2012 山日記



■2012山行記録■


立山三山(3015m) 真砂岳(2851m) 別山(2874m)   

2012.9.26(水)快晴 
 九月に入って慶事の為東京に出かけたり、孫を預かったりして、山へ行きそびれていた。23日に立山に登ろうと計画していたが天気がいまひとつで、好天が期待できる26日を決行日とした。
 朝5:45家を出発して立山駅に向かう。平日と高をくくっていたが駅前の駐車場は満車で、かろうじて駐車スペースを見つけ身支度を整え、チケット売り場に直行した。
 25分間ほど待ち7:20発ケーブルに乗り込んだ。バスの車窓から樹木分布をボーと眺めたり、晴天の風景を目で追ったりしながら、8:20室堂に着いた。
 室堂広場に立つと、早朝の青空にどっしりとした台形の立山が毅然と聳え、雄大な絶景があった。「手軽に来られる中では、断然日本一だね、この風景!」と愛で、玉殿の水を飲み、清めて8:30雄山に向け石畳を歩きだした。
     
 シャキとした冷気を感じ歩きだす              一ノ越山荘と竜王岳

 今年の紅葉はかなり遅いように感じる。チングルマも赤く染まらず中途半端な色合いで期待外れだったが、大日岳の美しさや箱庭のような室堂の風景に癒されて快適に歩み、9:15一ノ越に着いた。
 風に帽子が飛ばされない様にバンタナを巻き、岩場を登り始める。一ノ越山荘が眼下になり、槍ヶ岳や薬師岳、五色ヶ原がよく見える。雲を従えて富士山も大きい。「素晴らしい日だね」「最高だね」と興奮しながら、スリップしない様に気をつけ登り続けた。
     
 箱庭のような室堂               薬師岳や五色ヶ原が一望

     
 富士山も見える「ラッキー」              社務所は閉鎖されていた

 10:10社務所に着く。方位板に立ち展望を楽しみ、雄山に目を向けると青空にお社が浮かびあがって手招きしている。鳥居をくぐって石段を登って神聖なパワースポットに身を置く。柏手を打って参拝し、静かに山々を眺め悦にしたっていると爆音が聞こえ、ヘリコブターが飛んできた。頂上の物資を下しているようだ。社務所周辺に退去命令が出て、岩かけに入って軽くパンを食べ休憩した。落ち着けないので大汝山に向かう。
     
 手前から大汝、富士ノ折立、別山               大汝山は大人気

 岩稜を巻きながら軽くアップダウンして10:45大汝山に着いた。狭い頂上に登り、黒部湖を覗く。登山者が次々に登って来て、満足そうに立山の最高峰に立つ。大汝休憩所に降って休むことにした。
     
 大汝からの黒部湖               富士ノ折立からの剱岳

 何回か大汝に来ているが、休憩所が営業しているのを見るのは初めてだった。周辺は風が強く、岩陰に腰を下して別山や剱岳を眺め、温かいコーヒーを飲んで寛いだ。
今日は立山三山を廻って真砂岳から雷鳥沢に降る予定だったが、余りの晴天に気を良くして、別山まで足を延ばすことにした。岩場を登って富士の折立に立ち、360度の大展望を楽しみ、内蔵助コルに大下りする。
     
 内蔵助コルからの真砂岳               右は真砂岳と左は別山

 白い砂礫の登山道と内蔵助カールが美しく、すこぶる爽快だった。11:55真砂岳に着き、鹿島槍から白馬三山へ繋がる山々を飽きもせず眺め、頂上を後にした。
 真砂乗越へ下って、別山への登りにかかる。振り向けば、今辿って来た黒く厳めしい立山三山と白くて優しい真砂岳が対照的な姿を見せて癒してくれた。
     
 歩んで来た立山三山と真砂岳               別山で休憩(バックは白馬三山、唐松、五竜、鹿島槍)

 登りきって12:45別山神社に着いた。ここからの剱岳は威容を放ち大きくてかっこいい。もっと近づきたいとリュックを下して、北峰へ向かった。八ッ峰や源次郎尾根、平蔵谷、登山道がすっきり見渡せる。沢山の写真を撮って満足して、神社に戻ってランチタイムとした。
     
 別山からの剱岳と剱沢               立山の紅葉(まだ少し早いようだ)

 帰りの最終バス時刻が分からず、16時に合わせて下山することにした。13:20あたふたと腰を上げ、剱御前小屋に向かって下った。小屋で最終バスを確認すると「たぶん16時では」と返答があった。
 雷鳥坂を駆け下り少し時間の余裕が出来たのでキャンプ場のベンチに座り休憩して、今日歩いて来たスカイラインに目を移した。「沢山歩いたね。」「良い天気だった」「展望が良かった」と大満足して、室堂へ向かった。
     
 水面に写る逆さ立山               雲海に鍬崎山と白山が顔をだす(車中から)

