2010 山日記



■2010山行記録■


牛岳  (987m)      
2010.12.19(日)快晴 
 全国的に好天気。こんな日は山中に入って思いっきりリフレッシュしたい。Tに牛岳を誘うと「二上山で結構」とそっけない。どうしても静寂に包まれた山中に身を置きたいMは一人で出かけることにした。 
 10時前、家を出発して庄川に向かう。471号線から林道に入るとすぐに雪が見られた。段々積雪が多くなり不安を感じたが、力強い車輪跡が3本ほど雪面に残され、それを励みに夏の登山口まで走行した。 
 路肩の駐車スペースには2台の車が停まっていた。しかし思った以上の積雪だった。今日は頂上でも30〜40cm位かと勝手に思い込んでしまい、スパイク付きの長靴を持ってきてしまった。行ける所までと考えながら、10:40歩き出す。 
 静寂の冷気に包まれた杉林はやっぱり気持ちがよい。心が豊かになってくる幸せを感じながら登って行くと、ストックはもう50cmくらいは潜った。ちょっと甘く見過ぎたようだ。 
      
  夏の登山口まで車は入れた            ヒュッテを過ぎるとけっこうな積雪だ

 ヒュッテを過ぎブナ林を登ると70cm位の積雪だった。長靴に雪が入り込まないように紐を締めて、尚登ると木々にも雪が纏いとても美しい光景になった。「やっぱり来てよかった」先行者のラッセルで心配なく雪道を歩く事が出来、気分は最高だった。  
      
  先行者のトレースが有難い            稜線に出ると足が沈む

 11:35六合目ベンチについた、トレースは稜線に向かっていた。その跡を辿ると積雪は1mを超すようになった。カンジキのラッセル跡にツボ足の足跡も確認できる。この調子だったら頂上まで行けるかもしれないと期待が膨らんだ。 
 稜線を歩くと藪の為、足跡を踏み外すと深くもぐった。慎重に足を置きながら登るがズボズボ足を取られる。そんな時「カンジキを持っていればどんなに楽しいだろう」と悔やまれた。 
      
 この光景に会いに来た「来てよかった!」         穏やかな下界との違いが不思議な感じ

 遠くにアンテナが立つ頂上が見え、延々トレースを辿ると単独男性が下山されてきた。「ラッセルどうもありがとうございました」とお礼を言うと、「頂上にいる3人のお陰です」と返答され、少し話しを交して男性を見送り、頂上に向かった。 
 13:00三角点の頂上に着くと懐かしいO氏の顔が見えた。3人にラッセルのお礼を言って、リュックを下ろす。ここまで来られたのも皆さんのお陰、特にMa氏が頑張って下さったそうだ。温かく迎えてもらい、すり身揚げを頂いたり、雑談など楽しんだりして、頂上での一時を過ごした。 
      
 冬晴れに立山連峰が輝く         ラッセルありがとうございました、Ma 氏と

 13:35 Ma氏に山の楽しさを伝授してもらうため、ご一緒に下山することになった。しかしMa氏はカンジキ装着、Mはツボ足、下山時の雪はますます緩み歩くたびに足は深く沈み、とてもではないがついて行けない。迷惑をかけるだけと同行を辞退して先に行ってもらった。 
 もうお手上げ状態、可笑しいくらい足を踏みぬいた。長靴が抜けず、手で雪を掻きようやく掘りだす。「トホホ」まるで苦行のようだった。もう長靴に雪が入るのはあたりえ、なんど取り除いても同じことの繰り返し、そのうち雪が解け靴下がビショビショになった。 
 15:00ようやく6合目ベンチまで来るとホットした。ここまでくれば踏みぬきもない。しかし長靴に入った雪が解けだし、氷水のように冷たい。足の血管が収縮して膝に痛みを感じた。もう危機的状態で速く車まで戻りたいと懸命に下り、15:30登山口に着いた。 
 今日の牛岳は装備不足だった。しかし先行された皆さんに助けられ、三角点までだったが頂上に着くことが出来た。頂上からは爽快な景色を見ることも出来、またうれしいサプライズもあった。足は冷たかったが、心はぽかぽか温かい素敵な山行だった。ご三人様には何から何まで、「ありがとう」とお礼を申し上げたい。 
 
