Travers-Sabine Circuit
んーここはあまりいい思い出はないですねぇ!Heaphy Track
トレッキング中、一緒に歩いた人のお勧めトラックなんですが… |
Nelson Lakes国立公園の代表的トレッキングコース、Travers Sabine Circuitは、2つの山越
え、全長80キロという距離を歩ききる体力と、サンドフライとの凄まじい戦闘に耐えうる強靭な
精神力が不可欠です。
Nelson Lakesには Atomic ShuttlesがNelson Lakes経由でPicton⇔Greymouth間を結んでい
ます。NelsonからはWadsworth Motors(03-522-4248)が週3回(月、水、金)Nelson Lakesまで
便をもっているそうです(詳しくはNelsonのInfoで)。
このコースはちょっと計画が立てづらいレイアウトになっています。まず、このトラックのハイラ
イトは、 Angelus Hut周辺、森林限界より上の地点とTravers Saddle越えだと思うんですが、天
気がよければ、反時計回りで先にAngelus Hutを通過することによって、すばらしい展望が期
待できます。2日目はSabine Hutか、もしくは、それをスキップしてWest Sabine Hutまで行くこと
も可能です。しかし、Travers Saddle越えの時には、1000mを一気に登ることになります。しか
も、途中、急なガレ場が続いており、体力的にも、精神的にも疲れることは間違いないでしょ
う。では、時計回りはどうか。5日後、Angelus Hut付近で晴れてくれれば、文句なしです。どちら
にせよ、天候次第ですね。
時計回りで歩く場合、1泊目にどこに泊まるか、ちょっと迷うところです。体力に自信があれ
ば、長い距離ですが、一気にUpper Travers Hutを目指すのもいいと思います。普通に考えれ
ば、初日、2つ目のハットであるJohn Tait Hut泊まりになりますが、2日目、ちょっと寄り道して
Travers Fallsに行き、ゆっくり見物したとしても(たいした滝ではなかったですが)、次のUpper
Travers Hutまで3時間くらいですかねぇ。時間を持て余すかもしれません。Upper Travers Hut
をパスすることもできるのですが、景色のいいこの区間、あまり急いで通過するのも、もったい
ないような気がします。また、オプションとしてボートを使い、いきなり、Lake Headスタートで
Upper Travers Hutに向かうこともできますが、運賃はMinimumで60NZドル(人数が集まれば安
くなっていきます)と、お手ごろ価格ではありません。
St Arnaud着が午後なら、迷わず(天気が悪い時は迷ってください)バッパーかDOCで余分な荷
物を預かってもらい出発。、Lake Head Hut(水洗)にて1泊、2日目でUpper Travers Hut泊がい
いと思います。
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木を歩く?スコティーです
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Travers Falls(落差約20m) |
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これからTravers Saddleへと |
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ぼくは、どのように歩いたかというと、まず初日、Lake Head
HutとJohn Tait Hutの間にある、Hopeless Creek手前の原っぱ
でテントを張り1泊しました。ここは場所的には景色もよく、最
高だったのですが、恐ろしいことに、サンドフライの王国でし
た。テントの前室には、何百ものサンドフライが上がりこみ、よ
だれを垂らして食事を待っています(これはノンフィクションで
す!)。トイレも30メートルほどダッシュしてからでないと危
険!、しかも、放尿後半は歩きながらです!(大や女性の人は
無理なのではないでしょうか)笑っているあなた!試してみれ
ばどうですか!ちなみに1月中旬でした。
次に2日目、朝、目が覚めるとテントの中に何十匹もの子悪
魔が入り込んでおり(ジッパーの根元が2ミリほど開いてい
た)、そいつら全部、殺してやりました(ぼくはたぶん地獄に落
ちるでしょう)。おかげでテントがサンドフライ臭くなりましたが
(これも本当!)。そんな状態なので、バックパック片手に歩き
ながらテントを片付け出発しました。(またまた本当!セルフサ
ポート型です。ここで合流したスコットランド人が証人です!)
