熊事情
カナダには野生の熊が数多く生息しています。Jasperの町にも時々子供を連れて遊びにきて
いました。トレッキング中に熊と遭遇した場合、命に関わるケースもあります。熊対処法として、
なりより重要なことは、熊に出会わないようにすることが大切です。そんなことできるのです
か?というような声が聞こえてきそうですが、どうやらそんなに難しいことでもなさそうです。
音を立てる
自分の居場所を熊に知らせ、寄り付かせないようにする効果があります。手っ取り早い方法
は同伴者とおしゃべりしたり、歌を歌ったりして声を出しながら歩く。ぼくと時々行動を共にした
トレイルオフィスのスタッフの1人はこまめに“ヘイホー、ベア−ズ ゴー!”と叫びながら歩いて
いました。また、大勢でぞろぞろ歩くというのも一つの手です。トレイルによっては6人以上のパ
ーティーを組むことが義務付けられているところもあります。
自分はソロだし、四六時中声を出すことなんてできないという人には一般にBear Bellを呼ば
れている鈴を手首やストック、バックパックなどに付けておくといいでしょう。アウトドアショップに
4ドルくらいからで売られています。ただ音がでないと意味がないので大きな音がでるものを選
び、鈴がちゃんと音をたてるように工夫しておきましょう。なお、川や沢の近くを歩く際には水の
流れる音で鈴の音がかき消されます。強風時も同様に注意してください。
万が一熊と遭遇してしまった場合
たいてい、熊のほうから逃げていくということですが、必ずしもそうであるとは限りません。あ
る本では、人間と同じように熊一頭一頭性格が違い、おとなしい熊、臆病な熊、気性の激しい
熊、攻撃的な熊など、十熊十色というようなことが書かれていました。また、冬眠前や、繁殖期
などはかなり危険です。
まず、慌てず騒がず、落ち着くことが大切で、自分が動揺していることを気づかれないように
努力しましょう(書くことは簡単ですが、実際熊に遭遇した場合、冷静に対処できる人っていっ
たいどれくらいいるのでしょう !?)。そして、視線は熊の目の下辺りにおいて、目を逸らさないこ
とも大切、熊に隙を見せてはいけません。熊はその一瞬を狙っています。次に熊に語りかけ
る。熊は人間の言葉を理解しませんが、落ち着かせる効果あるそうです !?。自分は熊が恐れ
ている人間であって獲物ではないということを示します。ここで、熊が根負けして去っていってく
れればいうことはありません。もし、それがダメだったら自分からゆっくりと後ずさりして離れて
いく。熊は狩猟動物です。ここで走ったり、熊に背を向けてはいけません。本能的に追いかけ
てくることになります。
最悪、熊が威嚇、攻撃してきた場合
これはほんとにレアなケースです。武装していない場合の対処法としては、これといって確実
な方法はないようです。武装する手段としては一般にベアースプレーと呼ばれる催涙スプレー
があります。
ベア―スプレーは一般的に5〜9メートルほどの射程距離があり、熊の顔面を狙って噴射し
ます。うまく命中すれば熊は視覚、臭覚を奪われ、その場から逃げ出すそうです。この方法は
効き目があるのかないのかという以前に、このような緊迫した状況の中で、自分がはたして正
しく使用できるのか、はなはだ疑問ですが…。実際に体験してみないと何とも言えません。
少なくとも死んだ振りは最後の手段と考えていたほうがいいようです。無傷で切り抜けられる
ことはほとんどなく、好奇心が強い熊は、噛んだり、爪で引っ掻いたりして弄んできます。バック
パックや他の荷物は身に付けたまま(直接的な接触を極力防ぎます)、足を広げてうつ伏せに
なり(内臓を守る)、両手を首の後ろで組んで頚動脈を死守する。されるがままに熊がいなくな
るのを待つ。運悪く、生きたまま食べられるというのはどんな感じなのでしょうか !?
また、思い切って、こっちから攻撃するのも一つの手。窮鼠ネコを噛むということもあります
し、ひょっとすると驚いて逃げていく熊もいるかもしれません。
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熊の実態その1 |
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熊はカール ルイスよりも速く走ります(100m/7秒) |
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熊は前足が短く後ろ足のほうが長いので、下り斜面を斜め方向に走れないと言う人もいます。確かに熊にとっては不得意かも知れませんが、少なくともあなたより速く走れるでしょう。 |
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熊の実態その2 |
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グリズリーベアーは木に登れます。そして、ブラックベア−は木に登ります |
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木に登れば大丈夫と言われていましたが、場合によっては木に登って追いかけてくるでしょう。間違っても木に登ったからといって勝ち名乗りなんてあげないように。たぶん刺激されて追いかけてきますよ。 |
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熊の実態その3 |
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熊は泳ぐことも得意です |
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熊は必要に応じて川を泳いで渡ります。水に飛び込めば安心だという考えは捨てたほうがいいようです。 |
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熊の実態その4 |
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熊は目が悪い? |
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熊にとっては視覚よりも嗅覚が重要で、発達した嗅覚を持っています。それと同様に優れた目の持ち主でもあります。 |
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熊の実態その5 |
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熊は頭の良い動物です |
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熊は物覚えがよく、一度人間を襲ってしまうと熊はその味を占め、人間を見つけるとまた襲うようになります注。それと同様に、熊が車を物色して食べ物になるようなものを見つけた場合、食べ物の有無にかかわらず、再び車を物色することになります。ゴミ、残飯、公共のゴミ箱も同じことです。キャンプ場によく現れるというのはこのためです。 |
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注 |
知識は親熊から子熊、子から孫へと受け継がれていきます。そのため、
人間に危害を加えた熊は殺されることになっています。 |

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