槍沢

2001.12.08〜09


8日 釜トンネル入口06:00〜上高地07:30〜横尾11:30、12:15〜槍沢ロッジ14:50

9日 槍沢ロッジ08:00〜横尾10:00、11:20〜上高地14:15〜釜トンネル入口15:50〜沢渡17:50

装備 ザック25kg位、スノーシュー

これまで冬山はおろか残雪期も山に入ったことがなかったが、今後は雪も挑戦してみようと思い手始めに雪中キャンプということで上高地に行くことにした。場所の選択は最初はもっと近場を考えていたのだが中途半端な所だとテントを張った辺りに日帰りのハイカーがやってきたりということもありアプローチの面倒な上高地に決定した。上高地なら雪が多ければ小梨平や徳沢あたりでキャンプして、少なければ雪があるところまでひたすら歩けばよい。キャンプ適地も多い。ところで冬の上高地は釜トンネルから先は交通機関がない。さらに調べてみると現在安房トンネルが開通して通年下の道が通行可能となっているため駐車するのは沢渡しかないらしいということがわかった。坂巻温泉や中の湯は駐車場としてだけの利用(夜間)はまず不可能なようだ。それならいっそと思いせこいことは考えず沢渡大橋を渡った村営駐車場に車を停めて歩くことにした。歩いているうちにタクシーでも通り掛かればそれに乗れば良い。日付が代わる前に沢渡に到着出来た。道路の表示では気温は氷点下2度だ。車の中でエンジンを停めて3シーズンシュラフにもぐる。なかなか寝付けなかったが3時間くらい睡眠が取れた。

8日AM5:31

4:30に目が覚めた。アラームは5時にセットしてあったが起きることにする。荷物はすでにまとめてあるので水筒に入れる水を沸かすことにする。今回の荷物は25kg程度である。ちびたEPIの黄色缶ではなかなか沸かなかったので新品の金色文字の缶のにしたらすぐ沸いた。水筒はザックの中に入れて凍結を防ぐ。衣類はどのくらい着ればいいかわからないのでとりあえず中綿入りのジャケット(バイク用)とオーバーズボン(中綿入り)まで着込んでしまう。このくらい着てしまうと歩かなくとも寒くない。出発前に温度計を見るとー5度を差している。真っ暗な中5分も歩かないうちに向こうからタクシーが来た。目の前を通り過ぎた所で止まってくれた。乗ると思って止まったそうだ。釜トンネルまで2千円でいいというので好意に甘える。

8日AM6:02 釜トンネル手前のゲート

釜トンネルまですんなり着けたので今日の目的地は最低でも横尾いければ槍沢に向かうことにする。トンネル前には路上駐車の車や宿から来たであろうマイクロバスが停車している。カメラを持った人達がぞろぞろ歩いている。トンネル内は急な登りだがペースを抑えれば歩き始めであることもありたいしてきつくはなかった。とはいえ着込み過ぎたせいか汗が出てくる。このままでは衣類が湿ってしまうと思ったので釜トンネルを出てしばらくの所でザックを降ろした。ザックには釜トンネルで上から滴ってきたしずくが丸い玉となって凍っていた。ここで上着とオーバーズボンを脱ぐ。これで下はウールズボンと化繊タイツ、上は化繊長袖とフリースのみとなる。

8日AM6:53 道路に雪が残る(左)大正池から望む穂高(右)

大正池の手前でやっと路面に雪が残る所があった。これまでは殆ど乾燥路面でトンネル内も一部水の流れた痕が凍っていた程度である。大正池の前には三脚を並べて多くの人が写真を撮っていた。それを横目に先を急ぐ。朝日を浴びる穂高が綺麗に見える。

8日AM7:32 上高地バスターミナル

1時間半を要してやっと上高地バスターミナルに出る。広い駐車場は閑散としている。このあたりには観光客らしい人影は皆無だ。とりあえずここから先は電話も通じないので家に連絡を入れることにする。バスターミナル内の公衆電話が使えたのでそれを使う。ターミナルの軒下にはテントを張っている人がいた。その人と10分くらい話して出発する。

8日AM7:55河童橋からの穂高(左)同、焼岳(右)

バスターミナルからすぐ梓川沿いに出る。川沿いを歩き河童橋で写真を撮った後、明神に向けて歩き始める。前方には工事車両とそれについていく車がゆっくり走っている。それを追い越し歩いていく。やっと雪の上を歩くようになったが足下でさくさく音を立てる程度で10cmもない。わだちの水たまりもかちかちに凍っている。雪の上には今日のものではない比較的新しい足跡がある。

