あいのコラム  中東・東欧


イスラム教国

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 イスラム教国

日本人にとってイスラム教の国は遠い存在だ。日本にはイスラム教徒がほとんどいないし、イスラム教というと、アメリカと敵対する勢力で、テロが多くて危険というイメージを恥ずかしながら持っていた。ところが、旅行に出てみるといかに自分のイメージが間違ったものなのかを思い知る事になる。
まず、イスラム国家は非常に治安がよい。イスラム教は生活の中にまで入り込んでいる宗教だから、ある種の抑制力が働くのか、犯罪が少ないのである。犯罪といえばキリスト教国が圧倒的に多いし、凶悪なものが多い。夜出歩けないのはキリスト教国だが、イスラム教国は夜が本番とばかりに町は大賑わいになる。私達は東アフリカを北上してきたが、南アフリカからエチオピアまではキリスト教国。エチオピアは比較的安全な気がしたが、それ以南の国々は夜は危なくって歩けたものじゃなかった。ところがイスラム教国のスーダンに入った途端、夜安心して歩ける自由にくらくらしてしまった。
そしてイスラム教徒は旅人に親切である。彼らはメッカへの巡礼という義務(?)がある。そのため、旅人には親切にしなければいけないという意識が浸透していて、私たち異教徒の旅行者に対してもそれは同じだ。

ところが、いいところばかりではないのが世の常。 その一つが、男達の抑圧された性欲。
去年、アジア横断した時各地の情報ノートに女性旅行者の書き込みを見た。特にイランとパキスタンが多かったのだが、「ちかんに会った」「シャワー室やトイレを覗かれた」とかいうものだ。わたしは幸いな事にカップルで旅行しているため、ほとんどそういう目に会った事がないのだが、ある時パキスタンで一人で買物に行こうと歩き始めた途端、いい歳のおじさんにセクハラまがいのことをされたことがある。一人旅の女性は常にそんな危険に曝されているのか、大変だなあと思った。カップルで旅行するとそういう確率は99%減らせているみたいだ。

それでも危険は忍び寄る。ヨルダンで男2人、女3人で死海に海水浴に出かけたときのこと。毛むくじゃらの男たちがいる辺りをさけて、30mぐらい離れた人気のないところで5人でバチャバチャやりはじめた。すると、あんなに離れていたはずなのに、泳いで近寄ってくる男3,4人、岸を歩いて近寄ってくる男4,5人。私達の後ろで新聞紙を広げて、じーっと見ている。なるべく肌を見せないように、と女2人はTシャツを着ていたのだが、一人がビキニだったのがいけなかったのだろうか。気持ち悪かったので、早々に引き上げて、露天温泉へ塩を落としに行った。案の定、ついてきた!私達が行った時点では誰も居なかったのに、くるわくるわ、10人ぐらいの男ばかりが狭い温泉に入ってきて、私達は入るどころじゃなくなってしまった。 それにしても、ムスリムの女性には絶対しないのに、異教徒の女性になら何をしてもいいと思っているふしがあるのがはらだたしい。今回の中東旅行ではそういうようなことが結構あって、疲れてしまった。でも男性にとってはすごくいい印象しかないらしい。 実際、ダンナもその一人だ。私と一緒じゃなかったら、そういうことがあるってことも分からなかったと言っている。中東を一人旅している女の子は偉いと思う、ほんとに!

(2003/9/21)



 

 

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