2014.7.26(土)晴れ
土曜日は猛暑で37度と報じていた。そんなに暑いのなら涼しい所へと思い立ち、先々週のリベンジとばかり大日岳へ登ることにした。あいにくTは足の過労で不参加、M一人で出かけて来た。
家の出発が少し遅れ、称名ノ滝駐車場に着いたらもう上の駐車場は満車となっていた。下の駐車に車を停め、準備をして、6:35歩き出した。
6:50左折して登山道へ入る。今日は長丁場になるので慌てないで行こうと心に決め、マイペースで登り続けた。牛ノ首を過ぎ木道に出ると、青空に大日岳や薬師岳が鮮やかに見渡せ心は弾んだ。
薬師岳が大きい 木道が外され歩きにくい
ヘリの轟音が聞こえ何事かと思えば、木道の資材を持ち上げては行き来している。近づくと古い木道が取り外され、ぬかるんで歩き難くなっていた。滑らないように行くと、改修工事を終えた木道が木の香漂わせて迎えてくれ、8:45大日山荘に着いた。
ヘリコプターが大活躍 頂上に向けGO
ベンチに座り小休して栄養補給をしながら、山頂を見上げた。さあここからが本番だ。それにしても風が無く暑い。心を無にして8:50頂上に向け歩きだした。
太陽が照りつけ木道は長く感じられた。水場を励みに登ると沢音が聞こえ9:45水場に着いた。冷たい沢水で顔を洗いさっぱりさせる。しかし急登するとすぐに汗が吹き出し、喉が渇いた。「今日を楽しもう」「ゆっくりでいいから」と心に言い聞かせながら休まず登り続けた。
大岩を過ぎ大日平山荘を俯瞰して癒される。少し風が出て日陰に入ると涼しい「さあもうすぐ巻き道だろう」と懸命に登り続けると、シャリバテとフクラハギに痛みを感じた。
木陰でパンを無理やり口に入れ、水分補給をした。ゆっくりと無理をせずと唱えながら登ると巻き道に出て、大日小屋が見えた。
大日平小屋を俯瞰 大日小屋が見えてきた
「ここまで来れば」と安心したのも束の間、コルに出ようとしたら内モモが攣って激痛が走った。立っていられなく石に寄りかかる。暫くじっとしていると痛みは弱まった。
11:40コルに着き頂上を目指す。残雪を踏み登ると痛みは無かった。しかし夏道で腿に加重が掛かると筋肉は硬直して拷問を受けているような痛みが襲いかかった。もう動けない。「ここまで来て」と悔しく岩に座りこみ、じっと耐えると数分後には痛みは弱まった。2,3回繰り返し、足を引きずりながらやっとの思いで12:15頂上に立った。
奥大日岳と立山 雲間から剣岳が顔をだす
こんな苦しい思いをした大日岳は初めてだった。しかし頂上に立てたことが大きな喜びだった。岩の隙間に腰を下して足を延ばすと、今度はふくらはぎが硬直してコムラガエシになり、息も出来ないくらい辛かった。根拠のない自信が恥ずかしい。この歳では限界を超えると足が謀反を起こすことが判った。カップ麺で塩分補給しておにぎりでエネルギーを補った。下山時が心配になり鎮痛剤を飲み、ゆっくり休んだ。遅い到着で剣岳は雲に呑まれ姿は無い。それでも弥陀ヶ原、薬師方面の眺望はすっきりと美しかった。
足が攣り動けない、頂上を見上げる 大日岳頂上
足の痛みが遠のき安堵して、石祠に拝礼し12:45頂上を後にした。
稜線のお花畑 大日平はワタスゲが盛り
足に無用な加重を掛けないように心がけ、むせかえるような暑さの中、いちづに登山道を下り、14:35大日平山荘に着いた。
小屋でホットコーヒーを飲み鋭気を養い、14:50柔軟さを忘れ棒のようになった足をただ前に出し、忍耐を強いて16:25登山口に降り立った。
称名滝見物客の行き交う林道をよたよたと降り16:40駐車場に戻った。もうヘロヘロで靴下を脱ぐ力も無いほどの疲労困憊だった。
車のクーラーを最強にして、桂台ゲートに在るお店の前で冷えたコーラーを買い、飲むと少しは生き返った。Tに下山報告の電話を入れ、吉峰温泉で汗を流し、帰路についた。
大きな大きな真っ赤な夕日が眩しい。運転しながら、ちらりと後ろを振り向くと、頂上で姿を見せなかった剣岳が夕日に染まって峻麗な姿を見せていた。「あの姿頂上で見たかったな」と思う一方で、「世の中そんなに上手くいかないよ」とつぶやいていた。今日は無事に帰れたことで良しとしよう。
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大日平(1750m)
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2014.7.13(日)曇りのち雨
持久力をつけたいと大日岳へ出かけることにした。天気予報は曇りで夕方から雨が降り出すと言うものだった。
ゲートの開門時間に合わせ、家を4:45に出る。上空は雲で覆われていたが、富山に近づくと立山連峰が見え、「このまま持ちこたえてくれれば良いのだが」と願った。
ゲートに着くと多くの車が開門を待っていた。6:00開門され随時駐車場に着くと見る見るうちに車で埋まった。
準備を整え6:20歩き出す。どんよりとして暗い感じだが、「今日は雨さえ降らなければ良し」と念じつつ、大日岳登山道へ左折した。
登山道は所々新しい角材で補修されて、整備が行き届いて歩き易くなっていた。猿ヶ馬場で小休して牛の首を経て木道に出た。
大日岳を眺め進むと右側には大きい薬師岳も望め、気持ちが良かった。暫く歩くとTが「あれ、雨粒が落ちた」といった。「うそ、こんな早くから!」と信じたくない思いから、Tの気のせいであって欲しいと願った。
モチベーションダウン 雨が落ちてきた 健脚のO氏とお会いできた
いつしか木道に雨粒が落ちて来た。「小屋まで行って様子を見よう」と先を急ぐと、もう下山者が来られ、なんとO氏だった。懐かしくご挨拶を交し、聞くと下山を決められたそうだ。Tも、もう下山後の温泉モードにスイッチが入った。
8:25大日平小屋に着き、雨宿りをしながら様子を伺うことにした。多くの登山者も選択に苦慮しておられるようだった。
真新しい記念碑が設置 悩ましい雨に苦慮、雨具を着て頂を目指す