二上山  (274m)      
2010.12.5(日)晴れ
 今年の3/14、大師ヶ岳の登り口付近に、谷に下りる不鮮明な道があるとTが興味を示し、ミニ探検をしたことがあった。下ってみると城光寺の滝からの沢登りの道だと判明しが、長靴が滑り、危険と判断して引き返し、秋の再チャレンジを誓っていた。
 HPを読んで下さったT.H.C会員の方々からメールを頂き、その道は我がT.H.Cの会員であるKa氏がルート開拓された事や、ルートや目印などの情報を頂いていた。
 11/7の大熊山ではKa氏にお会いし「城光寺の滝横から登って、印が一杯付いているから間違わない。スパイク付き長靴を履いて是非行ってみて下さい。」と勧めて頂き、承諾していた。
 今年もあとわずか、今日を逃したら今年中にはもう行けないのではないかと思い、Mだけ一人で、出かけてきた。
 城光寺の滝駐車場に着くと車が4台停まっていた。しかし沢を登る人などいないだろう。雨靴に脱着の簡易スパイクを付け、滝に向かった。
 9:50城光寺の滝に着き、ピンクリボンの歓迎を受け急斜面を登る。明確な山道が踏まれて、印も多く不安感など無くなった。滝を巻き少し下って沢に入いる。
      
  城光寺の滝横が登り口 左にピンクリボンあり            おもったより水量が多い

 水量は思ったより多いが、透明な沢水は水中の足掛かりになるゴロ石も良く透視でき、順調に沢を歩く事が出来た。5.6分間ほど沢を歩くと簡易スパイクが外れて無くなっていることに気が付いた。これではとても危険で登れない。引き返し、紛失した簡易スパイクを探したが、見つからなかった。
 車に戻り、釣り具店へ行ってスパイク付き長靴を購入して、再び城光寺の滝駐車場に戻った。

 買ったばかりのスパイク付き長靴を履き、滝に向かった。丁度1時間遅れの10:50城光寺の滝に着いた。
 ほとんど傾斜のない流れは穏やかで透き通り、とても心を和ませてくれる。沢端の木は落葉し、草花は枯れて、うっとうしさは感じない。また 蛇に出くわす心配も無く、この時期は条件としては最良ではないかと思えた。
      
  枝のトンネルなど潜ります            小川のようなせせらぎ

 25分間ほど歩くと右斜面にピンクリボンが点々と上へとつながっている。「なるほどここを登れば万葉荘の裏に出るのか」と納得して、なお沢を歩いた。
      
  へつりもトラロープで安心            今日の私の相棒を写してみました

 10分間ほど沢を歩くと11:25二又に着いた。今日はまずは沢をつめて頂上に着きたい。迷わず左の谷に入いった。両壁が迫り狭い谷で沢も狭く暗いが、段差も出てきてやっと沢登りらしくなってきた。
      
  二又   左は二上山へ 右は大師ヶ岳へ            やっと沢登りらしくなってきた

 慎重に遡行しながら2m位の小滝に出た。登り易く短いとらロープが設置してあった。ロープを掴み 足がかりに力を込め踏ん張ると土が崩れて足場を失った。これでは登れない。しかたなく高巻きするため急斜面を登った。この地表は金曜日の大雨で地盤が緩み、足を置くともろく崩れとても危険だった。登りつめてまた慎重に沢に下る。沢に戻って流れを辿ると、11:40 6.7mは有るだろうか、水量も多い立派な滝が目の前に現れた。
      