8日AM8:27 明神岳

何度か通ったところであるが明神岳がよく見えるところで写真を撮る。雪は相変わらず少ないままだ。誰にも追い付かれないしすれ違う人もいない。シーズン中の喧騒が嘘のようである。

20日8:37 明神館前

明神館の所には1時間かからずに到着する。徳沢、横尾までそれぞれCTで1時間で大抵1時間近くかかるのに対してバスターミナル〜明神はCT1時間でも30分(今回はもう少し長い)位で着いてしまう。明神館の回りにはバラ線が張ってある。この後徳沢も同様になっていた。冬もマナーの悪い人が多いのだろう。横尾から先はそうではなかったが。ザックを下ろし水を飲む。口にバナナチップを放り込む。気温はまだ氷点下5度のままである。

8日AM9:03

徳沢に向かう道は途中小高い所を通るので眺めが良い。山の上は白いが河原の林は秋のようにも見える。

8日AM9:33

徳沢が近くなる。徳沢の周辺は過去牧場だったこともあるせいかちょっとした平原である。シーズンは人が途絶えることはないので気付かなかったが吹雪だと方向がわからなくなりそうである。冬山の本に徳沢でリングワンデルングに陥ったパーティーがあると書いてあったがなるほどその通りである。

8日AM9:51

徳沢にはCTより少し余計にかかって到着した。向こうから犬を連れた人が小屋に入っていった。ここの小屋の主人のようだ。冬季小屋はやっているようだ。ここでもう一度荷物を降ろす。雪のついていないベンチとテーブルがあるのでそこで小休止。

8日AM10:16

体が冷えるのでまた歩きだす。新村橋は誰も渡ってはいないようである。ここから奥又白に向かう人達もこれからのシーズンいるのだろうなと思いながら先へ行く。

8日AM11:06

だんだん積雪が多くなってきた。まだまだ歩くのはわけないがせっかく持ってきたのであるしスノーシューを下ろした。これまでザックに2kgの重りとなっていた。最初はわかんにでもしとけばよかったかなと思っていたが担いできた甲斐があった。使うのも初めてであったがこんな歩きやすいのであればもっと雪が少ないうちに履いていれば良かったと思う程であった。MSRのデナリアッセントでテールを10cm延長したのを使ったが荷物含めて体重とで100kgであるがあえて延長の必要はなかったようである。

8日AM11:25

この辺りまでくると古い踏み跡が1本あるのみでそれを辿りながら先へ向かう。途中落石注意となっているところを通るが、そんなところでは雪の上に小さな石が転がってできたシュプールがある。

8日11:32、屏風の耳(左)同アップ(右)

昼前には横尾に到着した。誰もいなく静かだ。涸沢方面も槍沢方面にも全く人が入った跡がない。晴れてはいるが山の上の方ではガスが出てきているようである。ここでテントを張るには早すぎるがかといって槍沢までは2時間以上かかるのでかなり迷った。とりあえず昼食を取ることにして横尾山荘のわきの軒下に雪がないところがあったのでそこでお湯を沸かす。アルファ米とレトルトカレーだ。

8日12:18 横尾出発

さんざん迷ったが、天候がまだ良いので槍沢に向かうことにした。ここからは過去行ったことがないのとこれまでより道幅はせまいとはガイドブックには書いてあったので一抹の不安がある。装備もスノーシュー以外は釜トンネル凍結用に用意した土踏まずに付ける軽アイゼンしかない。12本爪は重いので持ってこなかった。スノーシューは延長テールを外してしまう。

8日12:41

スノーシューで行けたのはほんの5〜10分で岩の出ている登りがあったので脱ぐ羽目になってしまった。積雪が少ないので付けたままでは行けそうにない。ここでもう一度引き返そうかと不安になったがまあ行けるとこまで行ってみようと考え直した。びびっていたのかスノーシューを脱いだついでにストックもピッケルに持ち替えてしまった。とはいえどうということのない道が続いていた。

8日13:09 木にとまる猿

突然がさがさと音がして動物が走っていくのが見えた。よく見ると猿である。回りを見回すと何匹もいる襲ってきやしないよなとピッケルを構えて通り過ぎる。人の通った跡はないのだがいろんな動物の足跡が沢山ある。鹿みたいなのから猫?みたいなものまでさまざまである。猿の足跡の大きなのはまるで子供の足跡のようである。猿とわかっていながらも不気味である。