雨は小雨だが絶え間なく降り注いだ。雨具を着て登れば行けそうな気もする。しかし天気は下り坂と判っている。お餅とコーヒーを飲んで40分間まってみたが、結果は同じだった。どうしても登頂したいという情熱が沸かず、下山を決意した。
9:10、モヤモヤした気持ちで下山開始する。大雨なら潔く帰れるのだが、目的も果たせなかったと、後ろ髪を引かれる想いで木道を降った。
微妙な雨に心が揺れる トボトボ帰りますか
Tは「今日は温泉に3回入るぞ」とお気楽だ。なんとなく満たされないまま10:55駐車場に戻ると雨は強まった。これで良かったのだと言い聞かせながら、吉峰温泉へ直行した。
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白木峰 (1596m)
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2014.7.6(日)曇り
ニッコウキスゲを見に白木峰に行って来た。
6:50家を出発して大長谷へ向かう。ニュースで大長谷の木々がマイマイガの大発生で丸坊主になっている映像が流れていたが、緑蒸す初夏と言うのに山は3月のような寂しい様相だった。虫に嫌悪感を抱きながら、左折して白木峰への林道に入り夏の登山口へ向かった。
駐車場に近づくと狭い林道の路肩にずらっと車が縦列駐車されていた。正直まだニッコウキスゲの見ごろには早いと楽観していただけに想定外だった。Uターンの為駐車場まで行くと、「ラッキー」帰宅される車が有り、場所を譲って下さった。感謝しつつ準備をして8:40登山道を登り出した。
去年(6/16)はコバイケソウが満開だったが、今年はあまり色彩が無い。それでも頂上手前ではあちらこちらにニッコウキスゲやギボウシなどが咲き、気分を盛り上げてくれた。今日はまず祠へ行き、今年4/9の残雪期に縦走した小白木を眺めて見たかった。
ニッコウキスゲのお出迎え 景色が見えない
がっかり
9:25祠に着くとガスで視界は全く無かった。がっかりしたが、石仏に合掌するとあの日の感動がよみがえった。想い出にひたりながら暫く休んで浮島へ向かう。
頂上に集う人々 浮島へ向かう ニッコウキスゲは三分咲きかな
頂上では多くの人達が休憩していて忙しなく、そのまま通過し降ると霧が晴れて来て、広い草原と木道が見渡せた。気分も一転し心がときめいた。
9:55浮島に着き、腰を下して休憩する。水面に映る雲を眺めたり、トンボを眺めたりしながらゆったりと時の流れを楽しんだ。
浮島の様子 もう一度小白木を見に
帰りにもう一度祠まで行き、小白木までの稜線を目で追い満足した。毎年この時期に来られる登山者の方が「今年は全然ニッコウキスゲが咲いてない」と嘆かれていた。どうやらニッコウキスゲの裏年のようだ。
そんなことを聞きながら下山すると、どんどん登山者が登って来られ、幼児の多さにも驚いた。3〜4歳の子供が懸命に急斜面を登っているのを見ると、ツイツイ「偉いね、頑張ったね」と声を掛けずにはいられなかった。
11:40駐車場に戻ると駐車された車の列は爆発的に延びて、1km以上になっていた。超人気の白木峰だった。来週あたりが見ごろではないだろうか。
下山後には大長谷温泉で湯に浸かり、八尾の高野でそばを食べ、帰路についた。
Tは毎日の日課になっている鮎釣りに、庄川へ出かけて行った
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金剛堂山(1650m)
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2014.6.14(土)曇りのち晴れ
明日は好天だが、ワールドカップのコートジボアール戦があり、応援観戦の為 外出はしたくない。
今日は午後から天気が回復しそうだったので、遅めに家を出ても可能な金剛堂山に行くことにした。
家を8時に出発して、利賀に着くとキャンプ場近辺の大きな2つの駐車場が満車だった。
驚いていると、垂れ幕に“天空利賀トレイルラン”の文字が目に飛び込んで来て、百瀬川の対岸に多くのランナー(ロングだけで300人)が走っているのが見えた。「トレイルランて、ひょっとして金剛堂山へルートが延びているの?」と心配して登山口に行くとスタッフの姿はなく、ほっと胸をなでおろした。
駐車場には5台の車が駐車されていて静寂だ。準備を整え9:20橋を渡り歩き出す。
せせらぎと新緑に癒されつつ つづら折れの登山道を登ると、昨日らいの大雨のせいか道がえぐられて酷く荒れていた。雨水量や水圧の大きさを想像しては驚いた。
1km地点を過ぎると爽やかな新緑を身体全体に吸収して、ホトトギスのさえずりを心地よく聞き、歩を進め10:40片折岳に着いた。
グリーンシャワー が気持ちいい 今日の山頂は低く見える
冬には良く見える頂上も厚い緑のカーテンが遮り見えづらい。休まず登山道を下りまた登り返す。この時期はまだ花が咲いていないので色彩が乏しい。ウドがないか目を配らせながら登ると細いものが多く目に止まった。下山時を楽しみに登り続け11:35頂上に着いた。
緑のグラデーションが美しい 頂上で
男女二人(福光と女性は大阪)の登山者がねぎらいの言葉を下さった。お礼を言って、見晴らしの良い中金剛の歌碑でランチタイムを摂ることにした。立山や白山の頂上部は雲が掛かり見えなかったが、視界は良好だった。他の(金沢のグループ)登山者も歌碑まで来られ、皆で思い思いに憩った。
中金剛へ向かう 穏やかな山頂で寛ぐ
12:50下山開始とする。先ほど見つけたウドを探しながら降ると、登行時より時間が掛かってしまった。
ぎっしりと産まれたヒキガエルの卵 ウドを探しながら下山
14:00片折岳に着き、あとは下りだけと気楽に思っていたが、マイマイガの幼虫(毛虫)がそこかしこに糸を垂らし待ち受けていた。なんとか森を抜け15:00駐車場に戻った。
車には無数の毛虫がウヨウヨ付き、私達の帰りを待っていた。こんな出迎えは要らないのに!
