八剣山
2002年12月20日(金)
【地図】なし
【メンバー】K崎,U住
【予定の行動】札幌―八剣山 西登山口―8・9のコル⇔8・7・9ピッチ
【実際の行動】札幌―八剣山 西登山口―8・9のコル⇔8・7・6ピッチ
八剣山は札幌市内、豊平川沿いの砥山にある標高498mの山である。別名「観音岩山」とも呼ばれる。
その名の通り、頂稜部は岩が露出し、鋸の歯のようなギザギザした山容を成している。
頂稜からは車が走っているのがよく見え、そういう下界が近いという点ではプレッシャーは少ない。
が、細い所では靴2足分も幅が無い所もあり、決して気は抜けない。
また、雪が多く雪庇が発達していれば、トップはシビアなルートファインディングを強いられるだろう。
部分的に岩が露出している所もあり、ワンポイントの岩稜歩きも体験できる。
そのため北大の山岳団体の御用達になっていて、日高などの細い稜線歩きをする前のトレーニングとして利用されている。
今回は正月の中部日高に行く前のK崎の足慣らし、U住さんのトレーニングのために行った。
5時にK崎邸。僕は3時間も寝ていなく、眠い。U住さんも眠そうだ。
暗い中、八剣山登山口を目指す。
僕は山スキー部時代、八剣山への車でのアプローチは全て人任せだったため、実は登山口へのアプローチには自信が無い。
事前に山スキー部ドンパのS倉に聞いてはおいたものの、やはり少し迷ってしまう。
だが何とか無事にいつもの入山口に到着。まだ暗い中、ゆっくりと準備する。
この入山口は民家の敷地なのでいつも申し訳なく思うのだが、今回は丁度民家の主人が帰宅したので、駐車の了承を得る。
これで心置きなく入山できるというものだ。
今回はK崎とU住さんのワカン初体験も兼ねているため、二人ともワカンで出発。
雪が少なかったせいもあるだろうが、全然きつくない。
スキーに比べて足が軽い。あまりジグを切る必要もないし。日高にはうってつけなのでは?期待大。
8・9のコル(8pitch-9pitchのコル)下の行ける所までワカンで行き、ワカンとU住さんの余分な装備をデポ。
毎度の事ながら、8・9のコル直下の登りはゴクイ。一部、フロントポイントやピックを突き刺してホールドにする所も出てくる。
ピックやブッシュをふんだんに利用しながらコルへ。
まず日高の稜線対策ということで、8・7pitchには行くことにする。9pitchは時間があれば、ということで。
8pitch:K崎
アンカーはコルの立ち木。けっこう丈夫。
まあまあ細い雪稜を10m程登り、その裏の岩稜を5m程クライムダウン。
慣れないと、クライムダウン部分が若干難しいかもしれないが、なんも。
岩登りのグレードにするとU+といったところか。
中間支点は登り部分はブッシュ、下りには無いので、必要なら下り部分にハーケンを打って作る。
セカンドの確保支点は無いので、ハーケンを打って作る。
7pitch:K崎
平坦な雪稜を15m程歩き、2〜3m下って立ち木でビレイ。
稜線は雪が付くとそれなりの太さに見えるが、実際歩ける部分はかなり細い。
リードは的確なルートファインディング能力を試される。
中間支点はほとんど無い。立ち木で一箇所取れるくらい。
そのためリードとセカンドの危険度に大差は無くなるので(トレースの有無くらい)、
もしセカンドの歩行に不安があるならロープをフィックスした方が良い。
6pitch:K崎
9pitchよりは6pitchの方が日高の稜線の練習になると考え、6pitchも行くことにする。
7pitchと同様に平坦地な雪稜を歩き、顕著な岩峰の手前のコルでピッチを切る。
セカンドのビレイ点はコルの立ち木。
このピッチは7pitch目以上に細い。
僕が山スキー部のU年目の時、このピッチでパーティーのリーダーが雪庇を落として小滑落している。
リードはルートファインディング注意。
このpitchも中間支点はほとんど取れず。
6・7・8pitch引き返し
以下、引き返しは行きと同じ。トレースが付いているので速い。
9pitchは時間があれば登るつもりだったが、
K崎がこの後、凌雲岳北稜パーティーにハシゴだったのと、意外と気温が低くて萎えたため、9pitchは行かないことにする。
ブッシュを掴みながら下れそうだったので、コルからはザイル無しで下る。
が、その直後に立ち木に残置スリングを見つけ、懸垂下降にしなかった事をちょっと後悔。
だが、なんもでデポ地まで。
ワカンアイゼンにし、駆け下るように下山。
帰りは小金湯温泉の『まつの湯』に入り、お好み焼きを食べて帰宅。
僕はこの日の夕方から凌雲岳北稜に転戦となる。
記:2002年12月25日(水)
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