8日13:17 槍見河原

沢沿いの道は難しい所はなにもなく順調に進める。とはいえ新雪の上を行くので所々ピッケルを突き立てながら慎重に行く。槍見河原という所に出るが槍方向はガスで何も見えない。

8日13:33 一の俣の指導標、常念岳方面通行禁止となっている

CT2割り増しくらいで一の俣出合いに到着した。ここの橋を渡った所にテントを張れそうな広場がある。弱気の虫が出てきそうだが、川の流れの音がうるさいので夜はいやだなと思う。常念岳方面の廃道がある、10月にはこの反対側でも通行禁止の立て札を見たなと思い返す。雪が多くなってきたのでまた脱ぐ羽目になるかもしれないと思いながらもまたスノーシューを装着する。

8日13:51

しばらく行くと今度は二の俣出合の橋に出る。地図では吊橋となっているが上の写真のような橋である。スノーシューには歯がついているのでちょっと安心だがつぼ足で来たらここはちょっと怖いだろう。

8日13:53 二の俣の吊橋

ここも橋を渡ったところにテントを張れそうな広場がある。

8日14:06

橋を過ぎてからは積雪が本格的になる。やっとスノーシューの真価が発揮できる。延長テールも外して56cmという短さだが全然不満はない。つぼ足だとひざくらいまでの雪となるだろう。とはいえ動物の足跡だけはまだまだ登山道に沿って続いている。

8日14:28

大した登りもなかったが上の写真のような看板が出てきた。大抵この手の表示の後は登りがきつくなると相場が決まっている。最後に一仕事というわけか。

8日14:30 これから歩く新雪(左)自分のトレース(右)

新雪の中を一人歩いていくのは気持ちがいい。つい上のような比較写真を撮ってしまった。結局一の俣から槍沢ロッジまでスノーシューは履いたままだった。

8日14:47

肩の荷にあえぎながらも一人の気ままなゆっくりペースで来たので大して頑張った気もせずに槍沢ロッジに到着した。とはいえここから先にさらにババ平に行く気力はなくテントを張る準備に入る。風も出てきて小雪もわずかにちらつくので急がねばならない。ロッジの玄関のコンクリートの上にも張れそうだがそこまで消耗してないのでサイト作りにかかる。まずスノーシューで踏み固める。とはいえ雪が軽くうまく踏み固められない。適当にならしてからスノーシューを脱いで靴で踏み固める。固めにくい雪はスコップでどけてしまう。不完全ではあったが時間もないのでテントの設営にかかる。山の上から風の音がこちらに近づいてくる。すぐそこの林の切れた所にその音が達した時、木々の上の雪が吹雪のようにこちらに襲ってきた。一瞬のことですぐ風はやんだがまるで山が呼吸をしているようである。冬山は生き物のようだと思ってしまう。

8日16:03

一時間もかけてようやくテントを張り終えると雪が降ってきた。整地で一段低くなっているのともう疲れてしまったので防風壁作りは省略してしまう。一応風上側にピッケルを突き立て張り綱を一本張る。ピッケルは根本まで刺さったので積雪は約60cmということになる。靴を脱いで中に入り、靴もたわしで雪を落とし中へしまう。

8日16:24

もう朝まで出ないだろうなと思いながら4時を回っていたので気象通報を聞く、感度が悪くすでに漁業気象に入っていたが一応西高東低のままで低気圧や前線の接近はないようである。テントを風や雪が叩くので不安であったが明日も大丈夫であろう。テントは4人用なのでちらかし放題である。疲れたので眠ってしまいたいがとりあえず夕食である。水を作る雪はもうめんどうなので先ほど踏み固めたあたりの雪を吹流しから手だけ出してシエラカップにすくう。ジーフィーズすき焼き丼を作ったが水が多すぎたのでそのまま野菜ミックスも混ぜてしまう。最初は黄色缶の小さいのを使っていたが、冬季用の銀文字のに替えたらえらく勢いが良くなった。これではもうガソリンなんていらないなと思ってしまう。暇つぶしのように雪をすくっては溶かしを繰り返しアルミ水筒の湯たんぽを作る。湯たんぽなんて不要だと思っていたが、これを湿った靴の中に差し込むと結構乾くのを発見してしまった。着替えも持ってきていたが、脱いだのが凍るのがいやで結局着干しをする羽目になった。とはいえ汗で少し湿っている程度だが。足はダウンのテントシューズに入れて靴下を履干しである。テントシューズは不要と書いてある本もあったが、靴下乾かすにはあれば便利だと思う。小便がしたくなったが外に出るのもおっくうなので吹き流しの中に立ち上がって足してしまった。雪だとはねないのでこれで全然問題ない。とはいえ飲料雪が汚染されてしまった。起きていても寒いので薄いウレタンマットでモンベルのエアマットをサンドイッチして寝所を作ってしまう。朝写真がすぐ撮れるようにと凍結防止のために水筒をシュラフの中に入れる。シュラフはイスカのデナリなので快適に眠れるだろう。次の気象通報まで起きているのもしんどいしまた起きるのもいやなので朝5時にアラームをセットして7時前には寝てしまう。ところが10時10分前には目が覚めてしまい、やっぱり気にしていることがあると駄目だなと思いつつ天気図をつける。ちょっと寝てしまったせいかその後はなかなか寝付けず12時頃まで目がさえたままだった。12時過ぎるとそれまでテントを叩いた雪や風の音がしなくなった。水を飲んでもう一度小便をしに吹き流しから上半身を出すと空は星空だった。とにかく寝ないとと思っているうちに4時半頃に目が覚めた。

