登山装備

私が登山を始めた時は夏の一般ルートで20kgとかなり重たいザックを背負っていた。それから徐々に軽量化をしていたのだが、その翌GW、冬と装備が増える季節になると軽量化が追い付かず20kgを常に切るようになるのにかなりの時間を要した。長期山行をしないこともあるが今では冬季でロープ持参でも常に20kgを切れるようになった。考え方によっては軽量化せずに体力アップを図れば良いという見方もあるのであろうが、私の場合はクライミングをやる前はザックを背負ってスキー縦走ということをやっていたのでその場合に転倒少なくストレスなく滑れる上限が15kgだったので厳冬季15kg(スキー除く)を目標に軽量化に真剣に取り組んだ時期があった。ガチャ類という余計なものが増えてしまった今、その経験が大変役立っている。

ザック:私の場合は35Lか45Lをメインに使っている。日帰りだとザックを小さくするのではなくロープも中に入れてしまうし、一泊だとロープを雨蓋に挟むので35Lのザックの出番が最も多い。だいたいGW〜雪が降る前までは35Lである。クライミングギアが増えてしまう場合に45Lにする場合もたまにある程度だろうか。冬はシュラフ、手袋等の装備が増えてしまうので45Lになる。ただ日帰りの場合はやはり35Lである。ザックは35LがノースのMG35、最近追加で購入したマムートのICE35。45Lはノースのプロフィット45(M)である。ノースが多いのは背中のカーブが自分の体形にフィットするというのとスキーが取り付けやすいというのがその理由である。価格も他の製品群と比較すると取りたてて高いこともないし、よく3割引くらいで安売りしているというのもある。マムートはウエストベルトが取り外し可能で半額近いプライスが付いていたのがその理由。MG35もウエストベルトがちゃちなのでハーネスをした時に邪魔にならないのが購入動機だった(私はハーネスを付けた場合はウエストベルトは留めない)。泊まりの場合は背面パッドをテントマットやエアマットと入れ替えて使う。プロフィットの方はあまりクライミング向きではないと思うがなんとなく使い続けている。他にも40L前後で背面パッドがちゃちなザックを持っているがこの辺は荷物を沢山詰めると背中側が丸く凸状になったりで背負いにくいので使わなくなった。

ザックは06年冬にBDジャッカル45Lとプレデター50を購入。登攀の場合はこの2つで行こうと思っている。幅もスリムでバランスも良い。35LはマムートよりTNFの方が厚みが少なく詰め込んだ場合には後者がバランス良。

テント:テントは冬季、2人以上、ベースキャンプ形態いずれかの場合以外は殆ど使わなくなった。大抵ツェルトで済ましている。冬季はダブルウォールテントをフライなしで使うのが定番。内張りは軽量化必須の場合は割愛するがそんなに重くはないのでスキーの場合なら持って行く。外張りタイプは「楽しく」「快適」を目的とした場合以外は持っていかない。残雪期は当然ツェルトである。テントかツェルトかの判断の基準は張り綱をきちんと張れそうかと稜線に近いか樹林帯かで決めている。寒くない時期ならツェルトが風で倒壊してもかぶっていればなんとかなるが冬だと怖いのでテントになる。またふかふかの雪ばかりだと張り綱を張るのに苦労するのもその理由。ベースキャンプ形態の場合は核心部の行動中にテントを背負わないので設営が簡単で帰幕時にほっと出来るテントを選ぶ。

寝具:シュラフは最初のうちは予想される最低温度までスペックのあるものを使っていた。夏の3000mならダウン300g(0℃)、GWだとダウン650g(-7℃)、冬はダウン800g(-25℃)と寒さに怯えていた。それがだんだん冬でダウン650g、GWでダウン300g、夏〜秋は3000mでも化繊の10℃までというのになってきた。今では冬(せいぜい氷点下20℃までですが)でダウン300g+インナーシーツ、GWに夏用化繊、夏〜秋はシュラフカバーというところまできた。ダウン300g+インナーシーツの内訳はイスカのシャモニDLというゴアドライロフトのタイプ(冬季は防水性の必要が薄いため)とシーツはサーモライトリアクターという製品。来期からはインナーシーツを止めて新たに購入したダンロップ(プロモンテ)のダウン450g(重量800g)に変更しようと思っている。化繊はイスカのウルトラライト。シュラフカバーはモンベルのゴア2レイヤーのULタイプか同ポルカテック、2つとも200g台と軽量。寒さ対策としては手袋、帽子、インナーブーツなどゴアアウター以外の全てを着込んで口だけ絞ったところから出す程度に密封する。エアマットはいろいろ使って結局サーマレストに落ち付いた。今はプロライトをメインに使っている。銀マットはホームセンターで売っている白地のぺらぺらのを使っている。GW〜秋まではエアマットは使っていない。

