サンフランシスコ・シーホースランチ・海岸外乗


サンプランシスコで海岸乗馬

ウェスタン乗馬の盛んなアメリカですから、中華街などオリエンタルな雰囲気の 強いサンフランシスコにだって、市内からちょっと行った所で乗馬が出来ます

今回、私達は、3泊5日の真冬のサンフランシスコ旅行で、ハーフムーンベイ という所にある、シーホースランチに寄ってきました。

前日までの激しい雨はやんだものの、肌寒い曇り空。朝早く行くと安いという話 で、そのつもりでしたが、ゆっくりめに出発、サンフランシスコ空港でレンタカーを借りて、 サンフランシスコ半島の太平洋岸にあるハーフムーンベイに向かいます。 エアポートから軽い丘を越えて280号線を7マイル程走り、92号で低い山を 越えると正面がハーフムーンベィ、太平洋に面した半月型の海岸です。

比較的切り立った崖の多い海岸線で、砂浜の広がったところ。きっと夏場は海水浴 客で賑わっているのではないかと想像出来る、海岸沿いの道を少し北に戻っ た左側に馬が沢山いるのが見えます。 シーホースランチに到着です。牧場(ランチ)といっても海岸に柵をして馬が沢山いる という所です。 入口にはポニーが2頭いて、子供を引き綱で乗せていました。

中の受付に行き、馬を2頭お願いし、ガイド無しツアーを申し込みます。 どの位の乗馬歴があるか、いつものように聞かれ、安全確認の書類にチェックと サインをすると、馬が用意されていました。

ガイド無しの馬貸しだけど、途中まではカーボーイがついていってくれるとの事。 柵を開け、海岸沿いの公園に出ます。 馬の道は左側、右側は公園を散歩する人達の遊歩道で、犬を散歩させている人、 自転車でサイクリングを楽しんでいる人達がいます。 犬が珍しいがって、馬に向かって吠えたり、人も声をかけてくれる中、馬の上から いい気分。心配した雨も降らず、暗かった曇り空も明るくなってきて、まずまずの 外乗日和です。

私の乗った馬は元気の良い馬で、ちょっとお腹を蹴るとツツッと速足になります。 昨日までの雨で道はぬかるんでいて馬の足がずぶずぶ入ります。速足や駈足になる には足元がちょっと怖かったので、あまり推進せずに、手綱をひいてゆっくり歩か せていました。

「少し行くと小川があるからそこまで一緒に行く」とガイドのお兄さん。少し行く と結構深い、馬のお腹が水面に尽きそうになる川があります。 昨日までの大雨で水かさも増しているのでしょうか? 馬をまっすぐ歩かせているつもりでも、水の流れに流されて、少しづつ下流の方に 行ってしまいます。手綱をひいて馬の顔を上流の方に向かせて、無事川を渡りきり ました。

ここまでついてきてくれたカーボーイのお兄さん、川を渡りきって安心したのか、 「私はここで帰るから、馬をまっすぐ歩かせてくれ。この道をずっと行くと駐車場 があるから、そこまで行って、そこから海岸に降りれるから」と言うと馬でひきか えしていきました。

さて、ここからは初めての馬2人旅です。ガイド付きではウエスタン外乗も50時間 以上経験してますし、ごねるガイド馬を先導した事もあります。 でも2人きりになったのは初めて・・・

私の乗った馬はグングンと進んでいきます。普通外乗はガイドを先頭に1列に並んで いきますが、私の馬もどんどん前を歩きますし、夫の馬・・というより夫がどんどん 推進させて前を歩かせようとするので、2騎はやや並び加減で(これはガイドがつい て来てくれた小川までもそうでした)進んでいました。

ガイドの馬が帰った事に、馬達が気づいていたのかいないのか?どんどん前に進んで いたのですが、折角だからお互い馬の上から馬に乗っている写真を撮ろうという事に なって、前に進みたがっていた馬の手綱をひいて止めたのでした。

夫の馬は止まったのですが、私の馬は止めて手綱を緩めてカメラを構えようとした 瞬間、馬がクルっと回って今来た道を戻ろうとします。「ああっ」と言う間に馬は 戻って行くではないですか!!こうなるとカメラどころではありません。しっかり 両手で手綱を持って、ぐるっと馬体を元に戻し先に進めようと脚で推進しても、 またクルッと後ろに向いてしまいます。それを強引に手綱で馬の首を向けて戻す のですが、回りながら2歩、3歩と元来た家に帰ろうとします。

馬の帰省本能なのか、ガイドが戻ってしまった事に気づき、見知らぬ人を乗せて 心細くなって馬が帰りたくなったのか・・・ここで馬の意のまま帰らせてしまって は、乗り手が馬になめられてしまいます。 ここで馬と乗り手の手綱での押し問答。。馬も負けじとグルグル回り、一瞬振り 落とされるかと思う場面も。回りながら1歩、2歩と戻り、ついにはさっきガイド と一緒に渡ってきた川の手前まできてしまいました。

