GWを前にどこに行こうか迷っているところである。スキーというのはほぼ決まりなのであるが、どの山域にどの装備で行くか決まらないのでどの板でも行けるようにとワックスを塗っている。そんな優柔不断の状態でステップ板も持って行こうかという考えが浮かんできた。さて鱗だけでは平地しか行けないのでシールはどうなっていたっけかと引っ張り出してみると案の定糊が死んでいる。ポモカの50mm幅のシールだが元々粘着力が殆どなく、最初の糊は全て剥がしてゴールドラベル接着剤を数年前に塗ってそのままになっていた。塗りが足りなく殆ど付かない代わりに簡単に剥がせそうだ。
去年のGWの蓮華ツアーで雨とゴミで一発でダメになってしまった(ダメと言ってもポモカよりましな状態だった)G3の糊を張り替えるべく買ったグルーシートが1枚余っていた。去年補修した時、失敗してもう1セット買う羽目になったのだが、失敗したのは1枚だったので2枚1セットのうち1枚が残っていたのだ。幅120mmあるので50mm幅のシールなら一枚で余裕である。そこで糊を貼り直したのだが、結構うまく出来るようになるのに苦労したので書いてみたい。
まず最初に断わっておくが、よほどうまくやらないと新品同様の見た目にはなかなかならない。あと私の場合は不良在庫(状態も不良になっていたが)を半額程度で買ったので失敗してもあまりショックを受けなかったが定価で買って失敗してもう1セット買うとシールそのものを買い替えた方が良かったという結果となってしまうかもしれない。ケチケチな人でない限りは労力を考えるとシールを新品に買い換える方が良いと思う(年々進化してますし)。
私が使ったのはG3のグルーリニュー。袋の中で畳まれてRが付いた部分に強い癖が付いていて、おまけに劣化して黄色変色してとろとろになっている部分もある。まあ普通はこんな状態の品物はクレーム物だが、価格も2k程度なのでそこは目をつむる。シールの長さの方が短いので劣化部分をなるべく避けて必要な長さにハサミで切る。この時ハサミに糊が付いて無理に引っ張るとそこからべろべろ剥がれるので要注意。作業は最初のうちは絨毯の上でも良いが、後半ではフローリングの上で作業しないとうまくいかない。
いろいろ試した方法の中で一番ましだった方法を書いてみる。まず2枚のシートでサンドイッチされた状態のままで切ったグルーの1枚のシートを剥がす。ゆっくりやらないと「みょ〜ん!」と伸びて剥がす方のシートに引っ張られてしまう。なんとか剥がしたら床に置く。その上に予め糊を剥がしたシールを置く。糊を剥がすのは糊面に汚しても構わないアイロンを直に当てればなんとかなるので詳細は割愛する。置く時は端からゆっくり。たわんだり皺にならないように置く。失敗した時に無理に剥がすと糊の薄いシートが伸びてしまう場合もあるのでそのまま貼って後で修正する。上に載せたらシールの上からアイロンを当てる。衣類のアイロンでやる場合は先に剥がした紙シートをスキン面に載せてその上から加熱する。アイロンの温度は家庭用の普通のアイロンの場合、一番高くして良い。冷めないうちに上に載せた紙シートを剥がし、シールの両脇にはみ出ている糊を指先で丸めながら取っていく。後から切る方法もあるのだろうが、糊が温まっている状態で取ってしまった方が取りやすいのとエッジ近傍の糊まで一緒に剥がさないで済む。冷めた状態で無理に引っ張ると紙とスキンの間から糊が伸びて出てきてしまう。
はみ出ている糊が大方除去出来たら、シールの植毛面に直接アイロンが当てられるようになる。3〜40cm毎に十分熱を加えて冷めるのを待つ。手で冷めたのを確認してから糊側の紙シートを剥がして確認する。糊が十分転写していないと紙に戻ろうとするので、そのような場合は加熱不足。とにかく紙側に糊が引っ張られなくなるまで十分に全体を暖める。あと、冷める前に紙を剥がすと飴のように伸びてとんでもないことになるので注意。失敗してもリカバリー可能なので変に触らずに紙シートを貼り直す。
紙シート全体を剥がして確認出来る程になったら、別の紙シートか位置をずらして貼り直す。理由は紙シートの折れ目に当たっている部分はそのままでは修正不能であるからだ。折れ目で糊がムラや気泡が入っている部分はずらしてから十分にアイロンを当てて溶かして馴らす。また失敗したり劣化した糊で地肌が出てしまった部分には最初に切ったシートの残りから適宜切り出してパッチを当てる。パッチは大き目の面積で当てる。段差はアイロンを当てて溶かせばなくなる。パッチを当てた量が多い場合はアイロンを当てて横から糊がはみ出す位に熱と圧を加える。
ここまでやってれば段々とこつが掴めてくるだろう。癇癪を起したり、失敗したと諦めて剥がすなどはよっぽどの事がない限りやらずにこつこつやっていればいつかはそれなりの出来になる。
出来上がったら十分冷ましてとりあえずは紙シートに貼ってしまっておく。山行前日とかにはやらない方が無難。あと転写時の加熱は折り返し部やテール金具部など、転写し難い部分を除いて植毛側から加熱すること。紙側から加熱する場合はアイロンの温度を低めにし、あまり圧をかけないようにそっとやる。
2008.4.13記
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