2013 山日記



■2013山行記録■


 白木峰  (1596m)     
2013.6.16(日)曇りのち晴れ
 早朝、サッカーのコンフェデレーションカップ ブラジル戦があり、山行きも気合いが入らない。今日は少し身体を動かす程度でもいいかと、白木峰に行くことにした。
 9:45家を出発して、白木峰の最高地登山口に着いたのが11:30だった。
 駐車場は満車で、下山された方にスペースを譲ってもらい11:40登りだした。急斜面を登ると汗が吹き出し、虫が寄って不快だ。林道にでると、12人くらいのグループの方が(下山時)休んで居られ、にこやかにご挨拶を頂いた。
   
 駐車場は満車            コバイケソウの最盛期

 積雪時の白木峰の登りを思い出しながら登ると、緩斜の草原に出てコバイケソウが大房の白い花を咲かせ、目を楽しませてくれた。白木峰のコバイケソウ群生を見たのは初めてだった。もう虫も来ない。ニッコウキスゲは花芽を付けていたがまだ蕾は固く、見ごろはまだ先のようだ。登り切り、涼風に頬を撫でられ木道を行くと12:20頂上についた。
   
 ニッコウキスゲはまだ蕾            頂上で

 ファミリーがベンチに座って和やかにおやつを食べ休んで居られた。ガスがかかって視界はない。浮島で休むことにして頂上を後にした。
 雲が流れ日差しが射し、瞬時に青空が顔をだした。「わあ綺麗!」「ここはどこ?」「田代山!」「富山ではないみたい!」去年福島の帝釈山へ行った時の田代湿原を彷彿とさせた。
   
 広々とした草原は気持ちが良い            初夏の青空は清々しい

 厳しい冬の白木峰は登りきった満足感がある。初夏の白木峰は爽やかで、穏やかな起伏、やさしい色彩の草原と木道が心を癒してくれ、これも大いに満足できる。「やっぱり来てよかったね」と喜び合い12:40浮島に着いた。
   
 浮島で憩う人々            のんびり休憩

   
 小池はモリアオガエル、イモリ、ヤゴなどの静かな楽園

 池のほとりに腰を下し、ランチタイムをとる。蛙の鳴き声を聞きながら、池を覗き込むとイモリが沢山いた。彼らにとっては居心地の良い楽園なのだろう。
 心満たされ13:15浮島を後にする。穏やかに木道を歩き、避難小屋経由で下山し、14:10駐車場に着いた。
   
 地塘と白木峰頂上            避難小屋は掃除され綺麗だった

 この時間ではもう登って来る車もいないだろう。安心して長い林道を下り、大長谷温泉のやさしい湯に包まれ、さっぱりして帰路に着いた。
 サッカーは完敗したが、日本選手は力を出し切ってくれた。白木峰も爽快で、清々しい一日だった。

 白山  (2702m)     
2013.6.9(日)晴れ
 先週の2日に クラブ山行で(Ni氏リーダー)白山に登られた。Ni氏から、いろいろお話を聞いていると、残雪の白山が見たくなり出かけて来た。
 5:00家を出発して、大白川の登山口へ向かう。駐車場に着くと15〜16台の車が駐車されていて、 その多さに驚いた。
 準備を整え、6:40登り出す。瑞々しい緑の尾根にハルゼミの鳴き声と瀬音が響き、清々しさを感じながら登行する。最近標高差1500mの山には登っていないので、不安も在ったが、ゆっくりとしかし確実をもっとうに高度を稼いだ。
 新緑のブナ林では、ウグイスやホトトギスの愛のさえずりが飛び交い、心も豊かになって来る。地獄谷越しの残雪の山々の美しさや眼下の白水湖、乗鞍なども遠望でき、穏やかな喜びが湧いた。
   
 溢れる新緑                     山の目覚めも美しい

 時折残雪が現れ、それぞれ滑落しないように気をつけ登ると無雪の稜線に出て、行く手前方に残雪を湛えた御前峰と剣ヶ峰の双峰が見えた。初めて見る残雪の白山に魅了され、気持ちも高ぶった。
   
 眼下には白水湖が水を湛える            残雪の白山が見えてきた

 いくつかの雪渓を横切り8:45大倉山避難小屋に着いた。小休を終え、避難小屋を後にして雪原に出ると、先行の登山者が豆粒のように雪渓を登ったり、巻いたりしているのが見えた。
   
 滑らないように気をつけて            大倉避難小屋

 安全確保と疲労回避にここでアイゼンを履いた。雪上では安心して歩行出来たが、夏道では歩き難くもあったが、なるだけ雪渓に入って登り続けた。
 カンクラ雪渓の案内板辺りから、長い雪渓の登りとなり、アイゼンの安定は心をよりどころだった。賽の河原に出て、ダイレクトに高天ヶ原まで登れそうな雪渓が付いていたが、室堂で休憩したく雪原を突きっきり室堂へ向かった。
   
