2012 山日記



■2012山行記録■


川上岳 (1625.9m)      
2012.6.24(日)晴れ    
 せっかくの晴れ日和、どこか山に行きたいとTに相談すると、「金剛堂山」と返ってきた。同じ山ばかりではつまらない。以前から気になっていた、岐阜の川上岳へドライブを兼ね出かけることにした。
 山之口ルートは登山口まで3〜4kmの悪路、迷った結果 近距離でアクセスも楽、しかも川上岳をぐるっと周回できる 宮村ツメタ谷ルートに決めた。
 6:00家を出発して、福岡ICから高速に乗り清見ICで下りて高山に向かった。41号線を南下するとすぐ一之宮に着き、信号を右折して宮川沿いを走って宮川防災ダム手前の三叉路に着いた。道標に従って左折して登山口駐車場に車を停める。
 駐車場には神戸から来られたご夫婦が準備されていた。昨日は銚子ヶ峰に登られたそうだ。登山準備を済ませ、一足先に8:10ゲート横を通って林道を歩き出した。
   
 いざ出発           ツメタ谷を渡る           

 1kmほど歩くと三叉路に着き、左に降って橋を渡り、宮の大イチイの前に出る。樹齢2千年のすらりとした巨木に目を奪われた。柵で囲って触れることはできない。物見台に登り眺めるとその荘厳さに心打たれた。
  
 宮の大イチイ           しっかり手入れされた登山道           

 登山道はよく整備されて急斜面ながらジグザグに切られてとても歩き易くなっていた。
 心地良い木漏れ日と春ゼミの鳴き声を聞きながら登ると次第に直登となって、位山からの稜線に9:30出た。
  
 天空遊歩道を行く           広い頂上           

 この天空遊歩道(位山〜川上岳の稜線)も歩きたかった道だったので、一部分にしろ胸が躍った。しかし樹木が茂り展望はない。それでも苔むした倒木や、ひんやりとした緑のトンネルに情緒あり、心を癒してくれた。穏やかな登りが続く稜線は樹木に変わり背丈の笹原になり、その中を行くと10:00頂上に着いた。
  
 位山と北アルプス                      

  
 白山           ツメタ谷へ降る           

 ウグイスのほか誰もいない広い頂上だった。東に御嶽、乗鞍が大きな山容で聳え、振り返ると位山の奥に北アルプスの槍、穂高が綺麗に見渡せた。西には残雪に身を包んだ白山が白く聳え、360度の大展望だった。山座同定して石に腰掛けコーヒーを飲む。空腹でもないのにせっかく持ってきたのだからと巻きずしを口に放り込む。静寂な時間が流れた。
 神戸のご夫婦も着かれ、その後山之口ルートから男性二人が到着された。10:30頂上を譲り、ツメタ谷登山口に降る。
  
 川上岳をバックに           奥が川上岳           

 穏やかな笹原が続く風景はメルヘンチックで安らぐ風景だ。写真を撮りながら尾根を降ると二組4人の登山者にお会いした。途中で宮川源流の案内板が目に止まり、時間があるので行ってみることにした。5分と書かれていたが、結構遠く感じられ30m位降った。沢に出て、清冽な渓水に手を入れるとしびれるくらい冷たい。顔を洗い、しばらく水と戯れ、この一滴が高山の町を流れる宮川に注ぐのかと想像した。
  
 宮川源流           手が冷たくて痛い           

 登山道に戻り、自然そのままの林に感心しながら尾根を降って12:00ツメタ谷登山口に降り立った。
  
 自然林がそのまま残る                      

 あとは林道歩き、時折道端にウドが生えていた。もう時期は過ぎているが先だけを折りてんぷらにしようと土産にした。距離が長いと覚悟していたせいか、短く感じ12:45駐車場についた。
 なにかあっけなく物足りなさを感じた。新緑も綺麗だったし、展望も良かったのに。やはりドウダンツツジが真っ赤に染まる頃がよかったのだろうか。
 下山後 臥龍温泉に立ち寄るはずだったがあまりに時間が早いので、Tがもう一仕事思い付き「家に帰ってアユ釣りに行く」と言い出し、そのまま帰路についた。

