1.旅の準備

◆日程について
節目の年にリフレッシュ休暇という制度があり、2週間程度の休暇が取得できるため
全日程を家族旅行しようと決めました。2001年のカレンダーをながめならが、超
ハイシーズンのお盆を避けた2週間を当てはめると、7月20日海の日をからめた、
学校の夏休みの最初がベストでした。
4月に決心し計画を固めて行きました。

◆旅行先の選定
どうせ行くなら海外旅行。小学生3人をつれて、面倒くさくもありましたが、国内で
もそれなりにコストはかかる、行ってしまえば何とかなるさと、海外旅行の線で調査
を開始。
旅行先選定には自分なりに条件をつけました。
1)直行便で行けること
2)英語圏(テリブルイングリッシュだけど字も読めないよりは良い)
3)時差が少ない(ワタシが弱い)
4)気候がおだやか
5)1都市定住
6)自然がいっぱい

家族旅行といえばハワイが相場ですが、時差の点で却下。東南アジアも治安と蒸し暑
いのは勘弁。グアム、サイパン、ロタはもっと短期で十分。ニュージーランド!?
真冬で荷物が大変。
そうだ、ケアンズにしよう、と一瞬にして閃いたのでした。
上記の条件にすべて合致する。日本語圏!??。ワールドヘリテイジが2つ。もう、
他に浮気する理由がみあたらない。
ターゲットは決まったので、情報収集。まずはパッケージツアーのお勉強。ホテルや
観光コースなど概念がついてきたけれど、肝心の申し込みできそうなツアーが見当た
らない。なにしろ、16泊17日だ。エア&ホテルのパックで9泊10日というのが
最長だった。ここで妥協はしたくない。
とにかく、飛行機は押さえた方がいいとの友人の忠告を受け、格安航空券を調べ始め
た。インターネットでの情報だと、まだ7月分は料金も出ていない。比較ドットコム
で路線価格を比較し、検索結果のエージェンシーに片っ端からメールしてみた。
即刻反応があった数社とコンタクト。カンタスホリデーズでは、すでにこの日程で、
PEXは完売(おいおいまだ4月だよ)。正規料金か?正直いって焦った。旅行場所
を先に決定してしまったので飛行機が取れなければ計画は大きく狂う。
呼び寄せチケットという手段もある、とにかくエアチケットを5人分確保したい。

最初に、呼び寄せチケットが取れた。しかし、1日短い。ここで妥協はしたくない。

困った時の大手エージェンシー。H社の店頭窓口に乗り込んだ。
「お取りできますよ。」「へっ!」あっけなかった。1人2万の手付け金が必要。
そうか、こうやって席が無くなっているのだなぁ。ついでに、ホテルはいかがですか
?レンタカーはどうされますかぁ?「あっ、うっ、、、、」いかんいかんその手に乗
っては。
「何か参考になる資料はありますか?」
かくして、JHCとアップルワールドの分厚いホテルタリフを手に入れた。

エアチケットを確保してしまったので、完全な個人旅行になった。ホテルはゆっくり
考えよう。カンタスフリークエントリーフライヤーの会員登録も年会費が無料になっ
たので各人分申請した。JALとのコードシェア便ではあるが、JALでの申し込み
ではないので、JALマイレージにはならないとのこと。ややこしい。

◆ホテルの選定
何といっても島のリゾートだ。リザード島は?コッドホールに近いし格調たかそう。
ん?年齢制限がある。ようするに大人の島だ。ハミルトン島は南過ぎる。グリーン島
で決まりか。家族にサンディーケイは見せてやりたかったので無難な線だ(この時モ
ルディブのようなところを想像していた)。
市内のホテルはホリデーユニット(コンドミニアムタイプ)に限る。
ノーザンビーチリゾートにどっぷりというのも捨て難い。
インターネットで情報検索をし、いろいろな方々の旅行記などを拝読し、徐々にイメ
ージを固めていった。例のタリフの見方もようやく理解でき、ホテル名、料金、立地
などが整理されてきた。ただ、ケアンズ空港とダウンタウンがどれほど離れているの
か、ノーザンビーチはどれくらいの位置関係なのか双方が解る地図がみつからないで
いた。地図さえあれば、日本での距離感に置き換えて考えることができる。
コンドミニアムを検索している最中に、アコモネット社のホームページにゆきあたっ
た。コンドミニアムだけのリストがあり重宝した。価格は相応だ。
日本のホテルの相場を考えると、どこも非常に安くよりどりみどり。だいたいの候補
はしぼられてきたが、選択の必然性をさぐるため、メールで質問することにした。
ご対応いただいたS氏は、この時からワタシの質問の餌食となり出発までの3ヶ月間
最低週2回程度の依頼をこなしていただいた。

たとえば、こんな質問だ。
成田直行便だと明け方到着。その足で、グリーン島に渡るか、アーリーチェックイン
にするか、はたまたレンタカーを借りてホテル代わりにするか、どれがベストか?

寝不足で、日帰りツアーに参加してヘトヘトになるよりはのんびりしたほうが良いと
のアドバイスで、やはり答はアーリーチェックインだった。アーリーチェックインと
いってもそれはパックツアーの考え方で、一般的に10時チェックアウトより前の時
刻に部屋に入るので、前の晩からリザーブするのと同じ。要するに1泊分が加算され
る。これではレンタカーの方が安かったが、到着してタクシーにも乗らずに、初めて
の国で運転できるほど度胸は良くない。1泊分加算で手をうった。

市内かノーザンビーチかの選択については、グリーン島でビーチリゾートを経験する
ので、ダウンタウンの中心近くの市中ホテルにしようと固まった。

アウトリガーケアンズリゾートはすぐ決定した。イメージにぴったりだ。ホームペー
ジ情報も豊富で、1年前にできたばかりとのこと。
ピアのあるラディソンプラザ、市中でもリゾート感覚のオアシスリゾートは惹かれた
がホテルタイプだ。やはり日本人にはマトソンプラザか、しかし徒歩での往来は遠す
ぎる。ロイヤルハーバー・エスプラナードが魅力だった。それとケアンズ・アクエリ
アス。ケアンズ・アクエリアスはバスタブが無いとの情報を得て、最後まで悩んだ。
結局、価格面で、アクエリアスに決定した。

滞在パタンについては、アコモネットS氏に大変重要な示唆をいただき、そのことは
今回の旅行が安全で快適なものになった。そして、アコモネット社のホテルアレンジ
により、
3泊4日  アウトリガー・ケアンズリゾート
3泊4日  グリーンアイランドリゾート
9泊10日 ケアンズ・アクエリアス・アパートメント
となった。

ここで大きな誤算があった。グリーンアイランドリゾートは全室がツインかスイート。
5人家族だと、ツインをトリプルにする事はできるが、それ以上が無い。要は、2室
占有になる。2室に別れるのは何かと面倒だ。しかし、ツイン+スイートでツインに
EXベッドをいれて、室内ドアを開けると1室で使えるインターコネクティングルー
ムがある事が分かり、そこを確保できた。
ただ、この部屋に3泊4日は一般庶民としては、ちょっとやり過ぎだった。
ホテルプランが確定するとバウチャーはエアメールですぐ届いた。

アコモネットへの入金はクレジットカードと現地通貨での海外送金だ。予約金と残金、
手数料等の関係で最も安くなるパタンで支払をした。

◆レンタカーについて
Hertzでは、オーストラリア向けにウイークリークーポンがあり、5日以上はデ
ィスカウント価格が設定されており、日本円で決済できる。出発前にしか頼めない事
もあって、それがベストチョイスかどうかあまり思案せず、H社経由で手配した。
搭乗者傷害保険と携行品担保保険、さらに消費税など、現地でのオプションの支払い
もあるので割がよかったどうか再評価する必要がある。ただ、予約が入っているので
クーポンを渡すだけで、すばやい手続きとなった。

◆お金について
T/Cは安全且つ換金率が良いので出発前に購入しておいた。とりあえず様子が分か
らないので1日A$100相当で用意した。現金は日本円で持っていった。ケアンズ
空港のエクスチェンジは到着便にあわせ早朝でも空いていることがわかったので、最
初の3日間、特に銀行が休みの土日を凌げるように¥30000だけ換金した。
しかし、市中には両替所がすぐ見つかるとろこにたくさんあり土日でもやっている。
また、リーフカジノ内のキャッシャーではT/Cを手数料なしで現金化できる。ただ、
遊んじゃうと手数料どころではなく散財することになるので、そのつもりで。
T/Cを使う場合はパスポートの提示が必要。パスポートナンバーを裏書きする。ワ
タシはパスポートもT/Cも漢字サインなので、カジノのキャッシャーはクレジット
カードも見せろといって来た。しかしこのカードも漢字でサインしている。

その後、ホテルのセキュリティーもしっかりしているし、市中も怪しげなところはな
く現金の方が楽なので、T/Cは全て現金化した。もちろんT/Cはスーパーマーケ
ットの支払いでも使える(パスポート提示がいらない)がレジのモードを変える必要
がありちょっと流れが停滞するので、やはり現金がよかった。
他に、クレジットカードはレンタカーの際、提示が必須なので、持って行った。この
機会に家族カードも作成した。
クレジットカードはホテルでセキュリティーBOXの鍵を借りる時も必要だった。
アクティビティーの予約前金でカードが使えない場面があるから、それをT/Cで、
生活費や乗り物は、現金で、アクティビティーのアドミッションなどA$100以上
の支払いはカードでと自然と使い分けができるようになった。
コインは積極的に消費しないと貯まる一方だ。幸いOZは端数のコインを先に見せれ
ば切りのいいおつりを計算する術(日本的な)を心得ているので楽だった。ただ、1
/100A$単位を丸める事は最初解らなかったので、おつりは全部お札にしたつも
りが、コインも返って来るので戸惑った。

◆検疫について
子供が食物アレルギーなので禁止品に該当しないお菓子類などは持ち込んだ、それか
ら相当数の医薬品も。事前の調査でしらべれば調べるほど解らなくなり、AQISの
ホームぺージからも日本語の案内が消えてしまったり、事前のメールでの問い合せに
返信がなかったりで、あやふやだった。とりあえず持っていって、全てを申告する事
に決めた。

また、機内食については、カンタス航空に直接照会して、スペシャルミールを申請し
た。完全に個別のリクエストに答えるものではないが、宗教上の理由、ベジタリアン、
糖尿病食、グルテンフリーのいわゆるアレルギー対策向けのなかから該当にチェック
し、乗務員はその点について特別なトレーニングを受けていないので了承して欲しい
などの免責条項に同意する書類にサインしてカンタス本社に返信する。英文のフォー
ムだったが理解はたやすい。フリークエントリーフライヤーの申請も同時に行ったの
で、搭乗すると自動加算になる旨を告げる書類と、会員カードが後に送られてきた。
手続きは完了したようだ。

◆海外旅行傷害保険について
インターネットでファミリープランの契約が完了できるところを探した。また、クレ
ジットカードに付帯の保険も本人以外はIDカードの携帯が必要だったので全て申請
した。

◆ETAS
ETASはテレキュートセンターのホームページから申請しカード決済とした。あれ
ほどすぐ発行されるとは思っていなかったので、1ヶ月も早く手にしていた。登録証
は日本の出国手続きで提示するものだとは思いも寄らなかった。

◆アクティビティーについて
ワタシはスクーバをできるだけやりたかったが、家族旅行の意味がなくなるので、事
前に予約することはしなかった。機材も荷物が多くなるので置いて行くことになった。
どのアクディビティーも前日に電話1本、日本語で予約できるので全く不自由はしな
かった。

◆インターネットについて
WindowsCEマシンを持ち込んだ。インターナショナル対応モデムとモデムセ
ーバーで武装し、iPass経由でローミングする予定でいた。まずは、日本から国
際ダイヤル直通通話でケアンズのiPassのAPに事前に接続し設定を完了してお
いた。56kbpsのAPがある。余談だが、VHSの再生方式はPAL、DVDの
リージョナルコードは4で日本とは違う。モジュラージャックは同じだった。

