あいのコラム  東南アジアU


ダイエット
耳に虫が入った!(ラオス)
耳に虫が入った!・・・その後
中国のトイレ事情


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 ダイエット

長期旅行者に会うとついつい質問してしまう。「旅に出てから太りましたか?痩せましたか?」
そして答えはいつも同じ。男性は「痩せましたよ」だし、女性は「変わってないです」あるいは「太ったかも」。
男性の長期旅行者には太った人はほとんどいない。頬がそげて無精髭を生やして。
それに比べて女性は健康そうに見える。
移動と気候が厳しいスーダンからエチオピアに抜けるルートでみんなげっそり痩せたのに、1人だけ太った、という女の子にも会った。
やっぱり女性は強いのかな、と思う。

ダンナもしっかり痩せた。最近、旅の最初の頃の写真を見てみたら、ふっくらとしていたので驚いた。
同じ物を食べているのに、ダンナは5Kg近く痩せ、貧弱君になってしまった。あばらが浮いているのがなんともあわれ。
今だから言うが、西アフリカを旅行していた時、後頭部に500円玉ぐらいの円形脱毛症が出来た。
本人いわく、ナイジェリアのラゴスに行くのが心配で心配で仕方なかったらしい。
一方、私は旅に出たら、毎日重いバックパックを担ぐし、お腹も壊したりするだろうし、絶対痩せるだろう、と大きく期待をしていた。
なのに、ほとんど変わらず。パタゴニアのトレッキングを8日間かけてした時はろくなものを食べなかったので一時的に痩せたけど、
終わると盛り返しもとどおり。今、何でもおいしいアジアに来てほんとうにやばいかも。

そこで二人で相談した。ダンナは貧弱君脱出のため、太るのが目標。ガバガバとビールを飲み、たくさん食べる。
私は水着を着ても見苦しくないようにダイエット。そのためにビールは控えめに。
でもタイ料理っておいしすぎるのよねー。これから先のラオスやベトナムやカンボジアもうまいって聞くし。せめてこれ以上太らないようにがんばらねば。

(2003/12/22)



 耳に虫が入った!

耳の中でがさがさ音がする。虫が入ったのかな、と思った。特に夜、静かになると奥の方で羽を震わせるようなブーンという音がするのだ。耳に懐中電灯を当てて光に釣られて出てくるかと試してみたが、ごそごそするだけで出てくる気配はない。まったく痛くないのだけど気持ち悪い。この虫が耳の中に卵を産みつけて、幼虫が孵って、鼓膜を食っちゃったりしたらどうしよう・・・とか想像してぞーっとする。そのうち出てくるか、食べ物が無くて死んでしまうかするだろうと2、3日様子を見ていたのだが、音は止まらない。3日目に、ラオスではかなり大きい町、ルアンパバーンに来たのでお医者さんに行ってみることにした。

宿の人に聞いて、混むといけないから朝早めに「ルアンパバーン病院」に行ってみた。病院の敷地に入ってまずびっくり。建物はすべてコンクリートの古そうな平屋。鶏が走り回り、犬が寝そべり、子供が遊び、小さな汚い小屋ではおばさん達が炊事したりしている。ほんとにここは病院なのだろうか。すごーく不安になる。少し行くと入院病棟があった。暗くてジメジメしていて古くて、すごく高いベッド(1mぐらいありそう)に蚊帳を張って寝ている患者さんたち。私達はいつも安宿に泊まっているが、ここまで汚い部屋には泊まらない、というレベル。そういえば、ガイドブックにはラオスの医療水準は低いと書いてあった。これなんだなあ、こんなところ絶対入院したくない、と思った。

とりあえず、耳を指差しながら耳鼻科を探すと、親切なラオス人が連れて行ってくれた。しかし、診察室には南京錠がかかっていてお医者さんはまだ来ていないようだし、待っている患者さんは一人もいない。と、バイクで診察室の前に横付けしたおっちゃんが鍵を開け出して、これがドクターだと判明した。しかし、作業服のようなグレーの上っ張りを着たおっちゃんはどう見てもドクターの威厳無し。「耳の中に虫がいるようなんですけど」と言うとどれどれと1秒見て「ノープロブレム!」とあっけらかんと言い切った。そして薬の処方箋を書き出した。抗生物質が処方されるらしい。「ノープロブレム」というばかりで説明もしてくれないので「音がするんですけどなんでですか?」と食い下がると、耳の断面図の、耳の穴の途中にちょっとでっぱりがある絵を書いて、これだという。つまりデキモノができているのか、と納得して5ドルというコンサルテーション料を払って(高いなあと思ったが仕方ない)帰って来た。今のところまったく痛くないし、ほっておけば治るだろうと薬は買わなかった。

