1 泉に添いて 茂る菩提樹
慕(した)いゆきては 美(うま)し夢見つ
幹には彫(え)りぬ 愛の言葉
うれし悲しに 訪いしそのかげ
2 今日も過(よぎ)りぬ 暗き小夜中(さよなか)
真闇(まやみ)に立ちて まなこ閉ずれば
枝はそよぎて 語るごとし
「来よ いとし友 ここに幸あり」
3 面(おも)をかすめて 吹く風寒く
笠は飛べども 捨てて急ぎぬ
はるか離(さか)りて たたずまえば
なおもきこゆる 「ここに幸あり」
はるか離(さか)りて たたずまえば
なおも聞こゆる 「ここに幸あり」
「ここに幸あり」
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