遍路-39-3 伝説のお遍路さんは凶悪犯? 
 
 旅の途中、あちこちの宿に、「伝説の」お遍路さんの
ポスターや写真集、句集がありました。

高月(あるいは香月)さんと言います。ガッシリした体格で
長いヒゲがいかにもお遍路さんらしい方です。

7〜8年前から、野宿しながら回っており、民家に泊めて
もらうと俳句を作って置いていくのが噂になり、やがては、
回ってくるのを心待ちにするファンが増えて行ったとか・・・・

 そのお遍路さんを追いかけるカメラマンもいて、
ついには写真集が出版され、俳句を集めた句集も出た。
テレビでもたびたび取り上げられるようになった。

 観光ポスターにもなり、四国では知らない人がいない
ぐらいで、特に徒歩での遍路旅を志す者にとっては、憧れの
マト、あるいは崇拝の対象となっていった。

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ところが新聞によれば、7月10日ごろ、その高月さんが、
大阪府警に逮捕されたとのこと。

8年前に大阪府下でケンカ?して相手にケガをさせて逃げ、
殺人未遂で全国指名手配されていたとか・・・・

 テレビにたびたび出てたのを、たまたま千葉県の
警察官が見て気付き、大阪府警に連絡し、大阪府警が
四国に出かけて探し出して逮捕したとか・・・・

 ずいぶんでき過ぎたドラマですねええ・・・
「でも四国ならありうるなあ」と思います。

四国にも手配書が回っていたはずです。四国では知らない
人がいないくらいの有名人ですから、四国の警察官だって
気付いていたはずです。

でも、四国では 「お遍路さんだから」と大抵のことは
大目に見てくれるのです。
お遍路の途中で悪さをしたのならともかく、何の悪さもせず
黙々と歩き、観光ポスターで多くのお客さんを四国に
呼び寄せる広告塔ともなっている人だからと、
(警察を含めて)気付いても気付かぬフリをしていたのでは
ないか。

 あるいは、大阪府警も実はとっくに状況を把握して、
何時でも逮捕できる状況でありながら、世間の反発が怖くて、
実害がないと放置しておいたのではないか。

 なにしろ、四国だから・・・・・・・・
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