◆成田空港にはどう行くか
1人の時は、電車と決まっていた。今回は全部で5人。安全面、料金を考えると、自
家用車も有力だ。民間駐車場を調べると、5日間で料金頭打ちになるところがあり、
認識を新たにした。断然安く楽ちんだった。帰りは別料金なしに空港引き渡しだ。

◆その他
早期に計画が固まり、キャンセル無料期限を越えると体調管理に気をつかった。普段
のまない総合ビタミン剤なんかを服用したりした。
半月間留守にするので、期間中に期限がくる出来事を洗い出して事前に解消するのが
結構面倒だった。たとえば、定期券の更新、自動車保険の更改申し込み、参議院議員
選挙不在者投票なんかもあった。
子供たちのために「旅のしおり」を作成したり行程表を作ったり、なんだかんだ週末
は準備についやされた。

出発直前の週末、すべての荷物を準備すると、手持ちのスーツケースでは収まらない
程の分量。急遽、買い増すハメになった。1つ20kgを軽く越えていたが、人数で
頭割りすれば、航空運賃の従量超過料金の対象にはならないだろう。

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2.ダイアリー

■7/20(金曜日)海の日:晴
民間駐車場は16:00の予約だったが、暑い、早く出発したい。このままだと子供
がはしゃぎ過ぎて怪我をする恐れがあるので、午後になってすぐ家を出た。
柏から我孫子、安食経由で成田に行くコースは道も空いていて、思いのほか早く着い
た。久々の成田第二ターミナル。バウチャーと航空券の引き換えは18:00。早く
行かないと、5人並んだ席がとれないとあって急いだが、早く着き過ぎだ。
あらかじめ座席番号を明かさないのは、ハイジャック防止の観点があるそうだ。
結局、C通路DEFG通路の5席となった。日本の出入国カードが廃止になったので
せいせいした。第二ターミナルは搭乗ゲートまで新交通システムのシャトルができて
いたが、これは知らなかった。帰国時にこのシャトルが日本を感じさせることになる。
QF060便は定刻通り離陸した。
申請しておいたスペシャルミールが最初にサーブされた。ちょっと食べたてみたが、
なかなかおいしい。

■7/21(土曜日):晴
飛行機は徐々に高度を下げ、最終のランディングに入った。長男が、耳抜きができず
に痛がっていた。このことは後に面倒なことになった。
4:15、ほぼ定刻通り到着。エアシックネス用の紙袋は何かのおりにと、胸ポケッ
トに忍ばせ、下乗した(その時グリーン島を思い浮かべていた)。もう荷物が出てき
ている。ちっぽけな空港ターミナルだ。長男が吐き気がすると言い出した。すかさず
先ほどの紙袋を差し出す。間一髪だった。不幸中の幸いとはこの事。

入国審査カードには、食品にチェックを入れていたため、赤のゲートに並ぶ。ほとん
どの人がこのゲートだ。審査台は1〜8まであって、8番はX線コンベアになってい
た。8番に行く様指示されたが、渋滞しているので6番の係に呼ばれ、スーツケース
1つを空けさせられた。全部衣類だ。ビーグル犬もいなかった。あっさり入国を果た
した。
エクスチェンジが目の前にあったので3万円分A$に替えた、多少手数料を上乗せす
ると、残金を日本円に戻す時、換金時のレートで戻せるプロテクトオプションのよう
なものを説明させられたが、必要無いと断った。

個人旅行なので出迎えも集合も無い。さっさと、タクシー乗り場に向かった。ブラッ
ク&ホワイトタクシー1BOX車。「5人までは同一料金」と日本語で書いてあった。
ホテル名を告げると、かなりのスピードで走り出した。ケアンズの第一印象は、真っ
暗だ。
空港の周りはマングローブ林だからしかたない。オリオン座が横向きになって見えた、
晴れだ。急に体が左右に振られる、これがラウンドアバウトの初体験だった。マクド
ナルドの前を通過し到着。A$13強で10分はたっていない。

レセプションにバウチャーを提示する。日本語は良く解らないのでといわれた、確か
にパッと見は日本語が目に付く。ビジターカードに必要事項を記入している最中に、
端末での予約確認が終わり、セキュリティーBOXの鍵のために保証にクレジットカ
ードの提示が必要。ルームキーの束にセキュリティーBOXのキーをつなげて、チェ
ックイン手続が完了した。ドアマンもベルボーイもいない。レセプションのおじさん
が荷物を部屋まで運んでくれた。簡単な部屋の説明を受け、荷を解いて落ち着いた。

部屋は廊下に面してオートロックの扉、開けると2枚の扉が並んでいて(これもオー
トロック付き)右がツイン+EXベッド、左がスイート+LDKで双方にバストイレ
があった。バルコニーにでると正面に公園とピアマーケットプレース。
日の出をむかえ、かなた海上にグリーン島が見えた。プールビューで予約したはずだ
がラッキーなことにオーシャンビューだっだ。

長男は熱をはかると38度近くあった、とにかく寝かすしかない。

テレビを点けると、「サンダーバード」をやっていた、なつかしさとともに英国の存
在を感じる。
一人で近所を探検する。真裏がウールワース、生活には便利だ。マクドナルドでビッ
グマックを注文。アイスミルクティーは無い。そもそも冷たいお茶を呑む習慣が無い
らしい。しかし、いつもの味だ。

部屋に帰ると、家内が洗濯機が使えないと言っている。たいていの機械はマニュアル
無しで操作できる方なので、どうせどこかにメインの電源があるのだろうと見てまわ
った、解らない。レセプションに電話すると部屋にマニュアルがあるから読んでみろ
とのこと。マニュアルをみても、困った解らない。手順はあっているがどうも手応え
がない。もう一度レセプションに電話し洗濯機が壊れているからみてくれと依頼した。
暫くして人が来た。あっさり動かした。壊れてなんかいない。要するにタイマーのダ
イヤルを回しモードをセットした後、そのダイヤルを手前に浮かすように引っ張るの
だ。押してもダメなら引いてみなとは良く言ったものだ。さっきまで一生懸命押して
いた。その後遭遇した洗濯機はみな同じ手順だった。多くの日本人はこのトラップに
ひっかかるだろう(ワタシたちだけか?)。
その後海岸まで出てみたりはしたが、1日目はだいたいごろごろして過ごした。

夜になっても子供の熱が下がらない。耳が痛いといっている、中耳炎を心配した。も
しそうだったら、海は諦めだ。
そこで、ケアンズ24時間医療センターに電話した。症状を話し、今なら私がいるか
ら、すぐ診せた方がいいだろうという電話の先のK女史。日が落ちると肌寒い夜道を
歩いて訪ねた。エスプラナードをホリデーインまで行ってフローレンスストリート
を左折して3ブロック。滅入っているので暗く遠く感じた。大体このあたりは横断歩
道だって、街灯だってろくに無いじゃないか。

医療センターの第一印象は、表現は適切ではないが繁盛しているなぁというものだっ
た。

海外旅行傷害保険に加入していたので証書を提示すれば無料だ。保険会社への提出書
類(症状など)と医療センターへの登録カードに記入して診察の順番を待った。

程なく呼ばれ、女史の通訳を介して診療が始まった。耳を診察し「圧力傷害」「鼓膜
に穴」「水がたまっているかも」、あまりの事にへらへらと笑ってしまった。
耳抜きをよくするために、チューインガムをよく噛むように、それから風邪気味なの
で抗生物質を出された。飛行機の冷房にあたって一種の冷房病になり、鼻づまりから
耳抜きができなかったのだろうという診察。月曜日また来るよ〜に。

ホテルの電話機にはモジュラージャックがあり、モデムセーバーで極性などを調べた
ところノーマルなので、すかさずインターネットに接続した。今日の出来事を友人あ
るいは準メル友のようなアコモのS氏に知らせた。
1日目から長かった。

■7/22(日曜日):晴時々曇(日中一時雨)
いつもの習慣で5:30に目覚める。とはいえ、現地時刻だ。たった1時間だが時差
に順応している自分に驚いた。すがすがしくて、日本の初秋を思い起こさせる気候だ。

いかにも熱帯雨林でございますと主張しているクドイ造作の街路樹に、ウォークマン
を聞きながら会話している若者のように音量の調節がおかしい鳥たちが集まっている。
ムクドリやカケスのようなもの、中にはインコもいる。

元気のいい長女、次女とつれだって朝の散歩。エスプラナードは犬の散歩やジョガー
たちがすでに繰り出してきている。涼しいので食欲が出る、またもやマクドナルド。

予定では、今日キュランダツアーを考えていたが、やめておこう。

それでも、熱の下がった、長男を交えて、ピアの中のアンダーウォーターワールドに
出かけた。規模は小さかったが、ロウニンアジやナポレオンが廻っている大型水槽で
サメの餌付けショーをみてGBRに来た事を実感できた。

午後になると長男はまた熱がでた。まだ本調子ではない。
通り雨が来た。
突然部屋の電話が鳴る。心当たりはあろうはずがない。緊張して受話器をあげると、
アコモネットのS氏だった。前日のメールを見てたいそう心配してくださった。そう
言えばメールのみで肉声ははじめてだった、しかし旧知の間柄だ。バーチャルとリア
ルがつながった瞬間だ。

テレビで「Shall we dance?」をやっていた。役所広司の役名が先ほ
どの電話の主と同じ名前なので、子供たちの頭の中ではテレビの人から電話があった
と妙な理解をしていた、これでリアルがバーチャルに戻った。

家内と子供は夕方、時間を持て余して再びUWWにでかけた、1日何度でも再入場可
能なのだ。息子とワタシは部屋で、成田空港で買った携帯用の将棋で時間をつぶした。

ウールワースで食材を求め、マクドナルドから卒業した。ホテルもアボットストリー
ト側の出入り口をみつけ、横断歩道も無視して、ウールワースへは最短距離で往来す
る術を身に付けた。

ナイトマーケットの入り口にオズワントラベルのカウンターがあり、Y氏には何度も
お世話になった。明日はワイルドワールドに元気な方の子供たちだけでも連れて行こ
うと、ツアーの申し込みをしきた。オールインナデイのバス、10:00にピックア
ップで予約した。

ホテルに戻ってきてから、1日を思い返していたら、翌朝10:00では無駄な時間
が多いと思い立って、オズワンに電話し1時間はやめてもらった。すぐ変更OKの返
事が返ってきた。てなれたものだ。

T/Cを現金にする口実でリーフカジノに夫婦で出向いた。A$400を現金化しス
ロットマシンにA$50をデポしてきた。これが手数料が不要な理由である。

夜もふけると、起きているのはマクドナルドの周りだけだった、たまに奇声が聞こえ
たが、朝の鳥より静かだ。

■7/23(月曜日):曇り時々雨
既に、ケアンズになじんできた、意外にみんな朝が早い。曜日の感覚も薄れていた。
17:00に医療センターの予約があるから、それまでには戻ってこよう。9:00
に家内と息子をホテルに残してツアーバスに乗り込んだ。ホテル、ウールワース、ピ
アの行動半径から飛び出して、各ホテルのピックアップに付き合っていると、ケアン
ズ市街が頭の中で日本での情報を紡ぎながら3D化してきた。後にレンタカーにも乗
る予定なので道順だけでなく、運転術もしっかり予習しておこう。

キャプテンクックハイウェイに入り北上するとすぐ右手に空港が見えた。バロン川に
かかる橋を越えると、あたりはサトウキビ畑。まるで東北自動車道で栃木県を走って
いるような雰囲気だった。スカイレールの麓駅に隣接しているジャプガイアボリジカ
ルに行く人を降ろし、スミスフィールドショッピングセンターを過ぎると、ドライバ
ーが観光案内をはじめた。トリニティー、ケワラなどガイドブックで見知った名前の
ビーチに通ずるラウンドアバウトをパスするとなぜかケアンズへの上り車線に出て帰
り始めた。スカイレール駅に忘れ物か?と考えを巡らせていると、また下り車線に戻
った。その先で渋滞していた。さっきの往復は、無線でこの情報が入ってきたからら
しい。渋滞の原因は道路工事だった。最初で最後の渋滞経験だ。30分はかかってい
ない。