9日AM7:25

寝る前に見たテント内の温度計は0度だったが、朝起きたときは氷点下5度だった。シュラフから手だけ出してロウソクに火をつける。それから思いきって上半身を出してフリースと上着を着込む。寒いので早速朝食にする。水筒から水を移して湯をわかし、しるこを作る。食べ終わると早速シュラフから出て下半身はオーバーズボンをつけて片付けを始める。とりあえず適当にザックに詰め込んでテントの中で靴も履いてしまう。靴を履いた後、これでは靴を脱がないとオーバーズボンを脱げないことに気づきまた靴を脱いでオーバーズボンも脱いでしまう。荷物はロッジの玄関先のコンクリの上を使わせてもらうことにし、朝の運動(体を暖めないと)にテントと小屋の入口までの雪かきをする。小屋の前にザック等を置きテントを片付けにかかる。小屋の入口の温度計は氷点下12度を差している。あれ?と思い自分の温度計を見ると氷点下5度。ようするに今まで大きな誤差の温度を見ていたことになる(結局朝一のテント内温度はー12度)。ペグは適当に埋めていたので簡単に出てくる。火を使った側のペグは雪が固まって掘り出しにくかった。ポールはつかむと手袋が貼り付いた。結局全てが終わる頃にはすっかり明るくなって7時半になっていた。

9日AM7:39 槍沢から上を望む

槍沢ロッジからだと全く展望がないのでスノーシューをつけてしばらく登る。空身なのでとても気分が良い。林が切れた所で東鎌尾根を見ることができた。ここにくるまでてっきりここから大槍が見えると思っていた。しかしそれを見るには夏でもあと2時間は歩かねばならない。東鎌尾根が見えたのはほんの2〜3分でまたガスの中に消えてしまった。

9日AM7:40 東鎌尾根

そこから先は一端少し下ってまた登っているようなのと手ぶらでは不安なので引き返すことにした。

 

9日AM7:53

上の写真のロッジ手前が今回のキャンプサイトである。戻りは自分のトレースを辿るだけなので楽である。

9日AM7:55 テントを張った跡

ロッジに戻りまた重い荷物を担ぐ。これから無事に下りなければならないのでまだ気は抜けない。とはいえ誰もいないことを除けば天気も良いし何の不安要素もないが。下っていくと「あと少し頑張って」の所を通った。結構急で昨日はよくこんなところを登ってきたなと思ってしまった。スノーシューの裏に雪面を感じながら新雪を踏みしめていく。

9日AM8:05

今日は昨日より天気が良いようだ。日も差して雪景色が美しい。デジカメのバッテリーの警告が出てしまったせいであまり写真が撮れない。沢の岩と雪と氷の形作る造形にも目を見張る。昨日の自分のトレースをたどるが、そこにはすでに動物の足跡が重なっている。下りはなるべくスノーシューを外さないようにして歩いていく。一度外す羽目になってもしつこく使うが昨日の猿地帯を過ぎた辺りでアップダウンが多くなり仕方なくザックの後ろにくくりつける。とはいえほどなく昨日の自分のスノーシューの跡を発見しここから横尾までスノーシューを履いたままでいけるのがわかる。すぐに横尾のキャンプ場わきを通過する。ここまでくれば一安心。