今日は天竺の湯は混んでいるはず。庄川で入泉することにして利賀を後にした。太陽はまだまだギラギラと照りつけていた。
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鍬崎山(2089.7m)
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2014.5.31(土)晴れ
連週の山歩きで自信がついたのか、鍬崎山からの絶景が頭を過ぎり、出かけてきた。
家を5:30に出発して立山山麓へ向かう。ゴンドラ乗り場でチケットを買い(往復+温泉 1200−)登山届を書き、ゴンドラに揺られ山頂駅に降り立った。
係員さんに先行者を聞くと9人だそうで、熊の心配はなさそうだ。身支度を整え7:05歩き出す。気温はもう21度 木陰に入るとほっとする。稜線上にはブナ林が広がり新緑の若葉が心を癒し、ウグイスの美声も聞き応えがあった。丸太の階段を登り、7:35瀬戸蔵山に着く。銀嶺の大日岳が大きく勇壮だ。でも残念。今日は霞んで鮮明さには欠けている。
「さあ大品山に向け、降だろう。」この稜線上のブナ林もすらりと幹を伸ばし、四方八方に枝を広げて新緑が美しい。森には今年初めて聞くホトトギスの鳴き声が響き渡り、清涼感たっぷり、私の大好きな季節を五感で楽しんだ。
ブナがさわやかだ 新緑と残雪
8:10大品山に着き小休する。さあここからが本場だ。広場に出て粟巣野の分岐を通過して大きく降る。ここのブナ林ではハルゼミの声援も受けた。登り返して標高1550mあたりから所々に残雪があり登山道を隠していた。それでも良く見れば先行者の足跡が残っていて道に迷うことはなかった。1600m辺りの急斜では斜面が崩れ歩き難い所もあったが尾根に出ると視界も開け下小平、上小平の平らな森林帯や弥陀ヶ原など眺められ気持ちも一新した。
1600m辺りの雪斜面を登る 鍬崎山が近づく
下小平、上小平の樹林帯と大日岳 ミネザクラが満開
細尾根を登り、鎖場を過ぎてP1766に出ると、立山連峰の雄大な眺めとなり、鍬崎山も近づく。時折残雪があり、慎重にキックを入れ登ると涼風が火照った身体を撫で去る。「ああ気持ち良い」「もう少し」と懸命に歩を進めると雪原に出て10:55頂上に着いた。
薬師岳が大きい パラグライダーが舞う
雪上で3人が休んで居られたが、Tは山名柱前の岩の上で休んでいた。写真を写してゆっくり腰を下し、昼食をとる。活発に動き回る蟻が集まって来て、油断をすると群がる。
頂上からの雄大な眺め
一瞬日光が途切れたので、空を見上げるとパラグライダーが大空に舞って鳥のようだ。大きく手を振って「おお〜い」と大声で叫んでみた。「大自然を上空から見ると気持ち良いだろうな!」あっと言う間に五人が集まって来られた。
気持ち良く頂上で寛ぎ11:45下山開始とした。降りは楽チンだが、登り返しが沢山ある。ギラギラした日射しを受けながら気を引き締め、大品山、瀬戸蔵山とこなし、14:30ゴンドラ山頂駅に戻った。
気を付けて下山です 手に取るように下山距離とアップダウンが認識できる
「思ったより早く着けた」まだまだ日が高く、目がチカチカする。ゆっくりグランドサンピア立山で汗を流し、今日も満足して帰路についた。
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人形山(1726m)
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2014.5.25(日)晴れのち曇り
10年前から毎年新緑の人形山へ登っているが、今年は少し前倒して登って来た。
登山口に着くと8.9台の車が停まって、その多さに驚く。身支度を整えていると、来週の山開き(6/1)に伴い、登山道の整備に平壮年会の方々が着かれ、駐車場は満車になった。
会釈をして、8:10登り出す。杉林を登り雑木林を過ぎ、刈り上げた明るい林に着くと第一休憩所だ。少し休んで宮屋敷に向け歩を進める。足もとにはイワウチワが薄桃の花を咲かせ、頭上にはタムシバが純白の花弁を広げていた。ブナの大木が現れると ちらほら残雪が見られ、第二休憩所を過ぎるとあちらこちらに残雪があった。前日の登山者や先行者の足跡がしっかり踏まれ、迷うことは無い。
第二ベンチを過ぎるとあちらこちらに残雪あり 宮屋敷で休憩
9:10宮屋敷に着き、一息つく。対面の人形山は心なしか寂しそうだ。山肌の色彩が暗く春を迎えたばかりと言ったところだ。
栄養補給して、頂上に向け出発する。雪原を緩やかに登りすぐに降下すると、端正な三ヶ辻山がそそり立ち鹿の子模様の残雪が美しい。いつものビューポイントだ。高揚しながらいくつかの軽いアップダウンをこなし、11:10分岐に着いた。
三ヶ辻山に魅了 カタカゴとキクザキイチゲが彩りを添える
白山は見えるがなんとなく冴えない。それでも頂上に近づいた喜びを感じつつ残雪の稜線を懸命に登り、11:30頂上についた。
滑らないようにゆっくりと 稜線にでると頂上は近い
頂上には10人ほどの方々が休んで居られ、その中にOka氏の顔もあった。懐かしく挨拶を交し、心のこもった御馳走を頂き、楽しく談笑した。他の方々は富山労山のパーティーだった。「やっぱりO氏に似ていると思っていた。」と、久々のO氏の再会が嬉しく、舞い上がって喜んだ。山って良いものだ。Oka氏もO氏も偶然の再会だ。互いに達者で元気を確認し、偶然が喜びを倍増してくれる。労山の方々を見送り、3人になってもまだまだ山談議に花が咲いた。
O氏と至福の時を過ごす ありがとう。美味しかったです