ワイルドワールドの第一印象は「群馬薮塚へびセンター」だった。フリーフライトバ
ードショーがもうすぐ始まる。園内マップをもらったら最奥なので、子供たちを急か
して、白いカンガルーやカソワリーを横目で見ながら一目散にステージに向かった。
教会と池の前にはすぐついた、閑散としている、開演15分前だ。その瞬間、第一印
象は正しいと確信した。ただしバードショーは楽しかった。コアラの抱っこには列が
できていた。帰りの時間が拘束されていないので、他をきままに見て歩いた。入口で
A$1で買った餌をカンガルーに夢中になってあげている子供たち。早々に無くなっ
て、次は木の葉をあげていた。木の葉を前足で握って食べるカンガルーの方が格段に
可愛い。カンガルーのところだけで1時間以上いた。よっぽど気に入ったらしい。

コアラを抱っこする。まず、カメラ前の定位置に歩み出る。弥勒菩薩のようなポーズ
をつけさせられる。そのまま固まっていると裏手からコアラをつれてきてひっかける。
なるほど、片手がお尻を抱えるようになっている。高性能デジカメで撮影するので、
結果は瞬時にモニターで確認できる。写りが悪いと撮り直し。撮り直す際はコアラも
おかわり。人間に抱かれたコアラの寿命は短くなるという研究結果がでている。
台紙にはまった写真はすばらしい出来栄えだった。ついでに、持参したカメラでも写
してくれる。
2時間もあれば隅々まで見学でき、アトラクションもいくつか参加できる。出口まで
走れば12:00のケアンズ行きバスに間に合ったが、焦って怪我をしてもかなわな
い。次の便にしよう。
もう何度も行き過ぎた、ワニ園、ヘビ館、バードケージ、もう1度カンガルーの元へ。
子供たちは飽きずにカンガルーをながめている。この間何度か団体ツアーが往来し、
にぎやかになったり閑散としたり、こんなに長居する人はまれだろう。

帰りのバスはパームコーブ経由。ビーチは土用波のような波が寄せていた。

ホテルのリフトは部屋のカギが無いと動かせない、もちろん部屋にも入れない。こう
して別行動をする際はカギが厄介だ。レセプションで内線電話を借りてカギを持って
降りてきてもらった。留守番していた息子の顔色がいい、熱は平熱に戻った。
一安心だ。

17:00に医療センター。明日からのグリーン島での過ごし方がかかっている。
所見では、たいして良くなっていない。ただ鼓膜は大丈夫なようなので、泳いでも平
気といわれた。

また、リーフカジノにでかけてた、昨日プレイした台はビギナーズラックだったのか
どれよりも良く回る台だったことが判明した。今日は、支出一方だったので早々に退
散した。

■7/24(火曜日):曇り時々雨
明け方星が見えなかった。天気は悪くなってきている。グリーン島は明らかに雨が降
っているのが見てとれる。程なく、市内にもスコールがくる。10:30のグレート
アドベンチャーズでグリーンアイランドリゾートに移動だ。

アウトリガーからグレートアドベンチャーズのジェッティーまでの移動はタクシーか
徒歩かという命題は、結局スーツケースをゴロゴロころがして歩くことにした。
歩道がバリアフリーなので楽だった。歩いて5分程度、見える範囲だ。
なんとか、雨にも合わずにチェックインカウンターに到達した。バウチャーを渡すと
宿泊者には金色のシールが配られ、体の見えるところに貼るのだ。またしても雨が降
ってくる。海況が心配だ。

乗船の際、グループ毎にデジカメで写真をとられる。後にグリーン島の店先で値段が
ついて飾られていた。ついぞ買い取らなかった(戻りの船でも写真と人物を照会して
斡旋していた、みならいたい商魂である)。船室にテーブル付きの座席を陣取ったが、
船酔いしそうな、ゆったりした揺れ。たまらずデッキに出た。沖に出ると風が強いが
晴れてきた。振り返ると、ケアンズの街が控えめにたたずんでいた。

45分は東京湾カーフェリー(金谷〜久里浜)とほぼ同じだ、もう着いたかというく
らい。グリーン島の第一印象は、「実物大だ」だった。島の外観写真は事あるごとに
目にしているから、はじめて来た気がしないが、写真よりは大きいという印象だ。
それにしても、日本人が多い。
ジェッティーにレセプションからお出迎えが来ていて日本人宿泊者だけ別に案内され
るから、さらにそれが強く感じられる。ハウスリーフを思い描いていたが、アマモ場
だったのには戸惑った。アオリイカが海面に浮いて。

用意された部屋は31号と33号、プール奥、正面の1Fで内部がドアでつながるイ
ンターコネクティングルームだ。31がアイランドキングスイート、33がツイン+
EXベッドだ。木でできたブラインドが気に入った。子供たちが部屋にあったプリン
グルスをあけて食べ始めた。ウールワースでいくつ買えるか知っているのだろうか。
あまり何も触って欲しくない。ルームキーはレセプションに預けられるが、デポジッ
トBOXのセキュリティーキーは個人管理になるとのこと。海で遊ぶ時どうすればい
いだろう。この島はホテル区画と日帰りビジター区画が別れているが、部屋でくつろ
ぐ以外はほとんどビジターと共有区画で過ごすことになる。

昼食は、キャノピーグリルでバイキング。大人2人子供3人は3人前として計算して
くれた。部屋番号を告げて、伝票にサインする。ポテトサラダがすっぱい。トマトソ
ースもかなりすっぱい。何もかも甘くマイルドな味付けの日本人が忘れかけていたす
っぱさだ。後日食べたスーパードッグには大きさの点で感激した。

一休みして、家内と、海に入るのを見合わせている息子はパラセーリングへ、ワタシ
は娘と3人でメインビーチへシュノーケリングにでかけた。
装備はだいたい持参したので部屋から水着ででた。これはドレスコード上OKなのだ。
メインビーチは島の北にあり、1.5mくらいの水深で背の低いアマモがところどこ
ろに生える砂地だった。水温は24℃と聞いていたが、最初は声が出る冷たさだった。
3mmのフードベストを着込んでいたがフードを被らないと長居できない。娘達はす
ぐにめげた。それでも渚にコバンアジをみつけるとマスクで水中をのぞいたり、水か
ら完全にあがる風もなかった。波はほとんど無い。

50mくらい沖に泳ぎ出ると、大型のマルコバンの見事な群れに遭遇した。カスミや
ギンガメもいる。一瞬だったがマグロ型の魚が行き過ぎた。とにかく〜アジで終る魚
が良く見られた。ここでも余裕で立てる深さだ。

夕方、17時にジェッティーで魚の餌付けタイムがある。これはビジターの最終船が
出た後なので宿泊者だけの特典だ。ロウニンアジ、ナンヨウツバメウオ、フラワリー
コッド、ブラックチップシャークなどが集まってくる。一緒に海に入っている人たち
がいた。今度はそうしよう。
初日の宿泊者向けにウエルカムドリンクタイムがあり島の概要をスライドで説明して
くれる。宿泊者は一部のアトラクションを除き、島でのアクディビティは無料で参加
利用できるなどの説明がある。

ドリンクはエメラルドレストランのバーで各自好きな物を注文し、チェックイン時に
もらったチケットと交換する。その際夕食の予約を促された。レストランでの夕食は
事前予約が必要である。夕食だけはドレスコードが設定されている。ウエルカムドリ
ンクタイムの流れで立ち寄ったので短パン、サンダルだったがこれは本来NG。子供
にはキッズメニューが用意されるがそれでも量は多い。冷たい烏龍茶がメニューにあ
った。前兆もなくスコールが来た。オープンエアーのウッドデッキだが、屋根がある
ので雨があたる心配はない。

夕食を摂っている時間帯に各部屋では就寝用のベッドメイキングが施され、ミントチ
ョコレートと翌日の天気予報のカードが残されていた。

毎晩21時に夜のアトラクションが設定されている。今週は海中展望室の夜間観察と
ゴーストクラブ(ツノメガニの一種)捜しが交互に実施されていた。

夜ジェッティーに出ると、正面に爪切りで切り取った爪のような月が沈みかけていた。
まれにちぎれ雲が飛んでいたが、サザンクロスと南天の銀河がケアンズの方向にハッ
キリ見えた。天頂には火星とサソリ座があった。流れ星も良く飛んだ。
ジェッティーの照明が少しジャマだった。星を見たければ南側のヘリポートの方がい
いかもしれない。残念ながら子供たちは疲れはてて寝ている時間だ。この日の星空が
旅程中最良だった。

テレビは市内よりチャンネル数が多い。ウェザー専門チャンネルは気に入った。ルー
ムクリーニングが入るとテレビが点いていてBGM専門チャンネルになっている。最
初訳がわからず、子供のいたずらだと思った。部屋の電話はインターネットができな
い、やる場合は特別に申し入れが必要なようだ。

翌日はダイビングをすることに決めたので、レセプションで申し込みをした。
9:30ダイビングセンター前に集合だそうだ。

■7/25(水曜日):晴時々曇り(スコール)
夜明け前に目が覚めた。懐中電灯を手に海岸に出た。雲が多いが星が時たま見える。
南西風が強い。ホテル区画のレセプション以外の出入り口をみつけた。浜から直接で
はいりするには便利そうだ。島を反時計周りに1周した。潮が引いていたので浜辺を
歩くことができた。真冬のせいか、生物相が薄い。懐中電灯の明かりを頼りにゆっく
りあるいたので、40分程度かかった。日の出ちかくにスコールが来た。

朝食はバイキング、エメラルドレストランの屋内のテーブル席についた。一番乗りだ
った。十分な量を摂ることができた。

9:30にダイビングサービス窓口に出向いた。名前をつげると書類が渡された。記
入が終ると、説明があるから裏にまわれとの指示。その他大勢に混じって待機してい
ると、名前が呼ばれた。先ほどの書類は体験ダイビング向けだったとのこと。記入項
目が少なかったので変だと思っていたら案の定だ。再び、ファンダイビング専用のフ
ォームに記入し直し、支払いをルームチャージにするか否か問われたので、カード決
済をした。レギュ、BC、ウエイト、タンクはレンタルした。レギュはマレスでBC
は久々のSPROだった。ウエットは隣接するビジター用の温水プールに飛び込んで
着た。シャワーは道端にあったが最初は全く気づかなかった。
1本目は10:30集合。
ガイドはマシュー、見習いらしき日本人のスタッフとバディを組んだ。はぐれた時の
注意、残圧50が限界、時間は30〜40程度とブリーフィングがあった。ダイビン
グサービスから装備を装着し、バルブを開けて、ビーチに移動し20人乗り程度のボ
ートに乗り込んだ。4組いた。1本目は1kmくらい沖の3つのボーミをめぐるコー
スだとのこと。船上でマスクの曇り止めスプレーをしてもらった。成分はよくわから
ない。ジャイアントストライドでエントリー。思いのほか浅く、しかも透明度は悪い。
暗くはないが白濁している。

2本目は12:45集合。
家族は午前中の島内ガイドツアーに参加してきたとのこと。子供達が一生懸命憶えた
ての植物の知識を披露していた。2本目を終えてから昼食にしようと別れ、2本目に
臨んだ。次のポイントも似たような方面にでた。島影の風下にあたるのかもしれない。

GBRでの最初のダイビングが終った。ウエットのままホテル区画のプールに飛び込
んだ。こちらは温水ではないので、非常につめたかった。プールサイドに部屋のベラ
ンダが隣接しているので、水浸しのウエット類をほうり込んだ。便利なロケーション
だ。

昼食後、全員でビーチにでかけた。備え付けのビーチパラソルに陣取ると、料金を徴
収しに来た。宿泊客だというと去っていった。部屋番号を告げようとしたが必要無い
らしい。相変わらず海が冷たいので波打ち際でつかる程度だった。ビジター区画のプ
ールは水温を上げてあるので子供たちはそちらに多くの時間入っていた。しかも、半
分海水である。たいして大きくは無いが、午後は利用者も少なくウチの子らの奇声が
こだました。このプールもビジターは有料だ。

