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2003年10月12日
ネオセンチュリーラン富山
こんなに近いところで大会とは嬉しい。ネットで知り合ったナカタニサイクリングクラブの誰かともお会いする事ができるでしょう
距離110km(健脚オマケコース含む)
小杉町太閤山ランド〜砺波〜福光〜城端〜臼中ダム〜城端ダム〜櫻ヶ池〜井波〜庄川〜太閤山ランド

標高差700m


 長距離大会というとたいてい遠隔地が多くそこには旅の要素がふんだんに詰まっている。「ホーム大会」と思っている鳥羽志摩線でさえ行くに半日、一泊以上でないととても辛い。上越市スタートのセンチュリーライド上信越は距離的には鳥羽志摩線よりはるかに近いが「新潟県」というところが気分的にずいぶん遠い気がする。
 もっとも旅のエッセンスは大好きなので遠征が決まると時刻表や電子地図に首っ引きになりあれこれ色々なルートを考えるのがまた楽しい。
 
 さて、今回の「ネオセンチュリーラン富山」は毎週のように通っていた富山県、しかも会場の太閤山ランドは富山博のとき何度もイベントで演奏に訪れた場所だ。また、目と鼻の先にはミュージシャン仲間の大谷氏、ゴトヲさん、千田さん、太田豊らが住む正真正銘「ホーム大会」だ。オマケにコース途中には「モミの木ハウス」「サムディ」などの常連ライブハウスが点在するこれぞ庭先大会と言わねば何と言おうぞ。
 ただ、あまりに身近な土地故、「大会に参加している」という気分を盛り上げるのが大変そうだ・・・・・・
 小雨がぱらつく高山を出発、天候は気になるが飛騨の晴れ男と諏訪の晴れ男篠原氏が参加するので雨雲は恐れをなして撤退する事だろう。案の定大沢野あたりで雨はやみ、太閤山ランドに到着する頃には薄日すら差してきた。やはり天下無敵の晴れ男伝説は実在するのだ。
 駐車場へ入るなり痩身の妙に明るい人物が「高山の人ですかぁ〜」と近寄ってきた。「はいそうですが」と答えると向こう側の駐車場にいた男性二人がにこやかに声を上げる。この方達こそミュージシャン仲間の多加志くんの自転車HPでお世話になっているナカタニサイクルクラブの大嶋さん、池田さん、駒屋さんであった。HP掲示板上ではずいぶんと仲良くしてもらっているがオフラインでは初対面、いきなり仲間が3人も増えて心強い。
 少し遅れてモンスター篠原氏到着、大嶋氏からコースの概要を聴くが少々コースが複雑そうだ・・・・
 前回の鳥羽志摩線では最後尾を走って寂しい思いをしたので先頭集団に混じってスタートする。篠原氏は「調整不足で調子が悪い」といいつつも当然私より速い、勝手知ったる道のりを砺波目指してペダルを回す。まぁ心配しなくても大会独特の雰囲気が否応なしに気分を盛り上げてくれとても楽しく走れる。先頭はなかなか本格的な方々が多いので私のようなサイクリングモードはちょっと迷惑かも・・・・・
 
空はすっかり青空が広がる、残念ながら富山平野の東にそびえる立山連峰は雲の中だが、右手に見える白山連峰や正面の五箇山の山々に囲まれたコースは至上の眺めになること請け合いだ。
 砺波平野を庄川沿いにどんどん登る。稲刈りあとの田んぼが見事に広がる米どころらしいほとんど平地の気持ちが良い高速コースだ。途中の休憩ポイントではどんなに後続が遅れようとも全員そろってから再スタートを切るのがこの大会のルール、だからいかに速く走ろうともタイムは無意味、長距離遊びの王道を行く大会だ。
 砺波から福野にはいると砺波平野は五箇山の裾野に引っかかり、じわじわと傾斜が増してくる。どこまでもまっすぐ延びる上り坂はボディブローのように足に来る。


 五箇山の山並みが手に取れるような距離になると勾配は一気に上昇、しかも延々そのまま、ボディブローどころかワンツーパンチをもろに食らっているようなものだ。途中池田さんと併走して激励されるが年だとか足が回らんとか言う口先の割にはずいぶん軽やかにペダルを回しすいすいと先に行ってしまった。これだから自転車の世界は見た目で判断できない。
 長い長い登りをようやく登り切り再び全員がそろうのを待つ、昼食の桜ヶ池まではあと少し「どうせならそこまで行けばいいのに」と思っていたが、じつはここから「健脚コース16km」が準備されているという。とても健脚だなどとおこがましくて言えないが、長距離好きには聞き捨てならない情報だ、ぜひとも「厳しい」と評判の健脚コースへレッツゴー。
 ・・・・・いきなり後悔した。30tフル稼働、ロードみえの「ダムサイト激坂」を遙かにしのぐ臼中ダムの激坂だ。青色吐息で何とかダムサイトにたどり着いたが何と鋭角的な景色だろう、山と谷が急峻で険しい、まさに西の黒部峡谷の様相だ。ここから更に峠を越えるのだがこの峠がまたくせ者、「最後の砦」リア27tが目前に迫る25tまでギアを落とさねば自転車がすすまない。飛騨でもここまで険しい峠道はそうざらにはない、普段練習で走る松倉峠の終盤や楢峠上部でもここまでではない。

 頂上のトンネルを越えると城端ダムまで一気にダウンヒル。田舎モノの直感というより仕事柄荒れた路面で所々落石が転がる道路は何が起きるかわからない危険を感じるのでゆっくりと下る。案の定途中でぬかるみに車輪をとられた女性ライダーが落車し、救急車を呼ぶことになったがケガ自体はそれほどひどくなかったようだ。
 う〜んこの健脚コースがネオセンチュリーラン富山に素晴らしいエッセンスを注入していますねぇ。このコースがあることによってこの大会への参加価値が更に大きくなっている。
 
やっと桜ヶ池に到着、健脚コースをパスした皆さんと再び合流して昼ご飯だ。しかも昼食後には恒例の大抽選会・・・改め「「宝探し」が待っている。何とウィットにとんだ大会だろう、わたしゃこういう柔軟な大会が大好き!富山県というと何だか裏日本で雨が多くて冬は辛いなどという−イメージでとらえられることが多いが、海山河と素晴らしい環境に恵まれ、行政も県民も文化に対する造詣が深く魚もうまいし山の幸もある、温泉もいっぱいあるし大変素晴らしい地域だといつも思う。富山県人の友人は特に多いのだが、みんな個性にあふれユニークで人がよい。
桜ヶ池から庄川水公園までは砺波平野の上部丘陵地帯を東にすすむ大変眺めがよいコースだ。富山得意の大規模農道は広く美しく信号も少なく大変よい気分でペダルを回せる。庄川水公園で休憩しているとあろうことかにわか雨、スタートする頃にはほぼあがっていたが濡れた路面で自転車も体もどろどろ・・・・初めてレインウェアをレインウェアとして着用したが晴れ男伝説が覆るほどの雨ではなかったのが救いだ。
 おなじみの庄川ぞいの県道を高岡目指して走る、環状線に突き当たると太閤山ランドはもうすぐ。さて、どこの温泉に寄ってから帰ろうか・・・・・そういえば車の中には釣り道具が、ふふふふゴールしたらまず「温泉じじい」に変身、鯰温泉で入浴したら「山奥海水疑似餌釣師」に変身してアオリイカでも釣って帰るか、これだから庭先大会は楽しい楽しい・・・・