2003年3月24日〜25日 笠取山(1953m)

 

ルート:
作場平橋--ヤブ沢分岐--一休坂分岐--笠取小屋
笠取小屋--笠取山--笠取小屋--ヤブ沢分岐--作場平橋

地図:
昭文社:山と高原地図(25)雲取山1/50,000
昭文社:山と高原地図(24)大菩薩嶺1/50,000

 

1日目

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登山道入り口付近から積雪約20cm

 

 青梅街道から一之瀬高原へと続く林道に入り、作場平橋登山口に車を停める。ここまでの道路には積雪はほとんど無く、時たまわずかに残った雪をわだちに沿って跨ぐだけである。スノーシューを履き、登山口から一歩登山道へと踏み出すと、いきなり20cm程の積雪があった。幸いしっかりとしたトレースが付いており、スノーシューであればもぐりこむような事はほとんど無い。

 夏山のコースタイム通りの35分でヤブ沢分岐へと到着する。ここにはテーブルが置かれているが、積雪の為、テーブルではなくベンチになっている状況であった。この分岐からはどちらの方向にもトレースが付いており、若干足跡が少ないヤブ沢沿いに進む事にした。しかし、いくつかあった足跡も5分程進むと無くなっている。雪が深く諦めて戻ったのだろう。ずぼずぼと埋まりながら先に進むと40分程で一休坂分岐に向かうことのできる分岐に到着した。

 

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標高が上がり積雪も増える

 

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笠取小屋が近くなると積雪も50cm程に

 

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笠取小屋前から大菩薩嶺

 

 スノーシューをつけているとはいえ、全くといっていいほど人の歩いた形跡の無い道である。深い積雪に悪戦苦闘を続けた結果、ヤブ沢峠へとは向かわず、一休坂分岐へと向かう事にした。ここからは山腹に沿って歩くためにそれ程積雪は無い。約15分で一休坂分岐に到着。本来10分から15分で済む所を1時間もかけて遠回りしてしまった。

 少し傾いて座りにくいベンチで休憩し、笠取小屋へと歩き始める。ヤブ沢沿いの道とは違ってこちらはしっかりとトレースが付いており、歩きやすさはかなりのものである。しばらく進むと沢沿いの道となる。雪の積もった橋を何度も渡り少しずつ標高を上げていくと石垣が現れる。ここまでくると残りはわずかで、10分程だっただろうか、笠取小屋に到着した。小屋前は開けた平坦な土地とあって積雪が桁違いに多い。トレースの上をスノーシューを使って歩いていても、ずぼっと埋まってしまう程である。

 


笠取小屋

 

 歩いてきたコースは展望が無く、笠取小屋前について初めて展望が開ける。南に三角形の大菩薩嶺が見える。距離は近いはずなのだが、あまり大きな印象は持たなかった。

 先日半額になっていたムーンライトテントを購入したのだが、今回は荷物を減らす他、万一のビバークに備えた実験的な意味合いもあって、ツェルトドームで寝ることにした。笠取小屋から少し離れたところにツェルトドームを張って中に入る。まずは快適である。ラジオを聴きながら食事を取り、食後はシュラフを取り出し横になるが、銀マットだけでは背中が冷たくてあまり快適ではない。

 

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結露体験の為、無謀にもツェルト泊

 

 フライシートの無いツェルトではどれぐらい結露するのか、数時間で結論が出た。ツェルトの内側には全面に水滴が付き、ハッキリ言って不快である。夜になると雪が降り始め、雪の重みと湿気で内側がかなり狭くなっていて身動きがほとんど取れなくなってしまった。更に背中からの冷気があり、かなり寒い。

 ツェルトとシュラフがあってこれだけ冷えるのである。迷った挙句疲れきってからビバークの為にツェルトを張るという事になれば比べ物にならない程辛い思いをする事になるだろう。切羽詰る前に早めにビバークをし、体力を温存するという事を理解するためにも、不快なツェルト宿泊は大きな意味を持つと思われた。

 

2日目


冬季開放小屋

 

 笠取山へと向かって歩き始める。木の枝をくぐりながら歩いていくと、防火帯に出る。広く刈り払われているために雪原といったところだ。奥秩父主脈縦走路は、笠取山方向はトレースが付いていたものの、雁峠方面には一切足跡が無い。数分で多摩川、富士川、荒川へと水が分かれる小さな分水嶺へと着く。ただ小高いだけの場所が水の流れを分けるとはなんとも驚きである。

 小さなアップダウンを終えると、笠取山の急登が見える。防火帯がまるでスキー場のコースのようにも見え、上の方は霞んで見えない程だ。この急登は下から見てもかなりの角度だとわかり、実際かなりハードな登りであった。

 

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急登を登り詰めると山頂

 

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スキー場のような防火帯

 

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どこまでも続く雪原

 

 山頂が近くなると斜面は更に急になる。幸い滑るような雪質ではなかったのでピッケルは必要無かったが、雪質によっては100m以上滑落という事になりかねない程の斜面である。

 笠取小屋から1時間で山頂へと到着。山頂は風と雪が吹きつけ、長くは居られなかった。休む間も無く斜面を下り始める。転倒に注意しながら下ると、苦労して登った急登はあっという間に終わり、あっという間に笠取小屋まで到着した。

 笠取小屋からの下りは快調に進むことが出来たが、標高が下がると雪がミゾレに変わってきた。木の枝からはポタポタと水滴が垂れてきており、登山道の雪を溶かしている。こうなると荷物は全てビシャビシャで、ザックカバーをつけていてもザックの中はかなり湿っていた。手袋も滲みてきており、時々絞って水を払う程であった。

 

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