クラス通信より

 みんな『狼に育てられた少女』の話を知っていますか。
1920年にインドのゴダムリ村で発見された「アマラとカマラ」の話です。
村の鶏を襲いに来る狼の群れの中に、人間のようなものがいるらしいということで、シング牧師の探検隊により、
狼の住む洞穴から保護され、孤児院で育てられることになった2人の少女「アマラとカマラ」がいました。17才
で死んだ「カマラ」は5年経って、ようやく二本足で歩くことができるようになりましたが、それでも驚いたとき、
急ぐときは手を使って四本足で走りました。この他にも「アマラとカマラ」は、到底人間とは思えない行動をしました。
暗闇でも目が見え、腐った肉を食べても腹をこわさず、夜には一晩に三度は外へ出て森に向かって遠吠えをしたのです。
見かけは人間の子であるのに、狼の社会で育ったがために、狼になる勉強をして人間とはいえないような生き物になって
しまったという話です。 
 ところで、この反対のことは絶対にありえません。ペットで飼っている動物が、人間と同じようになることはありません。
人間以外の動物は、何もしなくても親とそっくりの動物になることができます。
 しかし、人間だけは人間が育てないと人間には成れません。人は、人として学ばないと人に成れないのです。だからこそ、
家庭や学校や社会で学ぶことが必要なのです。

また「カマラとアマラ」の話から、人は育つ環境によっても、変わるということが言えると思います。即ち、良い環境の元で
育てば、より良い人間になれるはずです。(自分の意志も必要だが・・)『環境が人を育てる』という諺も、納得がいきます。
みんなも(僕も)自分のためだけでなく、自分たちの子供のため(子孫のため)にも、よりよい人間になる努力をしていこうね。

 人間以外の動物は、学校など不要で色々なことを学ばなくても、その動物になれるのに、なぜ人はこんなに面倒な育ち方を
しなければいけないのでしょうか。より多く学ばなければ、素敵な人間に成れないのでしょうか。
「努力をしなければならない」のは人間だけですが、「自分の生き方を自分で決める」ことができる のも人間だけです。

 神様は、我々人間にだけ、その権利を与えてくれました。人間にだけ「自分の生き方を自分で決める」楽しみを与えてくれ
ました。あとは、どう生きるかは、自分自身の問題です。決心で人はかわることができる・・・