 地獄谷には入れない為、雷鳥荘の前に出てみくりが池を経由して室堂ターミナルへ向かう。雷鳥荘付近は有毒ガスの影響か、広範囲にハイマツは枯れて緑がまったく無く、痛ましい状況になっていた。風が地獄谷から吹き上げ喉がイガラッポク辛い、早く通過したかったが、なかなかの距離で、疲れた身体にはきつかった。
 15:30室堂に着き、太陽に照らされた立山が美しいので、見惚れて余韻に浸ってしまった。先に着いて待っていたTが「先のバスに乗れたのに」と小言を言ったが、一望千里の大展望と雄山、大汝、富士ノ折立、真砂、別山の頂上に立ち、立山を心ゆくまで楽しんだ満足感は大きかった。
 16時のバスに乗り(最終は17:00だった)、素晴らしい雲海を眺め、親子猿の見送りを受け、17時立山駅に降り立った。
 駅前でそばを食べ、吉峰の湯で疲れをとり、富山で夕食を済ませ、21時帰宅した。

鑓ヶ岳(2903.1m)  杓子岳(2812m)    

2012.9.2(日)曇り
 白馬岳には何回か登っているが、白馬三山はまだ縦走していない。秘湯鑓温泉にゆっくり浸かって、それぞれの頂きに立ちたいと、一泊で出かけてきた。
 6:00家を出発して、猿倉の駐車場についたのが8:45だった。駐車場スペースが心配だったが、なんとか駐車することが出来、9:00猿倉荘の左横から登山道を歩きだした。
    林道に出て少し歩いた所に登山口があり、9:15期待を膨らませ、樹林を登り出す。 清々しい青色のヤマアジサイがいたるところに咲き、目を楽しませてくれる。単調になった登山道では温泉で泊まられたのであろう登山者が元気に笑顔で下山されて来る。今日はあいにくの天気で山々はガスを纏って冴えないが、道端には沢山の花々が色彩豊かに咲いていて飽きない。紫のトリカブト、急登になるとハクサンシャジンやワレモコウが可憐にさいて目を引き付けた。
     
 温泉へ行くぞ               小日向コルから一度降る

 ひとのぼりすると10:55小日向コルにつき、少し行くと大きく展望が開け、湾曲した尾根壁の先 対面に大きな雪渓をもった荒々しい沢が眺められた。
   シモツケソウやギボシなどの咲く双子尾根を巻きながら80m下って、また登り返してトラバース道に出ると圧倒的な岩峰と滝が目に飛びこんで来た。スケールの大きい風景に興奮してシャッターを切る。この時間では白馬山荘からの登山者が多く下って来られ、対岸の登山道には小さい蟻が動いているように見える。巻き道を譲りながら慎重に降って杓子沢の仮橋を渡る。
     
 杓子沢               杓子沢まで降る 

 いやらしい落石沢を通過し、ガレ場を横切って、小規模になった雪渓をトラバースして、仮橋を渡るとお花畑が広がっていた。
     
 名前からしていやらしい落石沢を巻く           温泉下からは正面に小日向山やコルが見える 

 クルマユリ、キンポウゲ、ウサギギク、ヨツバシオガマ、などまだまだ盛りと咲いて、まるで楽園のようだ。小雨を受けてもうシャツは濡れていたが、暫くは花を愛で憩った。
     
 温泉下はお花畑           小川のように温泉が流れる、鑓温泉

 急登になった登山道をゆっくり登ると温泉の匂いがして、湯気が立ち上って岩肌は白く染まり、深緑の藻などが付着した上を湯が滑るように沢へ流れ込んでいた。「わぁ〜凄い、これほどとは」感嘆の声を上げていると、ガスの中から鑓温泉の全貌が浮かびあがる。まるで温泉旅館のような堂々とした建物群だった。「想像していたよりもずっと立派だ」顔がほころんだ。
     
 温泉情緒たっぷり           まる見えの混浴湯船

 テン場を通って階段を登ると「ゆ」の暖簾が掛けられ、まるで温泉バラダイスの様相、開放的で明るく、山小屋の雰囲気とは明らかに違っていた。
 13:00受付を済ませ、割り当てられた寝場所にリュックを置き、女性専用温泉へGO。Tはもちろん広々とした混浴温泉へ直行した。青い乳白色で少し熱い。それで湯に浸かると熱さにも慣れて、とても気持ちが良かった。「しあわせ、しあわせ」太い湯口から勢いよく源泉が流れ落ち、溢れた湯はいさぎよく排水路に流れ込んでいった。
     
 女性専用湯船           小屋の背後高台にある大岩から源泉が湧いている

 時間がたっぷりあるので、食堂で歓談したり、入浴したり、寝転んだりして、ゆったりと山上温泉での時を楽しんだ。結局本日は3回も温泉に浸かった。温かい身体で布団に入ると、いつの間にか眠りについた。
     