 追記
 家に帰りお風呂から上がると、ウエストの左横後ろになにか いぼのような突起物を感じ、ぶらぶらしているので指で引っ張ってみた。それがまた頑固でなかなかちぎれない。「こんなところになにが出来たのだろう」と自分では見られないのでTに頼むと「何本も毛が生えている」と言う。そのうち「気持ち悪い、毛が動いた」と言いだす。「そんな筈ないよ」と大笑いした。
 2、3日過ぎるとぶらぶらしていたイボが根を張ったように固定され、皮膚の深い所でしこりを感じ鈍い痛みを感じるようになった。その間早く取れればいいといつも指で引っ張っていた。(後で分かった事だが、絶対してはいけない行為だった)
 自分の目でどうなっているのか見たくて、Tにデジカメで写真をとって見せてもらった。
 腫れが進みとうとう我慢ができなくなって29日皮膚科を受診した。「先生イボに毛が生えて痛いのですが」 先生は見た瞬間「これはマダニにです。毛はマダニの足で8本あります」と言われた。
「え、え、・・・・」飛び上がるくらいびっくりした。「マダニが私に住み着いているのですか?」先生曰く「まだ動いています。引っ張って頭が千切れて皮膚の中に残ったら大変でした」と。
 すぐに切開手術をしてもらい、憎きマダニと対面、マダニがもたらす病気予防に抗生剤をもらって帰ってきた。一週間後に抜糸でその間お風呂もシャワーも駄目、汗をかかないように山登りも禁止された。「ああ明日は晴れ日なのに」ショック
 マダニは山野に生息して、熱を感じて取り付くのだそうだ。考えられるのは花摘み時しかない。女性の皆さま 花摘みはあまり藪中に立ち入らないほうが賢明かもしれません。ご参考まで
 インターネットに載っていた恐怖のマダニ体験です。とってもおもしろかったので載せて見ました。             20012.6.29

 マダニ"

 わあ〜!!!!!!かさぶたが歩いた…マダニ?"


頼成山 (197m)      
2012.6.12(火)曇り   
 ご無沙汰していたA氏から電話を頂き、頼成山に連れていってもらった。
 A氏は8月で91歳の高齢だが矍鑠としたスーパーマンだ。長年登山をされていたが、近年は平地歩き9kmを自己に課され足腰強化をはかって来られた。また最近になり、近郊の里山を中心に山登りを再開されている。
 8:00砺波のお宅を訪れると、もう車に乗って待っておられた。懐かしく挨拶を交わし、氏の運転される車に乗り込み、頼成の森へ向かった。
 広い第一駐車に着くと、車の影もなくガラ〜ンとして、ちょっと寂しい。今日のコースは頼成の森の外周(八が峰、ヒヨドリ山、天狗山、見晴らしの丘、千光寺展望台)をめぐり、ピストンor周遊して駐車場に戻るというものだった。
 8:20二人は階段を登り、森林科学館に向かう。あいにく火曜日は休館だった。科学館の裏に回り、山道の遊歩道を登り出す。ひんやりとした空気としっとりとした森の潤いを身体に感じながら、A氏の後に続いた。
  
 森林科学館、この裏から登り出す           軽やかな足取りですたすた歩かれるA氏           

 A氏にとっては頼成の森は50年間も歩き慣れた我が庭のような存在で、何が何時どこで咲いているかすべて熟知さている。ホオノキ台では「ここから立山連峰がみわたせるよ」「ほらここにササユリが咲いているよ」とこまめにガイドをして下さった。
  
 ササユリのお出迎え           ヒヨドリ山です           

 頼成の森の遊歩道は整備が行き届き、庭園を歩いているような感があった。多種多様の木々や植物の緑の洪水、幾多の小鳥の歌声がシャワーのように降り注ぎ、心が癒される。標高差はないが結構アップダウンを繰り返す。ヒヨドリ山から天狗山につき、お社に参拝して、ベンチに座って一休みした。ここからの射水丘陵の見晴らしも良い。それにしても90歳の人と思えない足取りの軽やかさだ。
  
 天狗山のお社に参拝           山アジサイが競って咲く           

 腰をあげ、見晴の丘へ向かう。そこで庄川や散居村を眺め、大きく降って千光寺展望台まで来た。展望台といっても木々が茂り展望はない。石仏に参詣して下山コース決める。ここまでで4kmだそうだ。
  
 けっこうアップダウンがある           千光寺展望台の石仏           

 初めて来た私にとってピストンは味気ない。それを考慮してか、牛ヶ谷池に降るコースを選んでくださった。牛ヶ谷池では牛の鳴き声のようなヒキガエルの鳴き交わしが聞かれ、興味深く聞き入った。急斜を登って芹谷の丘に立ち、林道を歩いて車道に出て菖蒲園についた。
  