 たっぷりの雪を踏みしめて            室堂は雪の中

 10:45室堂に着いた。別当からの登山者が空身で頂上へ向け登って行く。頂上の社殿や登山者の姿が手に取るように見え、頂上が小高い丘のように低く見えた。
   
 室堂 白山宮と御前峰                疲労困ぱい頂上は近い            

 10:55アイゼンを脱ぎ、いよいよ頂上に向け雪上を歩きだした。すぐに無雪となり、敷石の階段登山道を登った。疲れが出てきて歩速が上がらない。へろへろになりながらそれでも休まず登り続け11:35 Tの待つ頂上に着いた。
   
 頂上からの別山        無風で暑いくらいの頂上で            

 360度の大パノラマ、風もなく太陽にも祝福され心は開放され喜びに変わった。岩陰に腰を落し、空腹を満たす。といっても水分ばかり欲した。頂上からの眺望は爽快そのもので、先週登った人形山が見えた。右横奥には立山連峰、その横には槍穂高、乗鞍、御岳が遠望され最高の山日和だった。
   
 北アルプスを遠望          剣ヶ峰と大汝山 紺屋ヶ池は雪の下            

 ゆっくり頂上で休憩して12:15頂上を後にした。下山路は高天原から賽の河原へダイレクトに降り、アイゼンは履かず急斜の雪渓を踵キックで慎重に降った。
   
 高天原から賽の河原へ降る      振り返って白山に別れを告げる           

 降りは早いものだ。13:25避難小屋で休憩して、雪除け水の流れだした登山道のぬかるみを交しながら尾根に出て、グリンシャワーの中14:55駐車場に戻った。
 今日は二人ともよく頑張った。残雪時の白山は初めてだったので、違った景色を覧勝でき、頂上に立てて、充実した一日だった。
 下山後は平瀬温泉のしらみずの湯で汗と疲れをとって、さっぱりとして帰路についた。

 人形山  (1726m)     
2013.5.31(金)晴 
 先週の日曜日に予定していた人形山へ、天気に誘われ登って来た。
 6:30家を出て五箇山へ向かう。五箇山荘を過ぎ左折して林道に入ると、尾張小牧ナンバーのご夫婦が道迷いしていて、Tが「つんだって(連れだって)こられ(来て)」と言うと、キョトンとされた。そうだろう、そうだろうこんな方言わかるか!腹の底からおかしかった。「つんだってこられではなく、ついて来て、だよ」と盛り上がりながら先導をして8時過ぎ登山口についた。
 準備を整え、8:15登り出す。やたらにワラビが目につき、下山時が楽しみだ。杉林を過ぎたあたりで、名古屋のご夫婦に追いつかれた。先を譲ってマイペースで登り、9:05第一休憩所に着いた。
 ブナ林になると新緑に陽光が射し、木漏れ日が心を癒す。時折残雪を踏み10:05宮屋敷に着いた。
   
 新緑は目にも心にもやさしい            人形山が輝く

 視界が開け、正面には人形山が横たわる。後ろを振り向くと立山連峰もすっきり見渡せ爽快で気持ちが良い。ゆっくり小休して腰を上げる。
 今年は残雪が多いように思われた。雪原を軽く登って稜線に出る。三ヶ辻山が見えてきて、いつもながら残雪と新緑のコントラストに魅了され写真を撮った。
   
 残雪と新緑のコントラストが美しい            暑くて喉が渇く

 三ヶ辻山の分岐で名古屋のご夫婦と合流して、4人で頂上へ向かう。所々にカタクリが咲き、ウグイスも鳴いて清々しく穏やかだった。
   
 健脚の御夫婦だった            頂上へのスカイロード

 11:20頂上に着き、白山を眺めランチタイムを楽しんだ。ご夫婦はすぐに下山され二人だけになった。Tが「この風景あと何回眺められるかな」と愛しむように呟く。そう言えば去年も同じこと言っていたと思い出した。それに比べ、Mは感性が老化していると嘆いた。
   
 白山            頂上で寛ぐ

   
 笠ヶ岳、槍ヶ岳、奥穂高も光彩を放つ            

 頂上からの眺望は千里一望で、全てが平穏で平和で有るように思えた。人々の生活が在る以上はそんなことは無いはずだが、それほど清閑で静穏だった。
 12:05強い日差しを受け下山開始とする。仙境には二人だけ、ゆっくり景色を楽しみ小鳥のさえずりを聞きながら降った。
   