 混浴温泉からのテン場           温泉の次の楽しみは夕食でしょう


9月3日(月)晴れ時々曇りのち雨
 朝起きると晴れていて、期待も高まる。朝湯に入って、5:30朝食を食べ、白馬三山を目指し6:00鑓温泉を後にした。
     
 楽しかった鑓温泉           こんなに良い天気とは烏帽子岩が輝く

     
 焼山、火打山、妙高山、少し離れて高妻山               クサリ場通過

 いきなりの急斜面を登り、鎖場を通過するとなだらかな草原に出て、左に赤茶けた地肌の天狗尾根が見え、右に白い鑓ヶ岳が見えた。「素晴らしい」「きれい」と感嘆する。青空と凛とした絶景に、ついつい足が止まる。誰にも会わない静かな大自然、広々とした雄大な空間に二人だけ、山裾の斜面に広がるお花畑、全てに圧倒されながら静かな喜びが満ちて来た。歩を進めると、稜線も真近になり白いガレ場をジグザグに登ると8:25稜線に出た。
     
 赤茶色の地肌が印象的な天狗尾根               白の岩肌が美しい鑓ヶ岳

     
 チングルマの大群生地               もうすぐ稜線

 Tが間違って小ピークに登り少しロスしたが、ここからの鑓ヶ岳の優美さと雄大さは大きな衝撃を受けた。「こんな風景があるのだね!」唖然とするばかりだった。白い砕石された同形の無数の石が積み重なった美しい山容「神は凄いものをお創りになる」感激しながらゆっくり頂上に向かった。小蓮華岳からの白馬岳の稜線も奇麗だと思っていたが、圧倒的な規模の大きさが心に残る忘れられない風景となった。
     
 大らかで貴婦人の様な鑓ヶ岳               分岐、天狗尾根方面を振り返る

     
 こんな風景見たことない感激               鑓ヶ岳山頂

 9:05鑓ヶ岳頂上についた。このころから天気が下り坂となり、眺望は無くなった。大きく降り杓子沢コルに着くと、ガスの中に薄く杓子岳が幻想的な山容を浮かび上がらせた。
      
 ガスの中から杓子岳全景が浮かびあがった               「頂上は何処?」ぼんやりTが見えた

     
 杓子岳頂上               一瞬ガスが切れ白馬岳への縦走路が見えた

 巻き道から脇にそれ、ガレ石の登山を黙々と登る。痩せた尾根になり東壁は深く落ち込んで怖さを感じた。ホワイトアウトさながらTに「頂上は何処?」と大声で叫ぶと「ここ、もう少し」と声が返ってきた。ガスの中にTが薄く浮かびあがり10:10杓子岳に着いた。
 ブドウを食べ少し休んで、頂上を後にする。
 急なザレ斜面を一気に下り、巻き道に戻り最低鞍部に着く。ここから丸山まで、またもや登りが続く。ポツポツと雨が落ち、嫌な雰囲気になってきた。「神様、村営頂上宿舎まで、雨を降らさないで下さい」と願をかけ、丸山に着いた。雨の粒子が大きくなり、やがて本降りになった。やっとの想いで11:25村営頂上宿舎に逃げ込み、雨具を着ることにした。しかし雨は止まず時間だけが過ぎて行く。多くの登山者が雨宿りに駆けこんで来た。
     
 村営頂上宿舎で雨宿り               覚悟を決め下山

 12:00まで頂上に着けると思っていたが、計画は大きく崩れた。白馬岳頂上はもう踏んでいるから諦めよう。下山時の、雨で視界がきかない大雪渓での落石の怖さの方が心配になった。
 小屋の方に天気予報を聞くと「今日はずっと雨です」とそっけなく教えて下さった。気持ちに整理が着き、下山することにした。完全防水の身支度をして12:15下山開始した。
 登山道は沢のように雨水が流れ、足の置き場がないほどだ。それでも私達は下るだけ、次から次に登って来られる登山者の方々がお気の毒でならなかった。
 避難小屋から岩屋跡を過ぎ、仮橋を渡って高巻き道を通過するときは落石が起きないかとても不安だった。それでもペンキや赤布の誘導で雪渓に入って下り,右岸の高巻き道まで来た時はほっとした。
     
 大雪渓を降る               白馬尻小屋でほっと一息

 14:35白馬尻小屋に着き、小休して「こんな天気になるとは」と嘆きながら、林道を歩き、15:35駐車場に戻った。
 今回の山行は、天気に恵まれず白馬三山縦走は出来なかったが、鑓温泉で温泉三昧を楽しみ、鑓ヶ岳、杓子岳の頂上に立てた。沢山の高山植物にも会え、心に残る絶景にも出会えた、満足のいくものだった。
 下山後は道の駅おたり“深山の湯”で汗と疲れを取り、レストランで食事を済ませ、帰高した。

帝釈山(2059.6m)  田代山(1926m)    

 女峰山8/19の続き
 
2012.8.20(月)晴れ  
 今日の帝釈山の予定は桧枝岐登山口から300m登って頂上へ、その後田代山まで足を延ばしピストンで下山するコースだ。
 道の駅“たじま”を5時出発して、桧枝岐の登山口へ向かった。
 R121からR352に左折して暫く走行すると、電光掲示版に「新潟 通行不可」という2文字が目に飛び込んできた。「がぁ〜ん 新潟へぬけられない!!」「でも本当?どうしよう!!」
 帰路は桧枝岐からR352で銀山平にぬけ、小出に出るつもりだった。もし桧枝岐まで入って引き返すことになれば、大きな痛手になる。地図を見ると田子倉ダムから小出に出るR289があった。情報を得るため、道の駅“番屋”に寄ってみた。早朝だが地元の建築業の男性一人が作業されていた。「去年の水害で銀山平へは不通で、田子倉ダムの方は片側通行出来るかも、でもはっきりは知らない」と親切に教えて下さった。
 急遽コースを変更して、手前の舘岩村の猿倉登山口から登ることに決めた。R352を松戸原で左折し湯ノ花温泉を通過して、一面の白い花が咲くそば畑に感嘆し、未舗道の林道を11km走り、登山口に着いた。
 もちろん誰もいない。「今日は二人だけか!」と準備を整え、田代山まで2時間の標識を見て、6:50歩き出した。
     