その後、John Tait Hutを飛ばして進み、結局その日、Upper
Travers Hut付近でテントを張りました。(ハットの裏とハットか
ら少し離れた小川の横にいいところがあります)。なお、原則
的にはキャンプはハット、もしくはトラックから500m離れる必
要がありますが、ワーデンはあまり気にしてません。それどこ
ろか、聞けばいいポイントを教えてくれます(まぁ、人にもよりま
すがね)。でも最低限のルールは守りましょう!
その夜、ここでも悪夢が待っていました。森林限界付近だけ
あって、サンディー(=サンドフライ、茶目っ気のあるアメリカ人
の女の子がそう呼んでいました)は、いませんでしたが、夕方
頃から雨がぱらぱらと降り出し、そのうち、風も強くなってき
て、寝ている間に外は荒れ狂い、テントはもうパンチボール状
態でした。寝る前、風が強かったので、おもいっきりテントを固
定していたのですが(石を積みまくっていました)、やっぱり心
配で張り直すわけです、もうびちょびちょ!雨もどこから降って
きてるのかすらわからない状態で、おかげでよく眠れました。 |
3日目朝、ハットに泊まっていた人たちも、ハットが潰れるのではないかと思うくらい揺れ、心
配だったと言って、みんな眠そうでした、が、相棒のスコット人はいつの間にかハットに潜り込ん
でいたらしく(ハットの裏にテントを張っていたのですが)、よく眠れたと言っていました。日中は
天候は回復して風も収まっており、昨夜の嵐が嘘のようでした(ただ写真のようにどんよりとは
していましたが)。その日はゆっくりと時間をかけてサドルを越えました。ハットに向かう途中、下
が見えないぐらい深い谷があります(すごいですよ)。ぼくらは、West Sabine Hutにたどり着く手
前(West、East両方のSabine Riverが合流するあたり)に(ワーデンが教えてくれた)最高のキャ
ンプサイトがあり、そこにテントを張りました。 |
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Travers Saddle(1787m)雨降
ってないだけマシですかねぇ |
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その後(その2)、急激に体の調子がおかしくなり(体が弱っ
ている時って判りますよねぇ)、すぐに水に当ったと判りまし
た。キャンプサイトの近くを流れている小川(本流ではなく、そ
の反対側)の水を飲んでちょっとしてからですので。Heaphy
Trackの茶色の水はなんともなかったのですが、やはり、寝不
足で、しかも、峠越えの直後だけあって、抵抗力がなくなってい
たんでしょうか。歩き始める前、DOCではこの地域の水は定期
的に検査していて、Giardia(寄生虫か何か)は発見されていな
い、という報告を聞いていただけに油断しました!(ちなみに、
オーストラリアに次いでこれが2度目!)そんなこんなでに寝ま
した。 |
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Day 4 やはりまだ体の調子は悪く、夜は悪寒がしていたのですが、予定どうり、Blue Lake、
Moss Pass(1785m)注1 に向けて出発しました。これは日帰りの予定だったので、テントはそのま
まにして、デイパックを背負っただけだったのですが、やはり体が辛く、30分ほど歩いただけで
リタイアしました。その後一日中寝て過ごしました。スコティー(ぼくが名づけたスコットランド人)
が帰ってきて、案の定、いい景色だったと喜んでました(このヤロー!実はこいつも同じ水を飲
んだのですが…)
Day 5 この日も調子は悪かったのですが、ずっと寝ている訳にもいかないので、Sabine Hutに
向けて、彼より先に出発しました(彼は昨日のWanderful!な長旅で疲れたらしく、午前中はゆ
っくりすると言っていました)。途中なんども休憩しながら歩きました。「俺はいったい何を宿した
んだ!」っとまるで鈴木光司の小説「らせん」のような感じで、お腹自体に変な存在感がありまし
た(妊娠ってこんなんですか?)。変わっているのは、キバッても、でてきそうないわゆる「下痢
便」がないんです。ただ単に体が弱ってるだけ。風邪とは全然違うし、オーストラリアの時とほと
んど同じ症状でした注2(マシンガンのようにぶちまけれたほうがまだマシです!)。
なんとか、Sabineハットにたどり着き、その日は久しぶりに室内で寝ました(約2週間ぶり)。後
でWest Sabine Hutから来た人に事情を話すと、なんと、West Sabine Hutには「川上に鹿の死
体があるので、川の水に注意」みたいな張り紙が貼ってあったと言います。謎は解けた!そん
