2013 山日記



■2013山行記録■


牛岳    (987m)      
2013.12.22(日)雪のち曇り
 会山行の牛岳に登って来た。今回のルートは鍋谷からで、アクセスの悪さから敬遠して登ったことが無かった。リーダーのNi氏の強い勧めから、二人で参加させて頂くことにした。
 参加者は14名で、玄猿楼で落ち合い、3台の車に便乗して鍋谷へ向かった。 林道は標高450mまで除雪されていて、路肩に駐車して準備に取り掛かる。
 8:35すぐ山側斜面に取り付き、登りだす。少し登ると新しい立派な古民家風の建物が在り、林道を横切って高場へと歩を進めた。
 雪降る中、Tが先頭でどんどん登って行く。左の尾根と合流し杉林を登ると林道に出て、皆が揃うのを待った。初カンジキの二人は遅れ、待てども姿が見えない。寒くなり、新人さんはリーダーに任せ、先に進むことにした。ラッセルして先頭を行くTはウサギのように軽やかで速く、姿はもう見えなくなっていた。
    
 降雪の中、杉林を登る          ユートピアゲレンデに出る           

 杉林の中のトレースを辿ると、ユートピアゲレンデに飛び出し空が広がった。トレースはすぐに右の杉林へ消えていた。
 トレースを追いながら登ると、ピークの頂きでTが待っていた。雪が降って視界がきかない。「GPSでなければ降る方向が分からない」という。地図を見るとユートピアスキー場の頂部のようだ。
    
 頂上への尾根は美しい           カーブミラーも結構埋まっている           

 GPSで牛岳方向を探り、少し戻って左に進路を取って尾根に乗った。このあたりのブナ林の雪景色は繊細で美しく心が洗われ、凛とした清らかさがあった。「ああ来て良かった」素晴らしい光景に感嘆した。
    
 おとぎの国のような雪景色           次々に到着           

 パウダースノーを蹴散らし、暫く行くと林道に出て、尾根を登ると「鳥居が見えたぞ」と声が聞こえ いよいよ頂上かと安堵した。
 急にお腹が空いた。11:05頂上に立ち景色を眺める。眼下に広がる樹林にはシュガーパウダーのような雪が降りかかり、おとぎの国のような域を越えた美しさだ。
    
 頂上で(非常に寒い)                  

 皆でお社の前で写真を撮り、休憩所に下りて空腹を満たす。寒冷で濡れた物がすぐに凍って固くなった。温かいカップ麺を啜って身体を温め、寒さに耐える。全員揃ったのも束の間、慌ただしく各自が帰り仕度を始める。
    
 リーダーNI氏、ありがとう           パウダースノーを蹴散らし下山           

 12:55休憩所を後にして下山開始、パウダースノーにダイブして豪快にくだる。新雪は軽くとても楽しかった。あっと言う間に12:45古民家風の建物前に着き、全員揃うのをまった。初カンジキ体験の方々はなかなかの苦戦だったようだ。
    
 立派な古民家風別荘           牛岳スキー場山頂駅上空が晴れてきた           

 それでも全員無事に降り、13:35車デポ地に戻った。着替えをしていると、淡いやさしい水色が空を染め、また一段と素敵な雪景色の表情を見せてくれ、とても心が癒された。
 下山後は玄猿楼で身体を温め、さっぱりとして帰路に着いた。

 
金剛堂山    (1650m)      
2013.12.1(日)曇り一時小雪 
 会山行で、Ni氏リーダーの金剛堂山へ、男5人女3人の計8名で登ってきた。
天気予報では雨一時曇り、早朝から雨が降っていた。悪天を覚悟して6:00高岡を出発して砺波で3名と合流し、利賀に向かった。
R471は湯谷〜高沼まで終日通行止めの為、山の神トンネルを経て利賀に入ることになった。庄川峡を走行すると雲間から青空も顔を見せ、皆の気持ちも和らいだ。
栃谷登山口まで車で入れ、駐車場に着くとさすが誰もいなかった。「あんな天気予報じゃ来るわけないね」とうなずきながら、予想外の晴空の下 準備を整えた。
 8:05橋を渡り歩きだす。登山道に雪がつもり、我々の足跡が残る。衣服調整をしながら登行して、標柱1kmから2kmの間で、スノーシューを履いた。雪が深く成り、ブナの原生林に着くと他の方々もカンジキを履かれた。
    
 新雪を踏んで出発           片折岳を降って頂上に向けGO!       

