後 立 山 縦 走

山行日:2002年8月11日(日)〜16日(金)
山 域 :後立山
メンバー:2人
主な日程:
横浜→新宿(アルピコバス)→白馬八方→ゴンドラ・リフト→八方尾根→唐松山荘→五竜岳→キレット小屋→鹿島槍ケ岳→種池山荘→鳴沢岳→スバリ岳→針ノ木岳→針ノ木小屋→蓮華岳→針ノ木雪渓→扇沢→横浜

1日目:8月11日(日) 
 
  横浜21.00→新宿22.30(アルピコバス夜行)

2日目:8月12日(月)晴れのち雨

  白馬八方6.35/7.35→ドンドラ・リフト→八方尾根→八方池9.30/9.45→丸山ケルン11.00→唐松山荘12.30

 ほぼ満席の夜行バスで寝不足のまま翌日の早朝6.30白馬八方に到着。おにぎりの朝食をとり身支度を整え、7.35に徒歩で10分ほどのゴンドラリフト乗り場へ。八方アルペンライン乗車券(片道\1400)を買いリフト三つを乗り継ぎ8.00頃標高1850mの第一ケ八方尾根より八方池(クリックで拡大)ルン(八方池山荘があり)に到着。お盆と夏休み中とあり、行楽客に混じり我々は何か場違いと感じながらハイキング気分でスタートした。
 八方池を過ぎると行楽客は極端に減り、登山者が多く見られれるようになるとやっと山に来たんだな、と実感する。
 丸山ケルンを過ぎる頃より天候がだんだん怪しくなり、やがてガスってきて唐松山荘に到着する頃には雨が降り出してきた。
 きょうの予定は唐松岳をピストンし、五竜山荘までの行く計画であったが、雨とガスさらには夜行バスの寝不足もあり唐松山荘泊に変更することにした。
 このとき思いがけないことに遭遇する。それは友人が五竜山荘に予約していたのをキャンセルするために外に出て携帯で山荘に連絡しているとき、近くで登山客が同様に携帯でどこかへあわてた様子で電話していたので何かあったのかと聞いたところ、「先ほど五竜へ行く途中、妻が登山道から転落して行方不明になった」ので関係先に連絡しているところということであった。結局あとで判明したことだが遭難者は運悪く亡くなったということであり、我々も無理をせず唐松山荘泊まりで良かったと胸をなでおろすこととなった。

3日目:8月13日(火) 雨、ガスのち晴れ

 唐松山荘6.05→五竜山荘8.40→五竜岳10.10/11.35→北尾根の頭14.20→口ノ沢コル14.45/14.50→キレット小屋16.05

 翌朝6時過ぎ、期待した天候も回復せず唐松岳へのピストンをあきらめ、雨とガスの中、五竜岳へと出発した。ガスの大黒岳付近?(クリックで拡大)
 五竜へ向かう登山者は少なく、多少の不安を感じながら鎖場や岩場を慎重に進み大黒岳を通過し、ハイマツ帯をしばらく行くとやっと右下に赤い屋根の五竜山荘が見えほっとする。
 天気が良ければ正面に五竜岳が見えるはずだがガスで全く見えない。山荘で一息入れ、気を取り直して五竜岳を目指す。岩場を1時間ほど登った頃雨が止み、ガスも少なくなり視界が開けてきた。ラッキー!。そして頂上に近づくにつれどんどん天候が回復してきた。

五竜岳頂上に10時過ぎに到着すると同時に青空が広がり、剱方面が目前に見えてきた。左五竜岳より剱岳方面(クリックで拡大)に鹿島槍ケ岳も見える。 やったー! 感激!苦労して登って来た甲斐があった。初めて登った五竜、写真や百名山ビデオなどでは何度か見ているが、実際にこの目で見るのとは全く違う。小泉総理の言葉ではないが、全く感動そのものであった。  山頂で鹿島槍ケ岳や剱岳の雄大な景色を堪能しながらのんびりと五竜岳より鹿島槍ケ岳(クリックで拡大)昼食をとり、11時半過ぎ山頂を後にし、今夜の宿泊予定のキレット小屋へと向かった。
 頂上からいきなりの急下降で間もなくクサリや岩場の連続するG4・G5と両側が切れ落ちた谷間に立つキレット小屋(クリックで拡大)呼ばれるキツイ岩尾根を何とかクリアし、北尾根の頭に14時過ぎに到着しやっと一安心。しばらくアップ・ダウンを繰り返し、間もなくキレット小屋が見えるはずと思うがなかなか現れず、やっと小屋が見えたときはほっとした。