声をかけ、舌鼓し、脚を使い、手綱も引いて、馬に乗り手を意識させ、馬が後ろを 向くと前へ、後ろを向くと前へと回りながら川の手前に来た時に、やっと観念した のか、前に向いて歩き出してくれたのでした。

「手綱をきちっと持て!!脚使え!指示が甘い!」と遠くから怒鳴っていた夫も 戻ってきてくれて、先導し前に進みだしたのでした。私の乗った馬も1頭でなく もう1頭前に歩いていると思うと少しは心強いんでしょう。 それからは振り返る事なく、前へと2頭で進んでいったのでした。

しばらく行った先で、車の道を渡ります。ちょうど車がそこでターンをしている 所でした。前へ前へと進ませている分には大丈夫だけど、ここでまた止まらせたら 戻っちゃうのでは、という不安もなんとかクリアーし車を先に行かせた後、渡って また馬専用道へと入って行ったのでした。

駐車場が見えて来ました。ホーストレールの終点です。ここから砂浜に降りれる訳 ですが、波が荒く、満ち潮で砂浜が殆どありません。 「これじゃちょっと下までおりれないよねぇ」夫が馬を止めて海岸を眺めていると 私の馬はまた、クルリと回って帰る体勢に。「ちょっと待て待て!」とまた手綱で 引き返すものの、グルグルと馬も根負けせずに回るだけ。 こんな調子じゃ、私の馬を前に向かせ海岸まで下ろすのも大変です。それに降りた ところで、波も荒く砂浜も殆どない状態では、砂浜を暴れん坊将軍のようにカッコ 良く滑走というのも無理そうです。荒れ狂う波の音に馬が驚いたり、ぬれた砂に馬 が足をとられて転んでしまう、という事だってありえます。

砂浜を思いっきり走ってみたくて、ここまで来たけど、今日は諦めて帰る事にしま した。

さぁ帰るとなったら元気です。私の馬はドンドン先に行きます。帰りたい一心で ギャロプでもされたら大変!!道は滑りやすくぬかるんでいるんですもの。

夫はゆっくり馬の背の上から写真をとりながら太平洋をノンビリ眺めていたかった ようですが、私は馬を落ち着かせて歩かせるので精一杯。

途中、ガイドと若い女性の乗った馬とすれ違いました。「おなじランチから来たんだよね?」 と声をかけてくれたかと思うとそのガイドと女性も私達と一緒に歩きだしました。 「あれ、一緒に戻ってくれるのかな?」 私の馬はそのガイドより先を走ります。そして、右後ろに夫の馬、左後ろにガイド そして女性の馬がその後ろについてきました。

しばらくその列で歩いていたので、てっきり一緒に戻るものと思っていたら、途中 からガイドと女性がUターンして行ってしまいました。 ただ、私達の馬に彼らの馬が着いてきてしまっただけだったのでしょうか?

行きは苦労した道でしたが、帰りはアッという間に小川まで戻ってきてしまいました。 小川を渡った後、夫の馬の方が前を歩きだしたので、私はその馬の後ろにぴったり ついて、夫に先導させる事にしました。 手綱をぴたっとさせて、馬の顔をまっすぐ前の馬のお尻の正面だけ見える状態にして ・・・・
これなら、先頭馬を追い越して走り出す事もないでしょう。 夫の馬に先導されながら、牧場へと戻ってきました。

ともかく無事に事故もなく帰りつけて、ホッ!! でも、つくづく埒のある馬場ではなく、外乗でガイドもつけずに乗る難しさを、 しっかり体験する事の出来た、初ガイドなしツアーでした。

海岸を思いっきり馬で駈けたかった夫には物足りない、たった2時間の外乗 でしたが、私にしては、今後の乗馬の課題が出来、とっても良い 経験になったのでした。

乗り手にとっても初対面の性格も知らない馬。でも馬ももっと見知らぬ乗り手 が判らぬ指示をするのだから、不安だったのでしょうね。 大変だけど、いつもの同じ馬で同じ馬場の中を動かすのとは違う・・これが やっぱり外乗の最大の魅力なのかもしれません。

また、乗馬の腕をもっと磨いて、再挑戦に来たい・・・ロスのナイトライドや 馬・馬・馬のコロラドに比べるとコースも短く物足りない部分もあるけど、 きっと晴れ渡った空の下、潮の引いた海岸を思い切り馬で駈けれたら、とっても 気持ちの良い所なのだと思います。

千葉の九十九里にも海外乗をさせてくれる所があるそうですが、太平洋を挟んだ 反対側にもこんな所がある。その気になれば、成田からサンフランシスコは8時間 サンフランシスコ空港からは車で1時間ちょっとで来られるのですから、また是非 再挑戦に来ようと思っています。

