
ロープを最初に買ったのは夏山縦走をはじめたころだった。買ったのはベアールの補助ロープ20m。何に使ったかと言うと全く使わなかった。ロープは持っていても使い方を知らないと全く使い物にならないのであった。意識的に使おうと思って行った山は表妙義の西岳だった。その頃は星穴岳に憧れていて西岳なら自分でも登れそうだったのでその20mのロープを持って行ったのだった。ソロのリード方法なんて知らない頃だったので(本を読んでもよくわからなかった)登りはロープは使わず登り、帰りの下りで懸垂下降をやっただけだった。たかだか5m程度の所を懸垂下降するのに30分以上かかってしまった。8環のセットから何からその場で考えながらやったらそれだけ時間が掛かってしまったのだった。本で読んだだけでは実地ではとても使えないことを実感した。
それからはロープやカラビナなどはしまわれたまま星穴も憧れのまま数ヶ月が過ぎていくのであった。それでもやはり岩登りはしたいと思い、また道具を買いはじめた。今度はちゃんとしたハーネスも買ってロープも買うことにした。とはいえ何mを買えばよいかよくわからなかったので特価で安売りしていたマムートの9mm40mを買ってしまった。沢登り等だとダブルロープの30mをシングルで使うこともよくあるようだがダブルロープは2本で使わないと危険だと本とかには書かれている。また懸垂下降で登った分降りるには2本必要だとも書いてあった。それでもう一本買うことにした。買ったのはエーデルワイスの8.3mm40m。これでダブルロープが揃った。とはいえ無知で技術もないのでそこから先に進むことが出来なかった。
結局山岳会の門を叩くことはなく、最初に行ったのはクライミングジムだった。クライミングジムはフリークライミングをやるところで当然ロープはシングルを使う。結局2本のロープはしまったままでエーデルワイスの10.5mm50mを買うことになった。この時はジムの人に何mがいいか聞いて長さを決めた。
40mのダブルロープに出番が来たのは念願の星穴岳に行くことになった時だった。登りは良かったが懸垂下降で長さがちょっと足りなくやっぱり最低45mは必要なんだなと痛感した。
次に買ったのは9.5mm50mのシングルロープだった。理由はグリグリのソロをやる時に細いロープでないとフリーで登りにくかったからだ。グリグリは説明書には9.7mmまでと書いてあるが0.2mmは誤差のうちと思ったのであった。それでも新品状態では怖かったのでしばらく使ってから本番に使った。
ようやくアルパインに行くパートナーが見つかってからダブルロープの50mが必要なことがはっきりした。大抵の人は50mを使っている。フリーの場合は各自1本ずつ自分のを持って行くから長さは何mでも構わないがダブルロープの場合はパートナーと同じ長さでないと都合が悪い(長さが違っても使えないこともないのだがその場合は短いロープの長さ分しか登れない)。それで買ったのがエーデルワイス8.5mm50m。
ダブルロープは1本持っていれば問題ないはずなのであるが人を連れて行く時にやはり不都合が出る。ロープを持っていない人とは行かなきゃいいのであるがやはり少し不便に感じていた。それで買ったのがベアールの8.1mm50m。これならアイス用として使っても良いので自分としても使い分けが出来る。
結局今ロープは7本にもなってしまった。そのうち3本は買わなくともよかったものである。
これまで得た教訓は
1.長いのは切れば短くなるが、今より長いロープが必要になったら新たに買わないといけない。
2.シングルロープは外岩なら50mか60m、マルチも登るなら60mが便利(30mまでなら1本で懸垂下降できる)。
3.ジムに行く頻度が高ければジム用に30mを別に買うと便利。
4.ダブルロープは最初に買う長さは50m。
5.アイスクライミングでは50mでも長さ不足を感じるときがある。
6.ロープの撥水加工処理の違いは雨や沢の下降で違いが出る。逆に雨だと登らないフリーでは不要。
7.シングルとダブルで同じ長さを持っているとフリーのマルチで懸垂下降のあるルートに行く時便利。
8.ロープの太さはシングルなら10.5mm、ダブルなら9mmが標準。細いロープは軽くて良いがパートナーがビレイデバイスに無頓着な時は注意が必要。
9.固いロープの方が長持ちするしフリークライミングでクリップしやすい。ただルートが屈曲していると重くなる。
10.ロープは人にはなるべく貸さない。人のロープを使って登る人は長続きしない場合が多い。
11.トップロープはロープの消耗が激しい。1本しか持っていない自分のロープを使って大勢でトップロープをやると悲惨。
2005.10.27
END