遍路-24  山越え、また山越え

6月24日

さ〜て、さ〜て、さて さて 遍路旅も後半の22日めに
入りました。

 小雨の朝、6:40、宿に荷物を預けて出発。街中を抜けて
44番(全体で88ケ所ですからちょうど半分になります)の
大宝寺に一番でお参りし、山道に入る。

 トンネルで峠を抜ける楽な車道があるのだが、遍路道は
わざわざ山道を選んで設定してある。小さな峠を越えて
車道に出てしばらくは高原の車道歩きだが、「遍路道」
の看板で再び山道へ、雨も降ってきて蒸し暑いカッパを
着ての山登りとなる。

 途中、元気のよい若者に追い越される。松本某とかという
お笑いタレントによく似た坊主頭だ。こちらは年寄り、競争
してもしようがないのでゆっくりゆっくり登るが、少し行く
と若者は休んでいる。脇を通り抜けてしばらくするとまた
追い越される。

 45番岩谷寺はその名のように全体が(山形県の山寺立石寺
のように)岩山になっている。山道は山の頂上近くの、
真っ赤な巨大な仁王門に出る。
そこからいろいろな名の道場のある岩山をどんどん下って
奥の院を過ぎ、オーバーハングの岩場に建てられらた本堂に着く。

 さっきの若者といろいろお話する。納経はせずお参りだけ。
失業して雇用保険も切れて5月中旬から遍路旅、民宿などに
泊まり野宿はしない、などなど変わった青年だ。

 帰路は参道を下り、門前の土産物やで熱い生姜湯のお接待を
いただき、車道を歩く。仁王門は本堂の下にもある。
車でのお参りが増えたので駐車場の近くに別に作ったものと言う。

 本降りの中、車道を戻り途中から遍路マークに誘われて
また山道に入り、久万の町に戻る。宿に寄ってコーヒーのご接待
を受け、荷物を受け取り、向かいの小さな食堂で昼飯とする。

 店には先客(夫婦?)が一組あり、ラーメン+ライス+おかず
1皿を二人で食べて820円を払ってご婦人は店を出る。
おじさんはタバコをふかしている。こちらがうどんを食べ終わる
頃にそのおじさんがこちらに寄ってきて「これご接待」と
1000円札をテーブルに置いて出ていく。

 こちらは「ありがとうどざいます」と受け取るしかないのだが、
どう見ても裕福とは言えない方にこうもお接待されるのは、
「ありがたい」というより「申し訳ない」、あるいは
「見ず知らずの人に何故?」の気持ちが強い。

 交通量の多い国道を徐々に、徐々に三坂峠に登る。途中の
休息所(東屋)に自転車遍路が一人休んで優雅に読書をしている。
今日はここで寝ると言う。のんびり遍路旅を楽しんでいるのだと
も・・・・・

 峠からの下りは遍路道(山道)に入る。全くの山道の内は
良かったのだが、やがてコンクリート舗装の急な道になる。
足のモモが痛くなる急な道だ。猿脅しの「ドンッ」の音に
驚かされながら大きく曲がった道路は斜面をショートカット
して進む。
18:20 今夜の宿、長珍屋(ネーミングのユニークさは数日前に
通り過ぎた「へんくつ屋」劣らず有名)に着く。

 59、366歩 今日は山道が多く疲れた。
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