アバラング

初売りでテントと一緒にBDのザック、アウトローアバラングを買ってしまった。理由は単に物としての興味であまり実用性は期待していない。結構重量増となってしまうので日帰り装備となるこの辺の容量で良いかと思った。定価は28350円。

アバラングは以前、まだザック内蔵でない頃にも格安特価を見つけたことがある。しかし買わなかった。そもそもこの装備の目的が雪崩に埋まった時に仲間に助けてもらえる場合のタイムリミット延長処置であるので、これをわざわざ買ってジャケットの上に装着するというのはかなりみっともないと思ってしまうだろう。単独だとそれが有効な場合に死までの時間が延長されるに過ぎないし、パーティでも仲間うち自分だけこれを付けているというのは違和感があるだろう。雪崩に埋まってこれで呼吸を確保して自力脱出というのは映画のネタには使えそうだが現実にはあり得ない。

それがザックに内蔵されると買おうかなという気になってくる。上の写真のように使わない時はザックの肩ベルトに収納されるので見た目普通に見える。ビーコンですら高いとかで買わない人が多い現状を考えるとアバラングはなかなか普及しないであろう。私の知り合いの範囲でもビーコンは断固として買わない人が3人くらいこれまでいた。他の新しい装備は購入しているのでお金がない訳ではないようである。ビーコンというものに対価を払う価値が見いだせないのだと思う。

そういう私もいつも冬山でビーコンを装備している訳ではない。またビーコンを装備することにより雪崩をくらった時に死を回避出来ると思っている訳でもない。助かったらもうけものと思う程度である。それでもビーコンを持つのは万が一死んでしまった場合でも遺体が早く見つかるからだ。残された家族の苦しみはすぐに雪の中から遺体が見つかるのと、何度も捜索しても見つからず、多額の捜索費用を掛けた上に春に腐乱死体で見つかるのとでは大違いである。遺体なしの葬式をやった後に春に遺体が出て今度は火葬。そうは言ってもビーコン所持でも春まで遺体が出なかった例もある。普通そんなことは考えないって?まあ登山の負の側面を考えない人はそうであろう。さらに付け加えるならパーティで事故があってビーコン持たない人が亡くなったとする。本人はそんなのいらね!自分が死ぬ訳ないと思っていたとしても、当然不携帯の意思表明が記録されている訳でもない。何も知らない遺族が、自分の家族だけビーコン不所持で死んだのはリーダーがビーコンを装備させなかった責任とか言いだしたりして。不毛な論議なのでここまでにしよう。持つ人は持てば良いし、持たない人は持たなければ良い。パーティーを組む場合には持つ人は持つ人同士で、持たない人は持たない同士で行けば良い。

アバラングはそういう深刻な背景とは関係なしに新しいアイテムとして遊ぶのが面白いかと思う。わざと雪に埋まってみたり(危険か?)、ザックだけ雪に埋めて呼吸が確保出来るか実験したり。写真のようにチューブは引き出せて、口の周辺に位置させるのは問題ない。しかし、実際の時に機能させるには滑る時に咥えているしかない。それは滑稽な気がする。

ザックのフロントにはスコップ、ゾンデなどが収納出来るようになっている。

ゴーグルポケットは裸でゴーグルを収納してもレンズを傷付けない素材の袋になっている。これは稜線出て吹かれた時など結構便利かと思う。

スキーホルダー(上側)も緩まないように写真のようにロックが付いている。

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