 猿倉登山口            小田代 

 田代山は地元の人に愛されている山らしく、登山道は良く整備されていて30分ごとに案内板があった。樹林帯を登りしばらくすると斜度が緩み、木道が敷かれて7:45小田代に着いた。
 背後に田代山が見え、「どんなところだろう」と期待を膨らませ木道を追った。急登とするとTの「着いたぞ」と言う声が聞こえた。
     
 湿原に出る            心癒される穏やかさ 帝釈山へ向かう 

 視界が開け一面の草原が広がっている。「凄い、広い。素晴らしい景色」涼風が吹き渡り心身とも癒された。標識に「一方通行」と書かれていたが、帝釈山の道標が見えたので、逆走の時計回りで木道を歩いた。
     
 田代避難小屋         田代山〜帝釈山への道 

 8:20避難小屋(弘法太子堂)に着き、そのまま帝釈山へ向かう。樹林帯の巻き道を、軽く登ったり下ったりしながら進み、帝釈山の登りにかかった。頂上に近づくと急斜の岩場になり、暫く登ると見晴らしの良い頂上に9:25着いた。
     
 頂上         日光連山

     
 燧ヶ岳         頂上付近は岩場

 頂上からは女峰山や男体山、燧ヶ岳や至仏山、など360度の山々の展望が見渡せ、私達と大群の赤とんぼが飛び交うだけ。パンを食べお腹を満たす。「帰ろうか」腰を上げ9:40下山開始した。
 来た登山道を引き返し、田代山の登り返しをこなし、10:35避難小屋に出た。
     
 三又に向かう         弘法沼

 2、3組の登山者が田代湿原を散策しておられ、挨拶を交す。沢山の写真を取って湿原を下るとまた3組位の登山者が登って来られた。2時間位で雲上の楽園を楽しめるのだから人気があるのも納得できる。
 帰路の不安もあり、一刻も早くこの地を発ちたいと一目散で下り、11:40駐車場に戻った。
     
 帰路の心配を抱え、懸命に降る         湯ノ花温泉共同浴場

 ひなびた湯ノ花温泉の共同浴場(200−)で汗をながし、舘岩村の役場で道路情報を聞き、「7月23日から田子倉ダムのR252は通行可になった」と聞いて安心して、R401に右折して只見町に車を走らせた。
 途中08.10会津朝日岳に登った時、入湯した深沢温泉むら湯が目に入った時はとても懐かしく思え、田子倉ダムなども当時の思い出がよみがえり、懐かしみながら走行し、無事4時過ぎ小出町に出た。
 思い出の美味しい洋食屋があり、そこで夕食を食べたいと寄ってみたら「準備中」でふられてしまった。スーパーで夕食を買い一般道を走って、上越ICに向かった。
 今日は平日なので通勤割引を利用したい。上越ICから小杉ICまで2枚のETCカードを使って割引を適用して、21時前無事に帰宅出来た。
 今回は時間に追われ、休憩なしでよく歩いた。2座とも満足のいく、良い200名山だった。

 女峰山(2483m)      
2012.8.19(日)晴れのち曇り
 お盆の行事を全て済ませ、16日から山旅に出たいと準備を進めていたが、17,18日と大気が不安定でどうも山行には不向きなようだ。それでも19日から好天が続きそうなので、順延して小回りで栃木の女峰山と 福島の帝釈山に登ることにした。
 18日は移動日として6:30家を出発し、群馬の沼田ICで下り道の駅“望郷の湯”で時間調整を図り、その後スーパーで買い出しをして、湯ノ湖湖畔湯元温泉へ向かった。
 雨が降り出しそうな曇天だが、途中丸沼に寄って湖畔を散策し、湯ノ湖ビジターセンターの駐車場に着いたのが15:30だった。
     
 環湖荘のプライベートレークのような丸沼 釣りをする女性               湯ノ湖湖畔を一周 

 時間がたっぷりあるので、湯滝見物や足湯や温泉寺源泉地など廻って、トイレのある広い駐車場(無料)に移動して、今夜はここで車中泊した。
     
 湯滝         湯元温泉 足湯 

     
 温泉寺           湯元温泉 源泉地 


 静かな自然の中、ゆっくり眠ることが出来た。山々に朝陽が射し気持ちのよい朝を迎えた。今日の女峰山のコースは志津乗越から登る。
 5時過ぎ駐車場を発ちR120号を走行し、左折して裏男体林道に入り、分岐を右折して6時ごろ志津乗越についた。
 もう駐車場は満車で、やっとの思いでスペースを確保して車を止めた。半数が男体山への登山者のようだった。
 6:15準備を整え、志津林道を歩きだした。林道といってもかなり荒れている。通行止のゲートを過ぎるとゴロ石の道となり非常に歩き難くなった。大真名子山を巻くように行くと、正面に青空に映えた女峰山が聳えとても優美だ。
     