前日レストランはウエルカムドリンクタイムにはまだランチメニューで出している事
を発見していた。利用手引きを確認すると17:00までランチメニューが摂れるこ
とが解った。ドレスコードも無いしアラカルトメニューだったので、ランチメニュー
で早めの夕食とした。レストランではディナーのテーブルセッティングをはじめたと
ころだったので、厨房とやりとりがあったらしいが、正規のサービスなので、この選
択の方がお得な気がする。夕食後、ジェッティーでの餌付けの時刻となった。

今夜はゴーストクラブ探索ツアーが予定されており、子供たちは21時まで起きてい
るし自分達は眠くないんだと主張をしていたが、日の出と同時に活動しているので、
もつはずがなかった。日が落ちて、持参の懐中電灯で浜辺をうろついていると、ゴー
ストクラブらしき巣穴をいくつか発見した。子供にレセプションにて懐中電灯を借り
てくるように指令した、見事一人で借りてきた。家族でカニ捜しをはじめた。巣穴の
数々と、ツノメガニの一種のゴーストクラブを発見しツアーをまたずして満足し、就
寝した。

■7/26(木曜日):曇りのち晴(風が強まる)
前日に9:30のグラスボートに予約しておいた。9:30の便はアクティビティの
レセプションが開く前なので前日予約に限る。
早めにジェッティーにいって、海中展望室に立ち寄り時間をつぶしてから、グラスボ
トムボートに乗り込んだ。キャプテンの英語での解説につづいて、日本語によるテー
プでの音声解説があった。途中、ロウニンアジの餌付け(毎夕桟橋に来る群れと同じ
だろう)などがあり、30分ほどで戻ってくる。
1mほどのオオシャコガイの上で必ず停泊したり、アクロポーラ類などがシュノーケ
リングよりよく観察できるので面白い。下船してさっそく、午後便にも申し込んだ。

続いて、島の奥のマリンランドメラネシアでワニの餌付けショーがある。短時間で駆
け抜ける旅行者にも効率よく廻れる様、微妙な時間差で開催される。入場料をルーム
チャージにしようとしたら、ホテルマージンが付くので現金にした方が得だと説明さ
れ、そこまで言うのならと部屋に財布を取りに帰った。
オリの中は世界最強のソルトウォータークロコダイルがいるが、手にもって写真が撮
れる子供のワニは淡水の大人しいワニだ。デジカメで家族写真をとってくれる、もち
ろん撮るだけ只だが写真は販売中だ。ここも自前のカメラで撮影してくれる。日本人
のガイドも付きワニやカメの餌付けにと狭い園内を次々と案内される。
昼食後、
パラセーリングが気に入ったとのことで、再び息子と家内は申し込みした。今回は、
ボートに同行することにした。モーターボートにはウチの家族を混ぜて3組が同乗し
た。南西の風が非常に強く、モーターボートが曳航しなくてもパラは空に上がった。
時折エンジンをふかさないとモーターボートが風にもってゆかれるほどだ。上空にあ
がった家内の話しだと、めちゃくちゃ揺れて落下の恐怖があったとか。息子は完全に
酔ってしまった。前回で止めておけば良い印象でおわったというのに。
ジェッティーに着いたその足で、隣のグラスボトムボートに乗り移った。島の周りは
水深が浅いのでグラスボートでじっくり観察ができる。午前中にいたロウジンアジの
群れがまたやってきた。1匹の鰭の傷や特徴を憶えておいたので、まったく同じ個体
ということが解った。タイマイが通過し歓喜の声があがった。息子は夜寝る時にもま
だ揺れているといっていた。

もう、随分長く島に居る気がするが、滞在最後の桟橋からの餌付けの時間がちかづい
た。既に1時間前からサカナが集まっているのを確認していたので、ウエットを着込
み、ジェッティーに泳ぎ出た。風がふきどおしだったので透明度は悪いが、ロウニン
やツバメウオなどが体の周りをグルグルまわって来た。フュージラーの群れもわんさ
か集まっている。ブラックチップシャークにも遭遇した。餌付けされた群れなので人
間に恐怖心はなく体が触れるほど近接できた。餌付けの時間になりマスクのすぐ目の
前で争奪のバトルが繰り広げられる。このシュノーケリングは他では味わえないだろ
う。

■7/27(金曜日):曇のち晴
起床後、子供たちを従えて島を半周した、ヤドカリやエビ、トゲアシガニなどを見つ
けてはちょっかいを出していた。戻りの船は正午だが、早々にチェックアウトし、家
族全員で今度は時計周りに島を1周した。はじめのうちは、季節風が向かい風なのと
ゴーストクラグの穴がみつかるたびに中を覗き込んでいたので時間がかかった。半周
して風に背中を押され、結局1周に30分はかからなかった。

いよいよ出港の船に乗り込むために、ジェッティーの先端に向かう。駄目を押すかの
ように海中展望室に入り時間を調整。部屋番号をたずねられるのが奇異な感じがした
が、チェックアウトしても当然出港まで無料で入れる。本当に最後と桟橋に戻った時、
次女が何か叫んでいた。ビーチサンダルが片方吹き飛ばされたらしい。すでに、回収
不可能な海の上に浮かんでいた。逡巡する間も無く出港した。他の子は船上からサン
ダルが見えるとゲラゲラ笑っていた。しまいには本人も笑っていた。
ワタシもどこかで買い直せばいいとこの時は気楽に思っていたが後に苦労した。

デッキに出ているとしぶきがかかるほど荒れていたが、もう慣れっこだ。そんな時、
船内放送で呼び出された。ホテルに忘れ物でもしたか。
到着先のKIOSKにワタシ宛ての荷物が届いていると告げられた、この行程を把握
しているのは、アコモのS氏に違いないとすぐ理解した。トリニティーインレットの
一角に入ってくると風の陰になるので海は穏やかになり、滑るようにピアに到着した。
ラゲージを回収して、KIOSKに荷物の事を告げると、話しが通じていない様子だ
った。もとより自分にも身に覚えの無いことなので、船で聞いたばかりでどんなモノ
かも説明できないと話した。手当たり次第に照会してもらったところ、ようやく見つ
かった。そして、予想通りのS氏からの手紙を受け取った。いましがた観光バスでな
どでごった返していた駐車場もこのやり取りの間に閑散としていた。流しのタクシー
がいるわけでもない。ふと見ると、ブラック&ホワイトタクシー呼び出し無料専用電
話あった。受話器を取るとオフィスにすぐつながった、現在地を告げると、氏名と人
数、行く先を尋ねられた。数分で配車する旨を告げられ受話器をおいて荷物のところ
に戻ってくると、もうおなじみの1BOXタクシーが入り口に現れた。このタクシー、
助手席にテレビカメラをもったクルーが乗っていた。乗り込むところから走り去ると
ころまでずっと撮影していた。その晩のチャンネル10の17:30のニュースで映
ると聞かされた。なんという幸運。
行く先は、アクエリアス、A$5と少し、あっという間に到着した。

アクエリアスは帰国までの10日間定着するホテルだ。非常にシンプルな作りの1F
のデスクでバウチャーを見せ、セキュリティーキーの使い方、リフトの乗り方、事務
所の場所などを話ししながら、12階の部屋に通された。部屋の入り口を開けたとた
ん、感嘆し声がでた。何と広い部屋だ。バルコニーの先には、足下に海とピアマーケ
ットプレースが見えた。
建物の使い方はしおりに書いてあるので後で読んでおくように、おのおのの部屋の作
りはこうで、あとは、オフィスにダイヤルしてくれればその都度応対するという淡々
としたやり取りであった。
レンタカーを借りる予定があったので、Hertzの事務所を訪ねたら、電話帳を牽
いてくれた。2ブロック真裏ということが解ったが、そんな近所でオーナーが知らな
いとはなんとものんびりしていた。車は借りてきたら後で、駐車場を案内するとのこ
とだった。

さあ、部屋の探索しよう。玄関をあけると、右手にキッチン、4発ある電磁調理台、
人が入りそうなオーブン、電子レンジ、フルサイズの冷蔵庫、その奥の扉がランドリ
ー。専用の流し台もある。キッチンとリビングはカウンターをはさんだ同一空間。
テレビとその前にソファ。対角にダイニングテーブルと藤製の椅子4脚。玄関の左に
ツインのベッドルームとシャワー、洗面所、トイレ。リビングの右奥にスイートとウ
ォークインクローゼット。その奥に洗面所、シャワー、トイレ。収納もたくさんある。
バルコニーにはテーブルと4脚の椅子。バルコニーとリビングの仕切りは全面ガラス。
2LDK、6畳8畳20畳というところか。とにかく開放感があり使いやすいと感じ
た。ペントハウスの1つ下の階で眺望も抜群。アクエリアスはエスプラナードで最も
高い建物で海上からも目立つ。後に1号線を市内に向けて走ると、正面にランドマー
クとして見えることもわかった。

事前の情報通りバスタブはないが乾季は空気が相当乾燥しているのでバスタブにつか
らくても不快にはならない気がした。アメニティーグッズが一切無いのが誤算。グリ
ーン島で全部回収してくれば良かった。

このころは洗濯機、乾燥機の使い方も習熟していたので、すぐに生活がはじめられた。

後半の最大イベント、レンタカーを借りに行く。歩いてすぐの場所だった。バウチャ
ーとクーポンを渡し国際免許、クレジットカードの提示。搭乗者傷害と携行品への保
険をアドオンした。手続きが完了すると裏手から車が出てきた。車種は、フォードフ
ァルコン、白のセダン。まだ4000キロちょっとしか走っていない新車だ。
キーを受け取り、おそるおそるエンジンをかけた。ウインカーの位置を確かめて、そ
のまま家族を乗せて、走り出した。ライトの場所や座席の操作も解らないままだ。白
地図をもらったが良く解らない。事務所のあるレイクストリートを左に出て左折、フ
ローレンスストリートに入る。ここは広い道なので行けるところまで行こう。ラウン
ドアバウト初体験でさっそく右からの車にクラクションを鳴らされた。久しくこんな
緊張は味わったことがない。線路を越え最初に引っかかった信号を右折。急に閑散と
した住宅街。学校がいくつかあるあたりを、多分エスプラナード方面に向かっている
だろう方向に進み、T字路を右折。レイクストリートに戻ってきた。フローレンスを
左折しアボットストリートの右折レーンでラウンドアバウトを転回しアプリンストリ
ートの信号を左折すると、オールシーズンズエスプラナードの前に出た。エスプラナ
ードを左折し、アクエリアスのロビー前に来た。ここではじめて息をしたのではない
かというほど緊張した。
メゾネットの3号室がオフィスと聞いていたので、車の駐め方を質問に行った。オフ
ィスにゆくと現場で説明するとのことで、1Fに戻ってきた。リフトの脇にセキュリ
ティドアがあった。開けると、駐車場だ。全室分の駐車スペースがあった。指示され
たところは柱が複雑に林立してかなり駐めにくかった。駐車場へは、裏手のアボット
ストリートから進入するようになっており、セキュリティキーで開く自動シャッター
があった。この駐車場はセキュリティーキーが無ければ入れないが、潜り込んだが最
後、閉じ込められてしまうだろう。

せっかく車が手に入ったので、車でウールワースに買出しにでかけた。出し入れの難
しい駐車場で何度も切返ししていると、車幅には慣れ、車の挙動には慣れた。たった
2ブロック先だが車が手に入ってから歩いて行く気がしなくなった。ウールワースの
正面にナナメにささって停車させたものの、駐車していていい場所か確証が無く、し
ばらく車に残ったが、確実に駐車スペースと解るところが空いたので即刻移動させた。
信号を無視する歩行者に気をつければ、交通量も少ないし、ダウンタウンの1/4の
地図が把握できるようになってからは、もう何年も前から住んでいるような運転がで
きるようになってきた。しかし、シティープレイスにはたびたび迷い込んだ。
シティープレースはアボットストリート側が工事中で信号機も働いていなかった。

