層雲峡:雲井の滝・錦糸の滝

2003年1月24日(金)n〜26日(日)


雲井の滝 1ピッチ目
錦糸の滝 1ピッチ目

【メンバー】T平,S藤(洋),N海,K崎

【実際の行動】
1/24:札幌―層雲峡―銀河の滝駐車場C0
1/25:C0=1⇔雲井の滝
1/26:C1⇔銀河の滝・錦糸の滝―層雲峡―札幌

週末にどこに行こうか迷った末、層雲峡のアイスクライミングに参加した。
アイスクライミングは季節が限られているし、それに平日に出張などがあって疲れ気味だった。
登った滝は初心者にとっては適度な難しさの『雲井の滝』と『錦糸の滝』。僕はそのどちらも核心ピッチのリードをしていない。 だからまだ完登したとは言えない。次に行った時は、核心も登るぞ、登りたい、登れればいいなぁ・・・

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1/24(金)
19時に迎えに来てもらい、出発する。結局、今日一日はあまり研究にならなかったなぁ。こんなに毎週山に行っていて大丈夫かな。 とちょっと考えてしまう。
高速道路は路面が乾いていて、快調に車を飛ばせる。しっかりと整備してあるのだ。多謝。
銀河の滝の駐車場のいつもの場所にテントを張って、(時間が遅いにもかかわらず)酒を飲んでから25時頃就寝。


1/25(土)
朝はコンビニ飯で簡単に済ませ、早々に出発する。
ゲートを越え、銀河トンネルの完成に伴い使われなくなった旧国道をしばらく歩くと雲井の滝が見えてくる。 道は工事の関係か除雪がしてあったため、非常に楽。 石狩川の沢中に下りると、ちょうど雲井の滝の前は川が凍って上を歩けるようになっている。 川を渡り、沢の右岸側を少し詰めて取り付きまで。

雲井の滝

1pitch(F1,40m,X級):N海
雲井の滝の核心ピッチ。中間部から立ってくるが、90°まではいかない。最大85°、平均80°くらいか。 立っている部分は15〜20m程。リードの確保は右岸の立木、セカンドの確保は落ち口の右岸の立木。
今回は下部で滝の中央から取り付き、滝の真ん中では中央のカンテ状、上部で左岸寄りに落ち口に抜ける感じでルートをとった。
リードのN海はフィフィを使わずフリーで完登。 僕は手の末端の痛さに耐えられず、セカンドなのにフィフィをかけてレストしてしまう。

2pitch(雪田,15m):N海
F1とF2の間の雪田。なんも。 本当はF2の取り付きまでロープを伸ばしたいが、取り付き付近にはビレイ点がないのと、 F1上から15m程の右岸に残置のビレイ点があったため、ここでピッチを切ることにする (だが、実はここからではF2上まで50mでは足りないことが後に判明する)。 残置はRCCボルトやハンガーボルトで、しっかりしている。

3pitch(F2,45m,V級):K崎
離れて見るとそれなりに手応えがありそうに見えなくも無いが、 近づいてみるとかなり傾斜が緩いことがわかり、ここのリード担当の僕はひどくショックを受ける。 水流が見えて気持ち悪い部分もあるが、総じてなんも。 抜け口は氷結が悪く、グサグサ、水流も見えているので多少緊張するかもしれない。
リードのビレイは、結局取り付きまでビレイヤーが歩く羽目になる。 セカンドのビレイ点は、たしか残置支点だったと思う。

4pitch(雪田,45m):T平・S藤(洋)
『北海道の山と谷(以下、山谷)』によると、雲井の滝は4ピッチなのだが、F2とF3の間にも雪田があり、実質5ピッチである。 50mロープいっぱい伸ばして、F3の取り付きまで。なんも。 セカンドの確保のための確実な支点は無い。F3の取り付きに残置ハーケンが1枚あるのみ。 (F3のリードの落氷を避けられる場所に)確実な支点を取りたいのなら、ハーケン類を持参すべき。

5pitch(F3,35m,W級):S藤(洋)
別名『シュークリームの滝』と呼ばれる。 水流と風の具合で奇怪な形に氷結するらしく、一見の価値ありとの話だが、今回はさほど面白い形でもなかった。 右岸側は氷が変な形に発達しているのでルートを取れず、左岸側を詰めると上部で氷が無くなるので、 中央あたりから取り付いて、左上して右岸寄りの落ち口に抜ける。
中間部がやや立っているが、垂直ではない。最大80〜85°か。下部や上部は平均70〜80°くらい。 中間部の傾斜と、上部で水流が見えているのと、落ち口の結氷状態の悪さがポイント。
セカンドの確保点は落ち口右岸の立木。

懸垂下降4ピッチ(+少しの雪田歩き)で取り付きに降りる (5ピッチ取り付きまで1回目、そこから4ピッチ途中まで雪田を歩き、そこから4ピッチ取り付きまで2回目、そこから3ピッチ取り付きまで3回目、 そこから1ピッチ下まで4回目)。
ちょうど良い時間。腹も減ったのでテントへ急いで帰った。

テントで一服し、K崎が炊事用の水を汲みに行くが、誤ってスノーブリッジを踏み抜いて落ちる(しかも尻から)。イマイチ。 明日の行動が危ぶまれたが、ストーブを炊いてだいぶ乾かせたことと、替えの靴下があることから何とかなりそう。 K崎はちょっとブルーになり、明日のアイスクライミングに対するやる気が萎えたとか。 野菜たっぷりの水炊きを食べ、湿っぽいジャージ・靴下を履いて就寝。