食:食器は携帯するガス缶の入るチタンコッヘル+チタンシエラカップを持って行く。2人以上で鍋とか作る場合にはチタンコッヘルをMSRの2Lのものにする。あとはチタンスプーン+フォークのみ。ストーブは冬季はEPIのBPSA3+ブースター、それ以外は長らく*の地だったが最近MSRのポケットロケットにした。冬は雪を融かすので火力が必要なのとシンプルでトラブルが少ないのでBPSAを愛用。それ以外の時期は軽ければなんでもいいと思っている。ガスは一人あたり1日50gで計算。雪を融かす場合にはその2倍を見積もる。無雪期は水分摂取を生水で取る場合も多いので予備含め1日50gで済むが冬は大抵沸かすので予備含め携帯する。この辺の数字の根拠は常温の水を沸騰させるに必要な熱量と氷を融かすのに必要な熱量がほぼ同じことから来ている。1泊山行の多い私の場合は冬200or230缶、それ以外110缶ということになる。大抵毎回新品を持参し、山行前に必ずテスト点火をする。水筒は冬はアルミのシグボトル(アイロン用)にサーモスのテルモス500。それ以外は500のペットボトルとプラティパスまたはMSRのドロメダリーパック4.5L後者は丈夫でザック外付けも出来るので小さめのザックに無理やり入れている私には便利。

雨具&防寒着:雨具は長らくモンベルのストームクルーザーを使っていたが、穴が空いたのでICIのパックライトのものに買い換えた。スパッツはアイゼン履く時以外はバンドなしのちゃちなもの。防寒着は夏は雨具だけ、春、秋が薄手のフリース1枚。冬も同じかフリース代わりにダウンジャケット。替えの衣類は全く持たない。山行中に濡れた場合はお湯入りボトルをアイロン代わりにして乾かす。

小物:テーピングテープ、マッチ、ローソク、温度計(厳冬季のみ)、高度計。コンパスはシルバ、地図は1/25000のコピー。GPSは必要な場合のみ予めコースを入力して持参。ラジオは軽量化の為に持っていかない場合もあり。ストーブを持っていかない場合は固形燃料(エスビット)の切れ端(非常時焚き火用)。ライターは石タイプを2つ。あとは雑巾代わりに車用品のプラスセームという水分を良く吸収する合成セーム革、これは乾燥させると軽量で結露やこぼれものを拭いたりと非常に便利、適当な大きさに切って使う。冬はたわしの小さいのも持って行く。ヘッドランプはBDベクトラIQ、ジェミニ、ポーラースター、ムーンライトのいずれか。ザックカバーは余裕がある時のみ、冬は持たないし軽量化必須の場合は中身をゴミ袋2重にして済ます。

あとは季節や目的に応じてアイゼン、ストック、ピッケル、クライミングギア等を選択する。持たなくともなんとかなるものは一切携帯しなくなった。LEDヘッドランプを手に入れてからはキャンドルランタンは持たなくなったし(ローソクはビバーク用)、浄水器とか殺菌用塩素など煮沸すれば済むようなものはそれの有無が確実に軽量化に貢献すると判っている場合以外は無意味と感じている(海外だと必要そうなエリアもありますね、私には関係ないです)。とはいえ初心者時代に買ったのでどちらも持っている。塩素は携帯する容器を工夫しないと大変なことになる。バリエーションルートですらロープの必要を感じないことがあるので一般ルートでロープの類は一切持たない。ラジオも山中で天気図を書く予定がなければ持たなくなってしまった(これは他人にはあまり勧められない)。軽量化とは余計なものは持たないことである。ザックの中で使わなかったものは持っていかなくとも大丈夫な場合が多い。ツェルトにしても冬季のように有無が運命を分ける場合ならいざしらず、真夏なら省いても良いと思っている。またテントとツェルトというように同じような機能を持つものはどちらか片方で済ます。

2006.8.20記

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