遍路−2  馬子にも衣装

さて
 通常のお遍路は1番札所 霊山寺 から始まりますが、岸の遍
路は徳島港からのスタートです。
6月3日
11:30 フェリーから炎天下の四国の地を踏み、インターネット
で入手した簡単な地図を頼りに1番札所 霊山寺を目指して
歩き始めました。

 吉野川に突き当たり、右岸を2kmほど遡って(途中、河原の
公園風のベンチで、半額セールのマック2ケの昼食を摂り)吉
野川橋(スパン80m程で約20スパンの典型的なトラスト鉄橋)
を渡る。
「自転車、歩行者の通行の妨げになるので橋上からの釣禁止」
なんて言う注意書きがあちこちにある。土日なんかここで釣り
糸を垂れるのもいいなあ・・・

 街中なのに「鯛の浜」なんてきれいな名前の町を北上し、北
島町役場近くの郵便局で路銀をおろしてJR高徳線をガードで
くぐって鳴門市坂東に入る。
ずうと炎天下である。

 ザックを背負ってはいるものの白衣も金剛杖もない単なる徒歩
旅行者は町々でけげんな視線を浴び、ガソリンスタンドで道を
尋ねながら、坂東駅近くで再び高徳線をくぐって初めて「霊山
寺」の道路標識を見つけてホッとする。

 ほどなくお遍路さんでにぎわう1番札所 霊山寺に到着。
案内所でコーヒーのお接待を受け、記帳し(歩き遍路は記帳を
求められる)遍路用品各種を買い求める。
 白衣、金剛杖、遍路笠、納経帳、数珠、輪袈裟、納め札など
など〆て13,800円。

 衣装を身に着けると「馬子にも衣装」でお遍路さんらしくな
る。お参りを済ませて2番札所へと向かう。
ここからはいわゆる遍路道があり「遍路道保存協力会」の標識、
ワッペンが随所にありそれを頼りに歩くことになる。

 30分ほどで 2番 極楽寺 お参りするときの、本に書い
てあるお経を順番を間違えないようにたどたどしく読み、緊張
して納経所に行って納経帳に朱印、記帳をしていただく。(1
番 霊山寺 では、購入した納経帳にすでに朱印、記帳がある)

 3番 金泉寺 も1時間足らずの近場だが、お参り、納経に
時間がかかるので、ここでタイムリミットの17:00となる。
(各札所ともお参り、納経は7:00〜17:00と決まって
いる。)

 お参りを済ませてもまだまだ陽は高いので4番 大日寺に向
かう。
遍路道は、たんぼのあぜ道や、竹林の中やちょっとした山道を
縫いながら、高速道をくぐって大きな道に出て、山に登ってい
く。夕闇迫る 19:00 4番 大日寺門前の大駐車場に到着。

 ここで「さあ困った」
 山門は固く閉じられ、「駐車場近辺で野宿、車中泊を禁ずる。
野宿者、不審者は直ちに警察に通報する」とのお寺さんの言葉
とは思えないような大きな立て看板がある。

「宿がなければ、野宿」と考えて、テント、コンロ持参で来た
がこれでは幕営できない。
 やむを得ず更に山の中に入り、寺から300m程離れたヤブの
中にテントを広げて、遍路旅の第一夜を過ごすこととなる。
 本日の歩行(徳島港〜4番大日寺)40,226歩
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