あいかわらずガサガサするけど、これは耳が鼓動で動くたびにどこかにあたるんだな、と納得することにした。そうしてさらに2日たったら、だんだん耳の奥が痛くなってきてリンパ腺も腫れてきた。ダンナは「医者のいうとおりに薬をのまないで、勝手に判断するからだ!!」とねちねちと言われ、化膿してきちゃったのかなあと不安にかられ、急遽、首都ビエンチャンに向かうことにした。事前に日本大使館に問い合わせると、「国立マホソット病院がいいですよ。耳鼻科もあります。ただ、問題ないと言われればいいですが、検査が必要という結果になったときは、タイに行かれた方がよいでしょう」とのこと。どうか変な病気じゃありませんように、と祈る気持ちで病院に向かった。

国立マホソット病院は2階建ての建物もあり、ルアンパバーンよりはかなりまし、でもやっぱりしょぼい。耳鼻科に行くと、やがて50歳ぐらいの女医さんが現れた。一目みてこのドクターは大丈夫そうだと思った。白衣を着ていたからだけではない。診察室に入って、ライトを当てて耳の中をこんどは10秒ぐらいたっぷりと覗き込まれた。「虫がいますね。血を吸う虫です。」英語で虫の名前を言われても分からなかったのだが、血を吸う虫と聞いてぞっとした。それにやっぱり虫がいたんだ。あのやぶ医者めー。
今度はベッドに寝かされて、「動かないで下さい」と言われ、覚悟をして目をつぶった。耳の奥までピンセットのようなものを差込み、虫を引き剥がす。かなり痛かったが2回目で取れた。見せて貰うと、1mmぐらいのダニだった。まだ生きていてもぞもぞ動いてるので、憎しみを込めてプチっと潰してやった。黒い血のしみが飛び出した。ダニにはこの旅で、何十回も何百回もかまれたことがあるけど、耳の中に入ってきたのは初めてだ。しかも5日も耳の中に潜んでいたなんて。耳の奥は取った後の方が痛くて、多分、ダニに刺された跡が腫れているのだと思うのだが、なかなか痛みが引かない。でも今度はちゃんと薬も飲んでいるし、そのうち治るだろうと思っている。それにしても、エライ目に遇った。

(2004/1/17)

 



 耳に虫が入った!・・・その後

ラオスで処方された抗生物質をちゃんと飲んだ。飲み終わって3日ぐらいして顔が腫れてる。。。と思っている間に両腕、両足にジンマシンが広がってきた。思い当たるのは薬しかないので、抗生物質の副作用なのだろう。体は痒いけど我慢すればいいけど、顔には参った。赤くぼこぼこになってしまった。わたくしのビボーが!!
で、一度バンコクに戻って、旅行者に有名な「バンコク・ジェネラル・ホスピタル」に行くことにした。なぜ有名かというと、日本語堪能なお医者さんがいて、入院すると日本食が食べられて、まるで高級ホテルのようだ、という噂なのである。病気になったらバンコクヘ行けというのが旅行者の合言葉だ。
ホテルのベルボーイのような係員のいるエントランスを抜けて中に入り二階に上がると、日本人専用クリニックがある。そこは何から何まですべて日本語で事足りた。待合室にはNHKが流れ、週刊誌や新聞が置いてある。受付も日本語でOK。お医者さんもタイ人だったが日本語堪能だった。ジンマシンは原因をはっきり特定できないけれど、薬の副作用の可能性が強いということだった。薬が強かったのだろうか。とにかく、またアレルギー反応を押さえる薬をもらった。薬漬けだなあ、やだなあ。診察室でお医者さんが薬を処方しコンピュータに打ち込むと、1階の薬局でプリントアウトされ、かわいい紙袋に入れて渡された。すごくシステマティックだ。さすがタイ。

ダンナはすっかりビーチづいてしまい、その後すぐにチャーン島という南の島にいくことにした。私のジンマシンにも海水療法がいいよ、と都合のよい理由をつけられた。チャーン島では目の前5mが海というすばらしいロケーションのコテージと言う名の掘っ立て小屋に泊まり、毎日海水療法に励んだら、3〜4日でやっと痒みが引いてきた。あーよかった。それにしても、ジンマシンで日焼け止めが塗れなかったから、すっかり日焼けして真っ黒になってしまった。お肌にいいんだか、悪いんだか。

やっとこさ、耳も治ってきて(痛みが完全に引くまでに、結局3週間ぐらいかかってしまった・・・)もう大丈夫かなーと思っていたら、カンボジアのアンコールワット観光中に、食中毒になった。あれにあたったのかなーと思い当たるものはあるが、ダンナはなんともないので、私の体力が低下していたのだと思う。体力だけは人並み以上という自信があったのに、最近ぐらついてきたなあ。3日間ぐらいほとんど食べられず、熱も出た。プノンペンでまた、病院にお世話になることになった。ここでも日本人スタッフがいて、日本語で受付してもらえた。でもお医者さんとのやりとりにまではついてきてくれなくて、英語でやらなければならなかったが。念のため血液検査や尿検査、検便(初めてやった)をしてもらったら、便からちょっとバクテリアが出たとのこと。カンボジアで食中りになった人の話は良く聞くが、私が当たるとは思わなかった。
その後は回復して、今は元気です。

