
| ■ 雨天決行 ■ |
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富士登山当日、朝4時起床。覚めきっていない私の目に飛び込んできたモノは大地を叩きつけんばかりの勢いで降る雨。 「登山に雨は大敵」きょうび、子供でも知ってる。 雨だし中止になるかな?と思いながら集合場所に赴く。そんな私の期待とはウラハラにガイドさんは、なにごともなかったように出発を告げた。 登り出しの富士山5合目までバスで約8時間。睡眠不足の私達はひたすら眠り続け、到着した時は夕方。運良く、雨は止んでいた。 さすが富士山。5合目まではバスでも入ってこれるだが、ここですでに絶景を拝めるとは。目の前に広がる頂上の見えない山を前に腰の引けた私は、隣りのおばさんが「私、ここで景色を見ながら皆さんの帰りを待ってます。」と言う言葉に便乗するため、そのセリフをを心待ちにしていたが、彼女は我先に登山準備を整え、その風貌は立派はアルピニスト。 仕方なく、どう思っているのか謎な友達の横で出発準備を整えた。 15分後、5合目には即席登山家の大集合。私も弟のウィンド・ブレーカーと妹のスキーウェアに身を包み、どちらかと言えばダルマ寄りの外見でいざ出発!「最初の内は楽な上りですから」と、ガイドさん。意気揚揚、友達と雑談をしながら、お菓子を食べながらのハイキング気分。しかも長距離コースを考えての15分歩いて、5分休憩と割合楽なペースだったので、調子に乗って無駄に危険な道を歩いたりする私達。 「そこで体力使ったら後が辛いですよ。」そんな言葉も軽く受け流す。 「楽な上り」されど「上りは上り」チリも積れば山となる。最初にネを上げたのは友達だった。「もう筋肉痛が。。」年をとって3日後にしか出ないだろう。とタカをくくっていたのだが、まるで児童並の速さで体を襲った。可哀想な友達はこの登山中永遠に、この筋肉痛に悩まされる羽目になった。 さて、私はと言いうと就職中1日10キロのポスティングで鍛えた体力は、退職してもなお健在であった。無駄とも思われたポスティングは、決してそんなことはなかったのだ。ただ、山の寒さを恐れた私は極度に着込み過ぎたせいか、体が重い。暑いさに我慢できず、脱ぎ捨てた衣服をリュックに入れたら、次は肩が抜けるかと思うほど荷物が重い。何度も「あそこに捨ててしまえたら・・・」と思われるゴミ捨てに理想的な山間を横目で見ながら登り続けた。 特に問題もなく過ぎ去った5・6合目も終わりを告げかけている。無駄に元気な私と少し大変そうだけど、それでも登山を楽しむ余裕はある友達。 でもそこから始まる恐怖7合目の苦しみは想像を絶するものであった。 |