2003年3月8日〜10日 雲取山(2017m)

 

ルート:
鴨沢--ブナ坂--奥多摩小屋
奥多摩小屋--雲取山頂避難小屋
雲取山頂避難小屋--七ッ石山--鴨沢

地図:
昭文社:山と高原地図(23)奥多摩1/50,000

 

1日目

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鴨沢の集落から続く雪道

 

 鴨沢に車を停め、集落の中を進んでいく。車の通るところは除雪されているので雪は無かったが、少し進むと除雪はされておらず、雪道を進む事となった。小袖乗越の登山口付近ではすでに5cm程の雪があり、標高が上がるにしたがって雪の量も増えていく。ただ、南面と北面では雪の量・質ともに違いがあり、南面は雪が溶けてべちょべちょになっている所もある。前日まで天気が悪かったおかげで、幸いアイスバーンはそれ程無い状態であった。

 最初から2泊3日の予定であったのでゆっくりと歩く。途中で30分の休憩を2度取り、ゆっくりと食事を楽しんだが、週末とあって登山者の数は多く、約30人に追い抜かれる程であった。七ッ石小屋分岐からブナ坂まではどちらのルートを取ろうか悩んだが、七ッ石山は帰りに寄る事にして巻き道を通る。この巻き道は景色に変化が乏しく、等高線に沿って歩くために距離が長く気分的に疲れるのである。

 

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鴨沢からの登り尾根

 

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奥多摩小屋前からの景色

 

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奥多摩小屋の様子

 

 石尾根に出ると積雪量は急に増える。少ないところでも30cm以上はあり、トレースを外れると簡単に股まで潜ってしまうほどだ。1m程のストックを雪面に挿してみると完全に埋まってしまうような場所もあった。これだけの雪は雲取周辺では珍しいらしく、この雪目当てで訪れた人も居たようだ。

 予定では避難小屋に泊まるつもりであったのだが、奥多摩小屋の前に来て気が変わった。古い小屋で薪ストーブに当たりたいという衝動に駆られてしまったのである。どうも自分はホテルの様な小屋は好きになれないのであるが、このような小さく古い山小屋には親近感を感じる。こういった雰囲気が好きなのである。

 この日の利用者は10名で、この時期にしてはかなり賑やかであったようだ。小屋の窓から埼玉方面の夜景を楽しんだり、コタツに寝転んだりと消灯の9時まで賑やかにすごし、消灯後は寝袋に入ると直ぐに寝てしまった。

 

2日目

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奥多摩小屋前の急登より

 

 暖かいコタツに入って2度寝をしていると、朝山頂へと向かった茨城の中年グループが戻ってきた。小屋を出て山頂へと向かい始めたのは12頃であった。

 奥多摩小屋前の急登には足跡が全くついていない。そこであえて登ってみることにした。自分のつけた足跡が何人にも踏まれてひとつの道になるというのも良いのであるが、そんな事は気にせずグネグネと 滅茶苦茶な歩き方をして登る。自分でも、さすがにこの足跡をたどる人は居ないだろうと思うぐらい滅茶苦茶な足跡だ。

 小雲取山への登りの途中で後ろを振り返ると、大きな富士の眺めがとても良い。斜面の雪にもたれかかってのんびりと休憩をする。1時ぐらいだろうか、この時間になると鴨沢から日帰りの人々が登ってくる。さすがに日帰りとあって歩くペースはかなり速く、ぐんぐんと斜面を上がって行った。

 

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雪から掘り起こされた道標

 

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相変わらず立派な避難小屋

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避難小屋からの富士

 

 避難小屋の前の急登を終えて1段高い場所に出ると、東京方面の視界が突然開ける。ランドマークタワーや新宿の高層ビル群がハッキリと見える。夜になって外に出てみると、関東全体の夜景が光って見える。奥多摩小屋の窓から見た埼玉方面の夜景とは比べ物にならないほど明るい。ネーミングに品がないが、1兆円の夜景といったところか。

 この日は週末を外したので避難小屋の利用者は自分以外に1人だけで、静かに時間を過ごす。寝袋に入って休んでいると、日が暮れて暗くなった頃になって大勢の大学生が中に入ってきた。中央大学ハイキング部で、10数人の大所帯だ。聞いた話では、体調を崩したメンバーが出て、到着がずいぶんと遅れたようだ。

 大学生は活気があってみんな楽しそうだ。人数が多いためか少し賑やかではあったが、酒を飲んで騒ぐような事は無く、寝れないという程ではなかった。

 

3日目

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山頂から光が反射する石尾根と東京湾

 

 東京湾に朝日が反射して綺麗に光っている。富士山や南アルプス、奥秩父の国師ヶ岳や甲武信ヶ岳はもちろんの事、房総半島から筑波の山々、上越方面の山まで見える程である。

 8時15分山頂を出発。山頂からの斜面を尻セードで下り、ぐいぐいと高度を下げる。ブナ坂からは七ッ石山まで登り、七ッ石小屋経由で鴨沢ルートへと戻る。時間的には巻き道を通るのと全く変わらず、同じ景色の続く巻き道よりはずっと気分的に気楽である。七ッ石小屋への分岐点では同宿の大学生が休憩をしていた。

 快適な道をどんどん高度を下げ、堂所付近の水場で10分程休憩する。水の量はあまり多くなかったが、ホースの場所を少し動かしてやると水の出は幾分良くなった。11時40分頃、歩行時間3時間10分で鴨沢に到着。夏とほとんど変わらないペースで降りてきたことになる。

 

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山頂から富士山

 

 同宿の単独行の男性を奥多摩駅まで送り届け、もえぎの湯へと向かう。しかし、もえぎの湯は休館日という事なので、鳩の巣まで移動して国民宿舎鳩の巣荘のお風呂に入ることにした。露天風呂ではないが、気楽に日帰り入浴ができ、昼間は利用者が少ないのでかなりお勧めである。

 風呂に入ってさっぱりした後は駅前の鳩美で御蕎麦を食べる。ここの御蕎麦はなかなか美味しく、蕎麦湯もついてきた。これで元気を取り戻し、長時間運転で自宅へと戻った。

 

 

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