昨年夏、裏銀座を縦走したとき、稜線から見る薬師岳や三俣蓮華岳から見る黒部五郎岳の勇姿が強く印象に残り、来年はぜひとも登ろうと決めていたもので、それが今回実現した。
☆ 山行日 2003年7月21日(日)〜25日(金)
☆ 山 域 薬師岳・黒部五郎岳・鷲羽岳
☆ メンバー 単独
☆ 行 程
1日〜2日目 7月21(月)〜22日(火)、天候:くもりときどき晴れ
新宿22.30発アルピコバス夜行→有峰口駅5.10着/6.10発→折立7.05/7.33→三角点8.51→五光岩ベンチ10.14/10.25→太郎平小屋11.10/11.40(昼食)→薬師平(愛知大遭難碑)13.00→薬師岳山荘13.50/14.10→薬師岳15.07/15.20→薬師岳山荘16.00(泊)
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7/21(海の日)、本来ならば梅雨が明けているはずというつもりで今回の山行計画をし、予定どおり出かけた。しかし、梅雨明けはまだ先と云うくもり空の中、新宿発室堂行きの夜行バスで出発、乗客は22名、5.10に有峰口に到着、半数の11名が下車。バス停から徒歩2〜3分の有峰口駅へ向かう。 |
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7/22(火) 駅で折立行きバスの時刻を確認(路線バスは6.35発)したら、富山発の直通便(有峰口6時過ぎ)に余裕があるので全員それに乗れるとのこと。それでもまだ1時間近く待ち時間があるので駅構内でおにぎりの朝食。 駅で折立行きのキップを買う\2710。(バス代\2260+荷物\450) 有峰口のバス停まで再び歩き、6.10頃直通バスに乗車した。途中、有峰湖展望台で5分ほど停車し、7.15折立に到着。 |
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折立の登山口はマイカーで来た人も含めてそれなりに混雑していた。 登山届けや身支度を整え7.33に出発。 |
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折立からの登山道は梅雨で濡れているため滑りやすく、歩きにくい。曇っていた空も三角点に着いたとき(8.51)は晴れ間が出ていた。 |
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ニッコウキスゲの群落や登山道の整備をするため機材を頻繁に運搬するヘリをながめながら、10.14に五光岩ベンチに到着。 |
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お花畑の写真を撮りながら11.10、予定より30分ほど早く太郎平小屋に到着した。 |
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小屋前のベンチからの眺め、周囲はガスって来た。 |
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同じく明日登る予定の黒部五郎岳方面。 |
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登山道整備用資材を運搬のため頻繁に往復するヘリ。(太郎平小屋周辺で。後方、太郎山方面) |
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11.40太郎平小屋を出発、薬師岳に向かう。木道が整備され、両側にはお花畑がいっぱい。写真は太郎兵衛平からみたテント場。 |
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テントを過ぎると沢道になるが、ところどころに残雪がある。途中で咲いていたキヌガサソウがきれいだった。 |
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薬師平手前の雪渓 |
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13.00薬師平に到着。 |
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薬師平を過ぎると雪渓沿いにきつい登りとなるが斜面に咲くハクサンイチゲやコイワカガミがなぐさめてくれる。 |
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ここにもチングルマの群生。 |
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稜線に出てしばらく行くと薬師岳山荘に13.50到着。宿泊手続きを終え、14.10空身で薬師岳をピストンする。 |
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薬師岳南陵のカール |
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薬師岳山荘からみると手前の山に祠らしきものが見え、これが薬師岳かと思い稜線をしばらく進むと祠ではなく避難小屋跡らしきものだった。薬師岳へはもう一山越えなくてはいけなかった。写真中央が薬師岳。 |
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薬師岳山荘より約1時間、15.07に薬師岳頂上に到着。下山途中の数人に逢っただけで、山頂には誰もいなかった。周囲はガスで眺望はほとんどなし。ときおり雲間から剱方面が顔を出すが、カメラを向けているうちに隠れてしまう。 |
