遍路-29  交渉不成立で野宿

6月29日

さ〜て、さ〜て、さて さて ・・・・. 遍路旅も27日と
なり讃岐目前です。

  ビジネスホテルの600円の朝食は値段の割にはGood
(ふんわりと厚い玉子焼き、焼魚、サラダ、野菜の煮付け、
のり、アサリの味噌汁、大盛りごはん)。但し、ビジネス
客相手だから止むを得ないが7:00朝食は遅い。

 うす曇、風ありで歩きやすいが昨日の疲れが抜けてない
のか何か調子が出ない。
10:30 番外札所.延命寺、町中の小さな寺だが、バスで
お参りする人で賑わっている。境内には藤の老木がのた打ち
回っている。これが「延命」の由来であろうか。
歩き始めて3時間でまだ早いが昼食とし、昨夕買ったおにぎり
弁当を食べる。

 リヤカーに所帯道具一式を積んだお遍路が、白衣に着替え、
輪袈裟を着けてお参りしている。自転車に60kgはあろうかと
言う荷をくくりつけた老遍路もいる。
のんびりしたおだやかな日だ。

 国道(バイパス)と旧国道を縫って瀬戸内海沿いに出ると、
はるかに高い煙突やらクレーンやらが見える。
伊予三島の町だ。そして行く手の山の向こうはもう愛媛県だ。
微風、うす曇と絶好の天気なのに、なかなか調子は出ない。
今日はどこまで行けるやら。距離的には三角寺を越えて、
雲辺寺登り口の民宿までは行けるはずだが・・・・・・

 12:30 国道バイパスに出て、古いうどん屋に入り、
さっきの食事からわずか1時間半で2回目の昼食とする。
地元の人が5名ほど入っていて昼間からビールを飲んで
盛り上がっている。
てんぷらうどん中盛りを注文する。(ちなみに、
並盛り:1玉、中盛り:2玉、大盛り:3玉 とも同じ値段)

 テンプラを揚げる間に、お客様がこれから登る三角寺の
ことをいろいろ教えてくれる。
「昔はいい住職がいて地元とのつきあいが濃かった。」 
「この辺の人は、みんな初詣でには三角寺に行く。」
「この辺の人はここから1時間半ぐらいで登るが、お遍路
さんは大体2時間だな」
「大きな宿坊があり、泊まる人も多かったのだが、
10年以上前だが、住職が替わってからは、食事を出すのが
大変だと止めてしまった。」
「宿坊は今でもあるので、納経所で頼めば素泊まりなら
大丈夫だ。」などなど

 そうか、宿坊があるのか、その先の番外札所の椿堂の
通夜堂は工事中で使えないと言うし、更にその先の雲辺寺
登り口の民宿までは遠いし、今日は三角寺の宿坊に
泊めてもらうか。

 太い麺、強い腰、つるつる、とここはまだ伊予なのに、
まさしく讃岐うどんの味をおいしくいただき、日差しの
強くなった道に出る。
 旧道に入り、遍路標識を探しながら、坂道で高速道路を
くぐり、山道に入る。

5万分の1地形図を手にしたハイキングらしい3人連れが
下ってきて「三角寺はまだまだ遠いよ」と声をかけてくれる。

 15:45 やっと三角寺着。3時間がかりの登り、やっぱり
疲れているのかなあ。情報通り古いが、大きな宿坊がある。
 本堂、大師堂とお参りし、納経所で「今晩、宿坊に泊めて
欲しい」とお願いするが、「ご住職がいないのでダメ。
私らは納経受付だけしかできない」とつれない。
「ならば通夜堂でも構わないが」と粘っても
「住職がいないので」と断られる。「まだ明るいのだから
町に戻って宿に泊まれば・・・」と言ってくれるが、
せっかく登ったのにヤダ。

 結局 境内のトイレのそばの東屋を使わせていただく
ことで妥協する。
 雨風は防げないが、天気は良いし、何とかなるか。
食料はパンとカロリメイトで心細いが、仕方が無い。
18:00ころまでは参拝客があるので、ベンチで旅日記などを
書きながら、アチコチをうろうろし、それから野宿の準備をする。

  45,979歩しか歩いてないが、前日の疲れが抜けきれず
16:00前に行動中止
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