チャンネル10のニュースが始まった。カメラをかまえ、一同緊張して17:30か
らつぶさに見ていたが、一向にやらない。1時間半もたってから、CM明けは次のニ
ュースというカットインで突然映った。20秒ほど、しっかりと映っていた。デジカ
メムービーで記録した。本当になかなか経験できない旅の思い出となった。

■7/28(土曜日):快晴
「サンダーバード」は6:00からやっていた、1週間楽しみにしていたが先頭を見
逃した。
今日は、サンドイッチを作って、ポートダグラスにドライブだ。天気も晴のサイクル
にはまってきた、暑くなりそうだ。自動車の運転は若干ぎこちなさがあったが、一通
りの交通事情にも慣れ、All in a dayバスで一度出かけている安心感も
あり、キャプテンクックハイウェイの流れには乗れた。ただし、だだっ広い道はどう
も落ち着かない。
パームコーブを過ぎたあたりから、海沿いの対面交通でアップダウンのある道にさし
かかった。このあたりは、房総半島を走っているような雰囲気がする。その方がかえ
って安心した。車も大型で加速がよくブレーキの効きがいいので操舵が楽しくなって
来た。ワインディングロードが途切れると程なく、ポートダグラスの入り口のレイン
フォレストハビタに到着した。子供たちが駐車場の脇の木にグリーンアントの巣を見
つけ、ちょっかいを出したらワンサカ出てきた。蜂じゃなくて助かった。レンフォレ
ストハビタは鳥の住環境を再現するゾーン、カンガルーワニゾーン、コアラゾーンと
入り口が四方に別れていて動物が逃げ出さない様に柵で囲われている中に人間が入り
込む見学スタイルだ。順路を進むとスタート地点に戻るしかけで、森の中を散策する
感じが良かった。ワラビーとカンガルーは日が高いのでダレていた。コアラは熟睡中。
ワニの子供を使ってワニの生態を説明する時間があったが、子供たちは子ワニをいじ
りたおしていた。たっぷり遊んで満足すると、丁度お昼に近くなり、ポートダグラス
のモールに向かった。ここはちょっと高級指向で庶民派は長居無用の気がした。
片隅のベンチでサンドイッチをたいらげ、海辺の公園に車を廻した。地図をチェック
すると展望台があるらしい。公園の先の急勾配の道を登ると行き止まりになり、車が
数台とまっていた。足下に4マイルビーチとシェラトンミラージュの全景が見えた。

帰路、前回留守番だった息子と家内だけワイルドワールドに入った。ヘビと一緒に写
真を撮る目的だった。何だかんだ2時間入っていた。その間駐車場で留守番していた
のだったが、途中トイレに行きたくなった。見回すと、園内にしかなさそうだ。隣接
のオパールマインは行ったら手ぶらでは出てこられなさそうな雰囲気を醸していた。
パームコーブに行けば何とかなるかもしれないと、車に乗り込みパームコーブの海岸
通りに出向いた。案の定、公衆トイレが見つかった。こういう時の勘は冴えている。

ヘビショーは終っていて結局コアラと写真を撮ってきた。
ポートダグラスへのドライブは腕慣らしに丁度いい快適なドライブとなった。

■7/29(日曜日):快晴
子供の体調も安定し、天気も連日よさそうなので、後半の予定を立て始めた。
前半にやり残したキュランダ観光を今日行ってこよう。自動車がある利点を生かして
スカイレール往復で麓に帰ってきてから再びケネディーハイウェイを登り返し、レイ
ンフォレステーションでアーミーダックに乗る計画だ。
個人旅行ならではのコース取り、こんなコースのツアーは存在しない。スカイレール
では各駅で散策をしキュランダには丁度マーケットが開く時刻に合わせて到着した。
晴れていたが標高があるので肌寒く感じた。

生きたユリシスを見たくてバタフライサンクチュアリに入場したが、見つからなかっ
た。ちょっとココは唖然とするくらい小さな施設(温室)だった。
リビングインケアンズでもオススメの屋台のアイスクリーム屋でアイスを注文してい
ると、強い雨が降ってきた。なんだか高山に来ているような雲の流れだ。すぐ止んだ
ので濡れずにすんだ。噂に違わず、美味しい。お土産やさんにひっかかりながらスカ
イレールの駅へと戻った。
海の方の天気はすこぶる良く、レッドピーク駅から麓へ下る時、はじめて海のかなた
にグリーン島の隣のアーリントンリーフが薄ミドリに見えた。レインフォレストが学
習できるCD−ROMを販売していたので購入した。
スカイレールの駐車場で持ってきたサンドイッチを食べ昼食を済ました。こういう生
活をしているので食費も激安である。

レインフォレステーションはすぐ分かった。アーミーダックへもまたずに乗れた。日
本人の団体客と同乗することになり、日本語でのガイドが聞けた。大型の水トカゲな
どが観察できるほか、植物の生態解説など学習的な要素が多く、単に遊園地の乗り物
のような感覚ではなく大人も子供の楽しめた。

市内への戻り際、スミスフィールドのウールワースに立ち寄った。市内よりさらに規
模が大きく品数が豊富だった。牛ヒレが安くてお気に入りだ。カレーのレトルトもス
パイシーで日本にまで持ち帰ったくらいだ。

本日のしめくくりは、24時間医療センター。耳の方は良くもなく悪くもなく、フラ
イトの直前にもう一度診せることと、薬は継続することとの指示が出た。この時、ワ
タシも5日前に口の中を噛んでそれが口内炎になって非常に痛かったが、ものはつい
でに診てもらった。非常に効く薬を処方された痛みから解放された。

翌日、家族と別れて日帰りダイビングを計画した、電話1本で予約が完了し、翌朝の
ピックアップ時刻と料金が告げられた、特にCカードの質問もなく拍子抜けした。ケ
アンズでのツアー予約は万事こんな感じだった。ワタシがダイビングに行くので、子
供たちと家内は乗馬の予約をした。それぞれの明日の予定が決まったので早く寝るこ
とにしよう。

■7/30(月曜日):快晴
明け方、寒さで目が覚めた。窓の外にオリオン座が良く見る。大イヌ座のシリウスが
冴えている。これらは日本では冬の星座なのでこの寒さは妙に符合した。バルコニー
にでると息が白い。寒いと晴れるというのがこちらに来てからの感覚だ。
8:30予約したS2CLUBの車がピックアップに来た。いったん事務所により、
参加書類への記入と料金の払い込みをした。1日3本のダイビングを希望したため、
3本目は本人の意志で、厳格な安全管理の下実施する旨を宣言するたいそうな書類に
サインをした。ログブックもページを繰って確認された。手続きがすべて終ると、ピ
アの裏手のジェッティーに車で移動した。アウターへ出る船の周りが活気づいている。
リーフマジックという中型のカタマランに乗船する予定だ。スタッフと今日の寒さに
ついて話が弾んだ。フードベストをもってきて正解だったと密かに思った。
船は2階建で1階が客席、2階がサンデッキとキャビン、操舵室。シュノーケリング
ツアー、体験ダイビングツアー、ファンダイビングツアーが同乗しており、リーフマ
ジックという会社にS2CLUBという日本人向けのDSが便乗している格好だ。
レンタル機材は既にセッティングがすべて完了して、デッキのタンクホルダーに整然
と並んでいる。ウエイトだけつくればいい。ウエイトは1玉1.35kgという変則
的な物を必要数借りる。ちょっとオーバーウエイト気味。

出港してからその日の海況でポイントが決定する。1時間ほどでフィッツロイ島の沖
のモアリーフに到着した。ポントゥーンの近くに停泊し、テンダーボートという小型
船に乗り換えてエントリーする。停泊してからは非常にあわただしく、テンダーボー
トへは全装備をつけバルブを開けてぎゅうぎゅう詰めで出発する。
エントリーはシッティングバックロール。全員が掛け声と同時に海に入る。隣とあま
りにも接近しているのでこれがなかなか恐い。バディーグループ単位で一旦水面集合
して潜降。1本目と2本目の間はタンクチャージの時間のみで1時間程度の休息。
タンクへのエアチャージは、1stステージをはずしただけでBCがついたまま船上
で行われている。
2本目は母船からジャイアントストライドエントリー。イグジットも母船。2本目か
らあがると、3本行かない人達は、既に昼食を摂っている。昼食はカレーバイキング。
昼休みの間に、魚への餌付け、シュノーケリングができる。テンダーボートがグラス
ボトムボートに早変わりして周囲を一周してくる。3本目はテンダーでエントリー、
母船にイグジット。ピアに帰港する間にロギングが行われ、17:00ごろホテルに
送られる。

別行動だった家族は、午前中乗馬にゆき、長女が耳が痛いとのことで、またまた医療
センターに行ってきたそうだ。診断は外耳炎。勘弁して欲しい。

ところで、ホテルのセキュリティキーはもっていなかったので建物に入れない。入り
口のインターフォンでさんざん呼び出したが、応答が無い。寝ているか外出中か。2
0分も外で立ちすくんでいたら、買い物袋を下げてかなたから現れた。別行動をとる
と、締め出される可能性があるのがつらい。
翌日は、夜行性動物を観察するツアーに参加する計画でいた、第一希望のツアーは出
発も帰りも遅い、果たして大丈夫だろうか。

グリーン島で飛ばしてしまった、ビーチサンダルの代わりを購入しようとナイトマー
ケットに出向いてみるが、サイズが無い。

■7/31(火曜日):晴時々曇り
結局、かものはしツアーに参加することに決めた。今夜は帰りがかなり遅くなるので、
全員朝寝坊。それでも日が射してくると、部屋が暑くなってくるので寝ていられない。
ここ数日は大潮だろうか、バルコニーから見える海は水平線までの2/3以上が引い
て干潟が露出している。そうした干潟にはトキの一種やチドリ、チュウサギが飛来し
てくる。今日は残念ながらオーストラリアペリカンの姿が見えない。ここを泳げるビ
ーチにしようというプロジェクトが始動していて、たしかにピアマーケットプレース
脇の広場は人工の渚を形成しているが、肝心の海は何キロも沖に引いてしまっている。
結局手前の20mくらい砂浜にしても先はまたドロドロの干潟だ。

遅い朝食。昨日、乗馬に行く際に立ち寄った路肩の露店で買ったというマンダリンオ
レンジがデザート。ハッキリした味で実においしい。ビーチサンダルを求めて、ケア
ンズセントラルへ。近くてももう乗りなれた車ででかけた。そういえば、昨日はレン
タカーを駐車場に放置して一切触れなかった。究極の無駄遣いである。
ケアンズセントラルはデパートとスーパーマーケット、それに専門店街からなってい
る駅ビルで、2階建てながらほとんどの買い物は事足りる。駐車スペースも豊富だ。
ところが肝心の子供がはけるビーチサンダルはついぞ今日も見つからなかった。
食事付きのツアーに参加する以外は、3度の食事は自炊したので、スーパマーケット
があれば食材の買出しをしている。ロンググレーン(インディカ米)の米でとても美
味しくご飯が炊けてしまうので、逆に悩んでしまった。どうしたらパサパサのライス
ができるのだろう。

食品でいつ見てもショッキングなのは低価格もさることながら、真っ青な着色料であ
る。ゼリービーンズ、ドーナツにトッピングしてあるアイシング、チョコスプレー、
マシュマロの類。その他の色も昨今の日本ではついぞ見かけることのない原色が使わ
れている。かとおもえばナチュラルフーズコーナーにはベジタリアン向けの食材から
アレルギー対策の食品まで日本では専門店に注文しなくてはお目にかかれないような
ものが普通にそろっている。