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ガスが取れるのを期待してしばらく待つが、あきらめ15.20下山。山荘に16.00着。到着してから間もなく雨が降り出し、明日の天気が危ぶまれた。山荘の部屋は24人の定員に対し、たった5人(全員でも9人)で超ゆったり、のんびり泊まれた。 |
3日目 7月23(水) 天候:雨、ガス
薬師岳山荘5.20→太郎平小屋6.20/6.25→北ノ俣岳8.30→黒部五郎岳10.45/11.15→黒部五郎小舎12.55(泊)
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7/23、朝から雨。5時前、今日の予定をどうしようかと思案していたき、薄暗い山荘の外でなにやら人の声が聞こえるので出てみるとツアー登山の団体が(20人以上)が休憩中。聞くところでは朝3時に太郎平小屋を出て来たとのこと。ガイド付きとはいえよくもあの暗い沢道を歩いて来たものだと感心する。 途中で食べる予定だった朝食の弁当を小屋の中で食べ、身支度を整え、5.20黒部五郎岳へ向け出発する。雨の中、きのう来た道を太郎平小屋へと向かう。小屋に6.20着。登山者の姿は少ない。そのまま素通りし、北ノ俣岳を8.30に通過、写真や休憩もほとんどとらず何人かを追い抜き、ただひたすら黒部五郎岳を目指す。 |
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途中、登山者にもあまり逢わず、10.30に黒部五郎岳の肩に到着(上の写真)。ザックをデポし、ガスの中を頂上へ。10.45、山頂。ガスで展望まるでなし、残念。肩で居合わせた単独氏と一緒に黒部五郎小舎までカールコースを下山する。 |
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カールの上部はあちこちに残雪があるが踏み跡が明瞭なので問題ない。 |
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降りしきる雨の中、雪渓がなくなると今度は下山道のペンキが不明なところもあり苦労する。降りるにつれ雨水が道に流れ込み、下山道なのか川なのかよくわからなくなる。左の写真のように、川のような道がずっと黒部五郎小舎まで続いた。 |
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ペンキマークがあるので「登山道」と分かるが、ペンキがなければ立派な川。 |
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これも同じ、お陰で靴の中はびしょ濡れ。 |
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黒部五郎小舎の赤い三角屋根が見えたときは正直ほっとした。12.55に到着。 |
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黒部五郎岳小舎の入口の横に明日向かう予定の三俣方面の情報が。雪渓をトラバースするか、三俣蓮華岳経由にするか迷う。 |
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なにはともあれ、小舎の中へ。黒部五郎岳小舎は改築したそうでとてもきれい。ザック置き場はシートが敷かれ、雨具置き場、乾燥室などがあり、また、部屋も写真のようにきれい。ふとんも1人1枚でゆったり。談話室でビデオや山談義をしながらのんびり過ごす。同室者は明日雲ノ平方面に行く人が多かった。 |
4日目 7月24(木) 天候:くもり
黒部五郎小舎6.00→黒部乗越7.00/7.20→巻道コース→三俣山荘8.30/8.40→鷲羽岳9.30/9.50→三俣山荘10.35/11.05(昼食)→三俣蓮華岳11.55/12.10→双六岳13.22/13.35→双六小屋14.20(泊)
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心配した雨も朝起きたら止んでいた。4.30より朝食。今日の予定は三俣山荘から昨夏登った鷲羽岳をピストンし、あとは下山するだけ、と割と気楽な気分。しかし、三俣山荘までどのコースをとるかまだ決めかねている。とりあえず分岐まで行ってその様子により決めることにし、6.00に小舎を出発。1時間で黒部乗越(左の写真)に到着。写真左が雪渓コース、右が三俣蓮華岳コース。 |
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三俣山荘へ行く巻き道の雪渓の様子を見たがかなりの傾斜、滑り落ちたら多分大怪我かアウトかも。ロープも張ってあり、今朝通過したと思われる踏み跡もあったのでこのコースをとることにする。慎重に一歩一歩進め、無事通過。(写真は通過後振り返ったもの)わずか100m位と思うが怖かった。 |
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こんな雪渓があと3カ所ほどあるが、傾斜もそれほどではなく、問題ない。 |
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雨は降っていないものの昨日の雨が巻き道に入り込み、川のようになっているところもある。 |
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三俣山荘に8.30着、ザックを小屋にデポし鷲羽岳に8.40空身でピストン。ガスの中、9.30に山頂に到着、やはり空身は早い。すれ違う登山者も数人で少ない。山頂はガスで何も見えず、去年登ったときは快晴だったことを思い出す。しばらく様子をみていたがあきらめ、9.50に下山する。山荘の食堂で昼食後11.05双六小屋へ向かう。 |
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11.55三俣蓮華岳着。ここもガスで展望なし、去年は快晴で黒部五郎岳、薬師岳、笠ケ岳、鷲羽岳などがよく見えたのだけど・・・ |
