小樽赤岩:

東大壁(小林・北大ルート)・東のチムニー岩(日和田フェース右・中山ハング)

2003年5月11日(日)


【メンバー】 T平,S藤(洋),K崎
【実際の行動】 07:00 赤岩峠集合―07:30 発―東大壁 小林ルート―北大ルート―昼飯―
東のチムニー岩 日和田フェース右―中山ハング―15:30 赤岩峠下山

ゴンゴン。部屋のドアを叩く音がする。
ん?今日は赤岩に行く日だよなぁ。枕元の時計を見る。6時15分。
あれ〜?待ち合わせは事務所に6時だったはず。

ごめんなさい・・・T平さん・・・。

赤岩峠駐車場は7時過ぎの時点でけっこう車で埋まっている。もう岩のシーズンなんだなぁ。
他の中央労山Pもぞくぞく来る。 昨日の晩に小樽労山の事務所に泊まっていた連中はまだアルコールが残っているかのようなテンション。 酔っ払い(?)を相手にしていても仕方ないので、そそくさと東大壁に向かう。

東大壁:小林ルート

東大壁の頭から懸垂下降2ピッチで佐藤ルートの基部に降り立つ。 そこから左に10m程トラバースすると小林ルートの取り付きである。

1pitch(X,17m):K崎

このピッチは(セカンドで)一度登ったことがあるから楽勝、のはずだったが、 シーズン初のフラットソール、シーズン初のリード、シーズン初のX級、という初めてづくしで結構緊張した。
トポにある通り、左上気味に登り、ポイントとなる膨らんだ部分は左寄りに登った。 狭いテラス(レッジ?)で終了。
リードの確保は取り付きの木、終了点にはリングだったかRCCボルトだったかがある。けっこう丈夫そうな支点。 S藤さんは膨らみ部分を直登していた。

2pitch左→3pitch左(W-→X-,45m):S藤(洋)

cクラックを登る。
トポでは洞穴テラス付近で2ピッチ目を切っているが、 最近の流行りではcクラック下部・上部をつなげて一気に抜けてしまうらしい。
cクラック下部(2pitch左)はフレーク状のガバになっているクラックを使ってグングン登る。 高度感はあるが、技術的にはさほど難しくは無い。
上部(3pitch左)はややかぶり気味の岩のクラックに足をねじ込むようにしながら、ハング上のガバを信じて一気に体を上げる。 とてもグレードX-とは思えない。その上もなかなか気は抜けない。
S藤さんが少し登り過ぎて、よく使われるビレイ点より上でカム類で支点を作った。
そのビレイ点から5m程で稜線。

東大壁:北大ルート

次に、「北大生なら『北大ルート』に登っておかないと!」ということで北大ルートに向かうことにする。
cクラック上部の木から右に振り気味に25m懸垂下降で1回降りると2ピッチ目の終了点、 そこから50m懸垂下降1ピッチで北大ルートの取り付き。 ここまで来たら、もう登らないと帰れない!

1pitch左?(X,19m):S藤(洋)

取り付きは小テラスになっている。 確保支点はボロいハーケンしかなかったので、RCCボルトを一本打ち足した。 だがなるべく堅そうな所を選んで打ったにもかかわらず、いとも簡単にRCCボルト分の穴が空いたので、 あまり効きは良くないかもしれない。
トポではグレードX級になっているが、取り付きの小ハングはとてもX級ではない。 デシマルグレードで5.10a/bくらいと言われている。崩壊したせいだろうか?
S藤さんは5.13クライマー(神のような存在。北海道で5本の指に入るでしょう)なので大丈夫だとは思ったが、 念のため登る前に上部にエイリアンでランナーを取る。 クラックにハンドジャムして騙し騙し左足をハングの上に上げると終了。後はV級程度。 だが、中間支点はほとんど無い。要ハーケン。
S藤さんが難なく越えたので高をくくっていたが、実際自分で登ると出だしのハングはかなり悪い。 ジャミングのし過ぎで手が痛くなった。 この出だしはA0で登る人も多いとか。
終了点は上部ジェードルの入り口のレッジ。立派なハンガーボルトがある。ありがとう。

2pitch(X+,28m):K崎

北大ルートの核心ピッチ。どうも、T平さんは僕に核心ピッチばかり登らせる気が。スパルタ?
レッジからダイレクトにジェードルを攻めるとY-。迷わず右のカンテに逃げる。 カンテの途中に木片があったりするが、ろくな道具が無かった時代の先人の知恵なのか (あんな物で墜落を止められるとは思えないが!)。 T平さんの話ではボルトがベタ打ちでどこでもレストできるという話だったが、ろくなボルトは無い。 ボロいハーケンばかり。左上ぎみにトラバースしてジェードルに入る。ここまでも意外としんどい。
ジェードルに入るとクラックを使えるようになるので楽になる。 ここもRCCボルトがあったりするが、だいぶ錆びていて、切れているものもある。 草付きに上がり、懸垂下降した大木で終了。

3pitch(U?,20m?):S藤(洋)
大木から簡単な岩登りで稜線に出る。ロープ無しでもいいくらい。

フリークライマーのS藤さんの希望により、東のチムニー岩のフリークライミングルートを登ることにする。

東のチムニー岩:日和田フェース右(5.10b):S藤(洋)

S藤さんがリードで取り付く。ボルトは2本しかなく、2本目のクリップ前に落ちるとヤバそう。 だが5.13クライマーのS藤さんは核心部で気合一発吼えると、難なく越えた。オンサイト。
T平さんと僕はトップロープで挑戦。僕は2本目のボルト辺りで若干テンションかけ気味になりながら何とか越えた。
(後日談:5.10台後半かと思っていたが、家に帰ってからトポで確認してみると5.10bだった。ショック。)

東のチムニー岩:中山ハング(5.11a):Tr

ここはボルトが無いので、トップロープのセットをしてトライ。 僕らはハングをダイレクトに乗っ越さずに早々とカンテに逃げてしまったが、 トポを見るとどうもダイレクトに乗っ越すのが正解っぽい。全然手がかりがなさそうだったんだけど。 とても5.11aとは思えないんですが。
なかなか充実した一日だった。 だけど、自分のフリークライミング技術の衰えを痛感させられた一日でもあった。(元々こんなもんだった?)

記:2003年5月22日(木)


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