ほんのちょっと昼寝をして、テレビを見ながらごろごろしていると、サイレンの音が
聞こえた。そういえば耳の奥に、火災報知器のベルが鳴りつづけていたような記憶が
ある。消防車がアボットストリートに入ってきた。近いぞ。バルコニーにでるとアプ
リンストリートを左折し、エスプラナードを曲がった。ん?。アクエリアスの前で止
まった。2台目もやってきた。まさか?不意に部屋のサイレンが鳴って肝を冷やした。
火事か?ボヤか?緊急放送が入った。何を言っているか良く聞き取れない。オフィス
に電話をしてみたが、切られた。玄関先に駐車している消防車があわただしい動きを
していないので、とりあえず慌てず、様子を伺った。火災の時はエレベーター使用禁
止になっていたが、止まっていなかったので、情報収集にGFに降りてみた。消防署
員とオーナーが配電盤のようなところを開いて何やら話し合っていた。誤作動のよう
な雰囲気だ。大事ではなさそうなので部屋に戻った。ほどなく、消防車は帰っていっ
た。その後何度か警報と緊急放送が入ったが、ある時間を境にパッタリと静かになり
二度となかった。本当の火事だったらまたニュースに出るところだったと冗談が言え
てよかった。

ツアーのピックアップ時刻が来た。ドライバー以外は全員日本人。ツアーバスは満席
で人気の高さを表している。普段は20名が限界のツアーだが、今夜は特例中の特例
で、別に小学生の団体40名2台のバスが出ているという。かものはしをメインとし
た夜行性の野生動物をとことん観察するツアーで、バス移動の最中もガイドがクイズ
や豆知識などを披露して飽きさせない。各自にカムフラージュ用のポンチョ、懐中電
灯、双眼鏡、希望者はゴム長の貸与があり、生物観察の気分を盛り上げる。日没直前
に、かものはしが観察できるクリークに到着する。ここは私有地との事で、当該ツア
ーしか入場できない。噂に違わず、到着早々、水面に浮くかものはしが見つかった。
肉眼では水面の波紋しか確認できないほどの距離だが、珍しさからすると見られただ
けラッキーだ。それも気づかない人がいるらしい。皆が立ち去ったあと、足元に浮い
てきたのを一瞬だけど見られたので粘った甲斐があった。バーベキューの夕食付きで、
食事が終る頃にはすっかり暗くなる。日が落ちると、さすがに半袖ではいられないく
らい寒くなる。
紅茶を飯盒のような入れ物にいれて薪で沸かしている様子が、ご飯を炊いているよう
に見えるので、ご飯が食べたいという声があちころで聞こえた。連日外食する人はそ
の様に感じてしまうのかもしれない。せっかくの星空も、雲が多く途切れがち。追い
討ちををかけるように、あと数日で満月になる月が天頂にかかってくる。
少しバスで移動すると、今度はポッサムの餌付け。各自バナナが渡される。餌付けの
方法にはこつがあり、幾らツメを立てられてもバナナを放してしまうと木の上に持っ
て行かれるそうだ。発見したら最初の餌付け者は痛さに耐えなくてはならない。
しかし、毎日のようにやってくるであろうツアーの時刻にあわせて、ちゃんと目の高
さあたりで待機している。種類はコモン・リングテール・ポッサムだ。地面にはおこ
ぼれ頂戴でバンディクートが現れた。ツアー参加者全員が餌をやり、動物に接近でき
て、そろそろ引き上げようかという気分になるまで充分触れることができる。
次のポイントはカーテンフィグツリー。昼間の写真は良く見るが、月明かりと懐中電
灯で照らされた木は植物というより鍾乳洞の大伽藍を見ているようだ。アサートンを
かすめてマリーバまでは小一時間走る。
マリーバの目抜き通りにさしかかった。平屋のアーケードが続く。パラボラアンテナ
が目に付く。街をそれ、少し走ると脇道に入り、ダートを数分行くとバスはとまった。
ユーカリの林の中を月明かりに照らされ、斜面を降りて行くと、顕著な露岩地帯があ
った。先行している小学生の団体から押し殺したような歓声が聞こえる。暗さに目が
慣れてくると、そうした子供たちの集まり毎にぬいぐるみのようなマリーバロックワ
ラビーが餌をもらっている。足元が悪いので、ガサッよ砂利が噛む音を立ててしまう
と、びっくりして、ひとっとびで逃げてしまう。
安心させて餌で引き寄せる時のかけひきや緊張感は時間を忘れる。少し物足らなさが
残ったが餌が無くなってしまったので、退散だ。

次の移動の車中でベジマイトの話しが出た、そうだ、すっかり忘れていた。現物がま
わってきた。結構平気かもしれない。マリーバでトイレ休憩に立ち寄ったガソリンス
タンドでも売っていた。多少大き目だったのでここで買うのは止めた。

バスは農地の休耕地のような草原に入った、ヘッドライトの先にカンタス航空のマー
クのように見事に跳躍するカンガルーが見えた。そうした大型のカンガルーの群れを
バスの中から観察した。蟻塚が林立している。かつて映像で見たことのある、カンガ
ルーパンチとキックを繰り出して喧嘩している2匹がいた。2足で立っている姿をみ
ると、中に人間が入っているように見えてしまう。バスを下車して蟻塚を観察した。
非常に堅い。シロアリを見るため一部を壊した。2〜3匹出てきた。こんな小さい生
き物が、せっせと1年に1cm程度高くしてゆくそうだ。このあたりのはみんな10
0年以上たっていることになる。

21:30ケアンズに向けて、ケネディハイウェイを帰る。所要約1時間。かものは
しが思いのほか早く出てきたおかげで、予定より早くホテルに帰着した。

旅程も既に後半にかかって、T/Cが残っている。余らせて帰ると損をするので、使
いやすい現金に換金することにした。夜遅くて現金化といえば、リーフカジノだ。ア
クエリアスに移ってからは、遠いので車ででかけた。初回にプレイしたスロット台に
真っ先に出向いた。しかし、先客がいた。やはり、派手に出ている。この狙いは正し
かった。ようやく、番が回ってきた。確かに良く出る。今までの損を取り返す事は無
理だったが、今日はプラスで上がれた。隣のおばさんの大当たりも見られてなかなか
楽しめた。
マトソンプラザの裏手にコンビニがあると聞いていたので、寄り道してみた。深夜営
業のスーパーマーケットで生鮮食品も多少取り扱っていた。翌朝の朝食用にと買った、
全粒粉のポケットブレッドは例のレトルトカレーを挟んで食べると癖になる美味さだ
った。

■8/1(水曜日):曇り時々晴一時雨
朝、太陽が見えない。今日はことさら天気が心配だ。遥か海上には雨が降っている。
7:30予約しておいた、スカイダイビングのバスが来る。念願のタンデムジャンプ
に予約したのだ。恐くないか?と聞かれたが、平静そのもの。ジャンプする高度はも
ちろん14000フィートだ。天候は不良ではないが、上空は雲海になっているだろ
う。ちょっと残念だ。一旦事務所で待機。この手の同意書にはもう慣れた手つきでサ
インをし、支払を済ませる。最初の組が出ていった。天気待ちの様相もあり、30分
予定が押した。時間を持て余している最中、ゲストブックを熟読した。ほとんど体験
した恐怖について語られているが一様に爽快感も述べられている。ようやく声がかか
り、ジャンプスーツを着用する。ハーネスを装着されると、嬉しさがフツフツと湧い
てきた。ジャンプの手順と姿勢の説明、合図、飛び出しと着地の型の実技があり空港
に向かった。
単発のセスナ機がやってきた。朝バスで一緒だった若者はビデオを撮ってもらうらし
い。セスナ機に腰掛けて再度、飛び出しの手順を確認。パイロットとタンデムマスタ
ーが雲の穴を指して話込んでいる。向かう方向を決めているようだ。パイロット、タ
ンデムマスター2名、ワタシを含めた客2名、カメラマンがパイロット以外後ろ向き
でカプセルのように詰まって離陸した。キュランダ観光列車が鉄道模型のように見え
る。機は大きく左旋回を繰り返しながら高度を上げていった。バロン川やトリニティ
ーインレットが蛇行している。20分すると雲海の上にでた。さらに20分目的の高
度に到達。自分の顔がほころんでいるのが押さえられない。ワタシとタンデムマスタ
ーがハーネスのフックでつなげられた。ゴーグルをかけると、扉がもげるような勢い
で跳ね上げられた。下は雲だ。
左手で機体の窓枠をつかみ、両足を脚のステップにだした。イチ、ニー、サンのンを
聞く前に床が無くなった。頭を先に1回転、セスナの裏が見える。2回転でうつ伏せ、
降下フォームになる。風を切る轟音、雲間の地上が拡大ズームの様に無段階に大きく
なってくる。耳が加圧される。いくらでも大声で叫ぶ事ができる。パラシュートが開
いて制動がかかる時、ハーネスで締め付けられる。とたんに風圧と轟音がなくなる。
コンタクトレンズをしていないのでゴーグルもはずせると言われた。もう1組が落ち
て来た。端から見ると本当に単に落ちているだけだ。タンデムマスターに次はソロジ
ャンプに挑戦したいと空の上で言った。ランディングサイトがみえ、ランディング時
の姿勢の最終確認。旋回すると股にGがかかる。後から降下したカメラマンは先に地
上に降りた。直前まで対地速度はかなり速いが、タッチダウンの瞬間は体操競技のフ
ィニッシュの様にストンと立てた。14000フィート上空から約2分で地上に帰っ
てきた。顔に当たる風が暖かい。あっけない、実にあっけない。さっきセスナにいた
のだ。これほど高速でしかも安全に地上に帰ってこられる手段をなぜ今まで知らなか
ったのだろう。まるで”どこでもドア”のようだった。

ハーネスを解除しジャンプスーツを脱いで、パラシュートをたたむ行為をじっくり観
察した。タンデム用なのでキャノピーは大型のはずだが、実にコンパクトに畳まるも
のだ。車に乗り、事務所へと帰る。市内は想定外の方位にあり、飛ばして20分もか
かった、つい先ほど、飛行機に乗っていたことは記憶から脱落し、瞬間移動したよう
な妙な感覚にとらわれた。ランディングサイトはケアンズから南に20kmもあった
のだ。ホテルの下につくと、バルコニーからあきらかにワタシの帰りを待っている風
の子供の姿が見えた。予定より1時間遅れだ。午後キュランダにアイスクリームを食
べに行く約束をしていたから無理も無い。

フローレンスストリートはキャプテンクックハイウェイで右折せず、直進した。あら
かじめ地図で確認しておいた。スミスフィールドへは、フレッシュウォーター経由で
山側を通るコースがあるらしい。右フレッシュウォーターの案内標識のある交差点を
右折した。こちらの道も決して細くはなく、アップダウンのある爽快な道だった。道
なりに行くとスカイレールの駅の前に出る。あとは、何度か通った道をたどればいい。
キュランダは2度目なのでアイスクリーム屋台に直行した。今日はダブルスクープに
しよう。また、雨が来た。アーケードに雨宿りで飛び込んできた娘さんたちの足元に
傘が売っていたので、ゲラゲラ笑っていた。
前回来た時に、子供に買うのを我慢させたコアラのぬいぐるみは、今日は素通りする
事はできなかった。まあ3つでA$10だ。各店をのぞいて往復する頃にはマーケッ
ト周辺も閉店しはじめた。観光バスが到着しない午後遅くには店じまいになるらしい。
我々もひきあげるとしよう。帰路、AJハケットのバンジージャンプ台が、ほんのち
ょっとの寄り道で行けることがわかったので行ってみた。見るだけ只だ。人が降って
くるのを間近で見ることができた。プラットフォームにも自由に上がることができた。
44mのブリッジの上に登ると、空港の管制塔と海が良く見えた。スカイダイビング
をやってきたばかりのワタシにとって、景色のいい展望台以上の感慨はなく、かつて
必ずやりたいと公言していた。しかし、この時はウソのように衝動はなくなっていた。
もっと内臓をかきまわされるような恐怖感や居心地の悪さを感じれば、挑戦意欲が出
たのかもしれないが、このままやっても達成感が得られない気がした。
帰国までに興味が復活したら、また来よう。

家に帰ってテレビを見た。このころになると、旅行中という感覚は薄れ、生活してい
る気分だった。事実、子供達も、ホテルの事を”ウチ”といって我にかえって言い直
していたが、そのうち、”ウチ”が定着した。
テレビで、土曜日にケアンズでロディオが開かれるというスポットCMが流れた。く
つろいでいた一瞬だったので詳細どころか、それが事実かどうかも確証がなかった。
実物を是非見たいという意欲に燃え、情報収集を開始した。テレビも注意して見た。