 林道とは呼べないよ            女峰山(左)が見えてきた 

 7:15馬立に着き、道標に従い荒川出合いまで下る。涸沢を渡って尾根に乗り、ここから本格的な登りが始まった。
 シラビソの中、延々と急登すると涸沢に出て、沢を横切り少し登ると水場があった。冷たくてとても美味しく、ガブガブと飲む。お腹の中まで冷たくなった。
     
 樹根の急登            冷たい美味しい 

 汗が引き疲れも吹き飛んだ。急斜を登ると視界が開け、左に女峰山の崩壊した斜面が見え、いかにも痛々しい。この頃になるとガス湧き視界が利かなくなった。
     
 唐沢避難小屋            広いガレ場を横切る 

 8:45唐沢小屋に着くが閑寂で、休まず先へ歩を進める。広いガレ場に出て、ペンキ印に導かれ慎重に横切り、岩場を登り越し、暫し急登すると9:35頂上に着いた。
     
 岩場を登る                   わあ〜い頂上だ、しかも青空!! 

 社に拝礼し、高場の頂上に腰を下す。「残念」雲の中でなにも見えなかった。「ここからの男体山は見たかったな。」それでもふいにガスが消え、これから降る帝釈山の稜線が見え隠れした。軽くお腹を満たし、9:50富士見峠へ向け、頂上を後にした。
     
 景色なしの頂上           頂上を降る 

 痩せ尾根の岩場が滑り易く緊張して降る。専女山まで気の抜けない細尾根で、帝釈山へ60mほど登り返すとほっと開放された。
 ここから峠に降る登山道は樹林帯で、えぐられた沢の様な登山道はとても疲れ、長く感じ高度計ばかりみていた。
     
 帝釈山への細尾根           帝釈山 

 11:15富士見峠に着いた。あとは林道歩きと思いきや、ここも手ごわいゴロ石の道、嫌になるほど単調に歩き、見覚えのある馬立に着いた時はとても嬉しかった。
     
 ゴロ石の林道は疲れる           駐車場に到着 

 野州原林道分岐(P1683)から駐車場までだらだらと100mの登りをこなし、13:20志津乗越駐車場に戻った。
 女峰山は予想以上に登りがいのある、良い山だった。頂上で360度の眺望が得られればもっと幸せで最高だっただろう。
 午後から東照宮の見物を予定していたので、休憩は頂上だけと言って過言ではない。それでも予定下山時間を割こんでしまった。
 着替えを済ませ、車に乗り込みクーラーを入れると車内は天国のよう。戦場ヶ原まで下りるとピーカンで、男体山や太郎山、大真名子山が青空に映え鮮明にそそり立っていた。「ここはこんなに良い天気だったの?」と腹立たしく思えるほどだった。それでも男体山頂部は雲で隠れている。登山者はみんな同じ想いをしているのかと肩を落とした。
 中禅寺湖は観光客で溢れ、下りのいろは坂は車列をつないでスピードがでない。やっぱり屈指の夏の避暑地だった。
 清滝IC付近のやしおの湯(500−)で汗を流し、東照宮へ向かった。もう閉館時間も迫っているので雰囲気だけでも楽しもうと東照宮裏手の駐車場(500−)に車を停め、散策を楽しんだ。
     
 黒田長政が寄進した石大鳥居             表門 

     

     
 二荒神社参道の杉並木           石工の技に感嘆 

 日光市街のスーパーで買い出しを済ませ、R121を走行して、福島の道の駅“たじま”まで行き、今夜はここで車中する。

 帝釈山へ続く
 

 薬師岳(2926m)      
2012.7.29(日)曇り時々晴れ
 こんな酷暑が続くと高山の涼しさが恋しい。先々週Takuが薬師岳に登っていて、それに感化され8年ぶりに日帰りで登ってみることにした。
 加齢によりどれだけ体力があるか不安だったので、前夜に折立へ入って車中泊し、早朝5:00登山口を登り出した。
 早朝の涼しさを期待したが、無風で清々しさはなく、Mは汗が噴き出た。それでも庭園を歩いているよう登山道は心落ち着く穏やかな景観だった。
 6:20三角点に着くと展望が開け、正面最奥にうっすらと薬師岳が望めた「あれだよね薬師は、遠いね」とうなずき合い、休まず歩を進めた。
     
 三角点 第一ポイント通過       ニッコウキスゲが咲き誇る 

 ボールの建つ広場で小休して、有峰湖を俯瞰する。湖水も曇り空では冴えない色調だ。南西の空に少し青空出ている。晴天を願い、大きく降って登り返しコロ石の敷かれた登山道に出る。
 雰囲気が一変し360度の展望となり、ニッコウキスゲが咲き乱れ 笹で覆われた穏やかな起伏の高原が視界一杯に広がって、北ノ俣の山裾がゆったり下がりロマンチックな風景だ。
 宿泊された登山者が次から次に下山されてきて、挨拶が面倒なくらい忙しくなった。景色は良いが足元は歩きにくい丸石を敷いた道で、疲れないよう平地を踏みながら歩くと7:35五光岩ベンチに着いた。
     
