5日:1P開始10:05〜リード10:25〜フォロー10:50〜2P開始10:50〜リード11:05〜フォロー11:35〜3P開始11:35〜リード11:50〜フォロー12:15〜4P開始12:15〜リード12:40〜フォロー13:05〜5P開始13:05〜フォロー14:40〜下降取付15:30
装備:ツイン50m、BDストッパー1セット、キャメロット0.5〜4、6、エイリアン緑〜紫、リンクカム0.5〜2、ビッグブロ1、3、4(NPは全て各1)、ヘルメット、他
先日、雨で敗退した帰りの車中でランナウトもあるしHさんと行くのはまだ無理かなという私の発言にMさんが、「全部リードすればいいんじゃない」と言ったのがそもそものきっかけだった。メールでHさんに伝えると快諾。Hさんは今回初登場であるが、今シーズンの私のクラックメインパートナー。マルチは記録をアップしていないが黒岩大スラブ、セレクション、今回が3本目。
駐車場にはクライマー、ハイカー他沢山人がいる。それでも小川山に比べれば静か。先行した2人パーティーがガメラ氏でないかと私がHさんに言う。著書は愛読しているが、遭遇するのは初。末端壁取り付きで追いついたのでHさんが尋ねるとビンゴ。左岸壁へ行くそうだ。調和の幻想は既に先行パーティが取り付いていて1P目に黄エイリアンが残置。氏はもらっちゃえと大胆発言。

アプローチで汗ぐっしょりで気合いが入らない。もっとゆっくりしたかったが、後から来るパーティもあるだろうし、気を取り直してスタート。最初の階段状はノープロ、OW下にビッグブロ#4をセット。チムニー登りで先ほどの黄エイリアンを回収しようと引く。フォローが諦めただけあって簡単にはいかない。とりあえず借用してクリップ。その上に自分のプロテクションをセットしクリップしてから黄を回収、こっちはハーネスのギアラックへ。リードなのでクラック沿いにもぞもぞ。フレークにエイリアンやリンクカムを決めながら上のガバを取る。そこで一気に上がりキャメ#4、ハンドになる所で#3を試すが目いっぱい絞っても入らず決まる箇所がない。#2にするとすかすかなので狭まっている部分に#2をセット。頭より上にセットしたのもあり左のフィストだけで横着して一気に両足を上げてしまおうとしたら手がすっぽ抜けた。汗でテーピングが剥がれたのだった。墜落距離はジム並だったが、RPがおじゃん。Hさんは「やり直す?」と聞いてくれたが、これは本ちゃんマルチなのでそのまま行く。

Hさんはワイド出だしでテンション。ホールドがあるので見た目に騙されるが離陸はチムニー登りになる。私は3回目だが、Hさんにとっては初見で大変なのだろう。後続パーティーが取り付きで準備している。

2P目は殆ど乾いていてベストコンディション。出だしにキャメ#4、少し登ってビッグブロ#1、手前の広い部分に騙されず奥にフィンガーを決めて上る。足がスタックすると安定する。そこからはフィンガーにエイリアンを決めつつ左の面を蹴ってレイバック、十分体が上ったとこで右手をスラブに置いて、手に足で乗る。今日は乾いているので左のコーナー沿いに登る。左の横穴の割れ目にキャメ#3を長いランナーで取る。ノーハンドレストと伝えロープを緩めにしてもらう。あとは小さなカム、ナッツで左壁に背中、右足スラブで登る。左へトラバースするところでもカムでランニングを取る。フォローの為、ランニングを飛ばすとフォローは落ちられない。

Hさんが続く。離陸が悪いので躊躇している。間違えてしまったようで一旦テンション。ロープ屈曲部にセットされているナッツは効いているようだ。今度は出直しでスラブに乗り越す。あとは簡単。

奇数ピッチのリードは今回初なのでちょっと緊張する。最初は階段状、あとは小さいカムとナッツでランニングを取る。簡単だが、プロテクションは悪い。リングボルト下へのトラバースは怖い。膝下に決めたエイリアンだけだと心もとないので掴んでいるフレークにリンクカムを突っ込んでみるが決まらず。諦めて体を左から右に振る。重心を入れ替える一瞬がバランシー。入れ替えてしまえば安定する。リングボルトにクリップし右のフレークへ手を伸ばす。ここで赤エイリアンを決める。あとは上に手が届けば終わりなので一気に行く。