 牛ヶ谷池 蛙と知らずあの鳴き声をきくと不気味かも           芹谷の丘で一休み           

 まだ満開とはいかないが、すらりとした華やかな花々が目を魅了した。バーベキュー広場で小休し、昭和天皇のお手植え杉を見上げ、11:20駐車場に戻った。
  
 まだ満開とは言えない花菖蒲           植樹祭(昭和44年)に植えられた杉林           

 今日は風も無く、暑くも無く良い環境で歩けた。始終小鳥のさえずりを聞きながら、緑のトンネルを歩き、初めて見る風景に心弾ませた。またなんと言ってもA氏の生き方や元気さが眩しく、私も諦めない人生を送りたいと、しっかりした目標が見えた。   半日だったが、有意義な山歩きだった。
 リュックを下し 車に乗り込むとおまけ付き、追分峠方向に車を走らせ菖蒲園全景を見て下さったり、千光寺展望台直下まで連れていって下さったりと、頼成の森をくまなく案内して下さった。心から感謝し、またの同行を約束して、満たされて帰路についた。

人形山 (1726m)      
2012.6.8(金)晴れ時々曇り
 土日の天気が良くないようなので、平日だったがTと二人で人形山に登ってきた。
 6:30家を出て五箇山に向かう。中根山荘へ向かう林道は山開き後とあって、落石など道隅に排除され、なんの支障もなく登山口に着いた。
 車が一台駐車されている。身支度をして8:00登り出した。まだ開花には早すぎるササユリだがよく目に付き、やさしいピンク色を想像しては浮き立った。また登山道の道端にはわらびがよく育ち、下山時の採取を楽しみにしながら杉林を登った。
 Tの足の具合は良くすぐに離される。Mは小鳥のさえずりを聞きながら、8:50第一ベンチに着いた。
 待っていたTに「調子よさそうだね」と声をかけ、休まず宮屋敷へ向かう。爽やかな青空と陽射しが新緑のブナの葉に透け、光のきらめきが目や心を和ませた。
  
 光に満ちた新緑の中を行く           宮屋敷から人形山を望む           

 9:20宮屋敷に着く。新調された鳥居のしめ縄に目を配らせ、関係者の方々の労を思い浮かべ、心の中で合掌した。振り向けば静かに人形山が横たわっていた。
 小休して頂上へ向かう。残雪を踏んでいくつかの軽いアップダウンをこなし、端正な三ヶ辻山を眺めたりしながら、梯子坂を登り10:45三ヶ辻山分岐に着いた。
  
 今年は雪が多いようだ           暑い日差しを受け人形山へ向かう           

 白山は見えるが今日はかすんで見えづらい。稜線に時々咲く花々を愛でながら暫し歩き11:05頂上に着いた。
  
 頂上           頂上で寛ぐ          

 頂上には誰もいなかった。二人でゆっくりくつろぎ、頂上の静かな ゆったりとした眺めと時間を楽しんだ。今年は寒くて まだお花が少ない。Tがいとおしむように「あと何回この風景を見られるのだろう」とつぶやく。
 心身とも満たされ11:55下山開始とする。
   
   
 

  
 可憐なヤマザクラに見送られ下山           新緑の尾根を降る           

宮屋敷で人形山に別れを告げ、最後のお楽しみワラビ摘みをしようと意気込んで降った。しかし、あんなに沢山あったワラビは誰かに摘まれて無くなっていた。「それなら先に取っておくべきだった」とがっくりしながら14:10登山口に戻った。

伊折山 (1350m)      
2012.5.27(日)晴れ 
 深夜に帰宅したTakuに明日の予定を聞くと特にないと言うので、僧ヶ岳に誘った。 
 宇奈月から それとも東又からと迷ったが、距離の長い東又からではTakuと歩速が違い、離され過ぎる恐れがある。08.6.1には熊の遭遇もあり、片貝第4発電所からの林道歩きの負担、早い出発時間など考慮して、今回は手軽な宇奈月からのルートに決めた。 
 その後インターネットで、僧ヶ岳林道の情報をいろいろ検索したが有益な情報は得られず、時間だけが過ぎて遠に12時を過ぎてしまった。一体何処まで車が入れるかと心配しながら、眠りについた。 
 6:15家を出発して、高速に乗って宇奈月温泉に向かった。温泉街をぬけ、平和の像まで車を走らせると林道に除雪車がドーンと停車していて、通行止めになっていた。 
 心配は的中した。「ここでもう通行止めか」仕方なく準備を進め、7:45歩き出した。 
林道には枝や小石が散乱して荒れていた。450mほど歩いた場所まで来ると林道山側の斜面補強のコンクリートが大きく崩落し土砂が林道を埋め尽くしていた。「酷いね」「また、いつ上から崩れるか分らない!」「危険すぎる」と残念だったが断念した。 
   