 満たされ下山            宮屋敷でMを待つT

 登山口近くでワラビを取って土産にし、14:45駐車場についた。
 素晴らしい天気にも恵まれ、静かな山の風情を満喫し、大満足だった。下山後はお決まりの五箇山荘で汗を流し、帰路についた。

 金剛堂山  (1650m)     
2013.5.19(日)曇り 
 天気予報では曇りのち雨と言うことで山行きを諦めていたが、どうやら雨が降り出すのは夕方以降のようだ。
 先週の水曜日Takuが金剛堂山へ行って来て、「片折岳手前からたっぷり残雪があった」と言っていたので、行ってみることにした。
 栃谷の登山口駐車場に着くと広場には石がゴロゴロ散乱して、道を挟んだ山側には7〜8台の車が駐車されていた。広場の端に車を止め準備を整え8:15百瀬川の橋を渡った。
 登山口にはニリンソウやカタバミが咲いて出迎えてくれ、心が和んだ。
 沢を渡渉して尾根を登ると、やさしい新緑の若葉が目を楽しませてくれ、「山歩き、幸せだね」と二人同調しては登行した。
   
 新緑が眩しい            ブナの原生林からは残雪だった

 ブナの原生林から残雪があり、久々の雪上を歩くことが楽しく感じられた。9:35に片折岳に着き、休まず頂上へと向かった。
 登山道には雪解け水が流れ、足場を選びながら降る。鞍部から登りに入るとたっぷりの残雪があり、ザクザクと小気味よく雪上を歩かせてもらった。最初のピーク辺りで笑顔が輝く若者が列をなして降りて来た。「わぁ大勢、何名ですか?」と聞くと「37名です」と返ってきた。「凄い。こんな若い人に会うなんて!!」と喜んでいると、富大の山岳部で今年は一年生が沢山入部したのだそうだ。どおりで駐車場のゴロゴロ石はテントを張っていた形跡かと納得がいった。
   
 気分一新 頂上に向けGo            感性 親友 体力 精神力 山で多くを得て下さい

 ヤングパワーの元気を一杯もらって、気長に登り続けると、10:50頂上に着いた。強風のため非常に寒く、先に着いたTは笹中で休んでいた。
   
 祠と中金剛           強風で寒い 笹の中で休憩

 今日の眺望はなかなかのもの、天気の割には御岳、乗鞍、白山、立山連峰と全てが一望出来きた。防寒着を着てTの横に座ると、ほっと安堵感に包まれた。
 温かいカップメンを食べ、おにぎりを食べるとお腹が一杯になり、少し遠望を楽しむ為外に出た。手が痛くなるくらい冷たかった。お酒を飲むTに、早く下山出来るよう促し、コーヒーを飲んで帰り支度を待った。
   
 乗鞍と御嶽            白山と三ヶ辻山

 11:20下山開始する。頂上付近で12人位の登山者とお会いして、挨拶をしてお見送りした。下山時は残雪と若葉の色彩に趣きを感じ、何度も何度も立ち止まっては景色をながめた。
   
 この時期ならではの配色だろう            目に青葉 もうずぐホトトギスも鳴くだろう

 12:10片折岳に着き、「さあ、後は降るだけ。温かい温泉がまっている」と気持ちを弾ませ下行して、13:10駐車場に戻った。
 駐車場広場にはもう石は排除され、別の車が6台くらい整然と停まっていた。草むらでヨモギを摘んで土産にし、天竺の湯につくとポツポツと雨が降り出した。  「雨に遭わなくて、ぴったりだったね」と喜び、ゆったり温泉で身体を温め、家路に着いた。

 熊野古道  (大日越 大門坂)     
2013.5.5(日)晴れ 
 5日目 日本最古開湯1800年の湯ノ峰温泉の無料駐車場には全国の温泉ファンが来ていて、車中泊している。マナーもよく、静かな眠りにつけた。
 今日は熊野三山(本宮大社、速玉大社、那智大社)と熊野古道を歩く。計画では発心門王子から本宮までの7kmを歩こうと思っていたが、バス時間や行動時間を考えると無理と決断して、湯ノ峰温泉からバスに乗って熊野本宮大社向かい、大日越の古道3.4kmを歩くことにした。
 始発のバスが7:55なので時間があり、6時開場の共同浴場(250−)で朝湯を楽しむことにした。身体を包み込むようなやわらかい良質の泉質で、顔はピカピカ身体も軽くなった。
   バスに揺られて熊野本宮に着き、石段を登って、神妙に境内にはいった。荘厳な社殿が3社あり、それぞれ柏手をうって参拝した。何か空気感が違った。古よりこの大社に詣でるため、どれだけの人々があこがれ、情熱をもやし、苦難と戦い、喜びを掴んだのか、と思うと心に重く感じるものがあった。現在私達はあまりにも安易にこの地に来れ過ぎるのだ。
   