 五光岩ベンチから太郎平へ向かう               太郎平小屋に到着

 やっぱり視線は薬師岳頭頂部に行く。灰色雲が薄くなったり濃くなったりして山頂を包み隠し、青空は期待できないようだ。
 浸食防止の整備された登山道を延々と歩くと、赤い屋根の太郎平小屋が見え、チングルマの花咲く群生に迎えられ、8:20小屋に着いた。
 ゆっくり休憩を取り、気持ちをリセットして8:40頂上に向け木道を歩き出した。このあたりにはヨツバシオガマやウサギギクなどが盛りだった。薬師峠まで下り、いよいよ登りとなる。
     
 薬師岳頂上は雲の中                 薬師平のお花畑(ハクザンイチゲ、シナノキンバイ)

 沢横の登山道を登り切り、薬師平に出る。正面の水晶岳もほとんど雲の中、味気なくただ頂上に向け登り続けると、気まぐれに頂上が見え隠れした。ガレ状の登山道を根気よく登り、10:15薬師山荘に着いた。
     
 真新しい薬師山荘           ガレバを登って、さあ頂上へ

 立派に建て替えられた山荘に感心しながら、野外ベンチで小休すると、単独男性が休んでおられ、小矢部のMa氏だった。日焼けされたMa氏は、テン泊で立山から縦走されてきたのだそうだ。体力と精神力に感心してまたの再会を誓い、頂上に向け10:20登り出した。
 Tに離され、マイペースでザレた斜面をジグザグに登り、避難小屋まで登ると、若い女性二人の「コマクサは無いね」と言う話声が聞こえ、顔を上げ見上げるとごみ袋を持っておられパトロール隊の方だった。袋には細かいごみが結構入っている。何処から歩いて来られたのだろう。昨今登山をしていても、登山道でごみを見かけることは皆無だ。その陰でこんな貢献があったとは。気持ち良く登山できるものこんな方々のお陰だ。「ありがとうございます」と心から謝辞を述べると「お気を付けて」と温かい言葉が返ってきた。
 誰も居ない巻き道を寂しく歩き、少し登ってTの待つ頂上に11:15についた。
     
 頂上で

 社殿に拝礼し、岩陰に腰を下し、休憩をとる。今日はゆっくりペースを心掛けていたせいか、疲れは無かった。奥黒部の山々は全く見えない。それでも一瞬赤茶けた堂々とした赤牛岳が光に照らし出され、雄姿を見せてくれた。少し離れてはいたが、雷鳥の親子もほほえましいしぐさを見せてくれ、充分心和ませてくれた。
 頂上では東京のペアと神戸のペアそれぞれ日帰り組が集い、至福の時を共にした。
 11:45下山開始とする。薬師山荘まで下ると、山頂の上空は青空になった。「やっぱり絵になる」と写真におさめ、太郎平小屋へと向かう。
     
 足取りも軽くザレ場をくだる           薬師山荘に着くと青空が出た

 13:30太郎平小屋前広場に着いた。さすが人気ルートの交差点、多くの登山者が雲上の楽園で、(羽)いや(足)を休めて憩っている。ベンチを相席させてもらい少し休む。しかし、やっぱり早く下山して温泉に入りたいと腰を上げ、折立に向け降りだした。
     
 賑わう太郎平小屋           先は長い、頑張って降ろう

 途中どんどんと登山者が登って来られ、「あすは平日なのに」と全国区の山ならではの人気度の高さを実感した。
 五光岩ベンチ、ポール、三角点と目標を定めて降ると、長くは感じなかった。三角点からTは特急で降り、Mはかなり離された。それでも15:55登山口に下り立った。
 やり遂げた喜びと充実感に包まれ車に乗り折立を後にすると、雨が降り出した。「変なお天気だ、濡れなくて良かった」とホッとして亀谷温泉に直行する。
 温泉で疲れと汗を流し、富山で夕食を食べ、心身とも豊かな気持ちで帰路についた。

経ヶ岳 (2296m)      
2012.7.16(月)曇りのち晴れ 
 連休の天気は16日だけ晴れるようだ。何処の山に登ろうか迷ったが、1日目はいつも諏訪湖SAから湖を眺めては、一度は訪れたいと願っていた諏訪温泉群巡りの観光、二日目は200名山の経ヶ岳に登ることに決めた。
 15日、10時家を出発して、下諏訪に向かう。途中いつものように栃尾温泉の荒神の湯で気分転換をはかったり、上高地トンネル内工事で片側通行措置の渋滞に巻き込まれたりしながら、一般道を走行して塩尻から諏訪へと入った。
ナビに導かれ下諏訪の共同浴場湖畔の湯(250−)に到着して、さっそく温泉に入湯する。内湯は熱く感じ、露天風呂に入って心身ともゆったりくつろいだ。
 次は上諏訪の噴泉見物だ。湖畔の無料駐車場に車を止め、さっそく見に行くと次の噴泉時間は17:00となっていた。「本当に噴泉する?」と心配になりセンターの女性に聞くと「上がりますよ。5時とその5分後の2回上がります」と頼もしい返事が返ってきた。
 まだ50分間ほど時間がある。湖畔に座って景色を楽しむと、湖面から涼風が吹き渡ってとても心地良い。「暑さ知らずだね、ここは」と感心しながら、観光客ウオッチングをしたり、足裏ツボ踏み石を渡ったり、足湯に浸かったりして、待ち時間を過ごした。
     