 ひと足先に先行してトレースを付けていると仲間の援軍も追い付かれ、先頭を代わってもらい10:10片折岳に着いた。
 水墨画のような落ち着きのある風景に癒され、頂上に向かう。穏やかな日で風も無い。男性軍が元気よくラッセルして下さり、後を追った。前半の疲れから太ももが攣ったり、リュックの腰バックルが壊れ、リュックが肩に重く感じたりと、疲れる登りとなったが、今季初の銀世界に身をおく喜びを感じつつ、無色透明な大気を楽しんだ。
    
 今季初の雪山を堪能しつつ登る           懸命なラッセルで頂上は近い       

 山の天気は気まぐれで小雪が舞い落ちて来た。雨具を着こみ気を引き締めて、尚高度を稼ぐ。男性軍の懸命のラッセルのお陰で12:10待望の頂上に着いた。
    
 貸し切りの頂上で       

 握手を交わして喜び合い、方位板の雪を掻き、腰を下して各自お腹を満たした。雪が降り続き、みるみる内にリュックに雪が積もった。手が悴み痛くなり、早々に腰を上げ12:45下山開始となった。
    
 雪山の下山は楽しい           雪面に木々の影絵が写るほど良い天気に       

 下山時には雪が止み、気持ちよく下山出来た。対面の利賀スノーバレーは今期からは営業を停止する。あのゲレンデは、もう無用になるのか、人々が集う事も無いのか、とおもうと寂しさを覚えた。長い冬の眠りに入る山を想いながら、一年の経過の速さにも戸惑いうばかりだった。
 14:50登山口に着き、青空に映える山を見上げ、満足して登山靴を脱いた。  今日は皆さんのお陰で頂上に立つことができた。また頂上で雪に降られたものの、その他では要所要所でお天気にも恵まれ、快適な山行だった。自然の神様に感謝しつつ、天竺温泉で身体を温め、ほっこりとして帰路についた。

二上山    (274m)      
2013.11.16(土)晴れ
 運動不足解消に二上山へ出かけてきた。城光寺の滝駐車場に車を停め、10:40歩き出す。
 昨日の雨で登山道は少しぬかるんでいるが、清い山の空気を吸い込んで心地よい歩みが出来た。
 紅葉にはまだすこし早いが、それでも単発に色付いた木々が日に照らされ目に飛び込んでくる。尾根に出て、展望台に着き直登して11:25頂上に立った。
 頂上にはだれも居なくて閑寂だ。石社に参拝して、城山へ向かう。車道に出て展望は得られたが、今日の立山連峰は霞んで見えない。それでも富山湾に大型船が浮かび、平穏な風景があった。
 11:40城山に着き、ベンチに座っておにぎりを食べ、ゆっくりと富山平野を俯瞰した。車で登って来られたカップルやファミリーが、入れ替わり立ち替わり風景を楽しんでは城山を後にされていった。
 今日は大師ヶ岳まで足を延ばしたいので早々に腰を上げ、もう一度二上山へ登り返すことにした。
 二上山の頂上に着くと二人の男性各々休んで居られた。初対面で伏木在住のKo氏が声を掛けて下さり、今日は二上山五座(鉢伏山、二上山、城山、摩頂山、大師ヶ岳)と二滝(城光寺、加古川)巡りをされているそうだ。摩頂山、大師ヶ岳の同行を求められたのでエスコートしてもらうことにした。奥で休憩されていたのは久々にお会いする知人のKa氏だった。懐かしく挨拶を交し二上山を後にした。
    