12:45下山開始とする。いつものことだが降りは楽だ。アップダウンも苦にならない。13:35宮屋敷に着き小休して、黙々と山道を下り、登山口付近で山菜を探し、15:10駐車場に戻った。
さあ、下山です タムシバがお見送り
新調された標柱、重かったでしょう! 山開きの準備と整備、お疲れ様でした感謝
登山口では壮年会の方々が作業を終え、円陣を組んで休んで居られた。お礼を言うと、「来週は山開きだから、来週も来て下さい」と手厚いご招待。それを聞いて皆さんが大笑い。和やかで爽やかな気持ちで、駐車場を後にした。
下山後の楽しみはなんと言っても温泉だ。偶然にも五箇山荘のお客様感謝デーで入浴無料だった。ここでも「ラッキー」と、ゆっくり湯に浸かり、満たされた一日に感謝しつつ家路についた。
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高清水山 (1145m)
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2014.5.18(日)晴れ
N氏から縄ヶ池の水芭蕉が見ごろと聞き、蓑谷から縄ヶ池を経由して高清水山へ登ることに決めた。
7:15家を出発して蓑谷へ向かう。登山口に着くと池川の様子が14年前と大きく変わり(6年前氾濫したそうだ)、堤防が出来て改修され、上流ではまだ工事が進行していた。
登山道に至る小道は建設資材を運ぶため広くなり、進入禁止のロープが張られていた。車を降り、登山口の標識がないか探したが、どれだけ探しても見当たらなかった。
蓑谷まで戻り、農作業をされている地元の男性に 林道が廃道になったのか聞いてみたら、毎年草刈りをしているから有ると言って下さり、情報もくださった。しかし符合せず、同行して下さることになった。
登山口はロープの張られた所で、沢が氾濫して土砂が流れ標識は無くなっていた。奥まった枝にピンクのリボンが下がっていて、14年前の記憶とは大違いだった。
男性の教えが無ければ、絶対分からず仕舞いだったろう。感謝しながら車で元の作業地にお送りして、また登山口に戻った。
登山口 沢奥にリボンあり 旧縄ヶ池道 不明瞭な所もあった
8:50登山口を登り出す。所々不明瞭なところもあったが、なんとなく登山道は分かった。熊に遭遇しないように鈴を鳴らしたり大声を出したりしながら、林道を横切り渡渉して10:40縄ヶ池に着いた。
池川の徒渉地 池は湧き水で透明
池端を歩くと若葉色の木々と青空、エメラルドグリーンの水面、透明な水、黄緑色のやわらかな色彩の葉を広げる水芭蕉と、どこまでも心癒される風景だった。
縄ヶ池水芭蕉群生地を散策 瑞々しい水芭蕉
水芭蕉観賞を終え、11:10高清水山へ向かう。眼下には縄ヶ池と砺波平野が望め爽快だ。山道を登るとミツバツツジや千年杉が迎えてくれ、ここでも目を見張った。
縄ヶ池と砺波平野 千年杉 巨木が点在していた
11:50林道に出ると「道宗道」と書かれた白い布が下がり、高清水山登山口の標柱があった。穏やかに登って振り返ると白山や人形山などが望め、疲れも吹き飛ぶ。いくつかのアップダウンをこなし12:20頂上に着いた。
人形山と右奥は白山 高清水山頂上 風雪に耐えるブナの木
頂上からの景色を楽しみ、腰を下しお腹を満たす。吹き上げる風が寒く、温かい味噌汁やコーヒーを飲むと本当においしかった。
頂上からの展望(医王山や桜ヶ池が良く見える) 池端にある 縄ヶ池姫を祀ったお社
心身とも満たされ12:55下山開始とする。降りはお気楽だ。縄ヶ池で再度水芭蕉を眺め、池を周遊して、蓑谷へ下った。途中山菜を探しながらゲットして、15:30車デポ地に戻った。
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石見銀山
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2014.5.6(火)晴れ
きょうは5日目の最終日だ。川本町の道の駅を後にして、石見銀山世界遺産センター駐車場に着いたのは6:30だった。広い駐車場はガラーンとして車が一台ポツンと駐車していた。
リサーチの無さがあだになった。太田市観光協会の「石見銀山みてあるき」散策地図をインターネットで印刷して持参していたが、駐車場は石見銀山世界遺産センターのみだった。
山中の駐車場、どこに行けばいいのか皆目分からない。それでも無駄に時間を費やすことが勿体なく、6:45センター後ろに見える展望台へ登り、石銀地区の鉱山集積跡を見物することにした。
連日の山登りで脚力がついたのか、標高差200m弱は苦にならず7:15林道に出た。展望台に登って大森の街並や山吹城跡や三瓶山など眺めた。「でも、なにかおかしい」世界遺産なのに林道には枯れ葉が落ち、人の歩いた形跡がない。
展望台からの大森地区(望遠で) 遊歩道の様子
地図を見直し遊歩道のある銀山地区に方向を変えた。寂し過ぎる山中歩きで、所用時間や距離の案内も無く「不親切だ」「これじゃ人が来ない」と文句を言いながら山を下ると車止めに当たった。「こんなのが有れば、人が入るわけないか」と呆れていると、すぐに遊歩道があり、その後ろ下に石見銀山公園があった。「なんだ。車が駐車されている!」「駐車場はあるんだ!」今の無用な山越えは何だったのだろう。疲れがどっとでた。
7:45遊歩道に入ると休憩場所や案内板が沢山あり、やっと世界遺産の中を歩いている実感を得た。清水寺前で住民の人に情報を貰うと龍源寺 間歩(坑道)は9時から公開と分かった。親切に「石見銀山みてあるき」の全面版もくださった。
清水谷製錬所跡 龍源寺間歩入口