 宇奈月 平和の像前で通行止め        崩れ防止コンクリートが崩落して土砂崩れ

 「どうする?」とTakuと相談するが、なかなか決まらない。「大地山に行くか?」「東又から行くか?」テーションが下がり、身心とも疲れた。 
 結局、東又登山口から伊折山か成谷山まで行ける所まで行き、下山後は山菜取りと決め、片貝第4発電所に向かった。 
 
 片貝第4発電所に着くとバリケードが置いて在ったが、横から通過出来る幅はあった。暫く走ると広い場所があり車が4台ほど駐車されていて、私達もそこに駐車した。 
  
 片貝林道の様子

 9:15林道を歩きだす。林道には大石が転がり、もし当たったら即死だと背筋が寒くなる。これでは通行止めも仕方がないかと注意しながら暫く歩くと、高岡HCご一行様の車が駐車されていた。今日は東又谷から滝倉山へ登っているはず、今頃どの辺りを歩いているのだろうと想像しながら、ギラギラ照りつける太陽を浴び、延々と僧ヶ岳登山口を目指した。ここは山菜の宝庫なのか、プロのような山菜取りの方々を多く見かけた。 「これじゃ、山菜は取られてしまい無いね」と諦めながらも、キョロキョロと目線はウドを探していた。 
  
 やっと僧ヶ岳登山口につく           急斜面を登る           

 10:00僧ヶ岳の登山口に着いた。「ここが登山口だよ」とTakuに教え、先を歩いてもらうことにした。 
 急登を懸命に登るが、今日は足が重い。Takuには悪いがとても成谷山まで行ける気がしなかった。Mの様子を見ながら着かず離れず、ゆっくり登ってくれたが、とても長く感じられた。 
 それでも11:30伊折山に着いた。「やっぱりお母さんここで精一杯!ここまで」と言って足を止めた。 
  
 伊折山で           伊折山からの僧ヶ岳           

 小幹に座り寛ぐが、食欲は無かった。暑くて水ばかり欲した。「御免ね。成谷山まで行ければ凄く見晴らしが良いのだけれど」と木々の間から毛勝山の写真を撮った。Takuは「また一人で来るから大丈夫」と言う。 
  
 伊折山からの毛勝山           右に大明神山の崩壊が見える           

 12:00下山開始とする。急斜を滑らない様に気を付けて降る。時折ミツバツツジやオオカメノキの花が咲き、足もとにはヒトリシズカやイワウチワなど目を楽しませてくれた。13:00登山口に戻り、ほっとして山菜を探しながら林道を歩き下った。多くの山菜取りの人に見落とされたウドなどゲットして、13:50車デポ地に戻った。 
  
 寂しい尾根に時折色彩の花が咲く           ひっそりとヒトリシズカ          

  
 片貝川の流れ           僧ヶ岳には遠く及ばず、お疲れ様          

 それにしても今年の僧ヶ岳はどちらの登山口へも、林道歩きのアルバイトがまっている。復旧するのはいつのことだろう。 
 下山後は滑川のあいらぶ湯(600−)で汗を流し、一般道を走行して帰高した。 
 
中山 (1255m) 千石城山 (757.3m)     
2012.5.23(水)晴れ
 この頃 山への情熱が薄れている。お祝い事や、Tが足を痛めたことで5月に入ってから山登りは疎遠になっていた。
 それでもたまには身体を動かしたいと思い、休日のTakuと二人で、中山と千石城山に登ってきた。
 決断したのが9時半で、取り急ぎ身仕度をして10時家を出発した。
 霞んではいるが、きっと近距離まで行けば山々は奇麗だろうと期待していたが、伊折橋では剣岳は雲の中だった。
 がっかりしながら馬場島の登山口に着くと車が4台ほど駐車されていた。「水曜日なのにけっこう停まっているね」と登山靴を履き、11:25登り出した。
   
 巨木の立山杉のお迎えを受け、登り出す        清々しい新緑、気持ち良い

 巨木の立山杉に迎えられながら、Mはマイペースで新緑の中を気持ちよく登る。萌黄色は目にも心にもやさしい「良い季節だ」一人つぶやきながら、カタクリやサンカヨウの花々など愛でながら頂上を目指した。
   
