遍路-25  道後温泉も素通り

6月25日

さ〜て、さ〜て、さて さて ・ 遍路旅も23日め・松山
市内に入りました。

 昨晩の夕食は大食堂にたった4名の客だったのに今朝の
朝食は、約70名もの団体さんがいてにぎやかだ。
夕べ神戸を船で出て松山港に着き、そこからバスでつい
今しがたこの宿につき朝食と言う。
どうやら松山市内中心のお遍路ツアーのようだ。

 今朝は久しぶりの晴れ。7:00宿を出てすぐ前の浄瑠璃寺に
一番乗り、次の八坂寺も一番乗り、一番乗りのお参りは
気持ちが良いが、納経所では呼び鈴を押してしばらく待たねば
ならない。

 遍路標識を頼りに畑の中を歩くと、番外札所.文殊院がある。
遍路旅の創始者を祀った寺とあらば、通り過ぎるのも何だと
立ち寄り納経帳に朱印をいただく。若いがなかなかしっかり
した感のある住職と「遍路」「お接待」につきしばらく話し込む。

 大きな車道に出て少し早いが、中華料理屋で昼食。その後、
大きな川を渡り丘の中腹を登ったり下ったりしながら次々と
お参りする。
 どこかで会ったことのある若者が前を行く。納経後に話し
かけると、1週間ほど前に追い越して行った足の速い和歌山の
青年で、ずうと野宿をしていて、今日午前中はコインランドリー
で溜まった洗濯をしていたとのことだった。

 晴れたのはいいが今日は暑い。住宅団地の中を通り、
にぎやかな街に戻りしばらくすると道後温泉、昔からの
「道後温泉」をチラッと覗く。古い銭湯か、最近どこでも
見られる日帰り温泉の元祖とも言うような建物で入場料
(入湯料?)を払って下足箱に靴を入れて上がる形式だ。
時間があれば立ち寄りたいが先を急ぐので割愛。温泉街の
真ん中のアーケード街で2回目の昼食。お稲荷さんとうどんを
いただく。

 食堂を出てアーケードを抜けて道に迷う。西に向かう
つもりが北に向かっており、温泉街から山にぶつかって
行き止まり。
立ち止まってキョロキョロしているとタクシーが近寄って
きて、めざす道筋を懇切丁寧に教えてくれる。
お菓子とか現金とかのお接待もありがたいが、このような
道案内が遍路旅にとっては何よりもありがたい。

 道後温泉からは松山の中心市街地をかすめてぐるっと
回り込む形で太山寺へ向かう。
 炎天の街中、川沿いの道、畑の中とお遍路標識を探しながら
歩くと、電柱の住居表示が「太山寺」となり近いことがわかる。
太山寺は門をくぐってからが長い。まず納経所があり、そこに
荷をおいて薄暗い木立の急な車道を10分も登って16:00、
やっと本堂に着く。
お参りしないで納経だけという不心得者もいるかも知れない。

 大急ぎで山を下って53番.円明寺のお参りを済ませたのは
16:40にもなっていた。腹積もりより2時間ぐらい遅い。あこがれ
の鎌大師の通夜堂泊まりを諦めて北条市内の旅館を予約する。

 夕方の瀬戸内海沿いの国道を、沖行く船との競走と錯覚
しながら歩き、北条市街に入り、19:50 旅館に入る。
ベッド数100はあろうかと思われる大きなホテルだが宿泊者は
自分の他にいない。維持費だけでも大変だろうに・・・・

 夕食時、宿の主人が「ビールかお酒をお接待させて下さい」
と行ってきたが「修行中ですから」と丁重にお断りする。

 今日は久しぶりに雨の心配せずに 56,288歩 暑かったなあ
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