時間もまだあるので清水製錬所跡を訪れ、また遊歩道に戻り散策を続けながら8:50龍源寺間歩に着いた。
チケット(410−)を買い、坑道に入る。「ノミだけで岩を砕き、掘り進んで行ったのか」と、感慨深く手で触れてみた。銀で富を得る権力者のために、「どれだけの人が犠牲になったのだろう」と、命が軽かった時代に生まれなかった事が幸せに思えた。
間歩(坑道) 鉱脈に当たると横方向も掘り進められた
今は綺麗にライトアップされ坑道は掻き清められている。複雑な気持ちで坑道を出て、次は大森並み地区へむかう。
情緒ある街並みに代官所や武家や商家や神社仏閣など混在して、往時の隆盛がしのばれた。
大森の街並み 代官所同心 柳原家遺宅
銀山とともに栄えた商家 熊谷家 大森代官所跡(資料館)
大森代官所跡からバス(240−)に乗り、石見銀山世界遺産センターへ戻り、銀山の歴史や技術、当時の生活などを映像で学び、納得した。
計画通り全てをこなし11:00帰路についた。二人で運転を交代しながら沢山の想い出を土産に22:50無事に帰宅した。総走行距離は1640kmだった。
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弥山 (529.8m)
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2014.5.5(月)曇りのち晴れ
昨夜から雨が降っている。天気予報では午後から晴れで回復するようだ。
4日目は宮島の弥山に登って、厳島神社を見学し、明日の石見銀山へ移動する計画だ。
早く行動しても雨に打たれるだけなので、ゆっくり車の中で過ごすことにした。
雨が止み宮島SAを出て、宮島口へ向かった。
フェリー乗り場の駐車場(1000−)に車を停め、8:00のフェリーに乗船した。甲板に出て海に浮かぶ大鳥居が段々近づくと、胸も高まった。
宮島に上陸し、大鳥居を見ながら海岸道路を歩くと、ゆったりと鹿が闊歩して いかにも宮島に溶け込んでいる。微笑ましく見つめながら、五重塔、千畳閣を散策しながら、もみじ谷公園へ向かった。
わぁい大鳥居だ! 新緑のもみじが美しい
新緑の紅葉は鮮やかで美しく、雨に洗われしっとりと風情があった。何処をとっても絵になる風景だった。ロープウエー乗り場手前から右折して、8:55登山道(もみじ谷コース)へ入る。
宮島は花崗岩の地質で登山道を歩いていても、白砂の小道や巨岩の点在、一枚岩を流れ落ちる清流、それらを包み込む原生林、自然の庭師が作り上げた絶品の公園だった。
巨岩奇石がゴロゴロ 頂上直下の不動岩
9:45、ロープウエー駅からの道と合流し観光客と共に弥山本堂へ向かった。小雨が降り出し、早く頂上に立ちたい一心で巨岩の間を登り続け、10:05弥山頂上に着いた。
弥山頂上 真新しい展望休憩台
巨岩に圧倒されながら、真新しい展望台で雨が上がるのを待つと 期待通り晴れて来て360度の大展望となった。厳島神社の大鳥居を俯瞰したり、瀬戸内海に浮かぶ島々を眺めたり大満足して、弥山本堂に戻った。
頂上から広島方面を俯瞰 弥山本堂
参拝後10:30大聖院コースから下山することにした。このコースは単調で刺激が無く、降りでよかったと思った。
大聖院コースから見下ろした厳島神社
11:50大聖院に着き、宝物館前に来ると観光客で溢れていた。人の海にもまれながら厳島神社へ直行し、長い列に並び入宮(300−)した。
さすが、絵になる美しさだ。ゆっくり回廊を廻り、満潮の13:12を待った。もっと海水が来るかと期待したが、新月や満月の時とは大違いだ。それでも美しい光景をみることが出来た。
宮島を後にして明日の目的地、石見銀山に一番近い道の駅“インホーメーションセンター川本”へ車を走らせた。
予想以上に早く着いたので、湯谷温泉弥山荘で湯に浸かり時間調整して、道の駅で車中泊した。
5
日目 石見銀山 へ続く
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道後山 (1268.4m)
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2014.5.4(日)晴れ
3日目の予定は道後山を登り、広島の原爆ドームと平和資料館を見学する日程だ。
6時前、道の駅を出発して、美作ICから中国自動車道を走り東城ICで降り、道後山スキー場を目指した。
8時過ぎ登山口の月見ヶ丘駐車場に着くと、もう5、6台の車が駐車していた。
身支度して8:20歩き出す。道後山はハイキングのような肩の張らない山なので気持ちも気楽だ。芽吹き始めた木々を見上げたり、足もとのスミレやカタバミを観察したりしながら、岩樋山、道後山近道分岐に着いた。
駐車場からの岩樋山(道後山は見えない) 芽吹き始めた木々が初々しい
岩樋山を選び、朝の爽快な空気を一杯吸いながら登ると視界が開け、右に駐車場が眼下に見えた。巻き込むように登ると頂上の山名柱とその奥に台形の大山が見えて来た。大気が澄んで透明感がある。しかし、風が吹きとても寒かった。
大山が見える 岩樋山山頂
9:00岩樋山に着き、道後山を眺める。穏やかに続く登山道を見ているとメルヘンチックになる。
道後山へ向かう 岩樋山から続く石積みはなんだろう
大きく降って登山道を行くと岩樋山から道後山まで万里の長城ならぬ、高さ1m位の石積みが続いていた。なんの為に組まれたのだろうと想像が膨らむ。
頂上に近づくとケルンが積まれ、地表には黒いひび割れた石が多くあった。長い歳月で割れ小石になるのだろうか。
