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Milford Trackを歩くにはボートに乗らなければいけない。その原則を覆すのがこのDore
Pass Route。ぼく自身、ひょんなことからMilford Trackに歩いていけるということを知り、DOCや コロミコ トレックさん(お世話になりました)で情報収集。そこで出てきた名前がこのDore Pass Route。話を聞いているうちに、思わずうーんと唸ってしまうことが、なんどとなくありました。
まず、ぼくらはEglinton川を渡れるのかどうか判断する必要があり、1日予備日を設けました。
Dore Pass越えは通常1日(6時間)で十分なのですが、Milford Trackを歩くためには川を渡れな い場合でもヒッチで引き返さないといけない、遅くとも、当日午後2時のボート(Te Anau13:15 バスに乗れないとなるとMilford Track自体がパーになってしまいます。ヒッチハイクという不安 要素があるかぎり、これは一種の保険みたいなもので仕方ないです。もし、2、3日全然雨が降 っていないのであれば、Milford Track予定日前日のTe Anau7:00発のバスで大丈夫だと思い ます(9:45バスは体力、ルートファインディングに自信がある人のみ)。ただ、ぼくも実際に体 験したのですが、Te Anauで晴れていても、Milford Soundでは雨が降っていることが多いみた いです。ぼくが歩いたMilfordトレッキング最終日、朝から雨が降り続いていて、辺りの山々は滝 だらけだったのですが、Te Anauでは晴れていて、人に聞いてみても、雨1滴降っていなかった そうです。もし、雨や、イヤな天候が続いている場合、Dore Pass越え自体を諦めるか、もしく は、ぼくらみたいに予備日を設け、実際に自分の目で見て判断するといいですよ(結局、ぼくら はその日の朝に決断しました)。さぁどうします?
さて、実際に川を見てみると、流れは速くなかったのですが、かなり深くて(胸レベルまではな
かったと思いますが…実際の深さは見た目の1.2〜1.3倍の深さがあると聞いたことがありま す)、ぼくらは林を掻き分け、上流へしばらく歩いたところで川幅が広くてまっすぐな流れのとこ ろを見つけ、そこを渡りました。まずは第1チェックポイント通過!川を渡ってから草原がしばら く続き、森に入る手前の小さな原っぱで草を踏みつけ、テントを張りました。森に入って右のほ うに進むと小川が流れており、水を補給できます(森林限界を越えると水を補給できる場所は ほとんどなかったような気がします)。
翌朝、起きてみると案の定、低い雲が山を覆い、時より小雨がぱらついていました。11時まで
様子を見ましたが状況に変化がなく、諦めて出発しました。森の中はトレースしやすいトラック がしばらく続き(そんなこと言っといて1箇所道を間違えましたが)、沢にでるまでは問題なしで した。ここからルートらしくなってきて、道が消えたり、また現れたりしますが、基本的に、沢沿 いに進めば大丈夫です。そのうちにスノーポールが現れだしますので、それをトレースしてくだ さい。ここで注意したいのですが、進行方向に見える峠ではなしに、右手にある丘の上に上が る必要があります。その箇所でポールがいきなりその丘までとんでしまっているので気がつか ない可能性があります(ぼくらはポールについている▲がブラブラしているのに気づかず、まっ すぐ進んでしまいました。一応直しておきましたので、これであなたは大丈夫!)。一応頭に入 れておいてください。
これより先、天候が悪化してきた場合、(今の)ぼくなら進みません!シェルターになるような
ところがほとんどなく(Dore Passを越えて、向こう側の森林限界地点に下りるまで)、視界が悪 ければ動くに動けなくなると思います。っと断っておいた上で先を続けます。
丘に上がっても、進行方向は先ほど述べた峠方向ですので、そっちのほうに進んでください
(この辺から判りづらくなりました)。もうこの先はポールの間隔もかなり離れていて、辛くなって きます。正直、ぼく1人だったらかなり苦戦していたと思います(2人、4つの目でルートを探しま した)。ここからDore Passまでは目印になるようなものがなく(見えなかった!?下の写真のような 感じでした)、または、忘れているので詳しくご紹介できませんが、進むにつれて大きな弧を描く ように、右側に回りこんでいたと思います。Dore Passまでの最後の区間は、ポールをたよりに 登れましたが、かなり急で、雲が切れた一瞬に現れた、壁のような山に唖然としたことを覚えて います(晴れていればルートもなにも問題ないことかもしれませんが、ぼくらはこんな感じでし た)
Dore Passの眺めは真っ白でした。30分ぐらい待ちましたが、ダメでした。残念!これから
Milford Track側に下っていくわけですが、スノーポールをたよりに歩くことになります。ところど ころ、間隔が長かったり、倒れているものもあって、判りづらかったです。ルートは右のほうに 向かってしばらくの間伸びていますので、それを頭にいれておいてトラバースしてください(この 辺はダミーのルートがあります)。ゆっくりと確認しながら歩けば、大丈夫だと思いますよ。その 後、ゆっくりと左に向きを変え、森林限界地点が近づいてきたら、あとはもう大丈夫です。第2チ ェックポイント通過!
ここから先、トラックがStewart Island化していました。くちゃくちゃ、ぺちゃぺちゃと音をたてな
がら歩いていきます。また、この区間からかなり滑りやすくなっていましたので気をつけてくださ い。ぼくはここでレキのポールをケツで踏んづけ、折ってしまいました。N.Zトレッキング中、陰な がらぼくを支え続けてくれていただけに、かなり悲しかったです(彼女は医療技術が進んだ日 本に行き、義足をつけて無事、富士山等の登頂を果たしています)。話が横道にそれました が、森に入ってしまえばGrade Burnまで迷うところはありません。
さて、問題のGlade Burnですが、ぼくが歩いたときはそれほど水は流れていなかったと思い
ます。が、コロミコトレックさんはむしろ、こっちの川の方が問題だといっていました。両側を高 い山に囲まれている沢なので、雨量が増せば顕著に水かさが増すのかもしれません。今、振り 返ってみても、十分頷ける話です。でも、もしここでダメな場合、待つ以外いったいどうしろとい うんでしょうか?ぼくにはわかりません。ということで第3チェックポイント通過!
このルートのいちばん難しいところは、Milford Track トレッキングがかかっているだけに、途
中まで行ってしまうと、もう引っ込みがつかなくなるということが考えられます。予約も入りにくい 上に、大金(少なくともぼくにとっては)がかかっているだけに、ぼくもかなり怪しいですね。行動 を起こす前に、自分が背負うリスクについて十分考える必要があると思いますよ
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