な感じでした。なお、このSabine Hut付近はサンドフライの第二のふるさとと呼ばれるだけあっ
て(?!)人が出入りする度にやつらが「じゃまするでー」と言って入ってきます。「邪魔するんやっ
たら帰ってー」と言うといなくなります(すいません。よしもとのパクリです)。蚊取り線香はかなり
有効みたいですよ(テントでは無理ですが)。また、その成分が入ったロウソクも売られていると
いう話です。
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Travers Saddleからちょっと寄
り道 Rainbow Pass(1970m) |
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Day 6 予定ならNelson Lakesの顔であるAngelus Hut(バッ
パーにはいくつかここの写真が掛かっていました)に向かう予
定だったのですが、少しはマシになったにしろ、まだまだ体に
不安があり、結局Speargrass Track(悪天候時の迂回路)を通
って、一気にSt Arnaudに帰ることに決めました。こちらのコー
スは長いボードウォークが続いていたりと整備が行き届いてい
て、歩きやすかったです。ちなみに、このトラックの中ほどにあ
るSpeargrass Hutはベットが6つとこじんまりしており、ぼく好み
です。また、このさきから少し下ったところにある沢から
Angelus Hutまで続くルートがあり、1泊2日でなら、十分往路に
使えそうでした。見た感じトレースしやすそうでしたよ。 |
この後、スコティーが追いかけてきて(というより、ぼくがちんたらしか歩けなかっただけ)、再
び合流、運良くトラックエンド注1からヒッチもきまり、無事にSt Arnaudに到着し、悪夢のようなト
レッキングが終わりました。ガススタでてんこ盛りのチップスを食べ、宿に向かいました。コラッ
Yellow House!テントサイトで12ドルはぼり過ぎやぞ!(ちなみに英語ではrip off けっこう使え
ますよ) さらに 悪夢はInland Pack Trackへと続きます。 |
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注1 |
ここからOn demandでシャトルバスが運行されています⇒こちらへ |
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追記
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翌日、体の調子は普段の状態にもどり、皮肉なことにトレッキング終了日午後から快晴に
なりました。ぼく以外にも、わかっているだけで、1日前に下山したオーストラリア人の女性
が体の不調を訴えていました(あと1人男性国籍不明白人がいたそうです)。しかし、この
女性は例の場所の水を飲んでおらず、飲んだスコティーもなんともなかったことから、場
所、原因などの真相は解明されず、その後のことは不明です(The X-Files入り)。なお、こ
の女性は自分の体調のことをDOCにレポートしたといっていました。ぼく自身は3ヵ月後に
帰国し、検便等の検査をしましたが、問題となるようなものは今のところ、発見されていま
せん。今のところ…。なにか生まれたらその時は連絡します。皆さん、注意しましょう! |
注1
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Blue LakeはLake Angelusと肩を並べるほど、きれいな湖だということです。またMoss Passに向かって登ると眺
めがまた際立つそうで、いっそMoss Passまで登り、向こう側も見てやれ!というのがぼくのプランでしたが… |
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注2 |
オーストラリアの時は水を飲んだあと、似たような症状だったのですが、その時はお腹だけで、3週間こらえまし
たが治らず、結局医者にかかり、馬鹿でかいタブレット4つ処方してもらい、飲むとすぐ治りました(海外旅行保
険にはやっぱり加入しておくほうがいいですよ。さもないとへんに我慢してしまいます)。その間の3週間はいっ
たいなんだったのでしょうか!?ちなみに原因は菌かなにかとのことだろう!?(何しろ英語なので詳細不明です) |
確かここにはもう一つトレッキングコースがあったよね!?→ こちら

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