そんな事を考えながら9:30頂上に立った。ここまで来れば大山はもっと大きく見え立派だ。閑寂とした広い頂上は、ただ寒風が吹き渡ってよそよそしい。奥に無線に興じる男性が一人居られたが、こちらの方も妙によそよそしかった。
大山を背に頂上で 大池
軽く休憩して9:40大池経由で下山することにした。南側に回り込むと無風状態で暖かく汗が出る位だった。名が大池というので、もっと大きいものを想像していたがそれほどでもなかった。
道後山の登山道に合流すると、ちらほら登山者が登って来られ賑わってきた。岩樋山をショトカット出来る近道を降り、月見ヶ丘への登山道に合流すると次から次に登山者が登って来られ人気度がうかがわれた。駐車場までのアクセス路に狭道が有り、すりかえの心配をしながら10:45駐車場に戻った。
下山後、すずらんの湯でリフレッシューして、広島の平和公園をめざした。
荘原ICへ向かう途中 彩雲を目撃 フラワーフェスティバルで大混雑
広島の平和公園に付近に着くと、ゴールデンウィークの祭典(フラワーフェスティバル)をしていて、歩行者天国で車は動けない状態だった。もちろん各駐車場は満車で途方にくれてしまった。ナビで「少し遠くても」と広島城付近で探すことにした。
どこも満車で困っていると地元の人が基町のスーパーを教えて下さった。そこで買い物をして、川べりを歩き原爆ドームへ向かった。
原爆ドーム 慰霊碑の前で合掌
原爆ドームを見ると胸が熱くなり涙が出た。その後平和公園でご冥福を祈り、資料館で遺品や原爆の怖さを実感した。公園内では老若男女のフラダンスやバトンや和太鼓などが熱演され、はじけそうな笑顔を見ていると「平和って本当に良いな」と心の底から思った。そしてこの平和が恒久的に続く事を願った。広島は(日本)それを世界に発信し続けなければいけない。することが出来る都市(国)だと痛感した。
花と折り鶴で飾られた平和公園 広島城
広島の繁華街を散策して夕食を食べ、明日の厳島神社へ向け、広島自動車道宮島SAで車中泊した。
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日目 宮島 弥山 厳島神社 へ続く
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那岐山 (1255m)
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2014.5.3(土)晴れ
2日目の予定は竹田城址の見物と岡山の那岐山へ登るコースだ。
道の駅“舞鶴港とれとれセンター”を早朝出発して、竹田城址へ向かう。和田山町へ着いたのが6時半前だったが、もう“山城の郷”駐車場は満車で、臨時駐車場を教えてくれた。
臨時駐車場に着くと、ここも大分詰まっていた。恐るべしこの人気、さすが「天空の城」、「日本のマチュピチュ」だ。
軽装で、俵米橋を渡り南登山道から登り出した。この登山道は舗装されとても歩き易く、35分間で山上城址についた。
竹田城跡
しっかりと組まれた石垣は野面積みで、歴史を感じる。胸を高ぶらせながら順路に従って城郭を廻った。二の丸からの眺めが素晴らしく何回も写真を撮るが、広すぎて思ったように撮れず、腕の無さを嘆いた。
本丸からの眺めを楽しみにしていたが、立ち入り禁止で登れず、とても残念だったが、南千畳から眺める城郭は風格があり、どれだけ見ていても飽きない素晴らしい景観だった。
願いが叶うというパワースポット 感激しきり
「見て良かった」「来て良かった」と満足して城址を後にする。
下山は表米神社登山道を下ることにした。降りには良いが、急登の登山道(階段)は観光客特に子供連れにはハードで、見ていて痛々しかった。
8:40駐車場に戻って、次の目的地の那岐山へ向かう。
和田山ICから播但連絡道路へ入り中国自動車道を走行して美作ICで降り、奈義町の登山口に着いた。
下の駐車場も満車だったので、駄目モトで最奥へ行ってみることにした。幸い、蛇淵の滝前に ぎりぎり留められる場所を見つけ、そこに駐車して準備に取り掛かった。
11:20未舗道の林道を歩きだす。陽が高くとても暑い。11:30 B、Cコース登山口に着き、迷わずCコースに入った。
那岐山を仰ぎながら、さあ登るぞ 急斜もジグザグに切られ疲れない
石ころの登山道を登ると国有林に出て、国宝、重要文化財の檜皮を供給する森の案内がされていた。木陰と喜んだのも束の間、登山道は巻くように切られ、容赦なく日差しの矢を受け汗が噴き出した。那岐山は人気の山らしく、ファミリーで登っている方々が多かった。登山道は広くとても整備が行き届いて歩き易い。足もとには可憐なスミレがピンク、紫、薄紫、白と彩りを添え、目を楽しませてくれた。
12:25大神岩に飛び出し岩の上に立ってみた。春霞だろうか思ったほどの景色は得られなかった。
大神岩 P1071からの那岐山(実際は三角点1240.8)
また穏やかに登るとP1071に着き、樹林の間から那岐山(実際は三角点1240だった)が見えた。子供たちはこれをみると戦意喪失するのだろうか。ベンチに座って動こうとしない姿を見た。親も大変だ。
頂上に向けゴロ岩の登山道を進むと灌木となり次第に熊笹に覆われ、13:00 三角点1240.8に着いた。
三角点の休憩所と滝山 三角点から見る那岐山
360度の大展望だが、すっきりとした眺望は得られなかった。視界が良ければ瀬戸内海から鳥取砂丘まで望めると書かれていて、それを楽しみに登って来たのに残念だ。
正面に那岐山山頂が見え、多数の人影が見えた。「さあもう一登りで頂上だ」とピークを下り、13:15那岐山山頂に立った。
頂上で 頂上のたたずまい