 次々に現れる巨木の立山杉

 頂上手前の残雪を横切り、すこし登ると人の声が聞こえ12:30頂上に着いた。
   
 偶然の再会「うれしい」             Hちゃん(そう呼ばせてください)とお会いできるとは ラッキー

 何処かで見た顔が並んでいる。「お久しぶり」とても懐かしく嬉しい偶然の出会いだ。やつぎ速に「食べて、食べて」と美味しいごちそうが次から次に出てくる。有難く頂きお互いの近況など話しながら楽しく憩った。
 今度はHちゃんが登場。初めてお会いしたが、誠実で好感のもてる青年だった。今日は展望には恵まれなかったが、偶然の出会いが待っていて楽しい登山となった。
 今日はもう一座に登りたいので、クラブの山友にお礼を言って13:00下山開始とした。
   
 下山はHちゃんと             東小糸谷の流れ

 下山は東小糸谷周遊コースとして、HちゃんとTaku が同行しMはその後を追った。下山ルートにはシラネアオイやカタバミ草やキクザキイチゲやニリンソウが咲きほこり、お花畑を歩いているようで、目を楽しませてくれた。
   
 下山時は沢山のお花に出会えた

   
 ニリンソウのお花畑             車が増えたみたい

 馬場島の橋手前の駐車場でHちゃんと握手を交わしお別れし、13:50中山登山口駐車場に戻って次の目的地千石城山へと向かった。



千石城山
 駐車場に着くと単独の男性居られ「今からですか?」と聞くと「家にいても、することがないから」と答えられ、城山も私達だけではないようだ。
 登山靴のまま来たので、男性より一足先に歩き出す。14:25展望台の案内板を左折して登りだした。鉄塔を過ぎ杉林に変わり小沢を通って尾根に出る。急登の階段を登り降りして15:05頂上に着いた。
   
 さえない展望             富山の男性と3人の頂上

 ここでも剣岳は雲の中、早月川の上流に低く三角の中山が見えた。「ほんとうはもっと絶景なのだけど」とTakuに教えていると、ワラビが目に止まりワラビ探しになってしまった。こんな登山者の多い場所なのに結構太いのがあった。
   
 すくっと立つ太いワラビ             枝打ちされた明るい杉林と若葉のシダが綺麗だった

 15:35頂上を後にする。下山しながらススダケをすこし取り16:05駐車場に戻った。 駐車場付近でも山菜探しをして、湯神子温泉で汗を流し、遅い時間に決めた割には楽しい山行だった。

和佐府ゼッコ (1730.9m) 唐尾峠     
2012.4.28(土)快晴  
 連休前半は良いお天気が続くようだ。何人もの山友から和佐府ゼッコの展望は素晴らしいと勧められていて、いつかは登ってみたいと思っていた。晴天の日には雄大な有峰湖と薬師岳を眺めたいと思い立ち、登ることに決めた。
 しかしもう時期がかなり遅い。残雪があるか心配だったが、今年は雪が多いこと、登山開始標高が 1000m、林道を歩けばそのうち雪もあるだろうと、希望的観測で出かけた。
 5:30神岡の和佐府に向け、家を出発した。神岡から伊西トンネルを貫け、山之村に入っても雪がない。「本当に雪がない!」「もしだめなら天蓋山でも良いじゃない」と語らいながら和佐府にむかう。
 7:30過ぎ、林道入り口に着いた。林道には雪が無く1080mまで車で入って行けた。杉林の林道脇に車を停め、軽くお腹を満たし8:05歩きだした。
 すぐに残雪が現れ、気をよくして林道を歩き8:40Uピンカーブに着いた。木に赤ペンキの印がある。そこから沢を超えて対岸の尾根に取り付きたいところだが、崖で滑ったら転落して流される。水量や水流が半端ではない。下流に戻り、流れ弱い場所を探したが水深があり渡れない。Tが「帰る?」と聞く。「こんな早起きしてきたのだから、靴を脱いで渡渉しよう」と決め、雪上で裸足になって沢に入った。
   
  期待を膨らませ林道を歩く               行く手を阻む沢(靴を脱ぎ渡渉)

 渡渉して靴を履き直し、9:10急斜面の尾根に取り付く。「ここが辛抱どころ」滑らないように踏ん張ったり、枝を掴んだりしながら懸命に這い上がり尾根上に出た。
   
 尾根上にあった 巨木ヒノキ      尾根に残雪が無く がっくり

「ええ、雪が無い」想定外な展開にぐっと疲れた。たいした藪ではないが小木を避けながら「こんなはずではなかった」と不満を漏らしながら尾根を登った。標高1500m辺りから 雪がつながり、景色もよくなった。
  