1/26(日)
昨日の飯と水炊きの余りで雑炊を作る。なかなか。
今日は2人-2人に分けることにし、T平-S藤(洋)パーティーは銀河の滝、N海-K崎パーティーは錦糸の滝に行くことにする。
錦糸の滝は、銀河の滝駐車場から歩くよりも銀河の滝を抜けた先から歩いた方が近いので、そこまで車で送ってもらう。 銀河トンネルを抜けた覆道の脇に駐車スペースがあり、そこで下ろしてもらう。多謝。
その駐車場から旧国道へはゲートがあり、その先は最初は除雪してあるが、徐々に除雪がなくなってくる。 さほど雪が多くないから良いものの、もっと雪が多い時はワカンかスキーを持ってきた方が楽かも。大した距離ではないのだが。
最初、ライマンの滝と錦糸の滝を間違えそうになる。危ない危ない。 錦糸の滝の辺りは石狩川の護岸壁があるので、鉄柵からロープなどをFixしないと帰ってこられなくなる。 今回は余分なロープを持ってこなかったので、アブミ2個にスリングをいくつか繋げて下まで垂らす。降りる時はロープで懸垂下降する。 ここも雲井の滝と同様に石狩川が凍っていて、渡れるようになっている。川を渡るとすぐ取り付きである。

錦糸の滝

1pitch(40m,W級+):N海
錦糸の滝のハイライト(山谷には『1,2ピッチがハイライト』と書かれているが、登ってみると全然大したことがないことが判明する)。 山谷では右岸か左岸を登るような図が描かれているが、左岸は傾斜があるので弱点とは言えない。 右岸は今回は氷の発達がイマイチで、登るのは無理そう。よって、中央の丈夫そうなところを選んで登ることにする。 傾斜は中間部の立っているところで85°くらいで10m程。後は上部の緩くなるところを除けば平均75〜80°くらいか。
リードの確保は右岸の立木、セカンドの確保は右岸の残置支点。残置支点はけっこう丈夫だと思う。
朝一で北向きの滝、ということもあって、氷はひどく堅い。

2pitch(20m,V級+):K崎
山谷を見て、このピッチもハイライトだと思って気合いを入れて取り付くが、下部・上部は緩く氷の状態も良くなんも。 核心と思われる中間部も1ヶ所立っている部分があるが、80°程。なんも。 スクリューも2本しか使わず。拍子抜けであり、リードのK崎はまたもショックを受けたとか。 セカンドの確保は左岸の流木の際にある残置ボルト。しっかりしている。

3pitch(30m,雪田):N海
左岸寄りに雪田を詰める。30m程進んだところに立木があるので、それをセカンドの確保点とする。なんも。

4pitch(40m,V級):K崎
近づいて見ると、高さも無く、傾斜も無い。登攀意欲はそそられないが、ここまで来て登らないわけにもいかない。 氷瀑の基部まで5m程雪田を詰め、20m程の滝を登って落ち口に抜け、10m程雪田を詰めて立木で終了。 落ち口に抜けてからすぐの右岸に残置支点があるが、古そうなハーケン2本だったため、大事をとって上の立木まで登った。 傾斜は立っているところで75°くらい、後は平均60〜70°か。なんも。

懸垂下降3ピッチで取り付きまで降りると12:30。思ったよりもだいぶ早かった。 でも、もう少し時間があれば他の滝で遊ぶこともできたのだが。 片付け、行きに残したアブミやスリングを使って護岸壁を登り、あまり除雪をしていない旧国道を銀河の滝駐車場に向かって歩く。 銀河の滝-雲井の滝の倍くらいの距離との話だが、除雪をしていないせいもあって、だいぶ長く感じる。 途中、リトルプリンセスを眺めたり、鹿の群れ(20頭くらい?)を見かけたりしながら駐車場に戻ると・・・車が無い。 まさか温泉に行ったとか・・・、酒を買出しに行ったとか・・・、疑念が頭をよぎるが、待ち合わせ時間の14時に戻ってきた。 車で僕らを迎えに来てくれてたんだとか。僕らが予想外に早く登ったため、行き違いになってしまったのだった。

いつもの黒岳の湯で汗を流し、ラーメンを食べ、また高速を快調に飛ばして札幌へ帰った。

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今回僕がリードしたピッチは、どれも先週の『モンゴロイドの喘ぎ』ほど難しいものはなく、僕の中では物足りなさが残る山行だった。 わざわざ忙しい中で時間を割いて層雲峡まで来るからには、何らかの成果を持って帰りたいよな、と思ってしまう。 まあ、毎度前より難しいことをしようと思ったら命がいくつあっても足りないんだけど。
デジカメは今回初導入したが、肝心なところで寒さのせいで動かなかったりするし、精度は一眼レフに及ばないし、不満はある。 が、登攀の際には一眼レフなんて大きいし重いしかさばるしで、とても持っては行けない。 その点、(コンパクトな)デジカメは持っていてもさほど苦にならないので、登攀の際にも持っていける。一長一短かな。 ・・・デジカメでうまく写真が取れないのは、自分の腕の問題もあるんだろうけどね。

記:2003年1月27日(月)


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