 爽秋の二上山           毘沙門天堂        

 万葉ラインに出て少し下り毘沙門天堂へ左折した。もう数え切れないほど二上山に登っているが摩頂山は初めてだった。Ko氏の案内よろしく毘沙門天堂前で写真を撮り、竹林の広がる山頂へ登る。手入れされた竹林の急勾配を登るとすぐに12:30頂上についた。
 頂上は平坦で展望はない。残念ながらカメラの電池切れで写真をとる事が出来なかった。摩頂山の変遷などKo氏に教えてもらいながら万葉ラインに出て、次の大師ヶ岳へ向かった。
 Ko氏はボランティア精神旺盛な方で、登山道に掛かる木々の撤去や標識の管理に尽力されたり、地域の消防団員として活躍される、心豊かな人だった。またサイクリングで能登半島を一周されるなど健脚で、お元気で頼もしい人柄だった。ただぼっと山を歩いているわが身が、少し恥ずかしかった。
 13:15大師ヶ岳に着き、展望台に座って休憩し憩った。Ko氏はここから白山林道を下って伏木に戻られるので、お礼を述べお別れした。
 1日二上山5座廻りで、鉢伏山に登って歴史館横から城光寺に降るルートも考えたが、まだこだわりが無く、二上山に戻ることにした。万葉ラインを歩いていると、二上山まで距離が長く感じられた。これじゃ鉢伏山に降り、周遊した方が得策だったのではないかと、後悔しながら、城光寺の滝に降り14:30駐車場にもどった。

牛岳    (987m)      
2013.11.6(水)晴れ 
 本日の天候は申し分のない好天だ。久々に山登りをしたいと思っていたところに、Ni氏から所用の電話があり、誘ってみるとOK 牛岳へ出かけることにした。
 Tも同行して、Ni氏宅へ迎えに行きコーヒーを御馳走になって、牛岳登山口へ車を走らせた。
 登山口には2台の車が停まっていた。準備を整え10:10、Ni氏先頭で歩き出す。
薄暗い杉林を歩くと草木が濡れ、しっとりとした晩秋を思わせた。ヒュッテに着き立ち寄ってみると、床板など痛みが酷く腐って板が抜けている所もあり、荒廃が進んでいた。寂しさを覚えつつ小屋を後にした。
尾根に出ると紅葉が見られ、青空と相まって目を楽しませてくれた。
    
 紅葉の中、尾根を登る           6合目で休憩           

11:006合目に着くと一層黄葉が際立ち、益々心を高揚させる。小休を終え、7合目に向かうと3か所の崩落があり道が寸断されていた。今秋の豪雨に驚かされる。
    
 この配色ワクワクするね           これは何の実?           

    
 7合目まで3か所崩落していた           黄葉の競演           

 それでも秋晴れに紅葉が鮮明で、立山連峰も見えて来て「やっぱり山は晴れ日が最高」と足取りも軽く、11:55頂上に着いた。
    
 今日も立山連峰が綺麗だ           穏やかな頂上で会話も弾む           

 最高の山日和に満足しながら、腰を下してランチタイム。次々に登山者が着かれ、車で来られた普段着の方なども居られた。それぞれが360度の大展望を楽しみ、会話も弾んだ。
    
 頂上からブナ原生林の尾根を見下ろす           すらりとした美人ブナの林で憩う          

 下山は二本杉ルートに降ることにして、12:50頂上を後にする。ブナ林も紅葉は見ごろで、幸せを感じた。落ち葉をザクザク踏みしめ、二本杉に着く。2人の男性が無言で藪へと消えて行かれた。きのこ取りだろうか?
    
 ハッとする美景の小径           三段ノ滝          

 三段の滝へ降り、車道に出て一休み。湯谷川源流と書かれた案内板を見ながら、辿って来た山を見上げた。赤、黄、と多彩な色彩で、華やかな山の宴があった。
 林道を歩いていると突然鈴音が聞こえ驚き見上げると、急斜の崖から先ほどの男性二人が下りて来られた。「有りましたか?」と聞くと、よそよそしく頷かれた。彼らを回送するため仲間の男性が待っておられ、収穫のナメコを見せて下さった。「もうなっているのですね」と驚いていると、少し分けて下さった。「大変な労力の賜物なのに」飛び上がるくらいうれしく有難かった。
 林道でも何箇所かの路肩が崩落していて、自然の猛威を見せつけられた。人力の無力さを感じながら14:50登山口に着いた。
 有意義な楽しい一日をNi氏に感謝し初物ナメコを土産にして、大満足して帰路についた。