  こんな大きな滝があるとは驚きだ            右斜面には高巻きのトラロープが下がっていた

 「二上山にこんなりっぱな滝があるとは」と驚いてしまった。右の急斜面には高巻き用のトラロープが下がっている。小木や枝など掴みながら慎重に登りつめた。高場の草藪を歩き進むと沢に下るトラロープが下がっていた。ここも地盤が緩み足を置くと崩れる。長靴で蹴りをいれ足場を作りながら、なお慎重に下った。
 沢に戻りここからも忠実に沢を登ると、沢も極少になって正面には空が見えた。枝にピンクリボンが何本か付けられ、左急斜面に印が伸びていた。ここで沢と別れ、斜面を登る。
      
  ここで沢とお別れ            左斜面を登ります

 印リボンに導かれ登ると雑木林となり、見上げれば万葉ラインのガードレールや展望台が見えてきた。
      
  リボンに導かれ雑木林を登る            奥は展望台、「ここに出るのか」

 12:30万葉ラインに飛び出た。「ここに出るのか」大きな満足を得て、道を横切り頂上へ向かい、12:35頂上に着いた。
 頂上にはいつもお会いするKa氏が社にお供えをされていた。無風で日差しが暖かい。挨拶を交し、しばらく二上山の由来や神様の話など聞いた。
 頂上には“みしまの“山の会の方々10人位到着され、にぎやかになった。
 ベンチに座りパンを食べていると皆さん下山されていった。今日の下山ルートは、大師ヶ岳から二又に下り、沢下りをして城光寺の滝に至ると言うものだった。しかし、ここから万葉ラインを歩き大師ヶ岳の登山口まで行き、それから沢に入り地盤が緩んだ斜面を下ると考えると気が削がれ、面倒にも思えた。次回の楽しみとして今日は登山道を利用して城光寺の滝に下る事に決めた。
      
 12月とは思えない穏やかな頂上            こんな日は二上山も大人気

 13:10下山開始とする。暖かい日差しを肩に受けながら、落ち葉をカサカサ鳴らして山道を下り13:40駐車場に着いた。
 今日の城光寺の滝からの沢登りはとっても楽しかった。ルートを開拓されKa氏が、愛する二上山をもっと楽しんで欲しい、違った風景も見て欲しい、いろんな登り方を試して欲しいと言う想いが、丁寧過ぎるくらいに配さた、ピンクリボンやトラロープが語っているように思えた。
 皆さん、二上山の違った姿を目にすることができるミニ沢登り、ぜひ登ってみては如何ですか。お勧めですよ。

人形山  (1726m)      
2010.11.24(水)曇りのち晴れ  
 息子の休日に付き合い、人形山に登ってきた。
 朝方雨が降っていたが、今日の天気は曇りのはず、登山道のぬかるみが少々気になったが、6:40家を出発し、五箇山へと向かった。
 城端から梨谷トンネルを貫けると、人形山方向は厚い濃灰色の雲に覆われ、いかにも重苦しい。「雨が降らないだけでも、良し」と、人形山の登山口へ車を走らせる。
 林道に入るとマルツンボリ山の山肌が雲間から見え隠れして、樹木には樹氷が付いて水墨画のように美しい。昨日からの雨は山では雪だったようだ。素敵な景色に会えると大きな期待を抱きながら登山口の駐車場に着くと、予想通り広場はガラーンとして寂然としていた。
 準備を整え、温かいコーヒーを飲み、8:20祠に拝礼して歩きだした。
      
  杉林を登り始める                         第一休憩所に着いた

 色彩の乏しい山中を熊避け鈴を鳴らしながら黙々歩くと9:10第一ベンチに着いた。薄くふんわり積もった雪中に、真新し第一休憩所と書かれた標柱が目を引く。それを見送り先へ進むと、次第に樹木の枝に雪が積もり、繊細な雪化粧の光景に「わぁ〜きれい」と感嘆する。凛とした冷気の中では身心がしゃきっとする、これもまた快感だ。
      
