遍路-38-2 断酒も簡単?
遍路旅の間、本当に一滴もお酒を飲まなかった。
仙台から大阪に向かう夜行バスの中で缶ビールを
飲んだのを最後に、36日間、一滴も飲まなかった。
奇跡と言ってもいいのではないか。
特に決意と言う程のものではないが、修行とお酒は
マッチングしないとの想いで、数日間、宿での夕食
でも飲まないで過ごしたら、「いっそ、修行中は
断酒しよう。」と考えるようになったものである。
1週間目ぐらいに、20年ぶりに友人と会った時が
飲む/飲まないの分岐であった。
相手はかつて毎日酒なしには過ごせない奴だった。
しかし彼も帰郷してからはあまり飲まなくなった
との話、更に車を運転して帰らねばならないと
言うので、酒なしでの会食となった。男二人が
酒もなく、2時間以上も話しこむ。
この後は、食事の際に同宿者が隣で飲んでても気に
ならなくなり、また「お接待でどうぞ」と言われても
素直にお断りできるようになった。
四国を出て大阪に帰っても、名古屋から夜行バスに
乗っても、更には仙台に着いても飲みたいと言う気が
起こらない。
帰仙して、てんぐいわ仲間と飲む機会があり、街で
飲んだが、あまりおいしいとも感じず、山で野営し、
焚き火に釣った岩魚を焼いている時もほんの一口で
十分となる。
友人は「どうしたの?」と気遣ってくれるが、具合
が悪いわけではなく、飲みたいと感じないだけ、また
飲んでも酔うことが無くなっただけではある。
またきっかけがあれば変わるかもしれないが、家内は
大喜びである。
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