このピッチはジャムはなくフェース登りなのでHさんはすんなりフリーで。

4P目はリード三度目なのでかなり気楽。まずはお決まりの木登り。スラブに乗り移ってからキャメ#6を入れる。今度はランナーで伸ばす。右へトラバース、リングボルトにクリップ。ポケットを拾ってスラブを直上。右のフレークを掴み、赤エイリアンを左下のポケットに突っ込む。ポケットに足を入れ直上後、左トラバース。クラックの細い部分にストッパー#10(青)を決め上のフレークを掴む。あとは分かっているので狭くなった部分に左手ハンドジャム、左足はさっきのフレーク、右足スメアで抜け口にキャメ#3.5。あとはアンダークリング、レイバックで一気に。暑さのせいかここで疲れが出る。先日はここからは一気に登ったがレスト。キャメ#2も使う。枯れ木には下から120cmスリングを投げてタイオフ。ぜいはあいってるが最後はロープの流れもあるのでプロテクションは取らずに空間に身を躍らす。

終了点テラスでは先行パーティーが下降の準備中。私のハーネス左ギアラックの黄エイリアンを見てすかさず「ありがとうございます!」と。返却する。

Hさんはこのピッチはフォローなので問題なし。後続のパーティーは敗退したようで登ってこないとのこと。

いよいよ恐怖のワイドである。まずは階段状、キャメ#1を決めてスタート。

とりあえずキャメ#6をセット、半身を入れる。難しくはないが緊張する。ずりずりしながら#6を上へずらしていく。数m登った所でキャメの下にビッグブロ#3をセットする。ほぼ平行でパイプが岩の凸部を捉えるとずれずにバッチリ効く。また#6をずらしてずりずり。つらくなる部分で外側にスタンスが見える。早く足を上げたいが、一気に稼ごうとするとろくな目に遭わないので少しづつ。膝の高さに来てから足を上げる。これで一気に体をずり上げる。抜けれそうになってもOW登りで安定した部分でOWから抜けてスラブに乗る。ここでフレークの穴にナッツの小さいのを(#2?)、これはショックアブソーバー程度。ちょっと右上のスラブのポケットに橙エイリアン、これはちと甘い。また割れ目に戻る。ここでビッグブロ#4、これは横着してランナーを取らなかった。後で後悔することに。狭くなってきた部分にキャメ#2をセットしたらあとは一気にレイバックで行く。

いよいよ前回6年前歯が立たなかったOW。ロープが重い。当初右向く予定だったが、左へ変更。ギアラックを入れ替える。まずキャメ#3、これは決まる。ツインロープのクリップがつらい。一本ずつ掛ける。体を入れてから少し上に#4。ずりずりやりながら#4をずらす。フレアーしていて座りが悪いが割り切る。抜け口手前に#3.5、これもフレアーしていて閉じ具合が揃わず。クリップが超つらい。一本は掛けたが二本目が掛けられない。カラビナで延長して掛ける。さらにずりずり、さっきのを掛け直しビナは回収。じわじわ行くとようやくガバに手が届く。ロープはすごく重いが引っ張り上げたあと手を離すと落ちてしまう。続くクラックにリンクカム#2をセットしたら一気に傾斜が緩くなる部分へレイバックで登る。あとは簡単なのでランナウト出来るはずだが、ロープの重さに引きずり落とされそうなのでリンクカム(緑)とエイリアン(赤)でまめにランニングを取る。ようやく終わる。

ロープが重いので引き具合が判らず「アップ」のコールが煩雑に来る。常に目いっぱい引いてしまうとフォローの回収が難儀してしまうので引き具合が判りずらいのだ。HさんはOWはクレイジージャムで鍛えただけあってフリーでフォロー。無事終了点へ。おしゃべりも程々に下降の準備。無口になる。

2P懸垂した所でガメラ氏が後続をビレイしていた。さすがにプロは早い。1ルート終えた後の2本目なのだ。Hさんが降りる頃には4P目の木登り開始だったとか。

ガメラ氏がトワイライト側を降りるといいよとアドバイスしてくれたので従う。取り付きでゆっくりしていたら1時間もしないうちに降りてきた。記念写真に一緒に写ってもらう(非掲載)。
1P目でフォールしてしまったが、このルートが全ピッチリード出来るようになったのは自分にとっては収穫であった(2〜5PはRP)。
END