 熊野本宮大社            大斎原(おおゆのはら)

 明治二十二年の大洪水以前の本宮大社は、大斎原にあった。ぜひ訪れたい聖地だ。そして1000年もの長き時空を感じとりたかった。
 熊野古道の大日越も、本宮に参拝して本願を成就して、疲れた身体を温泉で癒したいという、想いと喜びを感じ取りたかった。
   
 大日越の古道から大斎原が一望できる            月見ヶ丘神社横の大日山お堂

   
 歴史と人々の想いを感じながら古道を登る            終点、湯の峰温泉が見えてきた

 湯ノ峰温泉に着き、もう一度良質の温泉に入って汗を流し、新宮市にある熊野速玉大社へ向かった。
   
 熊野速玉大社

 次は那智大社へ向かう。20数年前、勝浦に家族旅行した時、那智の滝には行ったが、青岸渡寺や那智大社へは行かなかった。是非訪れたい場所だった。
   
 青岸渡寺            那智大社の樟胎内くぐり

   
 那智大社            那智の滝

 また大門坂は古道の中でも一番風情が残ると情報紙に書いてあったので、ここも行きたい場所だった。
   
 大門坂の夫婦杉            歴史を感じる石段と石畳

   
 タイムスリップしたみたい            楠の巨木、どれだけの歴史を見守ったのだろう

 全てに満足して心豊かになった。
明日は伊勢神宮へ参拝して、帰路につく。少しでも渋滞に会わない様にしたいので、なるだけ伊勢に近づくため今日は道の駅“熊野きのくに”まで走行した。ここで車中泊する。

2013.5.6(月)晴れ
 6日目 今日は最終日だ。朝5時過ぎ道の駅“熊野きのくに”を出発して、伊勢神宮内宮に向かった。7:40には内宮前に着いたが、交通規制していて駐車場探しに時間を費やしてしまった。それでも8時過ぎには内宮前につくことができた。
   
 宇治橋を渡って聖域へ            内宮前で

 参拝後おかげ横丁を歩くと、人で溢れかえって歩きづらいほどの混雑ぶりだった。お伊勢名物の赤福を食べ、駐車場に着くと、まだ10時前だった。
   
 赤福本店で一休み            おかげ横丁の家並み

 渋滞に遭わないうちに「さあ帰ろう」。東海北陸道から帰るか、北陸道から帰るか迷ったが、鈴鹿あたりで渋滞があるとしり、北陸道で帰ることにした。新名神の甲賀土山ICで下り、八日市ICまで一般道を走り、名神 北陸道と乗り継ぎ、帰高した。
 今回の旅行は、前半は寒かったが全て天気に恵まれた。計画通り6座に登られたし、高野山、熊野三山、伊勢神宮など高名な神社にも参拝出来た。また由緒ある温泉にも入湯出来て、充分満足のいく山旅だった。総走行距離は1300kmだった。

 伯母子岳(1344m) 護摩壇山(1372m)     
2013.5.4(土)晴れ 
 4日目 道の駅 ごまさんスカイタワーは標高1300mにあるので、風など吹き上げ寒いかと心配したが、穏やかな夜だった。
 今日は本命の伯母子岳に登る。大股からも登られているが、アクセスが容易な林道奥千丈線からのルートを選択した。
 道の駅から少し戻って、右折して林道奥千丈線に入り、登山口に着いた。
準備をすませ、伯母子岳まで5.6kmの標識を確認して、6:10歩き出す。登山道の道幅は広く林道のようだ。今年は寒いのか新芽も未だ固く、山中の色彩が乏しい。変化の無い同じような風景を眺めながら、登ったり降ったりして進むと6:50口千丈山(1331.3m)に着いた。
   
 林道奥千丈線の登山口を出発            登山道の道幅広し 

 ここからも軽くアップダウンをして7:10には牛首山に着く。案内板には頂上まで2.6kmと書いていた。この山域には1330〜1340mの山が幾つもあって、どれが伯母子岳なのか分からなかった。
   
 同じような風景をみながらアップダウン            牛首山からの下り伯母子岳は何処

 正面に見える山(1341m)もそれらしいが距離がない。その左奥の山(1348.6m)もそれらしい。キツツキのドラミングや小鳥のさえずりに耳を傾けながら、懸命に歩いた。時折アカヤシオが咲いたり、足元には可憐なスミレが陽を受けて咲いたりと、目を楽しませてくれた。
   
 ようやく伯母子岳が見えてきた            やっと山道になる

 1341mは巻き道で通過し、そこを下るとその後ろに伯母子山があった。やっと目標がみえ意欲も湧いた。
 金太郎飴のような登山道(遊歩道)に嫌気がさしていると、大股への分岐(頂上まで600mの記あり)に着き、やっと山登りの態になった。踏み跡を辿るとしだいに急斜となり、展望が良くなった。振り返れば、護摩壇山やスカイタワーが望める。ゆっくり歩を進めると8:10頂上に着いた。
   
 伯母子岳頂上            爽快だね!

