チンネ・ジャンダルム編@

8/12、早朝5時、馬場島はまだ静まり返っていた。
ここを訪れるのは、一昨年のゴールデンウィーク以来である。あの時は大阪ツアースキークラブの仲間と、室堂乗越から雪で埋まった立山川をここまでスキーで滑lり降りて来たのだった。なつかしい。
しかし今はサマーシーズン。前夜、車で明石を出発した我々、今しがた到着したばかり。
今回は神戸FACの夏山合宿である。早々に次の行動に備えひとまず仮眠をとることにした。
朝食後出発。
しばらく白萩川沿いの林道をたどり取水口あたりからいきなり徒渉開始。
夏だというのに切られるような水の冷たさ。雪渓から流れ出る水の量と冷たさは半端ではない。
10mほどの徒渉だが足がしびれ感覚がなくなる。
腹に力をいれ気合を入れないとバランスを失う。流れは速い。昨日はかなり雨が降ったようだ。
靴をぬらさないようにとゴムぞうりに履き替えていたが、余りの冷たさに靴をはくことにした。
これだとかなりしのげる。
何度か徒渉をくりかえし小窓尾根に取り付く。池ノ谷へはいくつかの滝にはばまれて直接はいることができないのだ。
小窓尾根の400mほどの登りはかなりの急登だ。途中で女性の単独行者とすれ違う。
約20分おきに計3回ほど休みながら尾根を越え、池ノ谷の流れに向かって100mほど下降して、河原にテントを張った。
手元の高度計で1445mくらいか。谷の上部はガスがかかっていて、三の窓を確認することはできないが、ここからまだ標高差で1000m以上、上部にあるはずだ。
夕食はすき焼き。盛大に焚き火を燃やす。濡れたものがほとんど乾いてしまう。焚き火はありがたい。
食後、テント場近くでボルダリング。手ごろな大岩がごろごろころがっている。
5人テントは、始めは暑いくらい。
夜半より気温がさがる。何度か寝返りをするたび、ふっと我にかえる。 <池ノ谷二俣下部>
そうこうするうち、やがて朝を迎えた。
(つづく)
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