  繊細な雪化粧に魅了される                  とうとう霧に包まれた

 ブナ林は乳白色で幻想的、登山道にはしっかり雪が積もり、純白で穢れの無い清らかさにも心打たれた。
 雲中に銀色の日輪が浮かび、天気の快復を思わせる。木々には樹氷がつきTが「まるで冬山だ」と言う、それを楽しむかのように登り続けると青空が広がり、10:10雲上の宮屋敷に飛び出た。
      
  なんという驚き宮屋敷は晴れていた                            人形山を望む

 なんという素晴らしい風景だろう、雲海の上に人形山が顔を見せる。後ろを振り向くと広大な雲海に北アルプスが浮かんでいた。「Wonderful」「Beautiful」とハイテーションになって大喜びした。余りにも寒いので少し下ったところで休憩をいれ、栄養補給をする。雪上には息子が踏んだ歩幅の長い足跡が頂上へと向かっていた。
 上部では雪が深くなるかと心配していたが、稜線はそれほど深く無く、くるぶし程度で快調に歩を進める事ができた。ハシゴ坂手前の鞍部で雲海が川のように流れ、動きがダイナミックだ。雲に巻かれながらハシゴ坂を登るとまた視界が広がり素晴らしい雲海を眼下に望んだ。
      
  雲海に北アルプスが浮かぶ                  樹氷の花が咲く

 11:00分岐に着くと正面には雲海の上にどっしりと白山が神々しく聳えて、ここでも感動する。今日は良いとこ取りだ。厳冬の景色を堪能しながら、雪が浅く歩きやすい。労せずにこんな素晴らしい景色を見られるとはほんとうに幸せだ。
      
  稜線から三ヶ辻山を望む                  雲海に浮かぶ白山も気高く神々しい

 稜線を辿り人形山に向かった。先に頂上に着いた息子は「10:55に着いて待っていたが、余りに寒いので迎えに来た。」と戻って来た。3人で頂上に向かい11:20頂上に着いた。
      
  人形山へ向かう                  素晴らしい景色だね

 頂上で写真など写して、風の当たらない場所を探し、上着や雨具を着こんで腰を下し、湯を沸かす。カップラーメンを食べると少しは身体が温かくなった。それにしても寒すぎる。熱いコーヒーも飲んでみるが、雪の上に居ると身体が冷えるばかり。12:00下山開始とした。
 素晴らしい景色を堪能しながら、「来て良かったね」「最高の日だった」、息子は「雲海をみたのは初めて」と各自満足して、貸し切りの山を充分楽しんだ。
 宮屋敷を下ると、雪上に2cmくらいの棒状になった樹氷が落ちて積もり、登行時の足跡をすっかり消していた。それが水晶のようでとても奇麗だった。第二休憩所あたりからは朝の雪が解け、山道はぬかるみ状態となり靴はどろどろ、滑らないように気をつけながら下り、杉林まで下ると晩秋の山へと変わった。
 14:00登山口に着き、山から導水された豊かな水で靴を洗い、帰り支度した。
 身体も冷えすぐに温泉に入りたいところだが、今日は水曜日で五箇山荘は入湯出来ない。しかたなく156号線を走り、北原荘で疲れをとり、満足しながら帰路についた。
 
人形山 デジブックを編集してみました。クリックしてください 


白鳥山  (1286.9m)      
2010.11.21(日)晴れ 
 去年の11/23に白鳥山に登った時、金時坂を登りきった所から豊かな積雪があり、純白の雪上を歩むと身心とも凛として、目に入るもの全てが透明で美しかった。  ことしもその体感を味わいたく出かけることにした。
 6:30家を出発して、一般道を走り坂田峠に向かった。魚津を過ぎたあたりから、やたらパトカーが目につく。反対車線ではスピード違反の取り締まりなどもしていて、スピードを出しすぎないように気を付けながら、8:40坂田峠についた。
 車が5、6台駐車され、6人の中高年女性が出発されようとしていた。会釈して、私達も準備に取り掛かかった。
 8:55林道を歩き出す。道路から右の登山道に入り、金時坂を登る。急登を終え金時坂の頭に着いても今年は雪がなく、秋山を歩いているような感さえした。
      