 細長い頂上で360度の展望が得られる。時間が早いせいか誰もいない。頂上で腰を下しホットコーヒーを飲む。「しあわせだ」遠方に奥高野の山並が見えるが、山名は分からない。ただ今登って来た稜線を食い入るように眺めるばかりだった。
 心身とも満たされ8:30下山開始とする。10分間程降ると、単独中高年の女性が登って来られ奈良の方だった。「たいしたものだ」と感心してお見送りし、登り来た道を引き返した。
   
 登り来た稜線(中央奥には護摩壇山も見える)            下山時もアップダウン ブナの木が目立った

 途中3組の登山者にもお会いし、山情報などの会話も楽しみ、アップダウンを繰り返し、軽い疲れを感じながら、10:25登山口に戻った。
 次は ごまさんスカイタワー道の駅まで戻って、護摩壇山へ登る。
 林道奥千丈線を慎重に運転して、道の駅に着くと多くの観光客やライダーマンで溢れていて驚いてしまった。

護摩壇山
 10:50売店の後ろにある登山口を登り出す。一般者にも歩けるよう、全てが階段になっていた。10分間で護摩壇山頂上に着いてしまった。拍子抜けしたが写真を写し、西側にひらけた山並を眺めた。
   
 スカイタワーと護摩壇山(早朝写す)            登山口

   
 頂上            頂上の様子

 計画した全ての山登りを終え、心も開放された。あとは観光者になろう。山登りの余韻を楽しむように快く階段を降り、11:05駐車場に戻った。

   
 そういえば昨夕の夕陽 も素晴らしかった!            ライダーマンの人気ルートかな

下山後の楽しみは温泉だ。秘湯の龍神温泉元湯(700−)で汗と疲れをとり、熊野本宮に近づくため、湯ノ峰温泉駐車場へと向かった。
   
 川湯温泉の河原は温泉が湧き出る       気持ちいい  

   
 小栗判官蘇生の地、湯の峰温泉 つぼ湯             湯の峰温泉 温泉街


 5 日目  熊野古道へ続く

 
 葛城山 (959m)      
2013.5.3(金)晴れ 
 3日目 “大宇陀”道の駅は、静かで熟睡出来た。今日は午前中に葛城山へ登り、午後からは高野山へ行く予定だ。 
 昨日、一昨日と寒かったが暖かくなりそうで、朝からの快晴は眩しかった。 
 ナビに導かれ橿原市を通って葛城山のロープウエィー乗り場に着いた。さすが運行開始時間が9時なので駐車場は空々だ。関西商人は商売に長けているのか、観光客にお金を出されるが上手く、駐車料金は1000円だった。 
 準備を済ませると駐車場のおじさんが地図をくれ、見晴らしのいい尾根コースから登って谷コースで降るのがお勧めと、アドバイスをくれた。 
 ロープウエィー乗り場の横を通過して、7:00フエンス戸を開き、登山道に入った。 
   
 門扉を開けて出発です            御所市が眼下に広がる 

 すぐに分岐に着き、アドバイス通り北尾根コースを登り出した。急斜の登山道で、すぐアキレス腱が痛くなった。時折振り返れば下界にいにしえの町が広がっていた。  
   
 ロープウエィーの山頂駅            ダイタモンドトレールは階段だらけ 

 山肌は花崗岩の地質で、岩が風化して白砂のように崩れていて風情はある。高度を上げるとミツ葉つつじやヤマザクラなど咲き、聞いたことの無い小鳥のさえずりがシンフォニーのように重なり、心を豊かにした。 
 登るにつれ植林が目立ち、味気ないものになった。ダイアモンドトレールと自然研究路の分岐に来て、距離の短いダイヤモンドトレールを選んだら何処までも丸太の階段で、登り終えたと喜ぶと大きな登り返しがあった。こんなことなら自然研究路を選択するべきだったと後悔したが、それでも鉄塔に着いた。 
 木々が生茂り、頂上が何処だか分からない。直進すると建物があり右側に高台が見え、枯れ草の草原を登ると8:40頂上に着いた。 
   