 
 ようやく雪がつながった                    P1552からは白き黒部五郎が目を引く(左は赤木岳)

P1552に登ると正面には和佐府ゼッコが見え、右手には素晴らしい山々の絶景が見渡せた。「なんという美しさ」「今までの苦労は帳消し」と二人で興奮して薬師岳から黒部五郎までのスケールの大きい眺望を食い入るように眺めた。
   
 あと一登りだ 頂上に向かう(右奥は薬師岳)         北ノ俣を背に和佐府ゼッコ頂上で

 「あと一登りだね」と歩を進め登るが、今日は前半の疲れがたたって足が重かった。それでもTのキックステップに助けられ11:05頂上に着いた。
   
 頂上からは薬師岳が手に取るように見える               雄大な眺望にうっとり

 風もない。ウグイスのさえずりをBGMに、北ノ俣を正面にしてベンチを作って腰掛けた。
 「贅沢な見物席だね」「太郎平も良く見える」穏やかにゆっくりとした時間を楽しんだ。  下山ルートは渡渉や藪漕ぎを避け唐尾峠経由からに決め、アイゼンを履き12:10頂上を後にした。
   
 少し降ると大日岳をはじめ剱岳が望める     エメラルドグリーンの湖水を湛える有峰湖

 眼下には有峰湖が見渡せ、大日岳の間から三角の剱岳が顔を出している。この角度からしか眺められない風景を堪能して軽やかに降った。
   
 穏やかな東笠山や西笠山も白く輝く              P1690へ登り返し

 たっぷりの残雪がある県境の大らかな広い稜線をいくつかアップダウンして、唐尾峠に降る。途中GPSで登山道を見つけ尾根を降った。尾根が谷になり小沢を超えると林道に出た。ほっと一息してイチゴを頬張る。「あとは林道を降るだけ」
   
 唐尾峠に降る                 林道が冠水、ここでも靴を脱ぐはめに!

 途中アイゼンを脱ぎ、豊富な水量の小沢で洗って余裕を見せていると、林道が冠水して川のようになっていた。「靴を脱ぐのが嫌でこちらに来たのに!」「結局どっちも同じだったね」「この山はどこもここも水量が多い」と諦め、ここでも靴を脱いで渡渉した。
 「大冒険だったね」と林道を延々と歩き、林道入り口に着いた。此処からまた車デポ地まで登り、14:50ぐるり一周の和佐府ゼッコの山行は終わった。
 「林道はさっぱりだったけど頂上や稜線は良かった」と同感しあいながら、車に乗り込んだ。下山後は、山之村牧場に立ち寄って、青空に映える北ノ俣岳を眺めながら、牛乳やソフトクリームを食べ、割石温泉で汗を流し、夏を思わせる気温に戸惑いながら半袖になって帰路についた。

金剛堂山 (1638m)      
2012.4.21(土)晴れ
 最近山登りに熱が入らず家でゆっくり過ごそうと思っていたが、Tが熱心に誘うので付き合うことにして、金剛堂山に登ってきた。
 6:30、利賀に向け家を出る。利賀に近づくにつれ残雪量も多くなり、予定通り利賀スノーバレーの横から登ることにした。センターハウスを見送り、橋を渡って除雪機庫の横に車を停め、準備に取り掛かった。
 二人組の男性が登って行かれ、8:00その後に続いた。ご挨拶すると06.5この山でお会いしたjimbeiさんこと"今日の一枚"さんだった。懐かしく挨拶を交わし、スノーシューを履いて元気なTの後を追った。雪は締まりツボ足で十分な状態だった。
 8:45夏道に合流する。平坦地をしばらく歩いて急斜面を登り稜線に出る。この時期黄砂で雪も汚れ、木々もまだ冬眠中でよそよそしい。時折聞こえる小鳥のさえずりに耳を傾け、一心に歩を進めた。
   
  一心に歩を進める      今日の片折岳からの金剛堂山

 9:50片折岳に着き小休する。どっしりとした金剛堂山が今日は近くに見える。「さあ行こう」と意気込んで大きく降る。それにしてもどれだけの人がこの山を訪れたのだろう。雪面には無数の足跡が残っていた。
 今日のツボ足トレースは究極のコース取りだ。少しの登りもロスしないように巻いて登っている。元気なTは稜線上を忠実に登り、Mはトレースとの中間を歩いた。  標高1500m辺りで名古屋からの単独男性が下って来られ、しばし会話を交わしお見送りした。
   