お腹を満たし、下山路は黒滝のあるBコースを選んだ。頂上を下り鞍部を右折して、急坂を下って行く。Bコースは山道で黒滝を過ぎても、登山口までの距離がとても長く感じた。途中子供連れのファミリーが登って来られたのには驚いた。
黒滝 (表示より長く感じた)
蛇淵の滝(展望台からは木が邪魔して見えにくい)
15:05Cコースと合流して林道を歩き15:10車デポ地についた。
下山後は美作の湯郷鷺温泉で汗と疲れを取り、道の駅“彩菜茶屋”で車中泊した。
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日目 道後山 広島平和記念公園 へ続く
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蓬莱山 (1174m)
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2014.5.2(金)晴れ
連休を利用して、安芸の宮島、石見銀山、竹田城址、広島平和資料館を中心に、300名山の蓬莱山(滋賀)那岐山(岡山)道後山(広島)を登ってきた。
初日は琵琶湖の湖西にある蓬莱山へ向かう。平日の為一般道を走行し、武生ICから敦賀ICを高速道路利用して、琵琶湖バレイのロープウェイ駐車場(500−)には11:20に着いた。
準備を整え11:30林道を歩きだす。多くの車が停まっていたが、登山者はだれもいない。静かに蓬莱山を見上げながら歩き進めると、登山口の標柱が有り左折する。すぐに河原を渡り、登りが始まった。
蓬莱山を見上げながら林道を歩く 河原を徒渉
薄暗い杉林を赤いテープに導かれ登る。今日の気温は高いがひんやりとしてとても気持ちが良かった。しかの食害対策だろうかビニール紐で巻かれた杉林を見ながら登ると、足もとにはコイワカガミが可憐に咲いたり、ハッとするような妖艶なシャクナゲの大木にであったりと元気を貰いつつ尾根に出た。単調になお登り続けると13:05金ビラ峠に着いた。
美しいシャクナゲの花 ビニールが巻かれた杉林
汗が吹き出し疲れたが、崩落地横まで来ると琵琶湖が眼下に望め、気分は高まった。
金ビラ峠 視界が開け眼下には琵琶湖が見える
打見山の山頂駅 味気ない芝生を登り頂上へ
灌木の中を進むとロープウェイ山頂駅の打見山も見えて来て稜線出た。無粋な柵に幻滅したが、冬はスキーゲレンデゆえ安全策で仕方が無いのだろう。なだらかな芝生の丘を登ると13:35頂上に着いた。
琵琶湖を眼下に 小女郎峠への穏やかな山道
360度の大展望でとても爽快だ。琵琶湖や小女郎池が見え、比叡山の奥には京都の街がぼんやり見えていた。
腰を下しお腹を満たす。「気持ち良い」小女郎池へ続くクマザサで覆われた穏やかな登山道を見ていると行きたい衝動にかられたが、明日の竹田城址に接近するための移動が残っている。諦めてゆっくり景色を楽しむことにした。
蓬莱山は中国では仙人が住むと言う。日本の蓬莱山は仙境にはほど遠い。来ようと思えば動力で頂きに立てる。開発されつくした蓬莱山はかわいそうだったが、絶景、佳景を眺められる自分は仙人同等に幸せだった。
頂上の石仏 雄大な眺めを土産に下山
14:05下山開始とする。「こんなに登ったの」と思える位降りは長く感じた。最後の河原へ出る杉林で道迷いをしたが、赤いテープまで戻り登山道を見つけ、15:25登山口に着いた。
夏日の暑さの中 林道を下り、満たされながら15:35駐車場に戻った。
今日は「道の駅 うみんぴあ大飯」で車中泊予定だ。途中で近江最古の大社白髭神社やさば街道の熊川宿を散策して、道の駅近くの温泉アミーシャン大飯で汗を流した。
白髭神社の鳥居 熊川宿
ナビで竹田城址への所用時間を検索するとかなり時間が掛かる事が判った。少し車を進めることにして「道の駅舞鶴港とれとれセンター」まで行き、今日はここで車中泊とした。
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日目 竹田城址 那岐山へ続く
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大辻山 (1361m)
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2014.4.13(日)晴れ
Takuと二人で、大辻山へ行って来た。
6:30家を出て、青少年自然の家へ向かう。富山市郊外の月岡辺りを走行していると、大倉山の頂上が氷化して光っている。「こんなの見たの、初めて!」と興奮した。
青少年自然の家につくと、 多くの県外バスと車が駐車され、宿泊者が多いようだ。邪魔にならないように車を奥に停め、準備をして7:35林道を歩きだした。
単独男性も大辻山へ向かわれるようで挨拶を交したが、特急歩行ですぐに離された。4月の林道状況が判らずに来たが、ほとんど(2か所切れ間有り)まだ残雪が繋がっていた。
雪面が凍ってピカピカ見える 林道の残雪はつながっていた
ウグイスの歌声を愛でたり、鍬崎山の麗姿を眺めたりしながら、長い林道歩き続けた。飽き飽きするころ林道をショートカットして、長尾峠手前に出る。そのまま長尾山に取り付き、9:00頂上に着いた。
長尾山からの大辻山 荒れていない雪上を歩くのは気持ちいい
急降して夏の登山道と合流し、沢山の踏み跡が残る雪面をひと登して、奥長尾山に着く。少し下って穏やかな尾根を登り、標高1000m辺りから谷へ入って、鞍部に出た。
ここまでこればもう少しだ。厳しい登りをこなして10:30頂上に着いた。
期待どうりの絶景 アルペンルートの除雪どこまで進んだかな?