(2004/2/23)



 中国のトイレ事情

中国のトイレは「すごい」という話はよく聞いていた。仕切りが無いとか、広い場所に穴が開いているだけ、とかいうような話だったような気がする。それじゃあ、前の人のお尻をみながら用を足すんだろうか、そんなのいやだなあ、と思っていた。

そして初めての中国で公衆トイレに入った時、いきなりその現実に対面してしまった。都会のしかもど真ん中(まあ、辺境のカシュガルなんだけれども)なので、近代的なトイレだと勝手に思っていたのだが、入ってみてびっくり。 タイル張りの50cmぐらいの深さの長い溝が1本あり、前後の仕切りは腰ぐらいの高さ、ドアはあるはずもなく、横からは丸見えである。前の人がパンツを下ろしているのもしっかり見える。でも男女別れているし、しゃがんだら前後からは見えないので思ったよりも恥しくない。そして、溝の中には人の落し物が見えるけれども、定期的に水を流しているのだった。なんだ、たいしたことない、と思ったのは、まだまだ序の口だったのであった。

中国の都会は、本当に都会である。大きなビルがばんばん立ち並び、片側3車線なんて広い道路が碁盤目に走り、人々の服装もパリッとしている。町は人口の多さを反映してとてつもなく大きい。首都である北京のトイレは、近代ビルの中は日本のものと同じレベルであった。ちゃんとドアがあり、水洗、しかも無料(公共トイレは有料が多い)。
北京の中の、 再開発で取り残されたような、古きよき中国の町に入ってみた。平屋の小さな家が細い路地の両側にぎっしりと立ち並んでいる。小さな門は半開きで中をのぞきこんでみると、もう使えないようなガラクタが家の横に積み重なり、洗濯物がはためいている。なぜか公共トイレが多すぎるぐらいある。どうやら家にはトイレが無く、みんな公共トイレを利用しているらしい。これは伝統的なトイレを見るチャンス、と思いトイレに入ってみた。入口は男女別になっているのだが、それぞれに一部屋ずつ、仕切りは一切無く、四角い穴が4〜5個並んでいるのみ。うーむ、どうしようと一瞬躊躇したが、ここは中国だ、中国人のフリをして用を足すことにした。人がいなかったのも幸いした。でもしゃがんでいると、バタバタと足音がして中学生ぐらいの女の子が入ってきて、ばっとパンツを下げ、じゃーと用を足し、あっという間に出て行ってしまった。慣れたもんである。きっと生まれたときから、こういうオープンな環境で育っているから何とも思わないんだろうなあ。

そういえば、中国のユースホステルに泊まった時、そこで働いている20歳ぐらいの中国人の女の子がいつもトイレのドアを半開きにしていた。なぜちゃんと閉めないのか不思議だったのだが、こういうのに慣れていると閉所恐怖症になってしまうのかもしれない。
男の方はどうだった、とだんなに聞くと、大で踏ん張っているおっちゃんと目が合って、なんとも気まずい思いをしたとのこと。 こっちは気まずくても向こうはへっちゃらなんだろうけど。

清潔度は、中国人の衛生観念を反映して、かなり!!汚い。時には足の踏み場もないぐらい汚い。サンダルで中国のトイレに入るべからずである。

これは、宿のトイレでも言えることである。中国のホテルはロビーがとっても立派なものが多い。立派なフロントデスク、壁には世界の時計が並び(たいがい狂っているが)、今日の気温、天気などのボードが掲げてあったりする。これにびびってはいけない。さて、ご案内、と階段を上がったとたんどこのボロビルだろう?というぐらいグレードが落ち、トイレの臭いがプンと鼻をつく。そんなに立派なフロントを作るんなら、先にトイレを掃除しろ、といいたいがどうも無理のようだ。共同トイレからはなるべく離れた部屋をとるのが鉄則である。

さて、中国のトイレは田舎に行けば行くほど退化していく。最後にたどり着くのは「トイレが無い」である。そのへんでしろ、と言われる。建物の陰に行ってみるとトイレットペーパーの華が咲いている。そこがみんなのトイレである。

「トイレ無し」でもチベットを旅行している時は、だだっ広い高原の中、青空の下でのトイレは気持ちよかった。男だったら立ったままできるから、絶景を眺めながらさらに気持ちいいらしい。うらやましい。

いろんな国のトイレを見てきたが、やっぱり中国がNo.1である。

(2004/9/2)



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