前日に何をしたいか話し合い、電話でツアーデスクに予約をするというパタンが出来
上がっていた。アウターリーフか乗馬。子供たちは乗馬がえらく気に入ったようだ。
ワタシはどちらかというとアウターリーフでダイビングという考えが強かったが、ダ
イビングをやらない人にとっては船酔いのリスクを冒して出かける理由が見あたらな
った。乗馬にしよう。

オズワントラベルのデスクに電話予約した、また今夜もナイトマーケットに繰り出す
であろうから、その時入金だ。

オズワンのデスクに出向いて手続きをた。ここでもロディオ情報を聞いてみた。
すると、応対したI嬢は明日の乗馬「ブレージングサドルズ」の従業員で、もちろん
ロディオの事も知っていた。2重のラッキーだ。開催場所と時刻を教えてくれた。
場所は、わかりずらいが市内で、タクシーで行けるとのこと。土曜の夜はレンタカー
返却後なのだ。

■8/2(木曜日):晴時々曇一時雨
8:30乗馬のお迎えだ。乗馬のピックアップは予定時刻より早めに来るとは経験談
だが、今回もその通りだった。下に降りると既にバスが待っていた。やはりバスは満
席。とても人気があるらしい。場所はパームコーブ。到着してから窓口でバウチャー
を元に残金の清算。I嬢からロディオのフライヤーをもらった。これで、完璧だ。
ティータイムの後、ヘルメットを合わせ、1人1人に馬をチョイスして手綱を渡して
くれた。馬場に出て、鞍にまたがり鐙の長さを調節すると、諸注意があった。日本人
の団体は日本人のスタッフがついてくれる。馬場には20頭くらい出ていた。壮観で
ある。我が馬の名は”OLEO”。小さい子供にはスタッフが馬子として引き綱を徒
歩でたずさえるが、一定以上の子供から大人は自分で手綱を操作する。ただし、決し
て走らないし、前を追い越さないよう調教してある。自動操縦なのだ。
熱帯雨林の森の中を縦列になってポクポク散歩する。晴れているが、ずっと木陰なの
で空気はひんやりと気持ちいい。馬は人間の出っ張りを考慮しないで歩くので、ヘ
ルメットは枝除けに活躍した。それから、幹と馬体に足が挟まれそうになるのが恐か
った。適度にアップダウンがあり、前傾姿勢になったり、後ろに体重をかけたりと、
馬の負担を最小限に乗馬する術を教わりながら1時間で給水休憩。その際に近くの展
望台に上がった。海が見えた、知らないうちにこれほどの高みまで登ってきていた。
次の1時間で馬場に戻ってきた。早足まではちょっと乗ったことがあったので自分自
身は物足らなかったが子供たちは1人で乗れた事に喜んでいたい。バーベキューバー
ガーの軽食は午後の組と同席。午後組は昼食を急き立てられていた。あれでは落ち着
かないだろう。と、思って眺めていたら、今度は食べ終わる前に帰りのバスに急き立
てられた。残りはバスの中でたいらげた。本当に大繁盛、スタッフは大忙しだ。

午後は、市民の憩いの場、クリスタルカスケードにドライブすることに決定。ここは、
アコモのS氏から旅行者が行かない場所で良い所はないかと聞き出した場所だ。地図
で確認すると、川沿いに遊歩道があり川は泳げるようだ。ゆっくり走って30分、フ
レッシュウォーター川の上流。ケアンズから10分も車で走ると、山間ののどかな1
本道となる。妙高か六日町あたりを走っている気分だ。両側の山が迫り、何度か川を
渡り返していると行き止まりのゲートが見え、ロータリー状になった駐車場がある。
平日でだれも居ないと想像していたが、予想に反して入れ替わり立ち代わり車がやっ
てきた。
小滝の連続する渓流の脇に良く整備された遊歩道が1.2kmあり、魚止めの滝で突
き当たりになっている。ところどころに渕ができていて、気温が高ければ飛び込みた
いほど気持ち良さそうだ。魚もたくさん泳いでいる。街から30分でこんなにすばら
しい場所があったら、毎週末来てしまうだろう。ザーっと雨が降ってきた。雨に煙る
渓谷を眺めているとオーストラリアに居るという感覚が無くなる。この景色は日本に
よくある。
駐車場に戻る頃には雨も止み濡れている衣服もぐんぐん乾く。

ケアンズの西は分水嶺が連なっていて、陽射しが午後のパワーを残したまま西の山の
端にかかる。そんな時間帯はまるで日食にあったみたいだ。街には影がなくなり一様
にほの暗くはなるものの、残照により黄金色の空気が充満する。

子供のビーチサンダルを求めてピアマーケットプレースに出かける。あまり履き心地
が良さそうになかったが、ようやくサイズが合ったので購入した。テグスで止められ
ているビーズの飾りが痛いと訴えている、つくづく飛ばしたことが悔やまれる。

■8/3(金曜日):晴時々曇一時雨
今日は長距離ドライブの予定。まずは、ガソリンを満タンにしよう。ガソリンスタン
ド初体験だ。満タンが何リッターなのかも把握しないまま、どんどん給油する。徐々
に不安にかられる。自動で止まってくれるのか。日本で店員がやるように給油ガンを
半分ぬいて、トリガーをカチカチさせ微調整すればいいかもしれないと思い立ち、実
行してみた。とたん給油口から逆噴射。一瞬あふれたのかと思ったが、給油口の奥に
弁があって、給油ガンのノズルで押し開ける構造らしい。体にガソリンがかからなく
て良かった。レジでスタンド番号とリッター数をつげて清算。後で分かったが、何番
の給油ガンをつかったかさえ申告すれば、レジのディスプレイで全部把握しているの
で、いちいちリッター数や金額を記憶しておくことはないということだ。
次の機会にはビシっと決めたい。

スカイレールの駅の売店で買い物すると、ロゴ入りの紙袋に入れてくれるのでお土産
としての体裁が整う。ドライブのお供にディジュリドゥの演奏CDも買ってみた。

今号のリビングインケアンズはアウトバック特集で、マリーバに湿地帯があることが
解った。マリーバロックワラビーも明るい最中にもう一度見たいという思いもあり、
今日のドライブコースが決まった。冬枯れの熱帯雨林は日本の樹林帯に近い印象が強
く、もっと違った車窓の風景を切望していた。キュランダを越えてアウトバックの一
角に踏み込むと、ユーカリ林と蟻塚が出てきた。そうだこの調子。巨大なトラス構造
のスプリンクラーも出た。1焦点遠近法で描かれた絵画のような道路と雲の列。
時速100kmで走っても前の車に近づかない。快調にとばしていると、ロードトレ
インが前方に現れた。すぐさま家来になって速度が落ちた。またたくまに、家来は増
えた。とはいえ、登りで80km下りは110kmも出ている。これを対面交通の一
般道で追い越すにはそれなりの条件が必要だ。ここぞという直線が見つかり、追い越
した。140km/h出した。緊張した。ミラーで確認すると他の家来は来なかった。
もう1ヶ所絶好のポイントがあった、他の家来がつぎつぎとオーバーテイクしてきた。
結局キュランダからマリーバまでの35kmの間で、この2ヶ所しかロードトレイン
の安全な追い越しポイントは無いのではないだろうか。
マリーバは一度ツアーで訪れているが、現れた町並みがそうなのか確証が無い。昼と
夜とではかなり印象が違う。パラボラアンテナを見て確信した。街を抜け、モスマン
へ通じる街道を数キロ北上すると、注意していないと見逃してしまうほどの標識があ
り、マリーバウエットランドへの入り口を指し示している。悪路ではないが7kmの
ダートだ。ウエットランドは私有地で、案内表示が乏しく逡巡していると、対向から
大型観光バスが出てきた。あっているようだ。野生のワラビーがいた。
ユーカリ林と蟻塚の乾燥したサバンナ。ここのどこに湿地帯があるのだろう。
園内と思しき区画にはいると、時速25km/h制限の標識。さらに1km進むと行
き止まりで駐車場があり、休憩所のようなインフォメーションセンターがあった。
なるほど、前は広大な池である。水際までサバンナで、睡蓮の繁茂する池とのコント
ラストが面白い。ボーイスカウトの野外学習が来ていた。
あと5分、12:00からボートツアーがあるとのこと、入場料とボートツアー代で
大人A$11。別の家族1組と小型のモーターボートで風を追い越さずにのんびりと
ボートのガイドツアーができた。
ヘビウが羽を乾かしている。レンカクとセイタカシギを合わせたような赤いトサカの
ある鳥が、睡蓮の葉の上を渡り歩いて餌を捜している。ちょこまかと非常にコミカル
な動きだ。週の最初の頃にはペリカンも飛来していたという。蓮の花が咲いている。
たっぷりと30分かけ、池を1周した。ちょうどお腹も空いた頃、今日のお弁当はお
むすびだ。インディカ米がおにぎりになるとは快挙である。どこの親水公園でも必ず
1〜2羽いるような餌をねだりにくるしつこいグースにダック。おにぎりを片手に逃
げ回る子供たち。ここには、今の池を1周する1時間のハイキングコースと、さらに
奥の池を合わせた2時間のハイキングコースがある。1日遊ぶ予定でピクニックにき
てもいいかもしれない。

かつて、あちこちにいた、ゴールデンフィンチも今では、繁殖地は4箇所しかなくな
って、このサンクチュアリも繁殖地として定着するように人工孵化をして放鳥するプ
ロジェクトがあると聞かされた。ゴールデンフィンチは日本のペットショップで見た
ことがある。野生種だったとは驚きだ。

ダートを走ったので白い車が赤茶けてしまった。洗車して返さなくてはならないか。

マリーバロックワラビーのいるグラナイトゴージもそれほど遠くないと推察されるが
ツアーで行ったのは夜中で、記憶をたどっても道ははっきりしない。手持ちの地図は
マリーバ周辺になると縮尺が粗く役に立たない。勘だけで車を走らせた。予定してい
た曲がり道はいつのまにか過ぎてしまったらしい、地図によると同じ道を引き返さな
くても行けるような記述に読み取れたので、構わず進めた。幹線から脇に入る場所は
行く先表示があったので方向は間違い無いと思った。マリーバまでの中間地点が15
kmの表示だ。高い木もなく少し登れば全行程が見渡せるような丘陵地帯の田舎道を
くねくねとアップダウンを繰り返しながら走る。川を渡る箇所は1車線に相互通行に
なり、橋は欄干も無く、川面に近接している。雨季には意図的に水没させ流出を防ぐ
設計になっているらしい。結構走った。15kmはとっくに過ぎても一向に埒があか
ない。
どっち方面に走っているのかさえしまいには解らなくなった。線路に出くわした。地
図上では、これで正解だ。無為に時間がかかった。グラナイトゴージはマリーバから
7km。逆方向から回ったけれどそれでも20kmで着くはず。もう40kmも走っ
ている。マリーバまで12kmの表示があった。程なくすると、一瞬変わった地形が
出てきた。ユーカリ林に火山岩の露岩地帯。渡った川にはゴージクリークと出ていた。
道は間違っていなかったか。この辺らしい。クリークを渡って1〜2分走ると、もう
景色がちがう。やはり先ほどのあたりらしい。Uターンし、ダートの脇道を探した。
ダートを走った記憶がある。ゴージクリーク付近に左も右も1本づつ脇道はあったが、
どちらを進んでも谷から離れてしまう。2時間以上さまよって出した結論は”帰ろう”
だった。

