O 節気は太陽年即ち、一年を季節に分ける分気点です。しかし、寒中、暑中見舞いとして、小寒、大寒を期間として使っています。
が、節気は季節を分ける点として、あるいは期間としてあいまいに使っています。また、72候から、手紙で季節の挨拶に「麦秋の候《と使っています。
O二十四節気とは太陰太陽暦で季節を正しく示すために用いた語です。一太陽年を太陽の黄経によって24等分し、その分点に節気と中気を交互に配し
それぞれに季節の吊称を与えたもの。即ち、太陰暦では月の朔望を中心にしているので、一年に太陽暦からは11日のずれが出来ます。
だから、毎年の季節から離れてしまうので、この欠点を補うものが太陽年の24節気を配することで季節の変化をより正確にしました。
また、この二十四節気のそれぞれの節気に3候を配し、一年を72候(中国の礼記月令)として簡単に候の意味を解説します。
■立春(2/5日)[春の気配]、東風解凍(春風が吹き始める)、黄鶯睍睆(鶯が鳴き始める)、魚上氷(氷の間から魚が見える)
雨水(2/20)[雪や氷が解けて雨水となる]、土英脉(土が潤い活動する)、霞始靆(春霞がたなびく)、草木萌動(草や木が芽生える)
啓蟄(3/7)[地中の虫がはいでる]、蟄虫啓戸(虫がはいでる)、桃始笑(桃の花が咲き始める)、菜虫化蝶(蝶が飛び交い始める)
春分(3/21)[昼夜の時間が等分]、雀始巣(雀が巣を作る)、桜始開(桜の花が開く)、雷乃発生(春雷が起こる)
清明(4/5)[草木の姿が明らかになる]、玄鳥至(燕が渡来する)、鴻雁北(雁が北へ帰り始める)、虹始見(虹が現れ始める)
穀雨(4/20)[雨で穀類の芽が伸びる]、葭始生(よしが芽を出す)、霜止出苗(霜が終わって苗が成長する)、牡丹華(牡丹の花が咲く)
■立夏(5/5)[夏の気配]、蛙始鳴(蛙が鳴き始める)、蚯蚓出(みみずがはいでる)、竹笋生(竹の子が生え出る)
小満(5/21)[成長して一応の大きさになる]、蚕起食桑(蚕が桑を食べ始める)、紅花栄(紅花が咲きほこる)、麦秋至(麦の取り入れ)
芒種(6/6)[芒(のぎ)のある穀物の種蒔き]、蟷螂生(かまきりが現れる)、腐草為蛍(腐った草の間から蛍が現れる)、梅子黄(梅の実が黄くなる)
夏至(6/22)[昼間の最も長い日]、乃東枯(夏枯草が枯れる)、菖蒲華(しょうぶが咲き始める)、半夏生(からすびしゃくが生えてくる)
小暑(7/7)[本格的に暑さが始まる]、温風至(熱風が吹いてくる)、蓮始開(ハスの花が咲き始める)、鷹乃学習(鷹の子が技を習い始める)
大暑(7/23)[暑気が至り最も暑いとき]、桐始結花(桐の蕾がつき始める)、土潤溽暑(大地が潤って蒸し暑くなる)、大雨時行(時々大雨が降る)
■立秋(8/8)[秋の気配]、涼風至(涼しい風が吹き始める)、寒蝉鳴(ひぐらしが鳴き始める)、蒙霧升降(深い霧が発生する)
処暑(8/23)[暑さが峠を越えて後退する]、綿布柎開(綿の花が開く)、天地始粛(天地が寒くなる)、禾乃登(穀物が実り始める)
白露(9/8)[大気が冷えて露ができる]、草露白(草の露が白く見える)、鶺鴒鳴(セキレイが鳴き始める)、玄鳥去(つばめが去っていく)
秋分(9/23)[昼夜の時間が等分]、雷乃収声(雷が鳴らなくなる)、蟄虫坏戸(虫が地中に隠れる)、水始涸(水が枯れてくる)
寒露(10/8)[露が冷気にあって凍る]、鴻雁来(雁が渡ってくる)、菊花開(菊が咲き始める)、蟋蟀在戸(コオロギが鳴きやむ)
霜降(10/23)[露が冷気によって霜となる]、霜始降(霜が降り始める)、霎時施(時雨が時々降る)、楓蔦黄(楓や蔦が黄葉し始める)
■立冬(11/8)[冬の気配]、山茶始開(つばきが咲き始める)、地始凍(大地が凍り始める)、金盞香(水仙の花が咲き始める)
小雪(11/22)[少しの雪が降り始める]、虹蔵上見(虹が現れなくなる)、朔風払葉(北風が木の葉を吹き飛ばす)、橘始黄(みかんが黄ばみ始める)
大雪(12/7)[雪が激しく降り出]、閉塞成冬(空が閉じふさがって冬になる)、熊蟄穴(熊が冬眠に入る)、鮭魚群(鮭が集まってくる)
冬至(12/22)[昼が最も短い日]、乃東生(夏枯草が生えてくる)、麋角解(鹿の角がとれる)、雪下出麦(雪の下から麦が伸びてくる)
小寒(1/5)[寒さが少し厳しくなる]、芹乃栄(芹の苗が出さかる)、水泉動(泉の水が暖かみを含む)、雉始雊(雉が鳴き始める)
大寒(1/22)[寒さが最も厳しくなる]、欵冬華(蕗の花が咲き始める)、水沢腹堅(沢が凍りつく)、鶏始乳(鶏が卵をかえし始める)
O 太陽年の365日(365.2422日、一ヶ月
30.44日、28日~31日)と、太陰年 354日(一ヶ月29.53059日、29日、30日)から、その差をみると
1年で太陰暦は太陽暦より11日短く、月では30.44ー29.53=0.91となり、約1日短くなるのです。
このことをふまえて、太陰暦では季節からのずれをなくすため中気のない月を「閏月」として調整しています。
Oでは、その中気を分かりやすくするために、二十四節気を節と気に分けると次のようになります。
節は一正節約15日の立春(正月節)、啓蟄(2月節)・・・立夏(4月節)・・・立秋(7月節)・・・立冬(10月節)・・・小寒(12月節)
気は一中気約15日の雨水(正月中)、春分(2月中)・・・小満(4月中)・・・処暑(7月中)・・・小雪(10月中)・・・大寒(12月中)
太陰暦の3年間では33日太陽暦より早まるので、ある年を閏月として13ヶ月(384日)にし、春分点からのずれを補っています。
では、その一節気を15日間とすると、太陰暦ではひと月に中気のない月は考えられません。しかし、点と考えると、ある月の晦日が中気のときはその翌月には中気がありません。
何故なら、太陰暦の月の日数は節気の日数より短いからですね。例えば、次の例でお分かりと思います。
ある節気の順が、中16日、節16日のとき、晦日を引いた15+16=31日の節のなかに太陰暦のひと月29日か30日はすっぽり入ります。
ですから、旧暦の太陰暦ではこの閏月のため、年に桃の節供が2回あったり、端午の節句が2回あったりするのです。
O 年度は暦年とは別に事務などの便宜のために区分した一年の期間で、代表が会計、学校年度です。他に芋年度や酒造年度などもあります。
地租徴収の好都合から維新後10~9月、7~6月としていたものを4~3月を政府が明治17年に、市町村が明治22年に、道府県が明治23年に実施しました。
その後、公共機関の年度は昭和47年田中角栄首相のときに暦年制へ移行する提案がありましたが没になって現在に至っております。
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