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2003年11月2日
飛騨紅葉峠巡り    サイクルスポーツ2004年2月号にもレポート掲載
ネオセンチュリーラン富山で話が盛り上がり、ナカタニサイクルクラブとチーム大王との合同ツーリングになる。
距離102km
高山〜古川〜恵比寿峠〜漆垣内〜手打ちそば松下〜美女峠〜久々野〜刈安峠〜宮〜高山


  ネオセンチュリーラン富山の時にナカタニサイクルの面々にチーム大王が飛騨で練習会をすると話したら「ぜひ一緒に」という話になった。こういうお祭りごとは大好きなので二つ返事で引き受けてずいぶんと派手な練習会になった。
 
 11月というのに妙に暖かくまったく自転車日和となった・・・のは地元民だけのようで都会からの参加者は空気の冷たさにヒーヒー言っている。しかし、霜も降りていないし11月になってもまだ「朝雲り」はあり、少なくとも10月中旬頃の気候だ。もっともその10月は何だかめちゃくちゃ寒くて11月下旬頃の気候が連日続き、山の木々はすっかり衣替えを済ませてしまったのだ。

 上枝駅でわが家が公私ともお世話になっている小柴氏と合流していつもの飛騨細江までの平坦コースをゆっくり走る。体を温めるつもりなのだが下っているぶん負荷が足らない。ただ、紅葉真っ盛りの宮川沿いは大変好評で飛騨の空気と風景をじっくり味わってもらうには最高である。

 30kmほど走り古川の起太鼓会館で小休止、白壁土蔵の町並みを散策するが観光ガイド大嶋氏のおかげでずいぶん楽しい休憩になった。




 さて、いよいよ荒城川を遡る私の得意練習コース、道幅も狭まり山道の様相を呈すと都会組は大喜び、「いつもこんな所を走れて良いなぁ」と羨ましがられる・・・・・田舎組は田舎組でちょっとしたサイクルパーツを手に入れるのでさえわざわざ都会に出向いたりネットで通販しなくちゃならない、ちょいと自転車で行けばショップがある都会組が羨ましい・・・・でも自転車に乗るということを考えれば田舎組の方が遙かに恵まれているのだろうなぁ。

 国府から丹生川に入るとますます情緒豊かな日本の正しい山村が広がる、勾配は絶妙でちょうど良い負荷でグングンペダルを回せる。荒城小の手前から恵比寿峠の旧道へ入る、ぐっと勾配はますがとても情緒あふれる道でいつ来てもとても楽しめる峠だ。エタップドツールに参加した真崎大王はさすがに登りも速い、いつも理論的に物事をとらえる氏だが実践もすばらしい。頂上のほこらでみんなを待つがちょうどカラマツの金色の葉がはらはらと散り大変美しい。

 丹生川役場までは新しい大規模林道を一気にダウンヒルだ。相当スピードが乗るが通行車両も少なく路面広いので快適に158号線まで下る。曲者の158は慎重に走り漆垣内の激坂にとりつく。さすがに昼飯前だけにほぼ飯バテ、ところがこの激坂を「反復練習」と称して往復する者あり!やっぱりムッシュ真崎である・・・・・・
 
 さて、味の目玉「そばの松下」、ここは私のとっておきのそば屋である。オープン間もない頃密かに偵察に訪れ惚れ込んでしまったそば屋でそのキャパの少なさ一日に限られた量のそばを考えて他人にナイショにしていた秘密兵器だ。もちろん飛騨高山ドットコムで私がサイトマスターを務めている「美味しい掲示板」にもいかに質問されようともしばらくは伏せておくつもりだ・・・・・このコーナーを見た人は得しましたね。

