遍路ー13  友と会う

6月13日	
	
さ〜てさてさて 遍路旅も11日目です。	

 昨日は通夜堂にごやっかいになり、20年ほど前にいっしょに	
仕事をし、その後、郷里の高知に帰ったK君に連絡し「遍路道	
の途中にある彼の勤務先で会おう」と約束。	

 昨夜はすきっ腹を抱えて固いスノコに寝たが、夜中に「岸君	
、岸君」と呼ばれ、ハッとして起きる。あの声は36年前、新入	
社員のころ厳しく指導いただいたSさんだ。「やっと逢えた。	
でもどうして姿が見えないんだ?」 	

 4:30 強い雨の音で起きる。昨日おばちゃんにいただいたク	
ッキーを食べて、寒いのでオーロンの長袖を着て、上下カッパ	
で5:30出発。
 山を下りて田んぼと集落の混在する高知平野を29	番・国分寺
へと向かう。
雨はまもなく止み、また暑くなる。途中K君の働く工場の前を
通るがまだ8時。彼の携帯へ電話すると「えーーっ、もう来た
の。こっちはまだ家にいるよ」とのこと。今晩の宿が決まった
ら宿に来ていただくこととする。

 30番・善楽寺を過ぎると高知市に入るが、遍路道は高知市の
繁華街を避けるように南下する。
 31番・竹林寺は変なロケーションだ。仙台で言えば大念寺山
の野草園の中に札所がある感じで、息を切らせて登るとそこは
植物園で大勢の市民がお金を払って散策している。ゲートを
内側から外側に抜けるとやっと寺の石段になる。
車で来ると入場料が必要だが歩いて登ると裏口からいつの間に
か植物園の中に入っている。

 五台山を下った遍路道は堤防上を延々と歩き、32番・禅師峰
寺へと急な登りとなる。17:00ぎりぎりに納経を済ませて今晩
の宿を予約。
 道は海岸近くのの幹線道路に出て、夕方の帰宅を急ぐ車列を
横に見て桂浜へ向かう。はるか遠く高い位置にループ状になった
浦戸大橋が見える。
 なかなか近づかない。宿を予約した時に聞いた話では、橋を
渡るより湾口の渡し舟の方が早いと言う。橋に行かず旧道に入
り、渡し舟乗り場に行く。
 急ぎに急ぐが18:00発の船には間に合わず18:40発。帰宅の
高校生と一緒になる。渡し舟とは言うが、すぐ目の前の対岸
へはわずか5分で情緒も何もあったものではない。
しかも船はどっちが船首かわからない構造で、Uターンする
ことなく行ったり来たりする仕組みになっている。

 渡り終えた小さな街中の薬局で足のマメ治療用のメッシュの
絆創膏を買い求め、暗くなった19:20今夜の宿、33番・雪蹊寺
の門前の高知屋着。例によって他に客はおらず貸切り。

 風呂に入ってしばらく待つとK君が到着。
部屋に上がってもらい特別に2人分お願いした夕食をいただき
ながら(修行中の身だからと酒も飲まずに)しばし懇談する。

 58,863歩 意外と少ない
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