サンフランシスコシーホースランチのオフィシャルページ



おまけ・・・
その1
馬に乗り終えて、車の所で乗馬ブーツを履き替えていた時、若い日本人らしい女性 2人が牧場の柵の前で写真をとってました。
英語で「クッジュープッシュダシャッタ?」と話し掛けてきたので、「日本人でしょ」 というと安心したように日本語で、「あの馬をバックに2人撮ってください」って。 柵の向こうにいる白い馬をバックに私が撮ってあげると、「ありがとうございました」 と行って、道端に止めてあった車に乗り込み、海岸通りを南の方に向かっていきました。 仲良し女性2人のドライブの途中、馬を見て写真を撮る為に立ち寄ったのでしょうね。 やっぱり日本人にとっては馬はとっても珍しい存在なのかな?


その2
乗馬後、昼食を食べれる所を探して彼女達とは反対の北側に少し車で走った私達は 「月湾楼」という中華料理の看板を見つけてその店に入りました。
注文した料理は、夫が唐揚げにした白身魚を酢豚風に甘酢であえたものに少なめの炒飯と 卵スープのついたランチセットで、私が野菜焼きソバ。どっちも日本人の口にあう美味しい 味で、一緒に出された烏龍茶もさっきの乗馬の喉の渇きを癒してくれて、最高!!
大満足で食べた後、店の人に「この店の 名前はなんて読むの?」と尋ねると「ムーンベイ」「エッ?」って聞き返すと やっぱり「ムーンベイ」なんだ「月湾」を英語読みするんじゃない? ちょいとコケてしまった、美味しい中華料理店「月湾楼」の読み方でした。


その3
ちょっとした事
Hot Hot Condition
乗馬の注意に速く走らせないとか途中で降りないなどあり最後に Hot Hot Conditionで戻ってきたら15ドルの罰金とあります。 Hot Hot Conditionってなんですかと聞いてみると、sweatyな状態 馬を汗だらけにして戻さない事。 軽い汗ならいいのですけど、汗びっしょになる くらいまで駆り立てて走らせないということだそうです。

コロラドでは草も水をあるのでそのような断りはなかったのですけど ここでは日陰もないし脱水症状になってしまうようです。

Hot Hot Conditionという表現は初めて知りました。


カルフォルニア海岸プロジェクト

夫婦でヘリを飛ばして海岸線を撮影して、海岸を守っていこうというプロジェクト です。 機密情報が漏れるとかいろいろあるようですが、今回のSeaHorse Ranchは 海岸沿いにありますので探してみました。

このURLに行って見て下さい
カルフォルニア海岸プロジェクト
緯度、経度はN37 29.06 W122 27.36
中央の画像をダブルクリックすると拡大画像に切り替わります。

Ranchの入口にちょうどワゴン車が入るところです。入ってすぐにセダンが一台駐車しています。
その先にある小さな小屋が事務所です。
馬達が放牧されている馬場を抜けて海岸に向かう道を出て行きます。

海岸に下りるところはN37 27.36 W122 26.90 Image 6112です。
いつもは広い砂浜が広がっているのですが、当日は波も荒く、砂浜が殆どなく
砂浜を駆けるのは諦めるしかありませんでした。


レンタカー
レンタカーの受付に行くと私達の車は既に用意されて専用駐車場に用意してあるとの事
早速番号頼りに駐車場を探すとトヨタのカムリが準備されていました。
日本人ですから日本車を用意したのかなと思いつつエンジンをかけるとしっかり エンジンもかかります(当たり前か) ところがオプションで依頼してあるカーナビの 電源がうんともすんとも言わずに入りません。
仕方ないので受付に行ってカーナビ動かないだけど言うと、ここはビルの中だから サテライトの電波を受けられないので位置表示できないのよ。 違う違う。 そうでは なくて電源が入らないの 電波受ける以前の問題なんだけどね。
あそうなの、それなら代車準備するわ、車はトーラスでいい。 トーラスって フォードだっけ、 それならいいですよ、じゃこの番号の車にしてね。

このあたり、400台以上の駐車場がある大手らしくあっさり代車が待ち時間ゼロで 出てきました。

こちらの何も問題なくそのままサンフランシスコ郊外に走り出したのです。 私達には土地感がないので、カーナビはアメリカドライブに必須です。

そのカーナビに裏切られる
住所を入れるとルートが表示されます。 選択にオプションがありインターステートを メインに使う、使わない、最短時間と三つあります。
いつもは「インターステートをメインに使う」ですので、今回もそうしたらお馬鹿な カーナビたった1キロでもインターステートを使うように指示してきます。
これに振り回されてぐるぐる回されてインターステートに入って1キロ走るという ルート選択で道を間違えると再三、過信しすぎでした。


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