遍路ー15 梅雨本番
6月15日
さ〜て、さて ・・・遍路旅も13日目です。
昨晩は芦屋の元大手商社のサラリーマンが同宿で食事しながら
お話を伺う。
仕事中はほとんど歩くことがなく、退職後に歩く練習をしてから
この遍路旅に出て、毎日20km程度をメドにのんびり歩いているとの
こと、うらやましい。
例によって4:00に起きて、日記と葉書を書く。昨晩は下剤を
のまなかったが、今朝は便通あり。調子が良さそうだ。
やっとお太師様に「岸の発心は本物」とお認めいただいたようだ。
6:00朝食、6:30激しい雨の中、全カッパで出発する。いよいよ
梅雨本番だ。
次の札所はここからはるか54km先、今日はお参りなしで歩く
ことになる。
道は海岸沿いとは言うが、どう見ても海には見えない。山また
山の中のくねくねと蛇行する大きな川の趣きである
ただこの川はどちらにも流れておらず、川辺には小船が舫って
いる。途中の屈曲点では尾根に登って越え延々と10km以上続く大川だ。
小降りとなりカッパを脱ぎ、峠をトンネルで越え、運動公園の中を
近道し住宅街を抜けると、須崎湾に出る。
地図を見ながら進んだはずだが、見事に間違え、須崎駅中心街に
入り込む。食堂に入るとまだ準備中だったが、歩き遍路とわかると
「どうぞ」と入れてくれる。
肉うどん大盛りを注文し、準備中で忙しい中、いろいろこの辺の
ことを伺う。例に漏れずこのへんも昔は造船などで賑わったが
最近は全くダメとのこと。確かに道行く車も少なく活気がない。
早い昼飯を終えて広くきれいな歩道のある街中を歩く。
30分足らずで国道に戻り降ったり止んだりの梅雨空を歩き、
宿のおかみさんが「今日は雨ですべるから遍路道ではなく
車道を行く方が良い」との注意があったが、途中から山道に入る。
急な登りで、鎖場などもあるが危険と言うほどのことはない。
但し、車道にトンネルができたことを考えるとずいぶんと
遠回りにはなるが・・・。
ガタガタ下って国道に降り立ち、海に向かって進み小さな
トンネルをくぐると 15:00土佐久礼の町になる。小さなまとまりの
ある古い町だ。
ガソリンスタンドで「この先に宿は?」と聞くが予想通り
「20km以上先の窪川までなし」とのこと。
晴れてればいくつかあるJR駅で野宿なども良いがこの雨では
つらい。..
と言ってこれから20km以上歩くのはもっとつらい。
・・・・・・と言うことでガソリンスタンドのオバチャンに
この町の宿を尋ねる。町中お友達のようで幼馴染に話してる
ような感じで旅館を紹介してもらう。
まだ早いので、宿に荷物を置き、雨の中、旅館のゲタと傘を
借りて、この町の名物「大正市場」に出かける。
明治のころからの伝統とかで狭い地域ではあるが、小さな店が
密集してまた出店も多くそれなりの賑わいがある。
仙台では見られない珍しい魚が多く、名前と料理方法を聞いて
回る。但し鮮度は良いのだろうが値段は高い。地元の人は
それなりに値切っているが、こちらはその気力はない。
大きな本格的な旅館に客は自分を含めてたった二人。でも料理の
手抜きはなく食べきれないほどの刺身や焼き魚などを出してくれる。
今日はずいぶん楽をしてしまった。 49,984歩
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