  いたる所でクラックが発生している              おつな場所で休憩(知人でした)

 稜線ではいたる所で雪面にひび割れが発生していて気を配りながら登ると、頂上直下でクラックを活かして休憩場にされている方々に出会った。なんとOka氏とK会会長のKa氏と女性の3人グループだった。「頂上は風がきつくて、ここで休憩です」「登った後、ここで一緒に飲みましょう」とお誘いを受けた。 有難く挨拶を交わし、頂上に向け一登りすると、11:15頂上に着いた。
360度の大展望、白い山並みが幾重にも重なりいつも通り美しい風景だ。風があり寒い。頂上にもクラックが走り、その溝を利用してベンチを作った。これで防風対策は大丈夫、座ろうとしたら、単独男性が着かれ「これは良い」と褒めてくださった。3人で座れるように少し広げ、大休憩とした。
   
  頂上に到着             Saさん熱い湯と楽しいお話ありがとう

   
  三ヶ辻山、人形山方面 銀嶺の峰々についつい目が向く

 男性は山仲間のOya氏の知人で、我がHCにゆかりの深いSa氏だった。山談義に花が咲き、とても楽しい時間が過ぎた。次々に登山者の方々が頂上に到着され、にぎやかになった。Sa氏が湯を沸かして下さり、温かいコーヒーを飲み温まった。Sa氏の連休の山行予定はブナオ峠から大笠山の縦走だそうだ。Sa氏とKa氏は同級生でともに65歳、今日は強者ぞろいが集ったようだ。
    

 KaさんOさん、またいろいろ教えて下さい よろしく                       下りは楽チン 

 十分に憩い12:45下山開始とした。先週の登った尾洞山を眼下に眺め、「下りは楽チン」とお気楽に下山して14:05駐車場に戻った。
 ここしばらく誰にも会わない山行ばかりだったので、たまには人との交流もいいものだと痛感し、充実した一日を過ごした。
 下山後は天竺の湯に浸かり、汗と疲れを流しリフレッシューした。待合でTを待っているとKa氏が来られ、連休の計画など聞いた。ちなみに前半は剣岳、後半は薬師岳だそうだ。どこからこんなエネルギーが出てくるのだろう。ただただ驚きながら 眩しくお話しを聞いた。

尾洞山 (943m)      
2012.4.15(日)晴れ     
 夕刻に用事があり、手軽で残雪時期しか登れない山と言うことで、尾洞山に登ってきた。 
 8:00家を出発して利賀の阿別当に向かった。林道入り口から歩くことを想定していたが最上にある民家の550mまで車で登れた。 
 民家の前のカープに広い空地がありそこに車を停め、準備に取り掛かり、9:00民家の裏を登りだした。 
   
 植林の杉林を進む               急斜を登れば尾根に出る

 杉林を登り林道最終の750mあたりで右の尾根に取り付く。振り返れば高峰などが見えた。 
 「今日の核心部」と冗談を言いながら、きつい斜度を乗り越し尾根に出た。 
   
 心地よく尾根を登る               コブコブのブナの大木

 ナラやブナなどの疎林で見晴らしもよく気持ちがよい。小木の中に巨木のミズナラやブナが点在して奇怪な風貌をしている。「風雪に耐えているんだね。」「こんなややっこしいコブを付けたブナ見たことない」と話しながら登ると、10:10もう頂上だった。 
   
 ブナやナラの巨木に目を奪われる               尾洞山頂上

 手前の小ブナに赤いリボンが吊るしてあった。杉が邪魔してあまり見晴らしがよくないので、「三角点まで行こう」と少し降ると視界が開け、金剛堂山やそばかど峰が雄々しく望めた。 
 杉の段差を利用してベンチを掘って座った「もう少し歩きたかった」とTが不満を言う。「本当にあっけなかったね・・・・まだお腹もすかない」 「でもきょうは用事があるから仕方がないよ、ゆ〜楽で2回入浴しよう」となだめ、穏やかな頂上でゆっくり休んだ。 
   
 三角点付近で休憩               正面には金剛堂山(左)そばかど峰(右)

 11:25頂上を後にする。利賀川の流れを眺めたり、阿別当山の起伏のない平坦な稜線を眺めたりして杉林に下りて降ると、30分間で車デポ地についてしまった。 不完全燃焼で物足りなさが残る山行だった。 
   