  金時坂を登る                  金時坂の頭に来ても雪がない

 がっかりしながら山道をたどり9:45シキ割に着いた。設置のコップに水を満たし少し飲むと、まろやかさが口に広がった。満足しながら登山道を進み、沢を2度ほど渡り返し尾根に乗った。
 穏やかに登ると山姥平に着き、正面に木々の間から白鳥小屋が見えてきた。このあたりでは積雪はあるが、地表が見え隠れする程度で純白とは言い難い。凛とした空気を期待していたが、大きく期待は外れた。
      
  シキ割の水場                         白鳥小屋は見えているが、積雪は少ない

 10:45白鳥山に着いた。先に着いた息子とTは小屋の2階を陣取り、湯を沸かしてまっていた。息子は30分前に着いたそうで、息子にはこの山行は不完全燃焼のようだった。  ゆっくり休憩してお腹を満たし、屋上展望台に登り360度の展望を楽しみ、12:00下山開始とした。
      
  雪面に山名が映る                         頂上から朝日岳を望む

      
  いつ来ても居心地は良好(感謝)                         大展望は良かったけど「落ちないでね」

 下山の途中、超特急の単独男性が下って来られ道を譲った。なんでも黄連山まで行って来られたそうだ。雪の状況も白鳥山程度だったと教えて下さった。
      
  海を見下ろしながら下る                         もう少し雪があったらよかったのに

 13:15駐車場に戻ると、2台バスが駐車していて、運転手さんが登山者を待っておられた。40人で親不知から尻高山を経由して坂田峠まで登って来られるのだそうだ。いろいろ楽しみがあるようだ。
 着替えを済ませ、宮崎海岸のたから温泉で汗を流し、去年海岸線と石垣に感激した宮崎城址の城山を息子にも見せたくて再訪し、満足して帰路に着いた。
      
  宮崎城址で


大熊山  (1628.5m)      
2010.11.7(日)晴れ 
   近年のインターネット情報には多大な恩恵を受ける。山登りをしている者にとっても、リアルタイムで山の情報が得られ、詳細なことまでも知りえることができる。
 富山の最近の話題はなんと言っても大熊山に登山道が出来たことだろう。我がクラブの会報にもMa氏の山行報告が記載され、チョウカさんのH.P「山のソナタ」を参照と書かれていた。
 GPSの軌跡を見ると一目瞭然、迷いそうな箇所もなく、好天の機会を待って登ってきた。
 今日は突然息子に仕事が入り、夫婦だけの山行となった。朝6:40家を出発して馬場島手前の藤橋を目指した。
 藤橋の手前で右折して林道に入る。一つ目のヘアーピンカーブを過ぎるとすぐに通行止めの鎖が張られていて、その手前には車が7台ほど駐車されていた。私達も縦列に車を停め、準備を整え8:10鎖を乗り越え、歩きだした。
 2つ目のヘアーピンカーブから平坦な草道を歩くと尾根取り付地点に着く。Mは靴ずれのケアーを忘れここで手当して、8:25尾根を登りだした。
 急斜面の尾根を登ると巨大な立山杉が次々に現れ、風雪に耐えたどっしりと風格のある奇妙な形の幹に目と心が奪われ、「凄いね」と感嘆の声を上げる。後ろから単独男性が追いつかれ「御先にどうぞ」と譲ると、なんと大々先輩のKo氏だった。「懐かしい、ここでKoさんにお会い出来るとは」大きな喜びだった。
      
