こだわりたい
kodawari

● ここは透明水彩を一人で描いている人達の交流の場 ●





絵を描くときのこだわりを聞かされます。

筆にこだわりたい

紙の乾燥しやすさ


筆にこだわりたい

筆は、透明水彩を描くのにとても重要な道具だ。
セーブルの筆は高価だけど
すごい!

水彩の本を読めばいろいろ書いてあるけど
そこに書いてある以外にも、価値がある。

●筆圧●

筆圧を気にしている人は以外と少ない。
絵を描くときは二次元で表現するわけだが、
紙にも厚みがあり、素材としては三次元だと言える
その厚みのどこまで絵の具が浸透するかを意識すると色が生きてくる。

紙の表面に薄〜く、そ〜っと色を置くと
彩度が高く、あたかも薄いカラーフィルムをのせているようになる。
滲み方は強く、どんどん広がっていく。
水彩の醍醐味の一つだ。

紙の内部まで染み込むように、強く筆をあてると
重厚な印象になる。
私はおもに、下塗りの時点で使う。
下塗りで筆圧を弱くすると
重ね塗りをしたときに色が落ちてしまう。

水彩画を描くとき
特に後半は紙にふれるかふれないかぐらいで
描いてみるとおもしろい。

そういった筆圧のコントロールができるのが
セーブルの筆です。
みなさんも一本いかが?

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紙の乾燥しやすさ

水彩画と他の画材との大きく違う部分として
水彩用紙の存在がある。

水彩画が難しいと言われる原因も
ここにあると思う。

紙の特性を十分に理解していないと
透明水彩の魅力を引き出すことはできない。

“白さ”や“きめの粗さ”を気にするのは
他の画材でも共通する部分である。

ここでは、水彩画だけが持つ
“紙の乾燥のしやすさ”に注目したい。

では、どんなときに早く、また、遅く乾燥するのか。
そして、どんなときに早い乾燥を、
また、遅い乾燥を利用すればいいのだろう。

●その1 吸収度の違い●

いろいろな種類の紙を使ってみると
水の吸収度の違いに驚かされることがある。

“ワットマン”という紙がある。
この紙はすごくたくさんの水を吸収する。
それは、前回ふれた、
紙の厚みを意識した描き込みを理解しやすい。

つまり、内部までしっかりと色を染み込ませたり、
表面にさっと色を乗せたりといった変化を付けやすい。

完全に乾かすには丸一日は見ておきたい、
そんな紙だ。

●その2 絶対的な乾燥度●

それと対照にあるのが“ファブリアーノ”だ。
もちろん、乾きが早いということだ。

ファブリアーノにはいくつかの種類がある。
とても高級なものは、一枚2000円以上する。
そのどれもが、素早い乾燥を実現している。

外で描くとき、特に天気の悪い日は重宝する。
欧米の画家に人気だけど、日本人画家こそ、
その恩恵を最大限に受けることができるのではないだろうか。

しかし、ぼかしを多用して描く私には
少々使いづらい。
特に大きなサイズを描く場合は手が2本だけでは足りなく感じると思う。

●その3 紙の角度●

そして以外と気にされないのが、
水張りした紙をどんな角度で置いているかだ。

イラストを描く人はほとんどが
完全に寝かせて描いている。
これでは水がどこに行くか予想できない。

予想できないんだったら
“明らかにここへ流れる”
という、方向を決めてしまえばいい。

それによって、
水がどのくらいの濃度で移動し始めるかを掴むことができる。

そうすることによって得たことが一つ。
45度以上角度をつけると
一筆の中に乾燥度の違いによる絵の具の広がり方がすべて現れる。

人によって、時間によって、天気によって、
気分によって、描く対象によって、筆によって、描くサイズによって
しっかり計画して描いてこそ、
描画することに集中できる。

無駄な神経を使わないようにすることも
描くことと同様に大切だと思う。

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次回は“重力に抵抗して描く”についてです。

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