小樽赤岩
2002年7月6日(土)
リーダーNさん、メンバーMさん、僕の3人パーティーで東大壁の佐藤ルート、小林ルート?に行ってきました。
なぜ「小林ルート?」と「?」が付くかというと、上部(3ピッチ目)はトポに無いルートを登ってしまったからです。
小林ルート2picth左(bクラック)終了点(ハンガーボルト、RCC型ボルト、リングボルト有)の洞穴テラスから右に回りこんで直上していきます。
スラブ、クラック、ガレ、カンテ、フレーク、色々あってなかなか面白いルートだと思いました。
グレードはX+〜Y-でしょうか?よくわかりませんが。
デシマル・グレードで5.9は無かったと思うので、X+〜Y-級といったところでしょうか?
(注)RCCUグレードのX級=デシマル・グレードの5.6、RCCUグレードのY級=デシマル・グレードの5.9
下部には栗原さん特製ボルトが2つあり、上部にはハーケンが数枚あったので初登ではないでしょうが、あまり登られていない感じでした。
・・・初登ならルート名を付けられたのになぁ。「黒崎クラック」とか、「黒崎スラブ」とか・・・。
自分の中では落ちる気はしなかったのですが、周りは非常にヒヤヒヤしていたようです。
Tさんは自分のパーティーのメンバーそっちのけで大声で指示してくださいました。
キャメロットの使い方もほぼマスターできましたし、ナッツ、ハーケンまで使いました。
かなり充実した一日でした。登攀企画部の方々、ありがとうございました。
ルート詳細:
佐藤ルート
- 1ピッチ右(W+):リード
懸垂下降2ピッチで降りた地点にあるでかい岩から取り付く。
岩から壁に移ってすぐのところにハーケンあり。その次に1枚ハーケンがあった後はプロテクションは無し。
大き目のキャメロットを3〜4個使う。
右上し、1ピッチ左との分岐からトラバース気味に登ってから左上気味に登る。
懸垂下降1ピッチ目終了点のテラス付近は漆の木があるので(嫌だったが仕方なく)プロテクションをとる。
あとは砂礫のテラスを落石に気を付けながら懸垂支点の桜の木まで。
特に難しいわけではないが、1ピッチ目だということと、岩が脆そうというので緊張する。
実際には思ったより岩は脆くない(が、丈夫でもない)。
- 2ピッチ左(X):リード
テラスから少し進み、顕著なジェードルの下にビレイにビレイ点を取る。
そこからジェードルを直上して一気に抜け、その後は右上に見えるテラス目指して登る。
終了点は木とRCCボルトだったが、もしかしたら正規ルートの終了点とは少し違ったのかもしれない。
すらっと真っ直ぐに伸びたジェードルの登攀が楽しいルート。
プロテクションはジェードル部分に少しハーケンが有るが、基本的にキャメロットで取る。
上部は何もなので、ランナウトした。
- 3ピッチ左(W):リード
テラスから左に回りこんで登る。あまり覚えていない。何も。
プロテクションはほとんどキャメロット。
終了点は懸垂下降1ピッチ目の支点。
小林ルート?
- 1ピッチ(X):セカンド
Mさんリード。
一見、下からだとプロテクションが見えないが、探せばたくさんある。
ほとんどハーケン、一部キャメロットでランニングをとる。
スラブ系でホールドが細かい所もあるが、探せばきちんとガバがある。
リードのMさんはしんどそうだったが、セカンドだと鼻歌を歌いながら登れる。
終了点は狭いテラス。3人だと厳しい。
ビレイ点は何だっけ?覚えてない。
- 2ピッチ左(cクラック)(W-):リード
1ピッチ終了点から右手がbクラック、左手がcクラックとなる。
今回はグレードの低いcクラックを選ぶ。
テラスから数m左にトラバースしてクラックに突入していく。
クラック登りに慣れていないので、W-とは言え緊張する。
クラックを抜けてから脆いフェースを右上して洞穴テラスでピッチを切る。
トポでは「洞穴テラスまで上がらずにピッチを切る」とあり、実際手前にリングボルトとハーケンのある小テラスがあった。
だが3人立つには狭すぎるのと、プロテクションが貧弱という理由から洞穴テラスまで上がってしまう。
(木があるのが見えていたし、確か新しいハンガーボルトも見えていた)
トポを見る限りそれほど間違いでもないが、2ピッチ左と3ピッチ左を合わせて登るのが最近の風潮らしい。
実は、個人的には6ピッチの中でここが一番難しかった。
- 3ピッチ(黒崎ルート?)(X+?):リード
さて、ここからがこの日のハイライト。
トポによると正規ルートは
「洞穴テラスから1m左下に降りた地点からフェース上の狭いクラックを頼りに左上し、かぶった岩を乗っ越す(3ピッチ右)」
「(2ピッチ左の手前の終了点から)真上のクラックに半身を入れながら登る(3ピッチ左)」
とある。
つまり、洞穴テラスからすぐそばのややハングしたフェースの上のシンクラックを登るのが3ピッチ右、
リングボルトの小テラスから真上の「あれは登れないよね」と言っていたつるっとしたクラックが3ピッチ左だった。
次は正規ルートを登りたいものだ。
今回は、見た感じで正規ルートの3ピッチ右・左が難しそうということで、
行けそうなところ、洞穴テラスから少し右に回りこんで直上する、というルートを取った。
確かに下部には中央労山のKさん特製のボルトが2つほど打ってあり、行けそうな感じがする。
だが、それが安易だった。よくわからないルートを安易に登るものじゃない。
下部はフェース状、何も。Kさんボルトとキャメロット。
中部のクラックがやや辛い。プロテクションは全く無し。
片手で体勢を保持しながら大きいキャメロットを噛ませて、一気に乗っ越す。
(後で「核心部なのにプロテクションが少ない」と注意された)
右への足の張り出しがポイントか。クラックが得意な人はなんなく越えられるかもしれない。
その上は白と黄色っぽい見るからに脆い壁になる。
斜度はないので一見簡単そうだが、あまりに脆いため全く登る気がしない。
(キャメロットの効き具合をテストすると、その周辺が崩れる)
ここでTさんの指示で左手の壁のリスにハーケンを打つ。場所を選べばしっかり決まる。
まさに「ハーケンが鳴く」といった感じのいい音がする。(だがあっさり回収できたらしい・・・)
脆いガレの壁を登るのはかえって危険と判断し、カンテを左にトラバースして乗っ越し、となりの壁を登る。
こちらはしっかりとした壁。フレークがあり、それを使えば何とか越えられそう。
カンテ上に腐れハーケンがあり、それでランニングを取る。
フレークの壁は3mくらいだが、ノープロテクションで登るのは気持ち悪い。
かといって狭いフレークにはキャメロットを決められる場所も無いので、ナッツを使う。(なぜか2個だけナッツを持っていた)
後はフレークを剥がさないように慎重に登って終了点。
終了点には当然何も無いので、岩にテープを巻きつけてアンカーとする。
後続の2人はすんなり登ってきたので、げんなりする。
登り終えて時計を見ると、14時を回っている。・・・6ピッチしか登ってないのに。
記:2002年7月8日(月)
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