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12.58双六岳と双六小屋への分岐。迷わず双六岳方面へ向かう。 |
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13.22双六岳着。やはりここもガスで展望なし、13.35双六小屋へ向かう。 |
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天気が良ければここからの槍・穂高の眺めは最高だったはず。 |
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双六岳を下山してから間もなくこんな看板が。「双六岳から下りる夏道は、急な雪渓があり危険です。春道を進み、中道へ下りて下さい」とある。やむなくこの地図に従い、春道を通り中道より下山する。 |
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中道を下山の途中、雪渓より導水管が。多分双六小屋まで続いているのだろう。この付近の残雪はかなり多そう。また、登山道両側のはハクサンイチゲやシナノキンバイ等お花畑が見事。 |
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巻き道や中道の合流点を過ぎると双六小屋が見えてきた。 |
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14.20今夜の宿、双六小屋に到着、小屋付近は閑散としていた。 生ビールでも飲もうかと思っていたが涼しくて飲もうという気がしないのでやめた。宿泊手続きを終え、部屋に案内された。2段式でふとんが4枚、多分混雑時は8人部屋となるのだろうが、結局は5人だったのでゆったりと寝れた。小屋の食事は夕5.00、朝4.30からだが、食事にくる人をみると宿泊客は少なそう。 |
5日目 7月25(金) 天候:くもりのち雨
双六小屋5.20→弓折岳分岐6.20→鏡平山荘6.55/7.00→秩父沢(橋)8.39→わさび平小屋9.30/9.35→笠新道入口9.45→新穂高温泉10.40/13.30(入浴&昼食)→松本15.30→高速バス16.20→新宿21.05
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今日は新穂高温泉まで下山するだけなので気分的には楽。5.20に双六小屋を出発。テント場を通り、双六池や花を眺めながら鏡平に向かう。ここは去年も通った道でもあり、アップダウンも少なく楽だ。 |
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6.20双六小屋から1時間、鏡平の分岐。 |
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分岐よりすぐ小雪渓を横切り鏡平へ。写真左上に雲の横にかすかに鏡平山荘が見える。山荘からここまでの登りは急で結構きつそうだ。 |
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分岐から下山をはじめてからひっきりなしに登山者とすれ違う皆結構きつそう。多分鏡平山荘を6時頃出発したのだろう。6.55鏡平山荘へ到着。 |
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小屋で一息入れ、7.00に出発。すぐに雨が降り出し、雨具を着る。 小池新道を下山中何度か雪渓を通過する。 |
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秩父沢の橋に8.40着。この橋は地図にも書いてあるが、7月中旬〜10月上旬まででそれ以外ははずされるそうだ。ヘリで運搬するのだろう、両側にはロープがついている。 |
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しばらくすると林道に出る、ここまでくれば一安心。雨は降ったり、止んだりで傘をさして林道を下る。9.30わさび平小屋を通り、10分程で笠新道入口着。 |
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新穂高温泉へ下る林道の途中「お助け風穴」。この前に来ると冷風が吹き付け、歩行者の疲れを癒してくれるそうだ。 |
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10.40やっと着いた新穂高温泉。 無料の村営アルペン浴場で汗を流し、近くの食堂でビールの下山祝い。13.30発のバスで松本バスターミナルへ、16.20発新宿行き高速バスで帰路についた。 |
咲いていた花々
今回の山行ではいたるところで満開の花が咲き鉾っていた。花の名前を良く知らない私でもシナノキンバイ、ハクサンイチゲ、ミヤマダイコンソウ、ヨツバシオガマ゙等々いやというほど咲いていた。
花の写真はかなり撮ったが、どう整理してよいか分からないので、とりあえず行動順に撮った主な花をあげてみます。(ダブリはさけて、名前が違ったらゴメンナサイ)
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| チングルマ | ヨツバシオガマ | キヌガサソウ | ハクサンイチゲ |
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| タカネヤハズハハコ | シャクナゲ | クルマユリ | コイワカガミ |
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| シナノキンバイ | ミヤマクロユリ | アオノツガザクラ? | サンカヨウ |