9日 四阿高原ホテル前5:30〜牧場下部6:10〜里宮手前分岐7:15〜山頂10:30、10:55〜四阿高原ホテル前12:25
装備:ザック8kg、スキー4kg
1月敗退のリベンジを11日に予定していた。週間予報では土曜の晩から日曜の明け方まで雨で10日月曜晴れ、11日雨マーク(山間部雪)になっている。他の件で電話で話した四国の知り合いが言うには8日土曜の15:00時点で雨が降っているとのことだった。こっちはその時点では晴れていた。日曜の予定がなくなったので9日と11日どちらに行こうか考えた。山間部では9日の雨も雪のようである。その雪も明け方までにはやんで晴れる予報なのでうまくすれば山頂での展望が期待できる。慌てて準備を始めたらスキー靴を預けているのに気が付いた。厳冬期用にさらに新調した板の金具取り付けで出払っていたのだ。まだお店が開いているので取りに行く。行って見ると板の金具取り付けも終わっていた。おニューの板(といっても旧モデルTUAメガプラス)は今回持って行くのを考えていなかったがこうなると欲が出る。シールの幅つめとワックスがけをやっているうちに出発は0時を回ってしまった。予報ではもう雨が降っていてもいいはずだがまだ降りそうにない。低気圧の進行が遅いと期待通りにならないかもという不安を抱きつつ出発する。碓井峠で雨が降り出しそれも途中で雪になった。前回停めた無料駐車場は今回は少し除雪されていてなんとか入れることができた。雪はやんで満天の星空だった。

すでに先にテントを張っている人がいたのでエンジンを切って1時間半後に目覚ましをかけて寝る。寒くて目が覚めると予定より10分前だった。準備をして5:30に出発する。雪が降ったとは言えこの辺の積雪は10cmあるかないかで前回のラッセルが嘘だったように進む。牧場下部には40分で着いてしまった。

吹きさらしに出たが風はあるとはいっても前回に比べればそよ風みたいなものだ。視界も効くのでばら線がある所まで一直線にぴたりと着けた。今回は樹林の帯の風上側を登る。前回敗退の所にはあっけなく到着してしまう。
風で所々消されているトレースを辿りながら2000m付近でそのトレースも判らなくなった。ここからはコース幅が広いので地図を出す。左右の夏道の真ん中辺りがスキー向きの斜面だ。前回単独の人も2000mで引き返したと言っていたが確かにトレース、視界なしだと難しそうだ。少し登ると左から強い風が吹きつけてくる。ガスも出てきて視界も100mくらいである。気温が氷点下4度くらいと高いのが救いだ。ガスが眼鏡に結露して凍るのでぬぐってもぬぐってもすぐ曇ってしまう。所々でシュプールを見つけるが部分的なので辿ることは出来ない。GPSをまめに取り出してルートを確認しながら登る。風が強くなってきて稜線が近いのを感じる。それでも高度計は2100m、あと200mある。左手に夏道の看板が見えた。この辺りは風で雪が飛ばされてクラストしている。登りにくいのでスキーアイゼンを付けてしまう。せっかく付けたのにクラストしているのはほんの10mくらいだった。右手に斜めに登るのが正しいのは判っているがあまり右に寄ると片斜面になるのを嫌って直登してしまう。
稜線に出ると向こう側から風がガスを運んでくるのがよく分かる。時折太陽がガスの合間から見え、稜線の向こう側に青空も垣間見える。稜線伝いに行くと発達した雪庇があった。風上側から巻こうとすると向こう側が落ち込んでいる。ガスで先が見えないので山頂が判らない。しばらくそこで目を凝らしていると山頂が見えた。

少し戻って雪庇の風下側から稜線を進み去年も通った本来のルートに合流する。帰りのことも考えて去年Nさんがスキーをデポしたところからつぼ足で行く。キックステップとストックで雪庇の風上側を行く。稜線にも木があるので尾根が痩せてはいても不安はない。
山頂は風が運んでくるガスの湿った空気でカメラもすぐ濡れてしまう。このままここで晴れるのを待つのもつらいと思い立ち上がったら突然ガスが切れてばっと視界が開けた。遠く北アルプスの白い峰々が左右に広がる。空気が澄んでいるためくっきりと見える。写真を撮ろうとカメラを出そうとしているうちにまたガスが出てきてしまう。
しばらく写真を撮るためにとどまった後、山頂を後にする。下から人が登ってきたので話し掛けると8時に登ってきたと言う。ここまで3時間で来るとはさすがだと思う。さらに少し下ると昨晩テントを張っていたという人に会う。この人は7時に登ってきたそうだ。おかげで下りはルートを探す必要がなくなった。シールをつけたまま稜線から少し下ると去年も同じようにここを通ってこけた記憶のある所に出た。何時の間にか空はすっかり晴れ上がり浅間山まで見える。気温も0度位と暖かい。シールを剥がしてトレース伝いに斜滑降していく。いつしか自分のつけたトレースと合流する。下からは次々人が登ってくる。ガスの中では見えなかったが視界が利くようになると土曜のものと思われるシュプールも無数に見える。行きの苦労と裏腹に快適な春スキーを楽しめる。とはいっても登りの疲れでやたらこけまくる。

前回のように進まなくなってしまうような所もなくあっけなく牧場の下部まで滑り降りた。振り返るとそこには自分の刻んだシュプールしかなかった。

ホテルの前までの下りは雪が腐って滑りにくい。ようやく下まで降りると雪が融けてアスファルトが出ていた。


END