マリーバに戻り、ケネディーハイウェイの入り口を左折した。ケアンズまで65km。
後ろ髪を引かれつつ、気持ちを切り替えアクセルを踏み込んだ時、それはやってきた。
対向車線をこちらに向かう「わくわく」のツアーバス。車内は興奮した。実はさまよ
っている間、そろそろ来る時間じゃないかと話していたところだ。Uターンする場所
もグッドタイミングですぐ先にあった。見失うもんか。
何度も行き過ぎたマリーバの目抜き通りにまたぞろ舞い戻った。バスが左折。こんな
ところで曲がるのか。公園があった。バスはそこに乗りいれて止まっている。「DO
KIDOKI」のバスもあった。どういうことだ、トイレ休憩だろうか。路肩にひっ
そりと駐めバックミラーで監視した。子供が「こっちの方が本当の、わくわくドキド
キツアーだね」とウマイ事を言った。ドキドキが先に動き出した、先の道を左に曲が
った。「わくわく」もそろそろ出発する雰囲気。やはり左に曲がった。
間違い無い、あっちだ。後をつけて道なりに行くと、グラナイトゴージの矢印表示発
見。結局さまよっていた道路より1本南だ。「わくわく」バスさんありがとうといい
ながら追い越して先を進むと独特の風景が出てきた。右へ入るダート道。グラナイト
ゴージの小さい看板。やっと見つけた。ダートをしばらく進むとキャンプ場に出た。
「ドキドキ」バスはもう着いていた。かものはしツアーで来た場所とはちょっと違っ
たが、マリーバロックワラビーがぴょこぴょこ跳ねていた(かものはしツアーはキャ
ンプ場までは来ないで手前でバスを降りたそうだ)。持参したひまわりの種をあげた。
しかし、ツアーバスの往来が激しい時間帯なのでお腹がいっぱいのようだ。「わくわ
く」参加者も降りてきた。打ち寄せる波のように、寄せては去っていった。ここでの
停車時間は10分程度だったかもしれない。とにかくお陰様でたどり着く事ができた
のだった。
地形も面白いところなので、もっと早い時間に到着して周囲を歩きまわりたかった。
残念だが日暮れ前にケアンズに着きたいので、そろそろ出発だ。とはいえ、30分く
らいは余裕で遊んでいられただろう。再び、ケネディーハイウェイに入り、今度は本
当にケアンズへと戻った。旅のしめくくりは思い出に残るドライブとなった。

市内のウールワースで最後の買出し。いよいよ帰国の2文字もちらついてきて、お土
産用としてベジマイトやTIMTAMなんかも購入した。安売りのパスタソースが美
味しかったので持って帰るために買い込んだ。ぬいぐるみも安さにまかせてたくさん
手に入れた。こんなカサのはる物品だらけでスーツケースの余地が無くなった。
どこかでカバンも調達せねば。

心配事が1つあった。車は明日午後返却予定、ところが夜、ブルライディングチャン
ピョンシップ(ロディオ大会)を観戦に行く予定だ。タクシーで行けばよいが、帰り
はタクシーが拾えるだろうか。流しのタクシーが少ないのは既に了解している。
レンタカーを1日延長して、空港返却にした方が安心だ。そもそも、会場のバンダー
バーグ・ラム・スタジアムというのはどこだろう、地図で見てもわからない。

困った時はオズワンデスクだ。ところがY氏も知らなかった。他から聞き出してもら
った。結果、地図ではケアンズA.F.L.になっている場所だった。車のあるうち
に偵察する事にした。フローレンスストリートから直進だ。フレッシュウォーターへ
行く道の交差点すぐ手前。前日なので何か情報が得られるだろうと思っていたが、真
っ暗で、かろうじてゲートにポスターがあった程度、マイナーなイベントだったのだ
ろうか。

■8/4(土曜日):晴
晴ても暖かい朝だった。朝食後、ケアンズ24時間医療センターに最後の診察。よく
通院したもんだ。飛行機搭乗の際、耳に急激な圧力負担が無い様にと特殊な耳栓を処
方してもらった。センターの前で記念写真を撮った。その足で、再度スタジアムの下
見と、隣接したウエストコートショッピングセンターに行った。Kマートとコールス
がある。キャンピング用品など感動的な品揃えだったが、日本に持って帰れるわけも
ない。使い勝手が良く気に入っていた瞬間湯沸かしポットは、もちろん電圧が違うの
で買っても意味なし。

しかし、オーストラリアは電圧が高いので電磁調理台や先ほどの湯沸かしポット、ト
ースターなど加熱パワーが強くて火の通りが早く調理が本当に楽だった。5〜6分あ
れば鍋でご飯が炊ける。巨大なオーブンも電気だった。是非次のチャンスにはオーブ
ンでチキン料理でも作ってみたいものだ。

昼食は、冷蔵庫に残っているもので済ます。生ものや持って帰れない物は残れば捨て
なくてならない。部屋に残っている物を徐々に片付け、パッキングを開始すると、部
屋から生活観が消え、さみしくなった。最小限出しておく物以外をすべてパックし終
わってみたが、嵩張るお土産は、まだあふれていた。やはりバッグが1つ必要だ。

バッグを求めてピアに行った。幸い、オーストラリアンジオグラフィックで安くて気
にいった物が見つかり一安心。レンタカーは満タン返しだったためペトロオルステー
ション(ガソリンスタンド)に行った。今回は慌てずガシっという手応えで給油が止
まった、止まったようだった。支払を済ませ、イグニッションキーを回すとフュール
メーターがゆっくりFに近づく。満タンだと少し振り切った状態になるハズだ。おや?
途中でとまった。全然足らない。ものすごく恥ずかしかった。すごすごとそのペトロ
オルステーションを後にし、次のステーションを捜し、再度給油した。今度は本当に
満タンになった。我ながら情けなかった。

少し早かったがHertzの事務所に返却に行った。8日間の総走行距離697km
距離で考えると随分少ない。しかし、車のありがたさは、事務所からホテルまでたっ
た2ブロックを歩いて帰らなくてはならなくなって再認識した。

夕方、ピアマーケットプレースまで最後の散歩。今日もまた良く潮が引いている。汐
溜まりにトビハゼがいる。広場にはたくさんの人がまだ寝そべっていた。もう何度も
往来したコースを一回りして、ホテルに帰った。今夜の夕食はラ・ピッツァのテイク
アウェイだ。腹ごしらえをしていると、ドアの下からレシートが投げ込まれた。ホテ
ルのチェックアウト明細だ。全部電話料金。さっそく、3号室のオフィスに清算にい
った。
そして再び外へ。ナイトマーケットの前は夜でもさすがに流しのタクシーが拾える。
運転手にバンダーバーグラムスタジアムと告げたら怪訝な顔。例のフライヤーを見せ
たら無線で確認していた。スタジアム周辺は昨日とはうってかわりビッシリと路上駐
車。タクシーもひっきりなしに客を運んできた。それなりに活気を帯びている。チケ
ット売り場に長蛇の列。カーボーイハットの老若男女が入場をまっている。ファミリ
ーチケットA$56、特別席以外は着席自由だ。既に選手紹介が始まっていた。人気
選手にはひときわ歓声が高い。芝生のグランドにシートを敷いて、大量の砂を運び込
んで会場を設営したらしい。
いつのまに準備したのであろう。鉄骨のフェンスで直径30mほどのコロセアムにし、
大きな退場ゲートの両脇に2対のゲート。向かって左から順に競技者が飛び出してく
る。ゲートが開け放たれると、牛ははばたくように背骨をくねらせ競技者をふりほど
こうとする。それでも落ちない競技者に観客は興奮し歓声が山のように盛り上がる。
一定時間をクリアすると飛び降りる。拍手喝采。競技が終った牛はまだ興奮さめやら
ずコロセアムの中をうろうろ。退場ゲートに誘導し払い出したいが、なかなか思うよ
うにはいかない。それを盛り上げるのはピエロの役だ。けしかけたり、追いかけられ
たり、しっぽをつかんだり。次の競技者の準備が整う幕間にも笑いをさそう。観客は
オーストラリアンビールかバンダーバーグラムの缶を片手に一杯やりながら楽しく観
戦している。競技者は何度かライディングし、合計点を競う。月が出て風が冷たい。
2順すると中入りが入った。一通り楽しんだのでスタジアムを後にした。案の定流し
のタクシーは見つからない。全て実車だ。ハイウェイ沿いを公衆電話とタクシーを捜
しながらホテル方向に歩いた。最悪歩いて帰れなくはない。あろうことか雨が降って
きた。何がなんでもタクシーを捕まえなくては。公衆電話があったが、先客が話込ん
でいる。構わず空くまで側に立った。結局10分待った。いつのまにか雨は止んでい
た。
公衆電話初体験。市内通話は40セントで時間無制限。タクシー会社へ電話した。昼
間車体に書いてあった電話番号を憶えていたのでその番号をプッシュした。出ない。
そんなはずはない。フックをおろさずリダイヤルができる。何度かトライしたがでな
い。電話帳で確認した。全く違う番号だった。では昼間のあれは何だったのだろう。
今度は即座につながり、タクシーを呼ぶ事ができた。これで帰れる。
受話器を置くと30秒ほどで配車されてきた。空車で近くを走っているはずなのにな
ぜ流しではつかまらないのだろう。A$10しないで到着した。

■8/5(日曜日):晴時々曇
9:00に空港に発つ事に決めた。ついぞ今まで踏み入れた事の無いメゾネットフロ
アに降りてテラスにでてみた。プールは上からみえたので知っていたが、小さくもテ
ニスコートがあったのは驚いた。最後のゴミ出しをして、部屋の最終点検をする。本
当にいい部屋だ。バルコニーに出てもう一度この景色を目に焼き付けよう。隅々まで
見渡していると、今日はラグーンにペリカンが来ていた。カメラを持ってエスプラナ
ードに出た。ホテルを背景に写真を撮り、時計を見ると9:00を少し回っていた。
飛行機の時刻にはまだ余裕があるが、これで出発するとしよう。荷物をロビーに出し、
オフィスにセキュリティーキーを返却に行くと、タクシーを呼んでくれた。ほど無く
お馴染みの1BOXタクシーがやってきて空港へ。A$14弱。コインはもう要らな
いのでA$15を渡した。

搭乗予定便のチェックインは既に開始されていた。大型バスが到着して急に混雑して
きた。この後でなくて良かったとホッとした。家族で座席が離れると面倒だからだ。
チェックイン手続きをすると手渡されたチケットはなんとビジネスクラス。やはり、
ツアーが大量にブッキングされたので、連続して座席がとれなかったからビジネスク
ラスにしたとの事。この条件なら大歓迎だ。荷物を預けて身軽なって、さっそく出国
カードを記入して、まだ時間はたっぷりあったものの、出国ゲートをくぐった。
免税店はお土産屋は外にしかないのだ。日本円がつかえる、日本食のファーストフー
ドがあった。ちょっとしたお土産を買って残金のA$紙幣を全部使い、ほんの少し残
ったコインは、ケンドーンブティックの募金箱に入れた。
これで、日本で用意したT/Cと初日に空港で換金したA$はすべて使い切った。
日本円にして約16万円ほど、1日1万円の計算だ。グリーン島とアクティビティー
のカード決済が別にあるが、狙いは大体正しかった。やっぱり物価が安いのは良い。

ビジネスクラスは、搭乗が早く、座ると同時にドリンクサービスがあり、機内食もコ
ース料理で食器の格調もまったく違う。しかしなりより、シートの広さが断然違い、
乗り物疲れが全くなく本当に快適だった。帰国便で体調を崩すことがしばしばだった
のでビジネスクラスで本当に助かった。

帰りは日中便ということもあり、テレビを見ているうちにあっという間に帰国した。

恐怖していた気温は、到着日に格段に低くなったようで、ケアンズの日中と同じ23
℃。多少湿気が多かったが凌げる暑さだ。今朝ケアンズにいたような肌感覚で、日本
に戻ったことに実感が湧かなかった。しかし、到着ゲートからターミナルまでの新交
通シャトルに乗ったとたん日本を実感できた。混んでいるのである。他人とこんなに
近くによりそった経験記憶は無い。入国ゲートの行列。だんだん意識も日本に引き戻
された。
荷物を引き取り、無事税関を抜け、駐車場に電話をすると既に車は回してあるとのこ
と。指定された場所に確かに自分の車が来ていた。さっさと荷物を積み込むともうあ
とは帰宅するのみだ。今回は実にスムーズに無駄もなく、子供が体調を崩したとはい
え、余りある数々の特典に恵まれ、初めての子連れ海外旅行にしてはでき過ぎだった
ようだ。

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