は玄関に網戸をそ
  なえている。

 <その他>
 ダイニングテーブルは補助板を使うと丸から楕円に伸びる。バルコニーにはリクン
 ライニングチェアあり。基本的にはバリアフリーでバルコニーへの出入りと、シャ
 ワールーム以外はすべてフラット。防音もしっかりしていて隣家の水周りの音も静
 寂時で無いと聞こえない。

 <諸注意>
 騒がしくしない。バルコニーで鳥に餌を与えない。深夜のシャワーの利用は控える。
 火災時にエレベーターを使用しない。カギを無くさない。洗濯物を表から見える位
 置に干さない。タオル等は必要な量をあらかじめ用意している。など一般的注意事
 項が載っている。

 <ルームクリーニング>
 1週間に1度、およびチェックアウト日に入る。1週間に1回は部屋に入ると、何
 もせずに去る。普段入っている形跡はない。

 <チェックアウト>
 出発日前日の夕方に、ドアの下から、レシートが投げ込まれる(全てが電話代だっ
 た)。早出の場合は、オフィスに要請しておく。清算はレシートがあればいつでも
 できる。もちろん、クレジットカードOK。
 セキュリティーキーは出発時にキッチンに隠し施錠するか、オフィスに持って行く。
 タクシーは依頼すれば呼んでくれる。
 ポーターはいないので、全ての荷物を自分達でロビーに出してからセキュリティー
 キーを返却し、その際タクシーを依頼すると良い。

3.最後に
 この建物は、ホテルというよりリゾートマンションで、その空部屋を解放している
 という感覚。定住者はリタイヤしたご老人が多く。悠々自適で静かに暮らしている。
 その他の入居者も定住となると相当の収入があると推察される。
 アパートメントといわれる通り、住宅ととらえる方が妥当(マンション組合のよう
 な組織もある)である。一時的にせよ住人として暮らしているような感覚を持つ必
 要があると思う。自分はホテルの客でサービスされるのが当たり前、旅行先では常
 に羽目を外すもんだといった乱暴な考えはここでは慎むべきだと考える。

 オーナーの一家も、とてもノーブルで穏やかな物腰の方々だ。質問すれば丁寧に説
 明してくださるが、いかんせん日本語では無いので若干のヒアリング力は必要かも
 しれない。

 セキュリティー情報を解説することは防犯上の問題があり、ためらわれたが、アク
 エリアスの特徴であり、宿泊先として選択する上で、向き不向きを判定する材料に
 なると考え、正規の宿泊者になった際にはじめて知り得る情報にも若干触れた。

 再び、ケアンズを訪れる機会があれば、またアクエリアスに宿泊するつもりである。

AQUARIUS正規ホームページ

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