 自転車乗りにはちょっと少ない量だったようだが味はみんな大満足!良かった良かった。
 さて、いよいよ美女峠、距離的には6割走破だが走行強度的にはまだまだ3割そこそこ、本番はこれからだと思ってもらいたい。その前に挨拶代わりの塩屋峠、ここからの北アルプスの眺めは市内でも有数のすばらしさだ。途中美女峠への旧道を駒屋氏に教えてもらうが相当辛い道だがMTBならゆけるとのこと、最近ディスカバリー王滝や鳥海山に興味がわいているのでそのうち本格的MTBを手に入れたらぜひアタックだ。
 走り慣れているとはいえ美女峠の登りクチは何となく気分がブルーになる・・・・個人的に美女峠ははとても大好きな峠道なのだが、これを朝日側に抜けると個人的に好きではない刈安峠か宮峠を必ず越えなければならない、かといって来た道を折り返すのはもっと嫌いだ。大西トンネルが抜ければそのような心配は吹き飛ぶのだがあと2年ほどかかるだろう。

 この峠を登る前に大山氏から「シートをあと1cmくらい下げたら」とアドバイスをもらった。何となく膝が伸びきるような気がしていたので早速調整してみるとこれがまぁなんと嬉しいことでしょう、上死点からの振り出しがとてもスムーズに回るように前に出るようになったではありませんか、ソロ走行を好む私だがこういう事があるので集団走行も捨てがたい。おかげでぐるんぐるん回る足でいつもより快適に美女峠制覇。大山さんありがとうまた一緒にビール飲みましょう。

 美女高原に「走り乃社」が建立されたと聞いたのは大嶋氏、ジョギング愛好家から「ぜひ」と勧められたらしい、ここは自転車愛好家もお参りしたいところ・・・・ところが行ってビックリクチあんぐり・・・なんじゃこりゃぁ!チープな鳥居と個性あふれるハンドメイド幟、それでも一応神聖な場所ぽく見えるところがますます情けない・・しかもきちんと絵馬が美女高原売店で売られていたりする。
 一同大ウケしながら退散したが、きちんと記念撮影をしたとこなんざいわゆる一つのご愛敬。実態は自動車関係峠族の誌「オプション」がらみの手作り神社、それはそれで大変興味深いものである。




 朝日から久々野へ向かう道は昼を過ぎるといつも向かい風、地形的にそうなることを職業柄知ってはいるがいつも何となく面白くない。それでも大山アドバイス効果と本日全く顔を見せない膝の痛みのおかげでガンガン走る。池田氏曰く「富山の走りは何だったの?」はいはい、あの時は先頭グループで必死でペダルを回したので砺波に着く頃には足売り切れ・・・だったのです。とはいえ本日が私の実力かと問われればはっきり言って「本日できすぎです」。

 予想よりずいぶん時間がかかっているがあれこれ見て回って十分にサイクリングを楽しんでいるからこそ、ここからは見る物と言えばリンゴ、道は直登、景色は単調・・・・もうはっきりいって自己研鑽の刈安峠、もう慰めてくれる者が何一つ無い無味乾燥峠、それでも頂上には羊の何頭かはうろついていてせめてもの癒しにはなるでしょう。

 さすがにみんなは口数も少なく黙々とペダルを回す。太陽はすでに夕方モードでオレンジがかったながーい影を路面に映し出す。と木曽木坂道バトルが開催されるが元気者大嶋氏とエタップ真崎の一騎打ち。・・・・残りのメンバーはまぁ余分な体力使わずに宴会にといった案配だ。それでもさすがに自転車好きのプライドは高く「何としてもこの峠を制覇する」という気迫がひしひしと伝わってくる。

 頂上を過ぎればあとは高山までビクトリーなダウンヒル、夕日と競争しながらゴールの中橋を目指す。日没寸前何とか中橋にたどり着き記念撮影、場所を京やに移してさらに自転車談義は続く・・・・・同じ趣味を持つ者同士はさすがにうち解けるのが速く、もう十年来の友人のようだ。時がすすんでも別れが惜しくいつまでも挨拶が交わされる。お互い違った風を吹き入れるのはとても重要なこと、これを縁にしてますます楽しい自転車ライフを送りたいものだ。