期待通りの大パノラマ、すばらしい絶景が出迎えてくれた。朝お会いした単独男性も休憩されていて、Takuが雪穴を掘ってベンチを造って待っていてくれた。
有難く腰を下し、大展望レストランでカップ麺をすする。「贅沢だ」とつぶやきながら、山々をうっとりと見入った。
その後、親子組と単独男性が着かれた。単独男性は毎年剣岳早月尾根を日帰りされていて、11.5/5鍬崎山でもお会いしたHo氏だった。偶然の出会いに驚き、益々のお元気さに感服しとても懐かしく嬉しかった。
Oさん親子さんとHoさん 鍬崎山を眺めながら下山
Oさん親子も健脚で、O君は現在小6、去年早月尾根日帰りをされたそうだ。各自がそれぞれ、頂上で至福の時をゆったりと過ごした。
11:25下山開始とする。アイゼンを履いて降るとザクザクと雪に突き刺さり、小気味良く、あっと言う間に林道に出た。
長尾峠までの登りが長いと感じたが、後は気ままな降りで13:25青少年自然の家に戻った。
身体を動かすと気持ちが良く清々しい。満たされながら帰り支度をした。仕事が忙しく、長らく山行が出来なかったTakuも、少しは身心ともリフレッシュ出来たようだ。
駐車場を後にして車道を下ると日当たりでお猿の一団に出会い、ほのぼのとした仕草に癒されつつ、吉峰温泉で汗を流し、まったりとして帰路についた。 道中、そこかしこに咲く誇る満開の桜はまさに春爛漫だった。
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小白木峰(1436.7m) 白木峰(1596m)
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2014.4.9(水)快晴
好天に誘われ、久々にTと二人で、小白木峰、白木峰に登ってきた。
6時家を出発して、大長谷の白木峰登山口へ向かった。
ゲート前に車を停め、準備に取り掛かる。山肌を見ると雪が着いていない所もあるのでカンジキをチョイスして、7:45ゲート横をすぐり抜けた。
R471を行くと倒木や雪崩で結構荒れていた。大谷橋を渡り、取り付き尾根に8:15着き、ここでカンジキを履き、急勾配を登って尾根上に出た。
大谷橋を渡って取り付いた尾根 急斜の杉林
延々と続く急勾配に杉林が続く。植林時の苦労がうかがえ、その所行に感心しながら高度を稼いだ。相変わらずTの速度は速く、離れ具合を見ながら所々で待っていてくれた。
藪漕ぎ、カンジキでよかった! ブナの林を登る
標高1050m辺りから落葉樹に変わり、景色も見晴らしもよくなり、金剛堂山が白く輝いて美しかった。
P1226への登りをこなすと、谷を隔てて右に小白木峰も見えてきた。期待は膨らむが、足は重かった。10.3/20に登った時「こんなに遠く感じなかった」と不安を感じながら、左に見える小高いピークへ進路を取り、よたよたと登りきった。正面には勇壮な白木峰がドカーンと威容を放ち、圧倒する。
ドカーン 白木峰が大きい 稜線へ向かう 右は小白木峰
稜線の雪原に出ると心も開放され、力も湧いた。「あと少し」と右方向に進み、穏やかに登ると11:10、Tの待つ小白木峰に着いた。
小白木峰の頂上に立つT 鋭気を養い、休憩ランチ
金剛堂山が神々しく輝いて祝福してくれた。今回の目論見は白木峰の周回だった。今日は最高の天気だ。この機会を逃すと、もうチャンスはこないかもしれない。「ゆっくりでいい、挑戦しよう」と二人で決断して、少し下って風を避け短いランチタイムを取った。
雪原を突ききって白木峰へGO だんだん近づいてきた
11:30小白木峰を降った。雪原を横切り「さあ登るぞ」と気合いを入れ登ると、「エ〜エ降り!」3回のアップダウンを繰り返し、P1427からようやく登りが始まった。
神域を思わせる無の世界 大スケールの中に二人だけ
力強いTのステップが雪面を刻み、Mは懸命にその後を追った。
白木峰の肩辺りには雪庇が出来て、狭い稜線を慎重に歩み、広い稜線になると頂上もグッと近づき大きな喜びに包まれた。
感無量、小白木峰からの稜線を眺める 「よく頑張りました」
13:10白木峰祠に着き、振り返ると銀嶺の金剛堂山の前に、小高い平坦な小白木峰が小さく見え、私達が歩み描いたフットラインが延々と延びて、愛おしく思えた。
360度の大展望を我がものとして、Tはお酒、Mはコーヒーで祝杯をあげ、「本当に頑張ったね」と称えあい、満足して憩った。
休憩後、頂上の山名板まで行って写真を撮り13:30下山開始とした。
やっぱりここは外せないね さあ帰りましょう
今日はこの広い山域には二人だけ、新雪も降って無垢の状態だった。大自然の威圧を感じつつ、雪をしっかり踏み降る。核心の林道着地もなんとかやり過ごし、急斜面を降る。雪質がザラ目状になりカンジキが滑ってとても怖かった。
夏の登山口、トイレ手前の急斜面でTのカンジキ紐が切れ、足止めを食ったが細紐で代用して、なんとかしのぐことが出来た。
ザラメ状の雪質に苦戦、砂上を歩いているようだった GPSが頼り
下山ルートも人の痕跡が全くなく、GPSが頼りだった。途中で全体を把握する地図を落してしまい、尾根を間違え、疲れた足には大きな負担となった。崖を回避するため益々遠回りを強いられたが、なんとか無事にR471に16:05下り立った。
長い林道を歩きながら、予定着地点に着けなかったことが後味悪く、すっきりしない気分で、16:25ゲートに戻った。
下山に3時間も費やし、「今日は登りより、降りが大変だった」と感想を述べ合った。
大長谷温泉でゆっくり疲れをとり、さっぱりとして帰路に着いた。
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