城ヶ平山    (445.3m)      
2013.10.28(月)晴れ
 去年の晩秋 城ヶ平山へ登った時 頂上からの絶景に感激し、ぜひその風景を姉たちにも見せて上げたいと、春から案内を約束していた。
 月曜日は申し分のない晴天。紅葉には少し早いがこの日とばかり、姉2人と連れだって出かけてきた。
 8:30姉一人と高岡を出発して富山へ向かう。晴日だが立山連峰をはじめ山並が霞んで姿は見えない。「良い天気なのに残念だね」とがっかりしながら富山の姉宅へ車を走らせた。さすが富山市内に入ると稜線が見え喜んだが、うっすらとして鮮明さには欠けていた。
 富山の姉も同乗して、大岩へ向かった。大岩川親水公園の駐車場に停車して、準備を整え歩き出す。
 10:20登山口の橋を渡って、頂上へ登りだす。苔生した道端に小川が流れ、キセキレイがチョンチョンと道案内をして愛嬌をふりまく。秋の野花に目を配らせながら、ジグザグに切られた山道を登った。
    
 登山口 「さあ出発!!」           植林地を登る           

 姉達はもう久しく山登りをしていない。不安を感じるのか無口になり、それぞれが黙々と登る。平坦になると少し余裕が出て足取りも軽くなり、視界が開ける場所では眼下に広がる上市の町を眺めた。それでも急登になると懸命さが伝わってきた。
「1時間で頂上に着く山だからゆっくり登ろう」と歩を進め、頂上直下まで来た。あとはこの急斜を登るだけ。「自分のペースで来て」と伝え、最後の登りをこなし、11:25頂上に着いた。
    
 ここを登れば頂上です           すっきりとした剱岳が出迎えてくれた           

 今日も素晴らしい景色がお出迎えしてくれた。初めてこの光景を見る姉達も大喜びで、笑顔がこぼれる。「感激してくれると、うれしいよ」連れて来た甲斐があった。広い頂上も今日は貸し切りだ。360度のパノラマを満喫して、ベンチに座りランチタイム。「気持ち良い」「おにぎり美味しい」「山に登っても痩せないね」と誰に遠慮なく、大声でおしゃべりをした。
    
 富山湾や富山平野が一望          貸し切りの頂上 「穏やかだね」          

 12:25やさしく迎えてくれた頂上を後にして、浅生へ下る。小さいピークを越え、ハゲ山分岐を右折して登山道を下った。
 13:05おおかみこどもの雨と雪の舞台モデルになった山崎邸に着き、室内を拝館させて頂き、お茶をごちそうになり、ご主人ともお話をさせてもらった。奥山の厳しい冬の暮らしと幸せに満ちた豊かな往時を彷彿とさせた。
    
 花、雨、雪と一緒に           豊かな時間の流れがあった           

 生活体験の子供たちが見学に来たのであとを譲り、13:30大岩に向け、車道を歩き下った。奥大岩の渓流を見降ろし白い飛沫や小滝を眺めながら、「ここは奥入瀬」、「ここは龍頭の滝」と笑いながら、ぐるっと一周して14:15親水公園駐車場に戻った。
    
 千厳峡の上流も風光明媚だ           日石寺が見え、ゴールも近い          

 いつもお世話になっている姉達に、少しはお礼出来ただろうか。とても喜んでくれ、私も幸せだった。
 下山後は大岩不動の湯(400−)で疲れをとり、立山町で用事をすませ、姉を送り帰路に着いた。
 今日の夕日と夕焼け雲はとても奇麗だった。大きな太陽が静かにゆっくりと西の山へ落ちていった。5時にはもう真っ暗だった。

大笠山    (1821.8m)      
2013.10.19(土)曇り
 今年の春Ni氏から 大笠山の避難小屋建て替え計画が進行している事を聞いた。8月初旬に工事が始まったことや、9月には完成したことなど、偶然にも避難小屋の話題がよく耳に入った。
 是非完成した避難小屋を見たいものだと、紅葉時に合わせM一人で大笠山に登って来た。
 桂湖の登山口に着くと、3台の車が駐車されていた。奥深い山域ゆえ、熊の遭遇に不安を感じていたが、先行者がいて下されば心強い。
 7:40登山口を出発して、つり橋を渡る。取り付きの鉄梯子を登って、慎重に鎖を掴み急登して尾根上に出た。足場が安定したところでストックを出し、気長に登る。  「鏡石」「殉難の丘」「大松」と名前札を見ながら、視界のない長い長いフカバラノ尾根を登り続けた。
    