 諏訪湖湖畔                       勢いよく噴出する噴泉 

 大勢の見物客が見守る中17時に噴泉が始まった。思った以上の高さと湯量の多さに驚いたが、現在は蓋をして噴泉の時間制御しているようだ。
 次は国の重要文化財である片倉館(600−)へ向かう。広い敷地に洋風建築が建てられ、製糸産業で財をなした片倉財閥の迎賓館だったのだろうか。千人風呂に身を沈めて、当時では限られた特別の人だけが楽しんだであろう温泉に入浴できる幸せを感じつつ、諏訪の歴史に思い巡らし、旅情を楽しんだ。
     
 片倉館 奥が浴場                      片倉館の踊り場 

 湖畔通りで、そばと馬刺しの夕食を食べ、岡谷ICから高速道路に乗って伊奈の手前辰野PAまで走行して、今日はここで車中することにした。


 辰野PAで軽く朝食をとって、経ヶ岳の登山口に向かう。経ヶ岳へは一般的に仲仙寺から登られるようだが、今回は少しでも距離の短い南箕輪村、大泉ダムから登ることにした。伊奈ICで高速を下り、大泉ダム上にナビを合わせた。ナビの指示に従い伊奈工業団地を右折して大泉川の橋を渡ったが、適当な道は無かった。まったく案内板が無いので20分間その道を行ったり来たりして時間を費やしてしまった。結局は工業団地から来た道を曲がらず直進すれば良かったのだった。
 駐車場に着くと3台の車が停まり、2人の単独男性がそれぞれ準備をされていた。名古屋の男性は、昨々日は南木曽岳、昨日は角兵衛沢から鋸岳に登って来られ、今日は経ヶ岳だと言うお元気な超健脚者だ。お二人を見送り、鱒の寿司を食べ6:10少し戻って林道を歩きだした。
     
 大泉ダムの登山口駐車場                      こちらからはあまり登られていないようだ 

 林道を暫く行くと1合目の標識があり左折して尚歩くと2合目になった。ここから山道が始まる。駐車場から1時間で仲仙寺ルートと合流する地点の4合目に着いた。
 尾根に出で単調な山道を歩くと笹の中にササユリが時折咲き、和ませてくれる。カラマツ林を眺めながら登ると5合目となり、この合数標識が結構励みになった。
     
 単調な登りが続く                      8号目から雲間より南アルプス? 山頂部が少しみえた 

 8:15 7合目で小休して、方向を直角に変え少し下り、また懸命に登る。頭上の雲が薄らぎ僅かばかり青空が見えてきた。大きな期待を抱いたが、結局残念ながら8合目で展望を得ることが出来なかった。
 少し進むとハクサンチドリやニガナなどのお花畑が見られ、クジャクチョウが飛び交っていた。樹林帯に入るとこのあたりはいつも霧が濃いのか、シラビソの木々にはサルオガセが着生して垂れ下がって独特の景観をつくりあげている。視界は無い山だが、結構いろいろと目に入って来て、飽きはしなかった。
 9合目には石仏があり、頂上まで20分と書いてある。2回の降りがあって長く感じられたがそれでも9:50頂上に着いた。
     
 雰囲気の良い登山道                      経ヶ岳山頂  

 頂上には石仏の観音様が立っておられ、合掌した。シラビソ林の頂上で視界は無い。お経にまつわる山名や長い歴史の関わりを感じながらゆっくり佇みたいと思っていたが、虫が多くて寛げない。少しパンを食べ、立ったままでいると落ち着かず10:00下山することにした。
 7合目まで合目ごとに登り返しがあり、その先は一本調子で降る。登って来る時はそんなに斜度を感じなかったが結構急坂で、4号目から2合目までの降りは疲れたのか特に足にきた。ようやく林道に出て一安心。12:25駐車場に戻った。
    
 サルオガセが着生するしっとりとした林                 下山後すっきり晴れ渡り、甲斐駒 仙丈が大きい                        

 この時期この山の旬は過ぎていると思っていたが10組20名ほどの登山者にお会いした。距離も往復14kmと長いし累計標高差も1400mある。Tには「展望も無く、ただ登っただけ、印象の無い山」と悪評だが、それはそれで多くの木々を育むやさしい母の様な山だったと思った。
 下山後は泉質も規模も設備も言うこと無しの、大芝の湯(500−)で汗を流し、そばやてんぷらに舌鼓を打ち、大満足して帰路についた。

