群馬県 利根川水系 ナルミズ沢 2000/8/13〜15
メンバー 入江、小野寺
13日の朝、約束の時間を30分寝坊した私は、あわてて小野寺君の自宅に向かったが、朝一番に小野寺君には悪いことをしてしまった。 しかし気を取り直して出発する。 関越道は思ったより順調で、一路宝川温泉を目指した我々は、コンビニで酒と食料をゲットし入渓点に向かった。 林道を行ける所まで行き、車止めゲートをかってにどかし、工事現場の脇の空き地に車をデポし身支度を整え出発したのだった。最初は単調な林道歩きだったが、次第に山道になりいいかげん嫌になるころ入渓点に出会う。遡行を始めてしばらくするとゴルジュとなり膝上のへつりとなる、すぐに右岸からウツボギ沢が出会い広川原となる、まだ一時半だがここをビバークポイントとする、ツェルトとタープを設営しあとは釣りと焚き火だ。
私はテンカラ、小野寺君は餌で始める、無事に二人とも岩魚を一匹づつゲットし宴会の始まりだ。焚き火を囲み酒を飲んでいる時は本当に至福のひと時である、岩魚はほんとうにうまかった。(じつは山椒魚も食った) 天気は台風が接近しているとの事で朝から晴れたり曇ったりの天気だったが、酔いが回る頃にはポツリポツリと雨が降り出してきた、明日が晴れる事を祈りシュラフにもぐる。

14日 朝方寒くて目がさめた、今日はらくちんな行程なのでゆっくり準備をし9時過ぎにキャンプ地をあとにした。うわさどおりナルミズ沢の渓相はすばらしく「ヒョー」とか「ウヤホー」とか奇声を上げながら沢登りを楽しんだ。美しいナメ滝や深い釜をもった連爆などが次々と現れ小野寺君はまたしても「ヒョー」とか「ムヒョー」とか、訳のわからない言葉で喜びを表現していた。 大石沢の出会いでは、雪渓が現れ渓の深さを感じてしまう。しばらく行くと二股の手前に良いビバークポイントがあったが明日の行程を少しでも楽にするため「もっと上まで行ってみよう」と言うことになり、荷物を置き空身で上流を探索することにした。前方には、大鳥帽子山がそびえ立ち(じつは、大鳥帽子山ではなかった)二股で、右だ左だと地形図とにらめっこしながら明日のルートを探しつつビバーク出来そうなポイントを探したが、結局自分たちが何処にいるのかわからずに「明日三人組のパーティーにきくベー」と言う事になった。(ほかにプロっぽい三人組パーティーがいた)地図の見方もわからん素人二人組みはビバークポイントまで戻ることにした。下降している途中で三人組の一人が大淵で釣りをしているのを発見した我々は「やばいよ今くだったら魚つれなくなっちゃうよー」「しょうがないべー」などと言いながら彼の目の前をくだった。幸い仕掛けをしまっているところで怒られる事はなかったが、ずうずうしくも小野寺君が「ルートがわからないんですけど教えてください」みたいなことを言って近ずいていった。とりあえずルートがわかったのでビバークポイントまでくだり幕営した。ここには、流木が全然なく「焚き火は不可能」という事になり飯を食いおとなしく寝た。 またしても雨が落ちてきた、明日はいい天気でありますように。


15日 今日は、行程が長いので軽く朝食を取り8時に出発。昨日登った二股を右に行くと、なんと素晴らしい渓相が目の前に広がり「ムヒョー、ロケーションよすぎ」「きれー」「神様ありがとー」などと言いながらさらに進むと、しだいに草原状になっていき本当に素晴らしい景色だ、草原の中を小川がチョロチョロ流れるといった、まさにアルプスの少女ハイジの世界。


しばらく行くと稜線に出てジャンクションピークが目の前に見える、さらにその先には、朝日岳がそびえたち「ほんとに、あそこまで登るんかい」と気が遠くなるのを押えつつ、かすかなふみ跡を頼りに笹薮をヤブ漕ぎし朝日岳をめざした。

朝日岳への急登は、ほんとうにツラカッタ、下りもツラカッタなんども笹に足をとられ滑落しそうになった。朝日岳まて゜あと五百メートルという所で朝日岳と宝川の分岐に出た。疲れきっていた我々は、朝日岳登頂は次回の宿題と言う事で登頂をあきらめ宝川にむかった。朝八時に出発して八時間半の長い行程もようやく終り午後四時半にデポした車にたどり着くことが出来、とりあえず握手をし無事山行を終えることができた。 帰りに食べたトンカツとビールのうまさは、忘れない。

もどる