無雪期の山だけ登っているうちはゴアのアウターウェアは雨合羽だけで雨の日かよっぽど寒い時にしか出番がない。よほどの雨男、雨女でもない限り見た目、価格または軽さでしか選ぶことはないだろう。
ところが雪山に行くとなると防寒、防水の衣類が必要になる。夏冬通しで同じゴア雨具で済ませている人はここから先の内容はあまり関係ないと思う。実際そのような人は多く、大抵TNF辺りの厚めの生地(70DN)のゴア合羽で通年使い回している人もいる。
何事にも道具(形)から入る私は冬期に山に行く為に既に持っていたモンベルのストームクルーザとは別に冬用ゴアジャケット&パンツを買おうと思い立った。しかし、その頃は衣類だけでなく揃える物が多かったので予算は抑えたかった。上下セットで一番安いという理由で買ったのがモンベルのドロワットだった。上下セットで定価55800円が3万円だった。

一応買う前にネットで調べたが中綿(シンサレート)入りは暑くてどうしようもないとのことだった。確かに重たくて非常に暖かい。

ジャケットは裾のドローコードだけでなく2重に雪や風を防ぐスノーカフも付いている。氷点下20℃近い稜線で風に打たれても耐えられる。

パンツの方は膝から上だけシンサレート入りで重量的にもそれほど重くない。それでもジャケット同様に下はタイツだけでも寒いと感じたことはなかった。このドロワットはスキー登山で1〜2月に入山していた頃は活躍していたが、今ではタンスの肥しになっている。厳冬季に稜線上という条件が当てはまれば十分満足のいくものだと思う。逆に気温が氷点下5℃以下でないと前を開けても汗だらだらである。

サイドジッパーと正面のジッパーは防水も考慮された作りだがポケットのジッパーはフラップがシングルで浅くやや甘いという感じだ。でも雨の可能性がある状況でこのパンツの選択はないだろう。

ドロワットだと春山には無理と悟って買ったのがモンベルのネイジュクルーザだった。今度のはジャケットだけでパンツはセットで買っていない。理由は簡単で一時期某百貨店で旧モデルのモンベルが30〜50%引き特価で売られていたことがあり、定価が安く半額だったこれを買ったのだった(パンツはなかった)。当然売れ残りなので色は選べない。紫か〜と思ったが、人に変な色ですねとは云われたことはない(口に出さないだけかもしれない)。購入価格は12000円を切る位だったと思う。

この頃には止水ファスナーとか脇下ビットジップとかが出始めたのでホントはそういうのが欲しかったのだが値段が倍以上するのでこれで我慢した。作りは雨合羽と殆ど同じでわざわざ買う必要もないようにも思える代物だが、裾は雨具より長く利点はある。後にクライミングがメインになってシンプルで軽いこれが丁度良く、買った頃は後悔していたが今では良かったと思っている。

ジャケットを買ったらパンツも欲しくなる。丁度バーゲンの時期で某アウトドアショップで半額特価のこれを見つけた。定価13600円で税込7000円ちょっとだったと思う。ゴアでなくドライテックだったのがちょっと気になったが価格も安いし物は試しと買ってみた。色が白というのが半額叩き売りの理由ということは明白で紫・白の変な格好と思ったが想像していた程には変てこりんな配色でもなかった。このパンツは後が高くなっていてサスペンダーも標準で付いているので結構便利だった。

ネイジュクルーザとフォールラインの組み合わせで最初に行ったのは4月の月山だった。2日目に土砂降りにやられたがフラップの甘いポケットのジッパーから少し浸水しただけで防水は完璧だった。ドライテックは使えるという認識にこの時からなった。

前記組み合わせで何の不満もなくスキーからアイスクライミングまでこなしていた。しかしアイゼンの引っかけで穴を補修したり擦れたり劣化したので雨の可能性があるGWに防水に不安があり買い換えたのがこれである。確か定価21000〜22000円程度で前と同じドライテックで3割引程度だった。突然買おうと思い立ったので店にあったやつで即購入した。ポケットが止水ファスナーとなったので防水の弱点はなくなった。

フォールラインパンツは白に土色やらいろいろシミが付いてきたのでこれを機に引退させた。こちらは立体裁断だが生地があまりしなやかでなく伸縮性のある生地も混ぜて使用しているがフォールラインパンツより硬い感じとなってしまった。

儚月さんがソフトシェルがよいと言っていたので欲しくなって買ったのがこれだった。春先でこれといって値頃感のあるものがない中で定価19000円で3割引のこれを買った。フィルム入りのソフトシェルは蒸れると云われているのであえて防水性を捨てて蒸れないのを購入。当然、別に防水アウターも持参する。厳冬季はフリースまたはダウンを防寒予備にて持参するので重量増を考えると持って行けないが、残雪期は防寒着の代わりにこれを持参する。フリースより重量増だが、通気性があるので非常に重宝している。雨になったり寒くならない限りは行程の殆どがこれになる。小雨程度は撥水性があるのでなんとかなる。古いモデルでフードが付いているのも山には非常に良い。

ネイジュクルーザはまだ問題なかったが、特価1万台だったのでとりあえずスペアで買っとくかと思って購入した。定価25000円程度で16000円だったと思う。あまり良く見ないで買ったのだったがドライテックで裏地なしの1レイヤーだった。

おかげですごく軽量である。厳冬季には違和感はなかったのだが、少し暖かくなってくると裏が結露でびっしょりになってしまった。やはり裏地なしは結露してしまうと透湿が良くない。

昔あこがれの脇下ジップだが期待した程効果はなかった。正面のジッパーはダブルになっていて下からも開けることが出来る。欠点はあるが軽いので気に入って使っている。

最近少し太ってしまってウエストがきつくなってしまったのと、アイゼンによる穴の補修個所が多くなってきたのでそろそろ買い替え時かと思って購入した。シーズン前よりシーズン後の方が安く買える場合が多いので、来期用に購入。定価36750円が26000円。サイズはLで大きめだが、なんとか許容限度ギリギリ。

サイドのジッパー(私の用途では実は不要なのだが)は止水ファスナーなのだが正面ジッパーとポケットジッパーが普通のファスナーである。おまけに正面ジッパーはダブルになっていて下に隙間が空いている。

ポケットはフラップすらなくえ〜!と思ったが、よく調べてみるとポケットもゴアの袋になっていてポケットのジッパーの浸水はポケット内で収まるようにはなっているようだ。しかし正面ジッパーはシングルフラップで土砂降りでは急所が濡れると思う。まあ残雪期は使わないようにしよう。名前はソフトシェルだが履いた感じは完全にハードシェルである。
以上、私のアウターシェル購入顛末記を時系列的に書いてみた。格好を気にしなければ作り(細かい配慮)や価格はモンベルがやっぱり良いと思う。ただモンベルはサイズが中途半端で私の場合はジャケットはMでいいが、パンツはMでぴっちり、Lでダブダブとなってしまう。パンツのMもスパッツ前提なので問題ないが裾が大分高めになる。TNFのL辺りは結構ベストなのだが、定価がバーゲン前提?という価格なので売れ残りとなる頃に良いものがあまり残ってなく、私の物になることが滅多にない。
2008.5記
END