 頂上は見晴らし抜群            頂上の風景 

 素晴らし360度の大展望だった。奈良 大阪の町がすっきり見渡せる。ベンチに座って、スカイレストランにでもいるような気持ちでホットコーヒーを飲む。贅沢な空間と時間だ。 
   
 大阪のビル群            奈良 畝傍山と耳成山 

 ゆっくり景色を堪能して下山しようとしていると、ロープウエィーに乗った観光客が頂上につき、賑やかになった。 
 9:10頂上を後にする。高原ロッジのうらに回り込むと、くじら滝の降り道があった。 
 新緑に包まれた登山道を下っていくとロープウエィー降り場へ行く登山道と合流した。次から次に登山者が登ってきてとても人気の山だ。子供たちも木枝を片手に登って来る。沢音を感じながら降ると、ここも花崗岩が崩れ白砂を敷いたような登山道で趣きがあった。 
   
 谷コースは庭園みたい            くじら滝 

 やっぱり登りは谷ルートが値千金だ。「駐車場のおじさんのアドバイスは間違っている。」庭園のような景色を見ながら登り、町を見下ろしながら降る方がよっぽど良い。不満をもらしながら10:30登山口に戻った。 
 
 下山後、ナビを高野山に合わせ、途中買い出しをして、高野山に向かった。 
 連休とあって、高野山のメインストリートは車と人で大混雑だ。車を止めたいがどこも満車で途方に暮れる。偶然にも金剛峰寺の駐車場で一台空きを確保して駐車した。 
   
 金剛峯寺            金剛峯寺の石庭 

   
 こうやくんに出会う           大伽藍 

   
 金堂            国宝 不動堂 

   
 奥ノ院の散策            弘法大師御廟 

 金剛峯寺、大伽藍、奥の院など散策して、明日登る伯母子山に近い道の駅“ごまさんスカイタワー”へ向かった。道すがら登山口に行く道を確認して道の駅についた。 
 真っ赤な夕日は見ごたえがあり、明日への希望につながった。夕食を済ませると静かに日は落ち、夕闇に包まれた。「明日も天気になぁ〜れ!」 
 4 日目  伯母子岳・護摩壇山へ続く

  
 くろそ山 (1037.6m) 三峰山 (1235m)     
2015.5.2(木)くもりのち晴れ 
 二日目は倶留尊山(くろそやま)と三峰山(みうねやま)に登る。その前に赤目四十八滝を見物したく、立ち寄ってみることにした。
 さすが早朝なので人っ子一人いなく寂々としている。入場券売り場横のゲートは開放されていた。散策路を行くと最初の滝(行者滝)が現れ、「次は、次は」と期待が膨らむ。手入れが行き届いてまるで庭園を歩いているようだ。時間の制限もあるので、不動滝と乙女滝を見物して引き返し、曾爾村へ向かうことにした。
   
 赤目四十八滝を散策 乙女の滝            香落渓の柱状節理

 道すがら、青蓮寺湖や香落渓の屏風岩を眺めたりしながら国立曾爾高原少年自然の家へ車を走らせる。

倶留尊山
 少年自然の家手前に広い駐車場があり、ここで車を止め準備に取りかかった。
 階段を登り、7:20高原を歩き出す。広大でやさしい草原の景色が広がり、正面左には二本ボソ 右には亀山が見える。その稜線がおだやかなカーブを描いて、絵になる風景だ。
 稜線も歩いてみたくなり、亀山の肩へ踏み跡が延びているので登ってみることにした。急斜面を滑らない様に慎重に登ると稜線に着き、お亀池や遊歩道が俯瞰出来た。
   
 曽爾高原と二本ボソ               踏み跡と思って登ったが、なかなかの急登 眼下はかめ池

 それにしても非常に寒い。帽子が飛ぶので(コード紐が壊れた)被っていなかったから、耳が痛くて仕方がない。幸いバンタナが有ったので代用した。
 亀山峠に下って二本ボソへ登る途中に「この先入山料が必要」と書かれた紙が下がっていた。少し登ると小屋があり誰も居ない。8:25二本ボソに着くと、やっと倶留尊山が見えてきた。
   
 亀山稜線からの二本ボソ            二本ボソからの倶留尊山 

 大きく降って、100m位登ると8:50頂上につく。とり立てて特徴の有る山とは思えなかった。頂上で温かいコーヒを飲み、この先に展望台が有ると書かれていたので行ってみたが、これも期待外れだった。
   
 岩場を登ると頂上            倶留尊山の頂上 

 9:05頂上を後にする。二本ボソへの登り返しをしていると、静寂の山中にエンジン音が響き渡って驚いた。何だろうと思ったら、モノラックに乗って高年の女性2人が登ってきた。小屋で入山料の徴収をするらしい。小屋の前で一人500円を払って(一部、柳原林業の所有地のようだ)、通過した。
   