大日岳 (2501m)      
2012.7.9(月)曇り一時晴れ 
 久しくハードな山行をしていない。脚力を試すため、ラムサール条約の認定記念にかこつけ、大日平 大日岳に登ることに決めた。土日の予定だったが悪天の為順延とした。
 5:10家を出発して、称名ノ滝駐車場に向かう。駐車場に着くと2台車が止まっていて、その1台の登山者3人が身支度をされていた。何処かで見た顔だ。
 先行者を見送り、準備を整え私達も6:40歩き出す。ハンノキ滝が垂直に落ち、水量の多い称名ノ滝上部瀑布もよく見える。ひょっとして天気は回復するのではと期待しながら登山口についた。
 今日は距離が長いので、リラックスして気長に登ると決め、Tの後に続いた。昨日の雨で木々の緑は潤い、しっとりとして身心ともに癒される。滝の爆音が大きく聞こえてきて、次第に遠ざかって静かになり、ホトトギスのさえずりだけが聞こえると、猿ヶ馬場についた。
 大きなリュック一つ置かれてだれもいない。不審に思いながら牛の首へ向かった。少し登ると、後ろからリュックの持ち主が登って来られた。好山病のKさんだった。声を掛け挨拶を交し、手入れされた崩壊地の急斜を落石に気をつけ登り続けた。
 牛の首に着き、新調された2本の鉄製梯子を登って、岩を削った登山道の労力に感謝しながら木道に出て、大日平を歩んだ。
    
 天気の回復を願って出発                       清々しい大日平 

 大日岳の頂上は雲で見えないが、振り返れば鍬崎山が雲間から顔をだし、気持ちも一気に軽くなる。雨でぬれた木道は滑り易く気を使うが、足もとにはチングルマやタテヤマリンドウの可憐な花々が目を楽しませてくれた。
 8:45大日平小屋に着き、少し先のベンチで休憩をとった。頂上まで行けるか不安では有ったが、調子は良いようだ。「ゆっくり登ろう」と腰を上げ、頂上に向け歩きだす。
    
 この自然を大切にしなくては                       爽快 いい眺め 

 高度を増すと大日平や弥陀ヶ原が一望でき、爽快な気持ちになり「きれいだね」と何回もシャッターを押す。登山道の傍らにはキヌガサソウやサンカヨウが清楚に咲き誇り、シラネアオイも楚々とした姿を見せてくれた。勢いのある沢音と、足もとのキスミレの歓迎を受け、休まず登り続ける。Tが折をみて「調子はどう?」と待っていてくれる。「辛くも無いし、楽でもない、普通だよ」と答え、足場の悪いゴロ石をマイペースで登る。
    
 凛としたキヌガサソウは今が旬                       クジャクチョウが飛び交う 

 巻き道に来ると雲で視界がなくなり、だた黙々と慎重に足を運んで11:20残雪のコルについた。
    
 コルに着く                       よく頑張りました もうすぐ頂上 

 ここまでこればもうすぐだ。残雪を踏み頂上へ向かう。雪面には先行の単独男性の12本アイゼン跡があった。男性が下って来られ「アイゼン必要ですか?」と聞いてみた。「有る方が良いけど大丈夫だと思います。雷鳥が居ましたよ」と返答を下さった。雪上の方がダイレクトに歩け楽だった。時折雲が流れ、奥大日岳への深緑と白のまだらに色分けされた稜線が見え隠れしてとても美しい。何度も振り返りながら11:40頂上についた。
 頂上を踏めた喜びを感じ、祠に拝礼して合掌する。気まぐれな天気はすぐに真っ白な煙幕を張りつれないが、それでも頭上には青空が広がり暑いくらいだ。湯を沸かして、カップ麺を啜って空腹を満たし、至福の時を過ごしす。
    
 頂上で寛ぐ                       北さん、ネギちゃんがベンチ作り 

  好山病の3人も着かれ、雪原にベンチを掘られ、頂上を楽しんでおられた。
 展望も期待できそうにないので12:25下山開始とする。残雪の降りは楽ちんだが、ゴロ石や浮き石の登山道は足場選びが大変で転ばない様に集中して延々と降った。日差しが戻り容赦なく照りつける。汗が噴き出し、凍らせた冷水を飲むと幸せを感じた。木道に乗ると緊張もほぐれ、地塘をながめながら14:10大日平小屋についた。
    
 シラネアオイの群生に感激                       降って来た大日岳を振り返る 

 小休して身体を冷やし、仕切り直して小屋を後にした。大日平の木道は朝と違って乾いて歩き易かった。またガスに覆われ辺りが暗くなった。気を引き締め牛の首を下り、つづらおれの登山道を下って15:40登山口に戻った。
 歩道に出ると、アジア系の外国観光客が称名ノ滝を見に行かれるのか歩いて来られた。まだ4時前なのに雲があたりを暗くして、寂しい雰囲気が漂っていた。「降り長かったね」と疲れた足を労いつつも、心は満たされ晴れ晴れとしていた。
 15:50駐車場に着き、登山靴を脱ぎ開放され、吉峰温泉で疲れと汗を流し、帰路についた。