9日AM10:04

横尾では非難小屋の前に昨日バスターミナルでテントを張っていた人がいた。小屋の中で少し早い昼食にして、その人と話しながら小一時間くらい過ごした。

9日AM11:21

あとは帰りの時間を気にしつつ上高地に向かうだけである。今日の方が山が綺麗に見える。横尾を過ぎてしばらくすると雪の量も減ってスノーシューで歩くのもつまらなくなってくる。とはいえ履いている方が楽なので岩をよけながらしつこくスノーシューで歩く。

9日12:00 新村橋にて

新村橋を過ぎてから道が上り始める辺りでめっきり雪が少なくなったので梓川の河原に下りてしまう。日差しが強くて目が痛い。風でクラストした雪の上をスノーシューで軽快に進む。道はどんどん上の方にいってしまうが戻れそうな所は所々にあるので気にせず進む。いい加減戻ろうと思ったとき、上の方にいってしまった道がまた下ってきていたのでスノーシューを外し滑らないように慎重に3m位の斜面を登り元の道に戻る。

9日12:18

あとはだらだらと歩くだけである。時折吹きだまりとかでスノーシューの方が楽そうな所もあるのだが長くはつづかず地面が露出しているところも多くある。一応こっちの方も昨晩雪が降ったらしくうっすら踏み跡の上に積もっている。徳沢も休憩せずに通過する。

9日13:04 徳本峠への分岐

単調なだらだらとした歩きになってしまったが徳本峠の分岐も見えたのでもうすぐ明神であろう。いつかはこっちも冬に行ってみたいと思う。明神の前のベンチが一つだけ雪が全く積もってないのがあったのでそこで休憩する。おそらく誰かがはらったのだろう。ここで水を飲みチョコを食べる。当たり前なのだが冷凍庫に入れていたようにぱりぱりである。上高地側から人が歩いてきて明神池の方に歩いていった。今日見る二人目の人である。明神を過ぎるとそこらじゅう足跡だらけになりこのへんはシーズンオフとはいえ沢山人が入ってくるのをうかがわせる。

9日14:08 河童橋

小梨平で3台の自転車とすれ違った。上高地は自転車で来れるのかと前々から疑問だったがシーズン中には一台も見たことはない。とはいえ今は自由に入ってこれるのだろう。沢渡から自転車だと楽そうだが、25kgの荷物をしょって釜トンネルを登ってくるのはちときつい。まあそこだけ押していくというのでも歩くよりは早いだろう。河童橋の辺りにくると写真を撮っている人やら結構人がいる。とはいえ時間的にはもう多くの人が帰ってしまった後のようだ。

9日14:12 向こうに河童橋を望む

遊歩道を大正池まで歩く気力はもうないので最後に梓川沿いを歩いてバスターミナルに向かう。途中木道の上ですっころびそうになった。この辺りは気温が高く木の上の雪が融けてすべりやすくなっている。バスターミナルで家に連絡し、あとは車道をとぼとぼ歩く。路面は凍結しているところもあり滑りやすかったりもするが、雪国に住んでいたこともあり転ぶことはなかった。

9日15:27 釜トンネル出口のスノーシェッド

大正池を過ぎた辺りで風が出てきて上着を着るためにザックを下ろしているとカップルが抜いていった。靴には滑り止めのチェーンをつけていた。こんな辺りでザックにスコップなんかくくりつけてる自分は奇異に写るんだろうなと思ってしまった。下りになってもどんどん引き離されていく。かなりばててきてるなと思う。釜トンネルを上から見下ろすと雪崩よけの部分が長く続いている。昔あれがなかった頃はさぞ危なかったのだろう。

9日15:34

ようやっと釜トンネルの入口に着く。これをくぐれば終わりかと思うと気が楽になる。でもタクシーを拾えないとその先は...あまり考えたくない。

9日15:51

行きよりも長く感じて出口に到着。実際下りの帰りの方が時間がかかっていたかもしれない。

9日17:53

結局トンネルを出た後はタクシーに巡り合うことができずに沢渡まで歩く羽目になってしまった。歩いてるのが珍しいのか車から視線を感じたりする。暗くなるとハイビーム攻撃をする車もいる(下げてくれる車もあるが)。いつしか足裏に水ぶくれまでできてしまいさんざんな状況でようやく沢渡にたどりつく。最後のこの2時間が一番つらかった。まあ釜トンネルさえ出てしまえば暗くなっても体力使い果たしても帰れると安易に考えてペース配分を釜トンネルを終点として考えてしまったこともあるが。とはいえ体力使い果たしても帰れることはできたのだから間違ってはいなかったのだが

END

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