2008年8月 葛根田川北ノ又沢

21日

2200浜松町発

月山で沢登りの魅力に触れた我々は、ひそかに(?)用具を買い揃えたりして準備を進めていた。そして、今年の夏の葛根田川遡行の決行に至ったのである。(事前の計画はこちら

今回は前日までは降雨を覚悟していたが、当日の朝になって気象庁の予報が、晴れ→曇り程度の天候が見込めるよう、大幅に変わった。

そういうわけで、予定通り葛根田川へ向かうこととし、22時浜松町発の岩手県北バスへ乗り込む。登山客は我々だけだったが、仕事っぽい人、帰省っぽい人など様々な客層の人がいる。3列シートは、スペースに余裕はあるもののシートの形状がイマイチで首が痛くなった。しかし、不思議と全然揺れないのであった。

22日

0510岩手県北バス盛岡南営業所→0530盛岡駅→0600?盛岡駅タクシー発(8000円くらい)→0800頃?葛根田地熱発電所→0845入渓→お函→葛根田大滝→1430滝の又出合い

定刻より少し早く県北バスのターミナルに着く。ここから盛岡駅へ。8月だというのに寒い(何しろこの日は10月の気温だったらしいが・・・)。多分15度くらいしかない。しかし天気は良いので気分は明るい。

当初田沢湖線で雫石まで行き、そこからタクる予定だったが、時間がもったいないので盛岡から直接タクシーで葛根田地熱発電所へ向かう。人のいい運転手さんで、途中小岩井農場の中を通り、NHKの連ドラで取り上げられて人気が出たという「一本桜」の前を通ってくれた。背景に岩手山が聳え、まことに見事な景色である。

入渓

予定より大幅に早く地熱発電所に着く。土砂崩れで上部の施設が埋まっているのにはびっくりした。林道を少し歩いて藪がひどくなる前に川へ降りる。そこから徒渉を繰り返していく。前日までの雨で水は少し多いようだが全く問題ないレベルである。

大ベコ沢の出合い

お函

 お函の核心部

しばらく歩いて行くとドーム滝、そこからすぐ核心部といわれるお函である。たしかに水中の廊下のような奇観であるが、へつりというほどの努力もいらず、全く問題なく突破。
その先、葛根田大滝では左岸を高巻く。巻き道の入り口がよくわからず、途中から左へトラバースして無事に巻くことができた。

 葛根田大滝

その後は美しいナメ床が姿を見せ、イワナの魚影も濃くなる。ある淵では、1匹、2匹…と数えて10匹弱を確認できる。イワナの群れといっても過言ではない。そーっと淵の横をへつって通ると、逃げもしないのが印象的であった。

その後しばらく進むとこの上なくゴージャスなテン場につく。滝の又沢出合いである。しかし草むらに先人のおおきなウン○が紙を被ったまま横たわっているのを発見。せめて埋めろよ!

 ゴージャス!

さっさとテントを張って釣りに出る。三平隊長、爆釣であった。あまり大きくはないが、やる気まんまんのイワナをどんどん釣り上げ、どんどんリリース(笑)。30匹くらいは釣ったろうか。私はなぜかライントラブルが続き、普通の釣果である(笑)。

浅瀬にぼんやりと浮かんでいる魚も多く、まるで薬師沢を思い起こさせる。釣果の点でも劣らず良い沢であった。

いったん上がって苦労して焚火を起こし、また釣りに行く。戻って納竿。火のそばでまったりして8時過ぎに就寝。

23日

0530頃幕場発→0730頃稜線→関東森分岐→1130頃大深岳→1430松川温泉峡雲荘→1540峡雲荘発→1700頃盛岡駅着→1841盛岡発→2108東京着

4時起床。900mくらいの標高なのだが、寒気の影響かかなり寒い。ラーメンを食べて5時半〜6時前には行動開始。

出発してすぐ北の又沢左股へ。滝を上がってしばらく急なところがある。

 左股との出会い

これを左の巻き道ですべて巻くと、徐々にナメがきれいなセクションへ。落ち込みがえぐられ風呂桶のようになった淵が連続している。とても歩きやすく美しい。

 ナメと風呂桶

途中、二股を右に進むと本日の難関、20m滝。これは一段上がって左を巻く。巻き道上部に少し危険な感じのトラバースがあり、ここで一度ザイルを出した。さらにすぐ8m滝。ここはバンドを右へ登り樹林帯を行く。樹林帯の取り付きが泥土で滑るため、三平隊長からお助け紐が出た。

ここから先はほとんど本能のままにいくつもある分岐を適当に歩く。沢を最後まで詰め、30mくらい藪こぎをすると登山道へ出た。

八瀬森山荘の右か左かわからないが、特に山荘による予定もないので右へ歩く。しばらく行くと関東森(1154m)についたため、右側に出たとわかった。

ここで登山靴に履き替えて大深岳(1541m)へ。大深岳への道は、斜度はあまりないが距離がある。前半は驚くほどの巨木が根っこからなぎ倒されたような倒木が道におおくかぶさっており、とても歩きにくい。ほとんど藪こぎといった様子の場所も多くあり、辟易する。

えっちらおっちら行くと関東森分岐。そこから大深岳までは尾根の東側に出て見晴らしの良い場所がある。大深岳を超えると源太ヶ岳(1384m)までは短い縦走路といった形。

 稜線にはハイマツ

 湿原を行く

源太ヶ岳から松川温泉までの下山路の前半はひどい道。雨水で道の真ん中に樋のような場所ができており、そこが滑って大変。左右からはひどい藪。後半は斜度もなくなり、木道なども整備されている快適な道。かなり疲労したが、予定より早く松川温泉に到着。

松川温泉では公共の宿「峡雲荘」で温泉に入る。この温泉は素晴らしいの一言。まっ白いお湯ですっかり出来上がってしまい、アドレナリンで抑えていた体の痛みが噴き出してきた。その後、八幡平観光用のバス(15時40分松川温泉発)で盛岡へ向かい、到着後夕食。こまち号にのり9時過ぎには東京へ帰りついた。

なお、遡行図1遡行図2等は福島登高会のHP、森田氏のHPなどを参照にした。この場を借りて深謝したい。

 使用後