 入山料というよりも通行料            亀山、古光山を眺め降る 

 曾爾高原に降る途中に中学生が登ってきて、挨拶を交しながら見送り10:05駐車場に戻った。
 次は御杖村の三峰山へ向けて出発する。最短距離のみつえ高原牧場の前を通って左折するのだが、新道が出来ていて間違って直進してしまった。少しの道迷いはあったが、無事御杖村神末のみつえ青少年家族村に着き、手前の広い駐車場に車を止め準備を整えた。県外ナンバーの車が4台ほど駐車されていた。

三峰山
 10:45登山道の案内板を確認して舗装された林道を歩くと、右に木橋があり尾根ルートに入る。
   
 登山口 橋を渡って尾根ルートへ            手入れの行き届いた美林 

 杉の植林地で、ため息が出る位手入れが行き届いていた。枝打ちはもちろんのこと、下草もなく、光が地まで入り込んで明るい。すらりと美しく伸びた杉達は、まさに美人杉だ。「杉ってこんなに背が高くなるの」とうっとりしながら、急斜をジグザグに切られた登山道を登った。
 休憩所を横目に見ながら、林道を横切り登ると森林組合の建物があり、その横から倶留尊山の前に見えた大洞山が見えた。丸太をふんだんに使った登山道を見ていると、神末地区の林業に従事している方々は働きもので、三峰山をこよなく愛して居られるのだと良く判った。
   
 ヒトリシズカが多くみられた            稜線は灌木が茂りほぼ平道 

 12:10避難小屋が見え、谷ルートとの分岐についた。もう少しと直進して登ると単独男性が下山されてきた。軽く会釈して先に行くと近畿自然歩道の稜線に着いた。稜線を歩くと霧氷が落ちて雪のように見える。たぶん朝だったら木々には霧氷の花が咲いていただろう。少し残念だったが、山の寒さは充分体感させてもらった。
   
 朝には霧氷がついていたであろう            三峰山頂上 

 12:35三峰山頂上についた。なにしろ寒いので、写真を撮ってすぐに分岐の避難小屋へ退散した。
   
 三峰山から倶留尊山がよくみえる            三峰山避難小屋 

 12:55小屋に着き、ここでランチタイムにする。休憩を終え下山は不動滝ルートで帰る。誰にも会わなかったのは、全ての人が周回しているからだろう。谷ルートはまるで風が無く、山に暖かく守られている気がした。下りの丸太の階段は、冬の登山者が付けたアイゼンの爪が刺さりドット柄になっていた。霧氷も名所だけに人気がうかがえた。
 急斜面を降ると不動の滝が見えて来た。祠が祭られ、両岸にしめ縄が架けられていた。信仰の対象なのだろう。その脇の岩下からは清冽な清水が湧いていた。穏やかで気品のある名瀑だった。
   
 不動滝            お疲れ様もう誰もいない 

 鳥居をくぐり少し行くとすぐに舗装された林道に出た。澄んだ流れと新緑を見ながら、木橋の登山口に13:40辿りついた。
 下山後は御杖村の道の駅にある、姫石の湯(600−)で身体を温め、明日登る葛城山に近づくため、道の駅大宇陀へ向かった。今夜はここで車中する。

 3 日目  葛城山へ続く

 
 藤原岳  (1140m)      
2015.5.1(水)曇りのち晴れ 
 大型連休を利用して200名山の伯母子山を中心に300名山5座と、高野山 熊野三山 熊野古道 伊勢神宮の観光を交え、連休最終日までゆっくり楽しんで来た。
 初日は三重の藤沢岳(300名山)と決め、北陸自動車道 名神自動車道と乗り継ぎ、関ヶ原ICで下車していなべ市に入った。標識に従って登山口に向かうと小学校前の観光駐車場に着き、ここで準備を済ませ歩き出した。
 300m程歩くと大貝戸登山口の休憩所があり、無料の駐車場があった。空々だったので、Tが戻って車を取りに行ってくれ、その間名古屋から来られた男女の登山者と歓談しながらTを待った。仕切り直して10:20登山口である神武神社の鳥居を4人でくぐった。
   
 大貝戸登山口 神武神社            登山道はジグザグに切られ歩き易い

 山容を見ていると急斜だったので心配していたが、登山道はジグザグに切られ、整備が行き届いてとても歩き易くなっていた。杉林で視界は無かったが、合目標識が設置され励みになった。
   