  2つ目のヘアーピンカーブ、登山口            尾根に登ると紅葉と猫又山が美しい

 尾根から見える両側の山肌は紅葉の盛りで、朝光に照らされて、ひときは美しい。「良い日に巡り会ったね」と語らいながら、点在する立山杉の巨木に目を配らせながら、高度を稼いだ。
      
  懐かしいkoさんにお会いで来るとは「嬉しい」           根に気をつけて急斜面を登る

 先を歩いていたTが大声で誰かと話している。「だれだろう?」 なんと今度は我がハイキングクラブの8名のメンバーが小休しておられた。ここでも懐かしくご挨拶を交し、一足先に前へ出た。
      
      
      
 P1264の巻き道まで来ると傾斜もなく足場が良くなる。大きく方向を変え進むと、次第に雪が積もって、ぬかるみを歩くようになった。滑りやすい斜面を枝など掴みながら登ると雪道になり男性2人が下山されてきた。「100名山おめでとう」と声をかけて下さり、顔を見ると今度は富山H,CのMo氏だった。なんと今日は知り合いばかりとお会いする。うれしい限りだ。「頂上に沢山人がいますよ。」「とっても奇麗だよ」と励ましのお言葉をもらい、歩を進めた。
      
  振り向けば神々しい剱岳           夏には多くの花々が咲き誇るのだろうか

 ようやく頂上に近づき雪原になると、列をなして5.6人の下山者が下りて来られた。「おくさ〜ん」笑顔のA氏だった。「わぁ懐かしい」今日はどうなっているの。まるで同窓会みたい。山登りも楽しいけど、偶然に懐かしい人々に会うのも同じくらいの喜びがある。挨拶を交し、御一行を見送った。
 雪原の地塘には氷が張っている。夏にはおおくの高山植物が咲き乱れるのだろうと想像つつ、低い灌木が茂るこんもりとした頂上に向かった。
 11:10大熊山頂上に着いた。なんと言う壮大な展望、まずは剱岳が目に飛び込み魅了する。次には毛勝三山が、その横には赤谷、白萩、赤ハゲ、白ハゲが目を引く、ブナクラ峠の後ろには、ひときは純白の白馬岳が輝き、大日岳も大きい「なんとすばらしい眺め」「素晴らし過ぎる」「奥丸山から槍 穂高を見るみたい」「日本の風景ではないみたい」「ああTaにも見せてやりたい」神々しい言い尽くせぬ絶景だ。また振り向くと富山湾が湾曲して、平野には町や村が広がりを見せている。
      
  頂上からの毛勝三山           剱岳の展望台

      
 頂上で、先に着かれたko氏と3人でゆっくり山談議など交しながらお腹を満たす。無風の頂上は居心地の良い心安らぐ場所だった。
 高岡H.Cの方々が頂上に着き、みんなで剱岳を背に写真を撮り、12:00頂上を皆さんに譲った。
 下りは楽ちんだ。雪道を快調に下り、正面の剱岳を堪能したり、立山杉を見上げたり、紅葉にカメラを向けたりしながら、13:30尾根取り取り付きに着いた。
 今日のような条件の良い日はそうそう無いだろう。山裾は紅葉の真っ盛り、頂上には雪が積もり、山々は銀嶺で神々しい。大気は澄み、風も無くこの快晴、120点の言うことなし。これも登山道を拓いて下さった方々のお陰、心から感謝しよう。大熊山は絶対ブレークすると確信した。
 五感全てが充分な満足を得て、意気揚々と林道を歩き13:40車デポ地に着いた。
 帰路につくと、伊折橋付近までの道路には多くのカメラマンや見物客が剱岳と紅葉目当てに集っておられ、その熱気が伝わった。「私達、もっと大きな剱岳を見て来たね」と、ここでも満足しながら、いつもの湯神子温泉で疲れと汗を流し、まだ白く輝く銀嶺の山々を車窓から眩しく眺めながら、家路へと車を走らせた。