 断崖に根を張る大松           まっかに染まる灌木の中を行く           

 ようやく細尾根を抜け平坦な所まで来ると、樹木の間から笈ヶ岳が見渡せた。登山道を行くと男性2人が下山されて来た。「もう頂上へ登って来られたのですか?」と聞くと「避難小屋からです」と答えられ、先行者数を聞くと3人と教えて下さった。
 元気を貰い、丸太の階段を根気よく登り、10:10前笈ヶ岳に着いた。
 ベンチに座って、空腹を満たす。地図を見るとまだまだ先は遠い。後半にむけ腰を上げ歩きだした。
    
 笈ヶ岳             紅葉真っ盛り大笠山           

 このあたりからの紅葉は素晴らしく、アップダウンしながら一人で「綺麗、綺麗」と感嘆しきりだった。大笠山も見えて来て気力も湧く。旧避難小屋跡手前で若い単独男性が下山されて来た。先には御夫婦二人だけと聞き、先を急いだ。
 11:20旧避難小屋跡に着く。基礎石の上に木が敷かれ休憩場になっている。その前に(以前の場所と違う)ホースから水が勢いよく迸っていた。何回か大笠山に登ったが、こんなに豊富な水流を見たことはなかった。ちょっと感激して頂上に向かう。
    
 旧避難小屋跡と奥に水場            頂上からの新避難小屋           

 急登して笹中の丸太階段を登ると、岐阜からのご夫婦が下山されてきた。「もう少しですよ。頑張って」と励まされ、感謝して頭を下げた。
 標識によるとあと500m、丸太の階段を登り終え平坦地になり、道なりに進むと奈良岳の分岐に着いた。標識に導かれ笹を刈った広い登山道を行くと新築された避難小屋があった。「あなたに会いに来ましたよ」と声を掛け、写真を撮る。
    
 大笠山頂上から笈ヶ岳と白山             頂上から金沢の街を展望           

 右折して少し登ると12:05大笠山の頂上に着いた。曇り空で色彩は冴えないが、笈ヶ岳やその奥の白山、金沢の町が見渡せ、360度の展望が得られた。
 風があり、避難小屋へ引き返し休憩することにした。カンヌキを外し、中を覗く。ダークブラウンの塗料が塗られ、少し暗いように感じた。しかし真新しく清潔でしっかりした建物に仕上がっていた。
    
 避難小屋の室内             ピーク1552から前笈ヶ岳の紅葉           

 ランチを食べ終え帰る準備をしていると、若い単独男性が登って来られ、頂上に向かって行かれた。今日の登頂者は5名だった。
 12:30下山開始とする。旧避難小屋跡で顔を洗っていると、もう先ほどの若者が風のように下山されて行った。
 14:00前笈ヶ岳に着き小休する。ここまで来ればもう下りだけ、フカバラノ尾根は急斜でしかもよく滑る。慎重に足を置きスピードを殺しながら、長い尾根を下り続けた。眼下に桂湖が見えて来て、次第に川瀬の音が大きくなり、鎖、梯子をこなし、つり橋を渡って、15:50登山口に戻った。
    
 眼下に湖底をさらした桂湖が見える             長かった尾根を下りきり、やっと終わった!           

 今日は望み通り、大笠山避難小屋を訪れる事が出来た。また紅葉の盛りも見られ、満足のいく山行だった。
 下山後、くろば温泉で汗を流し、日の暮れが速くなった事を実感しながら、暗がりの家路を急いだ。

八郎坂  松尾峠    (1971.5m)      
2013.10.6(日)晴れのち曇り 
 Tの弟Osaさんとその息子Ta君の4人で、八郎坂を登り、弥陀ヶ原の紅葉を見に行って来た。
 Osaさんはサイクリングで身体を鍛え、Ta君は今年から山登りを始められ、体力気力には心配のない二人だった。
 6:50Osaさんが迎えに来て下さり、一路称名の滝駐車場へ向かった。台風23号の影響も回避して天気も良い。快く駐車場に着くと上段はもう満車で下段が少し空いていた。
 車を停め、身支度を整える。Osaさんは去年雄山に登ったものの本格的な登山は今日が初めて、Ta君も初八郎坂とあって、期待を胸に8:20遊歩道を歩きだした。
    