 利賀川の流れを俯瞰               まだ日は最天上にある

 雪解け水が勢いよく側溝に流れ快い。暖かい日差しの中スノーシューやスパッツ等洗い流し綺麗にして、ゆ〜楽へ向かった。 
 まだまだ頭上の太陽に違和感を感じながら、ゆっくり湯につかり、さっぱりとして家路に着いた。 
 
奥ノ山 (1067.5m)      
2012.4.8(日)快晴       
 大高山の正面に見えた、奥ノ山に登ってきた。
 不覚にも普通タイヤに交換してしまい、路面凍結を考慮して出発時間を遅らせ、7;15家をでた。
 小坂に着き、神社手前に渓流釣りの車が2台駐車されていて、その後ろに縦列して準備に取り掛かった。
   
 路面が凍結していた                倒木が林道を塞ぐ箇所が多々あった

 8;45桧峠に向け歩き出す。釣り人の踏み跡があり、Mはツボ足で、Tはスノーシューを履き進む。小沢から溢れた雪解け水が林道に流れ込み、地面が出ているところが3〜4か所あった。
雪がつながったところでMもスノーシューを履き、気長に歩いて9:55桧峠に着いた。
   
 桧峠で休憩                標高730mあたりからは斜度も緩む

 小休して、左の急斜面の藪を漕ぎ尾根に乗る。しばらくは藪がうるさかったがしっかり積雪があり、その上に新雪が積もって清々しい。左に仲良く並んだ二子山見え、とても愛らしく思え足取りも軽い。斜面のきついところでは下層の雪が固く滑ってなかなか乗り越せない箇所もあったが、膝をついて乗り越し高場を目指した。
 左からの支尾根が合流すると緩やかになって、風格のある五葉松の林になった。休まず先行するTを追うと疎林の明るい小ブナ林となり、正面の斜面を登ると10:55 P876に着いた。
  
 心も晴れ晴れ気持ち良い                 西新山や大高山が見える

 此処も鬱蒼とした五葉松の大木が林立して見応えがある。少し登ると右に視界が広がり西新山や大高山などが見え、Tが待っていてくれ、しばし目を凝らし眺めを楽しんだ。
 また忠実に尾根を登り、ヤマガラやシジュウカラの囀りに耳を傾けながら懸命に登り標高1020mのこんもりとした木々が茂った場所に出た。GPSで方向を確認して進むと、ようやく向かいに奥ノ山全景が見えた。
   
 頂上手前では北アルプスが一望できた                 頂上への最後の登り

 「なんだ、結構遠いね」とぼやき、気を取直し「さあ行こう」と少し降て、次のピークを巻き奥ノ山へ向かった。その左側にはピカ一の立山連峰が白く気高く輝き、呆然と見入ってしまった。「なんと美しい!」とてもとても感動した。
 新雪を踏んで頂上に向かう。「この奥深い、大自然の中に私たちだけ」「贅沢な幸せだ」と仙境に身を置く喜びを感じながら、Tを追い登ると12:00三角点のある頂上に着いた。
   
 頂上台地 北ノ俣(左)寺地 和佐府ゼッコなど見える                           至福の時

「わぁ広い」頂上台地にTがベンチを作ってくれた。「今日は雪が固く深く掘れない」と苦戦していたが、それでも無いよりはずっと益し。
 薬師や北ノ俣、赤木岳が白嶺を見せ見晴らしがよい。正面に六谷山や左に鼠尾山、右にキラズ山が大きい。振り返れば白木峰の奥には白山がうつくしい。
   
 薬師、北ノ俣、赤木岳をバックに                 六谷山が大きい

   
 南西には 白木峰、その最奥は白山                 頂上で枝を広げる大樹

「ああ幸せ、幸せ」どれだけ言っても足りないくらい満たされた。
 風もなく、ゆったりと時が流れる。心身とも癒され満足して13;10下山開始とする。
  
 アルペン的な風景にうっとり                 笹津の山々を眺めながら下る

Mはアイゼンで降る。洗練され風景や富山平野を眺めながら、大きな幸せを感じつつ14:10桧峠についた。

単調な林道を歩き降ると渓流釣りの人を何人か見かけた。よほど良いポイントがあるのだろうか。そんなことを思いつつ15:00車デポ地についた。 下山後、Tの登山靴のソール貼り替え依頼にコージツにより、大門コミュニティーセントーで汗を流し、さっぱりとして帰宅した。