 9合目にはまだ福寿草が咲く            ゴツゴツした石灰岩の登山道

 8合目で聖宝寺裏道(通行止め)と合流すると、植生も代わって落葉樹になり明るくなった。崩壊した谷を横切り尚登ると9合目になり、尾根上から伊勢湾や四日市工業地帯が眺められた。まだ名残の福寿草も咲き目を楽しませてくれる。次第に石灰岩が目立つようになり登山道もごつごつとした石上を登ると避難小屋が見え、12:15に着いた。
   
 藤原岳避難小屋            避難小屋から見た藤原岳

 頂上は広々とした平原の奥に穏やかに鎮座していた。強風と寒気で冬山のように感じる。すぐに頂上へ向かうため、少し下る。
登りに差し掛かると霧が出て来て真っ白になり、頂上が隠れてしまった。寒気に耐え懸命に登ると12:30頂上についた。
   
 強風の頂上、非常に 寒い            頂上からの避難小屋

 なにも見えない。記念写真を取って下山することにした。するととたんに霧は風に吹き飛び視界が開けた。「わぁ、綺麗」「素敵」と歓声を上げ喜び、写真を一杯撮った。  12:50避難小屋に着き、ほっと一息する。強風がビュービュー小屋を揺らすが、小屋に守られゆっくりランチタイムが取れた。それにしても日本海から吹く北風の脅威は凄ましいものだ。
   
 草原には石灰岩が顔を出す            避難小屋で休憩

 少し風もおさまり、13:15下山開始とする。景色を楽しんだり、お花を眺めたりしながら14:40登山口に戻った。
   
 伊勢湾なども見下ろし下山する            大貝戸登山口休憩所

 標高差1000mと結構登ったし、カルスト台地の風景、福寿草の出会いと満足のいく山行だった。
 下山後は阿下喜温泉(500−)で身体を温め 疲れを取って、明日登る倶留尊山、三峰山に近い道の駅“宇陀路室生”へ車を走らせ、ここで車中泊した。
 2 日目  くろそ山・三峰山へ続く

 
 大倉山  (1443m)      
2013.4.28(日)曇りのち晴れ
 所用と悪天とで、4月は山登りが出来なかった。久々の山行を大倉山に決め、出かけてきた。
 家を6:30出発して上市へ向かう。今日は快晴と思っていたが、富山市に着いても山並は見えず冴えない空模様だった。剣橋を渡り、桑首谷右岸の林道にはいり、悪路に耐え大倉山の駐車場に着くと雨が落ちた。
 「頂上に着く頃には晴れて欲しいものだ」と期待しながら準備を済ませ8:00登山道を登り始めた。
 暗い雲に覆われ色彩の無い寂しい山中ではあったが、足もとには薄桃色のイワウチワが可憐に咲き誇り、急登する身を励まし応援してくれた。
   
 足元にはイワウチワが咲き誇る            稜線に出ると凛とした空気感があった

 9:00稜線に出ると、たっぷりの残雪に新雪も積もってまるで冬山のような凛とした美しさがあった。天気も回復して大倉山も見渡せ期待も膨らんだ。1200mを過ぎた辺りで先行して下さった4人グループに追いつき、お礼を言って先に出る。
   
 たっぷりの雪がある           頂上直下を元気に登るT

 久々のラッセルが嬉しいのかTは雪を蹴散らしどんどん登って行く。頂上手前の鞍部で待っていてくれ「良いとこ取りや」と喜び、最後の登りとなった。
   
 美しい!この感動に会いに来た            立山三山をアップで

 Tの切ってくれたステップを踏みながら一登りするとなだらかな雪原に出て、毛勝三山や大明神が大きく迫り壮大な景色が迎えてくれた。三角点まで穏やかに進み10:50頂上に着いた。
   
 頂上で寛ぐ登山者            残念、雲に隠れて頂上見えず 「帰ろう」

 雪を掘ってベンチを造り、腰を下してランチを楽しむ。残念ながら待てども待てども頂部には雲がかかり全容は見せてくれなかった。諦めて下山を決め12:00頂上を後にする。  稜線上の雪が消えかけた樹木下などはよく滑り注意を払ったが、たっぷりの雪上は楽しく降ることができ、13:00 1000m地点に着いた。
   
 富山湾や富山平野を見下ろして降る           尾根下山時は暑いくらい

 後は急斜の尾根をロープに助けられ降り、やっと芽吹き始めた木々に目を配らせながら13:40駐車場に戻った。
 下界に降り山を見上げると、「それはないだろ!!」快晴の空に銀嶺の毛勝三山、剱岳、大日岳が神々しくピカピカ輝き、すまして鎮座している。
 私達の居た頂上は何だったのだろう。がっくり肩を落として、湯神子温泉に向け車を走らせた。