4日目:8月14日(水) ガスのち晴れ

 キレット小屋5.00→鹿島槍ケ岳北峰7.45/8.05→南峰8.45/9.25→布引山10.10/10.25→冷池山荘11.25/11.40→爺ケ岳南峰13.35/13.45→種池山荘14.30

 キレット小屋を出るときはガスで八峰キレ八峰キレットのはしご場(クリックで拡大)ットの通過に多少の不安もあったが、実際に遭遇してみると思ったほど険しいという感じではなかった。これも昨日五竜への登り下りでクサリ場や岩場を経験しているせいかもしれないと思った。慎重に八峰キレットを通過し、今度は鹿島槍ケ岳への登り降りを繰り返し、鹿島槍ケ岳北峰に8時前に到着した布引山から爺ケ岳方面の稜線(クリックで拡大)が、残念ながらガスで視界は乳白色のみ。しばらく様子を見ていたがあきらめ南峰へ。ここもやはりガスの中でダメで9時半に下山。布引山に着く頃にはガスもとれてきた。
 冷池山荘に11時半に到着、アイスクリームでのどを潤し、爺ケ岳を経て14時半に今夜の宿種池山荘に到着。山荘で飲んだ生ビール(\900)がおいしかった。


5日目:8月15日(木) くもりのち雨、ガス

 種池山荘5.50→岩小屋沢岳7.35/7.40→新越山荘8.00/8.30→鳴沢岳9.20/9.25→赤沢岳10.20→スバリ岳12.40/12.45→針ノ木岳13.40/13.45→針ノ木小屋14.30

 きょうは黒部アルペンルートからもよく見え、一度は行ってみたいと思っていた針ノ木岳までの縦走である。最初の計画では4日目の種池山荘から扇沢へ下山をする予定だった。しかしせっかくここまで来るのだからもう一泊し針ノ木まで足をのばすことに計画したものである。
 山荘を出るときはくもりでまずまずの天候であったが、新越山荘でコーヒータイムをし、出発しようとした頃からポツリポツリと雨が降り出し、あわてて雨具を着込んだ。鳴沢岳・赤沢岳を通過する頃、ここの山腹に関電のトンネルがあるのだろうなあと感激にひたるまもなく、雨足がひどくなってきた。さらには初めての長いつかのまの黒部湖(クリックで拡大)山旅の疲れもあり、足取りも次第に重くなった。
 やがてスバリ岳に近くなる頃、一瞬雲がとれ眼下に黒部湖が現れた。感激の瞬間、あわてて写真を撮る。(右の写真) 
 針ノ木岳山頂も雨・ガスで展望は望めず、山頂の標識・三角点だけ写真を撮り下山、14時半に針ノ木小屋に到着した。小屋は収容人員がが少ないので混雑し、乾燥室はところ狭しと干し物で満杯。あとで自分の物がどこにあるのか分からなくなるほどであった。部屋はふとん1枚に2人、今回の山荘はふとん1枚に1人だったが最後に一番混雑した。食事も入れ替え制。

6日目:8月16日(金) 晴れ

 針ノ木小屋6.10→蓮華岳ピストン6.50/7.50→針ノ木小屋8.30→針ノ木雪渓→大沢小屋11.00/11.15→扇沢12.10/12.25→大町温泉郷(薬師の湯で入浴)→信濃大町→横浜

 長かった山旅もきょうが最終日、心配した天気も回復してきた。朝6時過ぎに小屋にリュックをデ蓮華岳のこまくさ(クリックで拡大)ポし蓮華岳に向かう。そういえば縦走の途中すれ違った登山者から「蓮華岳のこまくさがきれいだよ」と言っていたのを思い出した。小屋から蓮華岳まで約40分、爽快な気分で頂上を目指した。頂上の手前からこまくさが見え始め、やがては登山道の左右に群生地があり見事だった。遠くには槍・穂高連峰も見渡せた。後ろを振り返ると針ノ木岳の頂上付近はまだ雲がかかっていた。針ノ木山荘に戻り一休みし、8時半に扇沢に向けて下針ノ木雪渓(クリックで拡大)山した。針ノ木峠から針ノ木雪渓まではそれほど時間はかからないがただ急斜面なので滑りやすい。日本三大雪渓をアイゼンをつけ降り初めると扇沢から登ってくる登山者の列とすれ違うが皆苦しそうな息づかいだ。かなりの急斜面だから大変だろうと同情する。
 12時過ぎに扇沢に無事下山し、帰路大町温泉郷の「薬師の湯」(\500)で入浴し、長かった山旅の汗と疲れを癒した。