 今日は楽しんで来よう             第1滝見台から称名ノ滝を眺めるOsaさん           

 20分程歩いて飛龍橋に着き8:40八郎坂を登り出す。Tが先頭で登り、Mがしんがりを務めた。このところTは余り登山していないので、ペースが速い。「ちょっと速いよ」と言っても、男性達は至って元気「大丈夫、大丈夫」、先が長いのにと心配しながら3人の後を追った。
 足場の悪い岩石を踏み順調に高度を稼ぎ第二滝見台に着いて一休み。「八郎坂の半分は登ったね。」「あと一頑張り」と後半も懸命に登り、10:20バスの行き交う車道に出た。
    
 岩石を元気よく登る             弘法に出ると眺めも良い           

 「わあきれい、」弘法はもう赤や黄色に色付き、予想以上の紅葉の進み様だ。木道を歩くと大日岳が優美で美しく、大日平や弥陀ヶ原や天狗山などが多彩な色彩で迫り、魅了された。
 弘法のベンチで一休みして、いよいよ木道歩きになる。ゆっくり写真を撮りながら楽しもうと思っても、やっぱり男性達は速かった。
    
 七曲がり辺りの紅葉            色付く進行がよくわかる           

 初登山のOsaさんの様子を見ながら、松尾峠にするコースか、弥陀ヶ原ホテルコースにするか迷っていたが、この分では松尾峠は楽勝のようだ。
    
 ホテル群も見えてきた            松尾峠へ向かう           

 11:25追分に着き、休憩もせず松尾峠へ向かった。太陽の日差しが強く体力を奪った。下山時の登山者に、ツアー団体30名位登っていると情報をもらう。松尾峠は狭く10名位しか休憩出来ない。Tが場所確保に俄然ハッスルして登って行く。その後を3人は懸命で追った。幸い団体登山者を抜き、先に出る事が出来た。
 11:55頂上に着くと、Tの他二人の登山者が休んで居られた。ほっとしたが、残念なことに霧が出て、山並は見え隠れして期待する絶景はなかった。
 4人並んで座り、ランチタイムとする。2組に分かれた団体の登山者が入れ替わり着かれ、落ち着いて憩う事は出来なかった。本当なら静かに山と対峙したいところだったが、今日は許されないようだ。Osaさんはあまり食欲がないようだった。
    
 松尾峠からのザラ峠と立山カルデラ             弥陀ヶ原全景           

 団体登山者に頂上を譲って12:30下山開始する。ぐるりと一周して13:00追分に戻る。「下山しよう」と提案したが、30分間で地塘を廻って弥陀ヶ原ホテルまで行けると言うと、「30分間なら」と、足を延ばすことになった。
 木道を歩き、地塘を眺めながら弥陀ヶ原散策してホテルへ向かう。雲間から陽が射し山肌の紅葉を照らす。ひときは鮮やかな光景が、心をときめかせた。こんなきれいな弥陀ヶ原の紅葉に出会えたのは初めてだった。
    
 弥陀ヶ原散策 陽が射すと紅葉も際立つ             最終目的地 弥陀ヶ原ホテル           

 13:30弥陀ヶ原ホテルに到着。Osaさんが、吐き気がして体調不良のようだ。大きな判断ミスをしたようだ。「あのまま下山すれば良かった。無理をさせ過ぎた」と後悔しながら反省した。男性の「大丈夫」は真意ではない事が良く判った。
後は下るだけ。Osaさんにとって、もうプライドと気力だけの下山となった。その後も吐き気と寒気に襲われ、見ていても辛かった。
    
 弘法の紅葉に見送られ下山            ぴったりと父に寄り添うTa君           

 Ta君がしみじみ言う。初登山の人には「100%の登山じゃなく、70%の登山の方が余裕があって楽しいのではないか、そうすることでまた山に登りたい気持ちが強くなる」と。
 まったくその通りだ。体力がある、「大丈夫」と言っているから、と過信しては駄目なのだ。しっかりとした決断が必要だったのだ。やさしいTa君、お父さんを気遣い、リュックを持ち常に寄りそう姿は、素晴らしい素敵な品格のある大人だった。
    
 濃霧に飲み込まれる称名の滝            気力の下山となった           

 ようやく16:30登山口に戻り、霧に包まれた重苦しい遊歩道を下り、無事16:50駐車場に戻った。
 「ごめんね、無理をさせてしまって」折角楽しんでもらおうと、おもっていたのに。結果は不本意なものとなってしまった。
 下山後はOsaさんを気遣い、即帰路についた。
 また山に登りたくなったら、今日の教訓を活かしいつでもお伴しますから。